いきなりOut to Lunch!なのでびっくりしました。これは前衛ジャズか、と思いましたが(27年も前の話です)。
しかし聴けば聴くほど取り憑かれましたね。
トニー・ウィリアムスのds.ボビー・ハッチャーソンが抜群にいい共演をしていますよね。とくに彼のドラムスは大好きですよ。
アルバムタイトル曲(アルトサックス)は、まるで、二日酔いで頭がちょっとおかしくなったような感覚を思い起こさせます。トニーのドラムスが、マーチのリズムを刻んで、ボビーがマトモな主和音で執拗にパターンを繰り返す・・・不思議な曲ですが、これもドルフィーのユーモアだなと、妙に感心したりして。
Out to lunch は「昼食で外出中」という意味だと思っていたのですが、当時日本に来たアメリカ人が、これは一種のスラング(?または流行語か?)だと教えてくれました。
He is out to lunch.と言った場合、「彼はちょっとズレている(いかれている)」という意味合いだと言っていました。まあ、今はわかりませんが・・・言葉も時代によって著しく変わりますからね。