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♡ ATT♡コミュのATTバトルロワイアル 第七十一話【伝説の男】

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ジュニア達が勝利を収め、セーゴがその命を落とし、きっしょいが目の前に現われた大量の敵を対峙していた頃。

草木を掻き分け森の中を進んでいく一行の姿があった。


くによし「おい、JOE。上着貸してくれ」


JOE「断る。お前直で着る気だろ」



くによし「当たり前だ、せめて局部をガードする物が欲しい」


JOE「絶対貸さん!」



ゆーしゃん「・・・きくちゃんとこの旦那、頭大丈夫か?」


きっこ「・・・今に始まったことじゃないわ」



くによし一行である。

彼らはアンパン子との激闘を制した後、少なくなってきた水を確保するために川を目指していた。

しかしながらいくら自然がいっぱいの鳳来町であれ、飲み水とするのであれば上流の水がいい。

なるべく山頂の方へ向かうように歩いていた。



くによし「しかし、この大会はいつ終わるんだ?やっぱり全員の中から一人だけの状態にならないと終われないのか?」


歩きながらくによしがJOEら全員に質問を投げかける。

全員が少し考え込んだ後、最初に口を開いたのはJOEであった。


JOE「・・・どうだろうな、まぁ俺らが最後まで残ったとして、この4人が殺しあうことはないだろうから、運営が痺れを切らして勝手に終わるんじゃねーのか?」


JOEの言葉に全員がうんうんと軽く頷いている。

続いて口を開いたのはきっこさん。


きっこ「・・・もしかすると私達の様に集団で行動して争いを避けている奴らが他にもいるかもしれないね、そういう集団と合ったらまずは平和的に交渉してみるのがいんじゃない?・・・殺し合わなくてもイイ、解決方法があるはずだし。」


確かにという表情が全員の顔に浮かんだ。

そう、参加者全員の中で優勝者を決めてこの大会を終わらせる、これ以外にも大会を終わらせる方法があるはずである。

参加者全員に走った猟奇的な心。

この心が殺し合いを加速させていたが、本来同じサークルで青春時代を過ごした仲間と殺し合いたい訳が無い。


この時4人の中にある同じ結論が生まれていた。

くによしが全員の顔を確認すると、その口をゆっくりと開いた。



くによし「・・・よし、生き残っている奴らを全員説得して仲間にしよう。そして誰も争わない状況を作る。」



その声に4人は再び首を縦に振った。

しかし、少し怪訝そうな表情を見せたゆーしゃんがくによしに問いかける。



ゆーしゃん「・・・もし仮に新しく仲間にした奴が裏切ってきたらどうするだ?」



その質問に対しての答えを待つように全員の顔がくによしに向いた。

彼は神妙な顔で呟く。



くによし「・・・・きっこが倒す」



その言葉にきっこさん以外の人間が納得をした表情を見せる。

きっこさん本人はやれやれといった表情。



くによし「・・・・まぁ裏切らないような奴を仲間にしていきたいよな」



ニッと歯を見せながら笑顔を見せたくによし、ただし全裸。

そんな彼がみんなの方を向いたため一瞬進行方向を余所見した瞬間があった。



ガッ!!




彼の足が蔦の様に伸びていた木の根っこに引っかかる。




くによし「・・・うおッ!?」




ぐらりと彼の体がバランスを崩し目の前の薮の中にダイヴした。




ガサガサガシャーン!!!!




大きな音を立てて頭から薮に突き刺さるくによし。

まわりの3人が何をやってるんだといった溜息を吐いた、まさにその瞬間であった。








*「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!!!」









薮の中から悲鳴が轟いた。

その場の全員が驚きの余り凍りつく。

よく聞くとその絶叫はくによしの声ではなかった。

そしてその声はその場にいた人間にとってもの凄く聞き覚えがあるものであった。





くによし「・・・・この声は・・・・」





くによしがそこまで呟くとやや視線を上げた。

そこには薮の中に蹲っていた一人の人物の姿があった。

その人物と目が合う。

そして次の瞬間。







くによし「・・・・西山!」

西山「・・・・くによし!?」







二人の声がハモった。

そこにいたのはサークルでは伝説の男。

数々の伝説を創り、愛知大学を途中で去っていった伝説の男。

00年入学バカルテッドの一角を担う西山さんであった。

早速絶対に裏切らない仲間との遭遇である。








西山「・・・ああ!よかった!死んだかと思った!」




挙動不審な動きを見せながらほっとした表情を見せる西山さん。

久しぶりに見た彼の様子に4人がいつもの腫れ物を見るような目で見つめる。





くによし「・・・・お前、なんでこんな薮の中に隠れてたんだ・・・・?」




4人の質問を代弁するかのように彼が口を開いた。

チキンで有名な西山さん、彼にこの極限バトルはキツイだろう、猛獣だらけの檻の中にウサギを一匹放たれたようなものである。

まぁ、怖かったからだろうという答えが返ってくるのを誰もが予想して西山さんの言葉を待っていた。

当然答えは怖かったからだった。

しかし、彼が発した言葉は4人の予想の範疇をかなり上回るものだった。






西山「・・・怖かったからだよ・・・・だって・・・こんなものがリュックサックに入っていたんだから・・・」






そう言って震えながらもっていたリュックサックを開いてみせる彼。

リュックサックの中から筒状の物が見え隠れしている。

その筒の中にはまるでマスカットのような明るい緑色の物体がいくつもぶら下がっていた。






西山「・・・くによし、映画好きだから・・・これ・・・知ってるよな?」






くによし「・・・・・!!」






中身を確認したくによしの表情が固まる。

彼は他の人間がうかつに近づかないように手で制し、ゆっくりと口を開いた。







くによし「・・・・・みんな、ザ・ロックって映画見たことあるか?」




くによしの言葉にJOEが反応する。





JOE「・・・?・・・あるけど・・・・どうした?」





一同に緊張が走る。

その緊張の中くによしが西山さんが持っていた武器の正体を恐る恐る口にした。








くによし「・・・・・西山が持ってるの・・・・VFガスロケットだ。」










一同「・・・・なっ・・・なんだってーーーーー!!!!????」








虫も殺せない人物に世界を殺せる武器が渡っていたのだった。

【西山・武器・VFガスロケット】


【残り・131名】


続く

コメント(12)

映画知らないげっそり失恋
ロケット発射出来る猛毒ガス??
そういえば全裸のせーごさんの息子の餌食になった私のスティッチのフリース膝かけ、触りたくなくて学館に放置して帰ったけどどうなったんだろう?涙
ナッシー
え?酷くないそれ?俺の息子ってもっとありがたいものだZE?

ニコラス・ケイジとショーン・コネリーが出てるやつだよ、毒ガスの詰まったロケット爆弾でサンフランシスコを人質にしたテロリストとの戦いを描いた映画。
そのスティッチなら、翌日掃除のおばちゃんがゴミと一緒に持って行ったよ。
デム・波王
確認不足と言わざるを得ん
波王
なるべくそのペースで書いてきたけど、何かと忙しくてもう無理だ。
デム
照ら〜せ〜 男の舞台〜 届〜け熱〜い想〜い メジャ〜だゴメス ビューティフルホームラーン♪

かっ飛ばせ〜! ゴメス!
一番リーが塁に出て〜にー番孝介ツーベース〜三番関川タイムリィ〜よー番ゴメスがホームラン〜
いいぞー頑張れドラゴンズ〜もーえよドラゴンズ〜!!!

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