理想の劇場を作ろう！！！コミュの作家から見た理想の劇場。

はじめまして。
（タイトルはあまり関係がないのですが）僕は理想の劇場のあり方について劇場中心主義的なところがあります。
是非、この考えについて意見やご感想いただけないでしょうか。

まず、イメージしてもらいたいのが、シアターコクーンや銀河劇場、パルコ劇場などの劇場のプロデュース方法。
僕は、「演劇というのは、劇場を中心に発達していくものである」と考えています。
つまり、劇場が演出家なり作家を囲い、自主的に興行を打っていく。演出家や作家は、劇場に気に入られるために努力をする。
集客や制作周りだって、劇場が全て行う。演出家は作品だけ作っていればいい。
つまり、劇場が制作、広報、宣伝、その他一般を全て請け負うべきだということです。

けれど、経営方針について赤字が出てしまうでしょう。
そこで、世田谷パブリックシアターのように助成とチケット収入を入れて１００の予算にする。
いわゆる「小劇場すごろく」という方法で劇場を大きくしていくのではなく、「デビュー」という形で、演出家なり作家は既存の顧客のある場所に出て行くべきだと思うのです。

ここまで読んで、「だからどうした」と思ったかもしれません。これらのことは、既に採用されているシステムだということに気が付いたでしょう。

僕はこれを是非、小さな民間の劇場にも採用して欲しいと思うのです。もちろん、そのまま採用するのではなく、劇場に赤字が出ない形での採用です。

いわゆるfringeは、日本の場合サービスが悪いと思います。あれだけの劇場費をとって何も仕事をしないのはおかしいと思っています。バブル期のなごりが現代に残っているだけだと思います。
そこで劇場は、劇場費をとって仕事を増やすか、劇場費を取らずに、今のままの体制にするかを選ぶべきだと思います。

このときの運営方法はこうです。
劇団は、公演に関する費用を支払う。劇場は、チケット収入の全てを受け取る。劇場はその中からギャラとして劇団に支払う。ただそのときに、「劇場費」という支出は、劇団にさせてはならないと思います。劇団にメリットがないじゃないかといわれるかもしれませんが、それ以上に劇場費を払って公演を行うほうがメリットが少ない気がします。
あくまで、劇場は作品を発表するハードを担うべきであって、劇団が担うべきではない。だから、劇場費は劇団は払わなくていいし、集客も劇場がすべき。集客をしない劇場は、怠慢でしょう。
そのとき、劇場は真摯に劇団を選ぶようになるし、劇団も劇場に選ばれるように努力をするでしょう。
そのときに、劇場に選ばれなかった劇団は、高いお金を払って劇場を借りるか、公民館などを使用して「発表会」という形式で公演を行う。演劇界でプロとアマの境がないというのは、悪いものだと思っているので、「劇場に選ばれたかそうでないか」でプロかアマの線引きをしてしまうのです。そういう慣習が定着すれば、劇団のあり方も変わってくるでしょうし。

もちろん、過激なことを言っていることはわかっていますが、僕はバブル期にできた民間の劇場の運営システムは変えるべきだと思っています。今後は、劇場を中心に興行が回るべきだと思っています。

たとえば、王子小劇場の試みは、僕の理想に近いところがあります。あそこは、乞局さんとかを囲う形で公演をしていますよね。あんな感じです。

長い文章失礼しました。