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高齢者情報コミュの110.宇宙医学が貢献するアンチエイジング

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 宇宙空間では地上の約10倍の速さで骨密度が低下し、筋肉も毎日1%ずつ減っていく。宇宙は重力がほとんどない「微小重力」の世界、そして強烈な紫外線、宇宙放射線、乾燥、昼夜のない生活…などの影響が人に大きなダメージを与える。

 例えば宇宙飛行士たちは骨密度や筋肉量の低下、生活リズムの乱れ、不眠、ストレス、運動機能の低下、その他たくさんの健康リスクと闘いながらミッション を遂行している。宇宙飛行中の宇宙飛行士たちのさまざまな肉体的・精神的変化を分析すると、我々が地上で体験する老化現象と同じようなことが、宇宙飛行士 たちの体に急激に起こっている。宇宙飛行は擬似的な「急速老化現象」を引き起こしているといえる。

 このような宇宙飛行で起きる人体への影響を少しでも抑え、宇宙飛行士が健康を維持しながら活動できるよう研究している学問が宇宙医学である。また、その研究成果はアンチエイジングに大きく貢献する可能性を秘めている。

 立ったり歩いたり、地球上で活動する刺激によって、骨は代謝をして古い骨から新しい骨に少しずつ生まれ変わっていく。しかし宇宙空間では重力がほとんど ないため、骨粗しょう症患者の約10倍の速さで骨量が減少する。それだけでなく、骨からカルシウムが放出される量が増えるので、尿中のカルシウム量が増 え、尿路結石を起こすリスクも高まってしまう。

 これを防ぐために、骨量低下を予防する運動と、骨粗しょう症治療薬をのむという研究プログラムを2009年の宇宙飛行時に若田光一さんが試した。その結果、4か月半の宇宙滞在を経ても、宇宙飛行士の骨量が飛行前とほとんど変わらず、骨量の減少を防ぐことができた。

 この研究で使用された「ビスフォスフォネート」という薬は、すでに骨粗しょう症の治療薬として使用されている。若田さんが試した研究プログラムの成果をもとに、この薬を骨粗しょう症の治療だけでなく、予防のために活用することも検討されている。

 現在日本の骨粗しょう症患者は1300万人超。50代以上の女性の4人に1人、70代以上では2人に1人が骨粗しょう症と推定される。高齢化社会を迎 え、ますます患者が増える可能性があるため、早急に予防法や治療法を開発する必要がある。その有力な候補として、宇宙医学が注目を浴びている。

ナショナル ジオグラフィック日本版 6月12日(水)11時37分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130612-00010000-nknatiogeo-sctch&p=1

筋肉量は寝たきりの人の2倍の速さで減る
 宇宙では1日約1%も筋肉量が減る。これは地上で寝たきりの人の約2倍の速さ。このダメージを少しでも減らすべく、宇宙飛行士に最適な運動プログラムを開発しているのは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙医学生物学研究室長の大島博さんだ。

 「筋肉量の減少を抑えるために、国際宇宙ステーション(ISS)では、毎日2時間、週に6日間、有酸素運動と筋肉運動を行っています。注意点は筋トレを行う際の筋肉の損傷を防ぎ、筋肉の回復力を高めることです」
 このところ加齢によって筋肉量と筋力が低下する「サルコペニア」が話題になっている。これが高齢者の転倒や骨折を引き起こし、寝たきりになってしまう ケースが多い。宇宙飛行士の筋肉量低下が似たケースとして、加齢性サルコペニアなどの有効な予防法が見つかるかもしれない。

 宇宙飛行士でJAXA宇宙医学研究センター長の向井千秋さんは「宇宙船に乗るには難しい訓練が必要だと思われていますが、77歳のジョン・グレン氏が 10日間程度滞在したという記録を見ても、普通の健康状態の人が宇宙へ行くことは充分に可能です。私ももう一度宇宙に行く夢を持ち続けていますよ」と話す。

 さらに向井さんは、人工的に重力を制御する研究にも関心を示す。例えば、地上で重力の低い状態を人工的に作り出すことができれば、病気の治療やリハビリなどに応用できると言う。

「低重力の状態なら骨や関節に少しずつ負荷をかけてリハビリを行うことができます。脚の静脈瘤などは、重力が低いところに行くとよくなります。全身熱傷 (90%以上)の患者さんの包帯をとりかえるのも、重さがないところに身体を浮かせば包帯がいりません。高齢者に多い床ずれなども予防できます。地上では 成功しない手術や治療を、低重力空間で行えば命を救えるかもしれない。その可能性を探りながら宇宙医学の研究を進めています」と目を輝かせる。

 宇宙という無重力の極限状態をどう乗り越えるのか?そこに健康長寿のヒントが隠れていることがわかりつつある中、冒険家の三浦雄一郎さんが、史上最高 齢で世界最高峰のエベレスト登頂に成功した。極限をめざすという挑戦心と体力づくりが、人を若々しくしてくれるのではないかと三浦さんの笑顔を見てつくづく感じた。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130612-00010000-nknatiogeo-sctch&p=2

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