ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

歌舞伎が好き!! (Gay only)コミュの松竹大歌舞伎〜中央コース

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
三代目又五郎四代目歌昇の襲名披露公演の地方巡業を見てきた。

場所は滋賀県彦根文化プラザ。地方巡業は滋賀県ではびわこホールで良く開催される。彦根で開催されるようになったのはここ数年ではないかと思う。滋賀県では、彦根が中央コース、びわこホールが西コースが上演される。

中央コースは、襲名の口上を中にして、「番長皿屋敷」と「連獅子」が上演される。

最初は「皿屋敷」。まず、特筆すべきは家六の後室真弓である。籠から出てきた姿が大きく立派である。この役は、主役の播磨に、「伯母様は苦手じゃ」と言われるほどの貫禄が必要である。それが十分出ていた。立ち役の家六を起用しだだけの事はある。

次いで、錦之助の離駒が良い。すっきりして、適役であった。「散りゆく花にも風情があるのう。」と言うところで、吉右衛門の播磨は、台詞をあまり詠わなかった。

芝雀のお菊は、播磨がよそから奥方を迎えるのではないかと思い、不安と嫉妬に狂って皿をわざと割るのだが、ここでもう一つつっこんで欲しかった。ただ、皿を入れた箱を持って着物の裾を縁にかける決まりがきれいだった。

家宝の皿が割れたと聞いて、吉右衛門の播磨は「誰が割った」と性急に言う。ここで、播磨の気の短さ、家宝の皿を割られた驚きと怒りを出している。「さだめて粗相であろうな」と言う所は、犯人がお菊だと聞いて、自分で自分の怒りを抑えようとし、その上、自分は皿ごときで家臣に重い罰を与えるような了見の狭い人間ではない、と自分で自分に言い聞かせ、碇を押さえようとしているように見える。

お菊がわざと皿を割ったと聞いて怒りを表すところから、吉右衛門が十分台詞を詠う。ここは名調子であった。ここまで台詞は抑制し、ここぞとばかり十二分に詠う。それがよく効いていた。ここから芝雀もずっと良くなってくる。皿を割った事、それで人の心を試そうとした自分の愚かさに対する後悔、そして、播磨が自分だけを愛してくれていたと知った喜びが十分に出ている。播磨に手打ちになる所は、その事を自分で望んでいたようにさえ思える。お菊を井戸に沈めよと命じて、懐手をする播磨の決まりがきれいだった。

ただ、この芝居、吉右衛門・芝雀・錦之助と役者が揃って十分芸を見せてくれるからそれなりの説得力があるのではないか。


襲名披露演目は、連獅子。親子の獅子を実際の親子である、新又五郎と新歌昇が踊る。前半は申し分ない。親子の情をみせるところ、など十分に見せてくれる。

間狂言は種之助と米吉。学芸会レベルである。地方公演とは言っても、客から観劇料金を取っているのだ。ただ、言われた通りの事をきちんとやっている。それだけである。

獅子の精になって出て来てからも、十分見応えがあった。獅子の精が毛を振り始め、二人の毛の動きがものの見事に一致する。迫力満点であった。毛の振り方が誠にきれいだ。回数よりもきれいさを優先させるべきであろう。

問題はそれからである。やり過ぎのだ。毛の動きが合わなくなり、振り方がきたなくなっているのに止めない。きれいに振れなくなったら、止めれば良いのだ。これほど見事な毛振りを見せているのに、惜しい。

コメント(1)

まぁまぁ、そんなに若手に目くじら立てなくても・・・・。

歌昇クン、
ご指摘の通り踊り上手!
最後は思いっきり振っていたところは「やり過ぎ」ではなく、
「若さ」ですよ。
贔屓のアテクシが目の前にいるのに気づいて、
最後はイイトコ見せようと思ったんじゃない?
そこの未熟さが可愛いし、獅子の子なんですよ。

種之助タン、
学芸会レベル。これも仰る通り。
所詮、平成元年生まれの子達の芸です。
荒削りだけど、必死に精進する姿を愛でてあげてください。

如何せん、アテクシの贔屓なので猫可愛がりな目線で御座居ます。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

歌舞伎が好き!! (Gay only) 更新情報

歌舞伎が好き!! (Gay only)のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング