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パレスチナ問題を考える会コミュのUri Avnery:Good Morning, Hamas

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イスラエルの攻撃も小休止。このコミュでのコメントも小休止。
その間に、しばしお勉強を。
Gush Shalomのサイトにある、Uri Avneryによる、ハマスとの交渉のススメを訳しました。
(これは、自分の日記にも載せた)

Good Morning, Hamas

01/03/08

http://zope.gush-shalom.org/home/en/channels/avnery/1204410372/

我々イスラエル人は、幽霊や怪物の世界に住んでいる。我々は、生きた人々や現実の組織に対して戦争を仕掛けているのではなく、我々を破壊しに出て来る悪魔や悪霊に対してだ。それは、光りの子供と暗黒の子供の間の、絶対の正義と絶対の悪との間の戦いだ。我々にはこう見える。向こう側にもこう見えている。

この戦争を架空の天空から現実の硬い地面に降ろそう。我々が、恐怖と悪夢の世界から逃れなければ、理に叶った政策も有り得ず、理性的な論議さえもない。

パレスチナの選挙でハマスが勝利した後、Gush Shalomは、我々は彼らと話さなければならないと言った。ここに全ての側から私に浴びせられた質問の幾つかを挙げる。

ハマスが好きか?
全然。私はたいへん強い非宗教的な確信を持っている。私は、政治と宗教を混合する如何なるイデオロギーにも反対する。それが、ユダヤ人でも、ムスリムでも、クリスチャンでも、イスラエルにおいても、アラブにあっても、あるいはアメリカでも。

そのことは、私がハマスの人々と対話することの妨げにならない。その他の私が同意しない人達と同様に。そのことは、私が彼らの家に招かれることや、彼らと意見の交換をすることや、彼らのことを理解しようと努めることの妨げにはならない。彼らの内ある人達を私は好きだったし、好きでなかった人達もいた。

ハマスはイスラエルによって作られたといわれる。本当か?
イスラエルはハマスを“作って”はいない。しかし、初期の段階では彼らを明らかに助けていた。

占領の最初の20年間、イスラエル政権はPLOを主たる敵と見なしていた。それが、PLOを弱体化させると考えられたパレスチナの組織を好んだ理由だ。このことの1つの例は、Ariel Sharonの馬鹿げた占領の代理人として行動する“村同盟”設立の試みだった。

イスラエルの情報機関−それはこの60年間ほとんど全てのアラブ世界での出来事の予測に失敗して来た−は、今回もやはり失敗した。彼らは、イスラム教組織の出現が、非宗教的PLOを弱体化するであろうと信じていた。占領地区の軍事司令部は、政治活動−平和活動であっても−をする全てのパレスチナ人を投獄する一方で、宗教活動家達には触れなかった。モスクはパレスチナ人達が集まり政治活動を計画できる唯一の場所だった。

この政策は、もちろん、イスラムとパレスチナの現実の完全な誤解の上に成り立っていた。

ハマスは、正式には、1987年暮れの第1次インティファーダの勃発直後に創設された。イスラエル治安部隊(ShabakあるいはShin Betとして知られる)は、それを丁重に扱った。1年後にやっと、その創設者Sheik Ahmad Yassinを逮捕した。

イスラエル政権が、ハマスを攻撃することを期待して、現在PLOを支援しているのは皮肉なことだ。アラブの問題に関する限り、傲慢さと軽蔑に根ざした、我々“エキスパート”の間抜けさを証明するのにこれより良い証拠はない。ハマスは、イスラエルにとってPLOがこれまであったよりもズッとイスラエルにとって危険である。

ハマスの選挙の勝利は、パレスチナの人々の中でイスラムが台頭していることを示したのか?
必ずしもそうではない。パレスチナの人々が、一夜にしてより宗教的になったわけではない。

この地域全域においてイスラム化のゆっくりとした変化があるというのは正しい。トルコからイエメン、そして、モロッコからイラク。それは、アラブの若い世代の非宗教的国家主義が、彼らの国と社会の問題を解決できなかったことに対する反応だ。しかし、これはパレスチナの社会に地震をもたらすことは無かった。

そうならば、なぜハマスは勝利したのか?
幾つかの理由があった。主要なものは、非暴力の手段ではイスラエルからけっして何も得ることが出来ないだろうという、パレスチナの人々の確信が広がっていたことだ。Yassir Arafatの殺害の後、多くのパレスチナ人は、もし彼らがMahmoud Abbasを新しい大統領として選んだなら、イスラエルやUS がArafatには与えなかった物を彼が取ってくるだろうと信じた。彼らは、反対のことが起きていることを発見した:つまり、実際の交渉はまったく無い一方で、入植地は毎日大きくなっていく、と。

彼らは自分達に言った:もし平和的方法が役に立たなければ、暴力的手段以外に選択肢は無い、と。そして、もし戦争があるならば、ハマス以上に勇敢な戦士達はいない、と。

あるいは、また:ファタハの上層部の腐敗が、パレスチナの大部分がウンザリする様な次元にまで達していた、と。Arafatが生きている内は、腐敗は何とか容認された。なぜなら、誰もがArafat自身は正直だと知っていたから。そして、国家の苦闘に対する彼の聳え立つ重要性が彼の政府の欠陥を上回っていたから。Arafatの後、腐敗を容認するのは不可能になった。ハマスは、その一方で、清く正しいと見なされ、その指導層も腐敗していない。ハマスの社会的・教育的施設−主としてサウジ・アラビアに財政支援されたもの−は、広く尊敬されていた。

ファタハ内部の分裂も、やはり、ハマスの候補者達を助けた。

もちろん、ハマスは、その前の選挙には参加しなかったが、一般的に−ハマスの人々自身でさえも−彼らは有権者のほんの15〜25%しか代表していないと予想されていた。

パレスチナの人々が彼ら自身でハマスを転覆させると考えることは出来るだろうか?
占領が続く限りは、その可能性はない。イスラエルのある指揮官が今週こう言っていた、もしイスラエル軍が西岸地区での活動を止めたなら、ハマスがそこでもAbbasに取って代わるだろう、と。

Mahmoud Abbasの政府は粘土の足の上に立っている−アメリカとイスラエルの足。パレスチナの人々がAbbasに対し未だに持っている信頼を失ったら、彼の権力は崩れ去るだろう。

しかし、どうして、イスラエルをけっして承認しないと宣言し、その綱領がユダヤ人国家の破壊を要求しているような組織と、合意に行き着くことが出来るのか?
この“承認”の問題全てがくだらないことで、対話を避ける為の口実なのだ。我々は、誰からも“承認”を必要としない。合衆国がヴェトナムと対話を始めた時、彼らはアング・ロサクソンの、クリスチャンで資本主義の国家としての承認を要求しはしなかった。

もし、AがBとの合意にサインするとしたら、それはAがBを認めるということを意味する。残りの全ては豚の餌だ。

そして、同様なことで:ハマスの綱領に対する喧騒は、かつてのPLOの綱領に対する騒動を思い出させる。天国と地球は、PLOが無理やりそれを変える様に動かされた。今日、誰がそのことを覚えているのか。今日と明日の行動は大切だ。昨日の紙切れはそうじゃない。

我々はハマスと何について話すべきか?
第一に、停戦について。傷口が血を流している時には、傷の治療に取り掛かれる為には、血の損失が止められていなければならない。

ハマスは、何度も停戦−アラビア語でTahidiyeh“静かに”−を提案してきた。これは全ての戦闘の停止を意味する:すなわち、ハマスや他の組織によるQassamとGradロケットと迫撃砲、イスラエルによる“標的清算targeted liquidations”、軍事侵攻、そして、飢餓だ。

交渉は、エジプトによって取り扱われるべき、特に、彼らはガザ地区とサイナイの間の国境を開けなければならないから。ガザは、その陸と海と空による世界とのコミュニケーションの自由を取り戻さねばならない。

もしハマスが西岸地区までも停戦を広げることを要求したら、このこともまた論議されなければならない。それには、ハマス−ファタハ−イスラエル三者会談を必要とする。

ハマスは停戦を軍備の為に利用しないか?
もちろん。イスラエルもそうするだろう。多分、我々は、遂に、短距離のロケットに対する防御手段を発見するのに成功するだろう。

もし、停戦が持続したら、次の段階は何でしょう?
休戦armistice、アラビア語でHudnah。

ハマスはイスラエルとの公式合意文書にサインするのに問題があるだろう。なぜなら、パレスチナはWaqf−宗教的寄贈品endowmentだから。(このことは、かつて、政治的理由の為に立ち上がった。Caliph Omarがパレスチナを征服した時、彼は、彼の指揮官達が彼等自身で分割してしまうことを心配した。それまで、シリアで既にして来たように。そこで彼は、それがAllahの持ち物であると宣言した。これは、我々自身の宗教関係者の態度と似ている。彼らは、国家のどの一部でも手放すことは罪である、なぜなら神がハッキリと我々に約束したものだから、と言い続けている。)

Hudnahは、平和に代わるもの。それは、イスラムの伝統に深く埋め込まれている考え方。預言者Muhammad自身が、メッカの支配者達、彼がメッカからメディナへの移動の後に戦争となっていた相手とのHudnahに同意した。(ところで、Hudnahの期限が切れる前に、メッカの住人達はイスラムを受け入れ、預言者は平和的に町に入った)それが宗教の許可sanstionを持っているので、ムスリム信者達による違反行為は不可能だ。

Hudnahは何十年と続ける事が出来る。そして、限界なしに延長できる。長いHudnahは、実際の平和だ。もし2者の関係が現実の平和を作るのならば。

ということは、公式の平和は不可能?
それにも解決策がある。ハマスは過去にAbbasが和平交渉をする事に反対しないと宣言している。到達した合意を国民投票にかけるという条件の元で。もしパレスチナの人々がそれを認めるなら、ハマスは人々の決定を受け入れると宣言している。

どうしてハマスはそれを受け入れるのか?
全てのパレスチナの政治勢力と同様に、ハマスは、1967年の国境に沿って成立するパレスチナ国家での勢力を望んでいる。その為に、彼らはパレスチナの人々の大多数の信頼を得る必要がある。パレスチナの人々の対多数は、彼等自身の国家と平和を求めるということに疑いは無い。ハマスはこのことをよく知っている。彼らは人々の大半が離れていくようなことはけっしてやらないだろう。

そして、この中でのAbbasの位置は何だ?
ハマスと合意する為に彼は圧力をかけられねばならない。メッカでの昔の合意の線に沿って。イスラエルはパレスチナ政府と交渉することに明確な興味があること信じている。それは、2つの大きな運動が含まれており、到達した合意はパレスチナの人々のほとんど全ての区分によって受け入れられるだろう。

時代は我々の味方?
何年もの間、Gush Shalomはイスラエル社会に伝えてきた:すなわち、非宗教的な代表者Yasser Arafatと和平を結ぼうと。なぜなら、そうでなければ、国家の闘争は宗教の闘争に変化して行くからだと。不幸にも、この予言もまた、現実になってしまった。

PLOを嫌った者が、ハマスをとった。我々がハマスと結論に達しなければ、我々はより過激なイスラム教の組織−アフガニスタンのタリバンのような−と対峙しなければならなくなるだろう。

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