1988年の夏に歌舞伎町でLeicaM6にエルマリート28mmと外付けファインダーを付けたエルスケンそっくりな人とすれ違ったことがあります。未だに本物だったか確信が持てないのが残念。その時は、あー、エルスケンかなぁと思っただけでした。なにせそれまでは写真時代別冊にアラーキーと並んで写っているエルスケンの写真や、エッフェル塔という雑誌のインタビューくらいしか印象になかったですから。亡くなる一年前にリブロポートから出版されている「巴里時代」を買って大感動。以来写真展は2度と「ONCE UPON A TIME」を一冊入手しました。いつかアンが錆びた鏡にKISSをしてるような写真を撮りたいと思いつつもなかなかです。
それで、日本旅行の折、キャノンのカメラを何台もぶら下げていたのでそれまで何台もあったライカはどうしたのかと問うと、その何年か前に盗難にあって全て無くしてしまったとか、今はもうライカでなくともいいとキャノンにしていると言ってました。 アムステルダムにはキャノンギャラリーがあり(その当時は)そこでもOnce Upon A Time の出版記念展も開いていたからスポンサーだったのかもしれません。