歌舞伎が好き！！（Gay only）コミュの京都南座第十九回歌舞伎鑑賞教室

南座の歌舞伎鑑賞教室も今年でもう19回となった。全席自由均一料金が魅力なのがこの公演。しかし、今年は1000円上がって3000円。

僕が見たのは４月24日（日）11時開演の部、南座に着いたのは10時半頃、この時で一階席はほぼ満席だった。顔見世なら２万５千円する席でも3000円でみられるのがこの公演の魅力、今年も二階正面の一番前で見た。南座はここが一番よく見える良い席だ。

はじめはいつもの桂九雀による解説。今年は上村純弥の越後獅子が見られた。このところ最初に、お客さんを舞台に上げて衣装を着せるコーナーをやる。今年は野崎村のお染さんの衣装だった。今年は物売りをいろいろ。魚のぼてふり、飴屋、団子屋なんか。最初所作台をおいていたが、一旦幕を締めて、舞台を空にした。そして毎年おなじみお囃子にのせて南座のすべてのせりを上下し回り舞台をまわすと言うのをやった。

今年は、亀蔵が参加しての「釣り女」。太郎冠者が亀蔵、上村吉弥は醜女。おなじみの舞踊劇だが、大いに楽しんだ。それは太郎冠者に亀蔵を迎えた為だと思われる。肝心の吉弥はほとんど最後にしか現れないのだから。
物語は、大名が嫁を求めて西宮の恵比寿に参詣に行く、恵比寿のお告げで竿をあやつると大名は綺麗な姫が釣れるが、太郎冠者が同じように嫁を釣ろうとすると醜女が釣れる、というもの。今回は特別版で、恵比寿様が出てくる。その恵比寿様は子役の上村吉太郎だった。
美貌の吉弥が醜女、なんてもったいない、と思ったが、そうではなかった。醜女の方がしどころが多く、芸達者でないとつとまらない。なんせ最後は、釣ったのは醜女の方、と言う落ちがついてるのだから。僕の見たときは、声かけやは来ていなかった。歌舞伎は、やはり掛け声がないと寂しい。