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こんな映画見ましたコミュの「流れる」成瀬巳喜男☆☆☆☆☆

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昨日久し振りにこの映画を見ました。僕にとっては今まで見た映画の中でナンバーワンのこの映画、15年くらい前に初めて見て以来、何回目だろうか?6回目か7回目。あまりしょっちゅぅ見てるとありがたみがうすれそうなので、2年に1回くらいしか見ないようにしています。
今回はある映画サークルを通じて知り合った「映画好き」な人たち4人と一緒に見ましたが、「映画好き」とは言っても見てるのは最近のハリウッド映画とか最近の日本映画などが主で、まず昭和31年当時の日本の社会状況や、絶頂期だった映画会社の状況を簡単に説明し、更に登場人物の関係も大雑把に解説してから見始めないと、みなさんまったくストーリーを把握できません。
例えば、芸者の置屋っていうのがどういうものかを知らない。山田五十鈴も高峰秀子も杉村春子も知らない、まして栗島すみ子なんて全く知らない。宮口精二と加東大介が「七人の侍」に出演していることも知らない。
それらのことをまず説明してから見ても、終わってから話してみると「高峰秀子がなぜなかなか仕事が見つからないのかわからない」「あの頃の日本人はみんなあんなしゃべり方をしていたんですか?」「芸者っていうのは唄や三味線の芸のみが仕事で、それ以外に「売春行為」をしているとは思わなかった」「山田五十鈴は美人かもしれないが私の好みじゃない」「画面には登場しない「先生」と呼ばれている人がどういう人かわからなかった」などの意見が出て、それらについて解説していたら「そういう知識は何かの本を読んで得たんでしょう?」と聞かれる始末。
それらはすべて映画の中で描写されていることなのですが、そのような情報を映画から読み取るという訓練がなされていない。これは、わかりやすいテレビドラマとか、ハリウッド映画とか、「子供向け読み物」くらいのレベルの映像言語で書かれた映画して見てないからなのではないかと思いました。
たしかに「ドラえもん」は面白いと思うけど、いつまでもコロコロコミックだけでは満足できないはずで、いずれ少年ジャンプを読むようになり、そしてヤングマガジンになり、さらに、かつてのガロのようなマンガ表現にまで、徐々に興味の対象を拡大していって、そこで初めて自分が求めていたテーマや話法に出会えるのではないだろうかと思っているのですが、どうも最近の映画はコロコロレベルのまま、ただ本数だけが増えているように思われ、自称「映画好き」のみなさんも、そのレベルのまま、いつまでもそんな映画を見続けていくのでしょうか?
とにかく「難病の人はかわいそう」とか「オカンが死んだら泣けるよね」とか「どんな苦境をも乗り越える純愛」とか「夢を忘れずに生きて行きたいね」とか「地道に努力したらきっとうまくいくさ」とか、そんな安易な映画を作るのと、それを見に行くのはもうやめてくれないかなと思っているんですけど。
まあ、映画全盛期にもこのような映画はたくさん作られ、みんな主にそのような映画を見に行ってたんだとは思うんですけどね。でも、健さんや勝新や文太さんの映画を見ても、それなりに脚本とか演出とかはしっかりしていると思うんですが・・・・
子供からコロコロコミックを取り上げるのはかわいそうだけど、いつまでも一緒にコロコロを読み続けるわけにもいかないんですよね。

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