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THE かなさし庸子コミュの第12話「ニューヨーク赤鬼物語」年末年始編

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第12話

2週間に1度のペースで書きますなんて大嘘ついている「赤鬼ニューヨーク物語」も、月1度のペースで落ち着きそうです。

新年明けましておめでとうございます。
今年も気持ちを引き締めて、自分の音を探す旅は続くのです。
どうぞ皆様宜しくお願い申し上げます。
私は今年も張り切って行きますよ〜〜〜

今回はライブや歌のお話から少しはなれて、ニューヨークでの年末年始の思い出を書いてみようと思います。
子供の頃、私はいつも家族でクリスマスやお正月をやっていました。
いわゆる家族団欒というやつです。
ものすごく可愛がられ、家族そろって年末年始を過ごしスクスクと育ちすぎた私ですが、ニューヨークへ行ってから私のお正月とクリスマスの様子は一変しました。
一番の違いは料理!!
母がいないのでお料理がない!!
昔も今も私は料理なんて所帯臭いことは大嫌い!
できるけどしたくない!!

国際結婚をして、海外に暮らす日本人花嫁が一年でもっとも憂鬱に、孤独になるのがこの年末年始らしい。
欧米でクリスマスというのは家族が揃って食事をしたりプレゼント交換をしたり、とにかく家族が揃う日なのだ。
そこで、ポツンと全く価値観の違う日本人がひとり。
憂鬱にならないほうが、孤独にならないほうが不自然とも言えるよね。
私の姉も、年末年始には母に国際電話をしてきて泣いていたらしい。
特別何も問題があるわけではないのに、肉親や故郷が恋しいということなのかな?
この気持ちは若いうちはわからないものかもしれない・・・・

とある戦争花嫁の家のクリスマスパーティーに呼ばれたことがある。
大阪出身の母と黒人のアメリカ兵の父との間に生まれた、モデルをやっていたとても美人な子が招待してくれた。
ハーレムにある、広いけど汚いお家だった。
クリスマスパーティーと言っても食事は何が出たのかも覚えていないくらいたいした物が出なかった気がする。
一番不思議だったのは、大阪出身の彼女の母親は結婚して日本を出てから一度も日本に帰ってなくて、日本語も忘れそうだって言うのに、久しぶりに会う日本人の私の前に一度も顔を出さなかったこと。挨拶もなし!!
体調がすぐれないとのことだったけど、日本人の私には会いたくなかったんだね、きっと。
戦後まもなくアメリカ兵と結婚するなんて許されないことをして家を出た彼女は、今の結婚も決して幸せとはいえないらしいけれど、日本に戻るところもなくて、スタックしてしまった状態!!
こんな人がニューヨークにはいっぱいいたよ。
帰りたくても帰れない。帰る場所がない。
国際結婚や外国に暮らすなんてことを、まるで希望や夢のように話す人がいるけれど、現実はけっこう悲惨なことの方が多いと思うけど・・・・


さあ、私のクリスマスの思い出は?
ないな〜〜〜〜
クリスマスは、まずほとんどのお店が閉まっている。
開いているのはイスラム系の人がやっている店か、中国、韓国にユダヤ系の店だけ!!
クリスマスディナーをユダヤ系のレストランで食べたけど、すごく美味しくなかったのはある意味思い出かな!!
そんな店に連れて行ってくれた男は帰りにハドソン川に沈めてやった!
ケメコと二人で部屋で漫画を読んですごした記憶もあるな。
チョッピリ淋しかったけど、日本人の私にとってクリスマスはたいして重さのあるイベントじゃないんだよね!!
でも、お正月だけは違う。
ある年の元旦の朝、御節もお雑煮もお餅も何にもない自分の部屋で、一人ぼっちで、ご飯にフリカケの朝食をとりながら、新年なんだ、お正月なんだ、私は一人ぼっちなんだ、ご飯にフリカケなんだと思ったら、急にものすごく孤独になってしまって、「なんだかさみしいよ〜〜〜〜〜」と大声で叫んだことだけはかなりはっきり覚えているお正月の思い出だ!!
お正月に一人ぼっちは淋しいけど、それ以上にお正月の御節やお雑煮がなくてヒモジイのにはかなり応えた!!
せめてお餅だけでも買っておけばよかった・・・・・
と思ったのも1回だけで、2回目からはお正月だろうがクリスマスだろうが、一人だろうが食う物がなかろうがもう怖くない、淋しくなんてない!
相変わらずすぐにどんな状況にでも順応してしまう庸子少女であった!!
ちなみに、お正月だろうがクリスマスだろうが私の歌の練習に休みはなかった!!
他にすることもなかったしね!!


私が始めて四足のペットを飼ったのもニューヨーク。
夜、部屋で一人で練習していたら窓の外から子猫の鳴き声が聞こえてきた。
12月の寒くなり始めの頃だった。
気分転換をかねて、外に猫を見に行ったら、とても人懐っこい子で、きっと捨て猫なんだな〜〜と思って、可哀想だからミルクをあげた。
次の朝もまだその猫がいたので、今度は近所で猫のドライフードを買ってあげたんだけど、私が見ていないと近所の野良猫達に全部食べられちゃって、私の顔を見るたびにミャ〜ミャ〜泣くので食べている間野良猫に取られないように見張り番をしてやっていた。
家の中で動物を飼う習慣のない私は、この猫に「ネコ」と名づけて近所で会うと餌をあげた。
近所を見回して姿が見えないときも、私が「ネコ〜〜〜」「ネコちゃ〜〜ん」と呼ぶと、どこからともなくミャ〜〜と鳴いて姿を現すネコちゃん。なぜか日本語が通じた!!
ネコちゃんとのそんなやり取りを続けた数日後のとある晩、
夜中にご帰還の私。
タクシーを降りて自分のアパートの入り口を見ると、アパートの前の階段にちょこんと座っているネコちゃん発見!!
とてもお行儀よく、寒空の下ちょこんと座っていた。
どうやらお腹を空かせて私の帰りを待っていたらしい。
あまりの可愛さに負けて、私はついにアパートのドアを開けてネコちゃんを中へ招き入れようとしたと同時に、待ってましたとばかりに突っ走って中へ入いって来た。
この辺の素早さはさすがに猫だな!!
そして、私の部屋のカウチに座って、
「庸子ちゃん帰りが遅いじゃな〜〜い、私は腹ペコよ〜〜〜〜」的な顔をして私を見つめていたかと思ったら、私が食べようとしていた大切な夜食のハンバーグをかっさらいやがった!!
12月の寒い真夜中、ネコちゃん相手に私の怒りは絶好調!!
夜食のハンバーグを楽しみにお腹を空かせて帰ってきた私なのに・・・・

ネコちゃんとの生活が始まって私の一人ぼっちは終わった!!
その記念すべき日は、な・な・なんと驚くことにクリスマスイブだった!
私はサンタさんからネコちゃんをもらい、ネコちゃんは私からハンバーグをもらった。

ケメコとネコちゃんは私と一緒に日本に来たんだけど、数年後交通事故で死んでしまった。
その時も苦しみながら私が帰るのをジッと待って、私の目の前で息を引き取った。
よっぽど私に気があるのね〜〜〜〜って雌猫だったけど!!

コメント(18)

赤鬼さんの頑張りは、神様が一番よ〜くご存じですよ。
ワンちゃん、ネコちゃんとの出会いがよくわかりました。
実家のキウイフルーツ(マタタビ科)棚の下によく遊びに来ていたネコちゃんも交通事故で亡くなってしまいました。
交通事故でなくなられるネコちゃんが多くて、悲しいことです。どうもネコちゃんは、光り物(自動車?)をみると飛び出してしまう習性があるようです。でも、その子猫たちは元気で長生きしてるようなので、ちょっと救われます。

どうも欧米のクリスマスは、異教徒我ら日本人には、溝がありますよね。
のーねーむ様

解読不可能
悲しい気持ちでしょうか?
小百合ちゃん様

神様は私の頑張りをいつも見ていてくれるのでしょうか?
いつかご褒美を頂けると嬉しいんだけど・・・・・
rico様

悲しいことがあったときに、「心にポッカリ穴が開く」という表現をすることがあると思いますが、私がネコちゃんを失った時がまさにそうで、その穴は埋まることがなく、ずっと開いたままで、時間と共に上にいろんな物が乗っかっていくけれど、その穴は塞がらない、埋まらないままなんです。


クリスマスもそうですが、外国の方との溝はなかなか埋まらない物だと思います。
いつも神様は、赤鬼さんを愛しておられます。
愛してる人の事は、一瞬でも見のがしたく無い物です!!
神様だって同じです!!
赤鬼さんの事を一瞬でも見逃さずじ〜〜〜〜〜〜っと見ていますとも!!
ご褒美ですか!?・・・与えられていませんか!?
よ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぉく周りを見渡して見て下さい。ありますよ。。。ご褒美プレゼント
おぅおぅ・・・。

↑アザラシではありません。
ネコちゃんが健気すぎます。(涙)
小百合ちゃん様

ご褒美ですか・・・・・
できれば金品で欲しいんですけど・・・・
確かにいろんな人から助けられて生きている私は、それがご褒美なのかもしれませんね。
ハハマイオニさま

うう〜〜〜〜って
もっと感想下さいよ〜〜〜〜お願いします。
ポンポコさま

健気ですね。
私は男運はないけれど、猫運はあるんです。
私が出会う猫はみんな白と黒なんです!!
これも縁です。
金品ですか?
出来れば私も・・・・(笑)
凄い気付きですね!
きっと素敵なご褒美がいっぱいな事でしょうね〜
猫ちゃんとのそんな出会いがあったのですね。
だから、あんなに小さかった、光太郎君の面倒も
当たり前にこなしていたんですね。

お正月を特別に感じ、大事にしているのは一番が日本人だとか・・・
新しい下着をお正月に身に着けるは子供の時から続けています。
それは実家の慣わしだったのだけれど、今になって意味がわかってきました。

穴は埋まらないけれど・・・
それに蓋はつけられるといいですね。そんな出会いがありますことを祈っています。


小百合ちゃん様

はい、とても大勢の方たちにいつも助けられています。
と思えるようになったのはつい最近で、自分ひとりで頑張っているとず〜〜と思ってきました。
でも、どんなに頑張っても人間一人が出来ることなんて、鼻くそくらいのことです。
少しずつ私も成長しているのでしょうか・・・・・
ジャスミン様

動物との生活は、私に心の豊かさをくれます。
ゆとりだったり、温かさだったり。
口が利けないので、楽なんですねきっと!!
人間はいろいろ面倒なことも付きまとうので・・・・


お正月に新しい下着。
今年は着なかったけど、子供の頃からうちもいつもお正月は全て新しい物を身に着けさせてもらっていました。
親の愛ですかね・・・・・
気持ちの切り替え、節目、新たなスタート、いろんな意味でキチンとお正月をするのはよいと思っています。
でも、一人じゃね〜〜〜〜飲んだくれているだけですが!
あん様

ネコとの別れから立ち直るのにはものすごく時間がかかりました。
幻聴が本当に聞こえるんです。
幻が本当に見えるんですよ!!
化けてでも出て来てくれると嬉しいの!!


今となってはお正月もクリスマスもへったくれもありません。
毎日修行の日々です!!
それが健康にも一番です!!

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