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パレスチナ問題を考える会コミュの、「ほとんど全ての戦争犯罪はイスラエルによるもの」

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例によって、Johnatha Cookの文。

早いもので、昨夏のレバノン戦争からもう1年がたった。あの戦争はなんだったんだろう。多くの一般市民がイスラエルの爆撃で殺された。また、同時にパレスチナのガザ地区でも多くの人々が殺されていた。

一般市民の居住区を狙い澄ました様なイスラエルの爆撃も、結局何のお咎めなしだ。「ヒズボラは卑怯にも一般市民に紛れて隠れているので、一般市民が犠牲になってしまう」という言訳が何度も繰り返され、ウソだろうと思いつつも、半分信じていたりした。

今回の記事は、1年経ったいま、現時点での報告・報道・調査による情報を元に、それらイスラエルの理由付けについて論じている。題名でも明らかなように、「ほとんど全ての戦争犯罪はイスラエルによるもの」だったようだ。


Nearly All the War Crimes Were Israel's
The Second Lebanon War, A Year Later

By JONATHAN COOK
Counterpunch
August 16, 2007

http://www.jkcook.net/Articles2/0305.htm#Top


今週は、今では第2次レバノン戦争と公式に呼ばれている戦闘の終結から1年となる。1ヶ月の戦闘。そのほとんどがイスラエルによる空爆と、それに対抗するシーア派軍事組織ヒズボーラによるイスラエル北部へのロケット攻撃で、1千人以上のレバノン一般市民と、少数だが明らかにされていないヒズボーラ戦士が死に、それに対して、119人のイスラエル兵と43人の一般市民が死亡した。

イスラエルと合衆国は、ヒズボーラが爆撃しても降伏させられないと知ると、国連を通して1701決議を押し付けることにした。それにより、増強された国際平和維持軍UNIFILを、ヒズボーラの監視と数千人の戦闘員を武装解除するために、レバノン南部に配置した。

しかし、戦争以来、昨年の夏何が起きたのかに対するイスラエルの説明にいくつかの深刻な疑問が投げかけられていることなどを含め、多くの重要な進展が注目されないままになっている。この理由だけでも、この古い場所を再び訪れる価値がある。

戦争は、7月12日に、ヒズボーラが3人のイスラエル兵士を殺害し、さらに北部国境で2名を捕獲したことで、イスラエルがレバノンに1連の空爆をしたことにより始まった。(さらに5人の兵士が彼らの乗った戦車が緊急越境追跡の為レバノンに侵攻し地雷に触れ死亡した)。ヒズボーラは、イスラエルを囚人交換に押しやる目的で、長い間チャンスがあれば兵士を捕獲すると警告してきた。イスラエルは、20年もの南レバノン占領から撤退した2000年以来一握りのレバンノン人の囚人を保持してきた。

イスラエル首相Ehud Olmert−彼はヒズボーラを制圧できなかった軍事的失敗により広く批難されている−は、何がまずかったのかを調査する為にthe Winograd Committeeを任命した。これまでのところWinogradは、国の軍事的・政治的失敗を指摘するのに多くの時間を割き、その失敗がどのように、あるいは誰によってなされたかの説明には時間をかけていない。Olmertは、大変不人気であっても、今だ力があるのだ。

一方で、先の戦争から“教訓を学んだ”後、イスラエルが再びヒズボーラに対し戦争を計画していることを示すものが幾つもある。新しい防衛大臣Ehud Barak−彼は2000年の撤退時の責任者だった−は、ヒズボーラからのロケットの脅威を無くすために“鉄のドーム”というような対ミサイルシステムの構築を優先課題にした。それは、最近発表されたアメリカによる300億ドルの軍事支援の中から使われる。

昨年の夏の歴史の書き直しを始めることがイスラエルのメディアに残されている。先週末、the liberal Haaretz紙の論説は、これは‘イスラエルにより開始された、比較的小さなゲリラグループに対する戦争’と言うところまで踏み込んだ。イスラエルの支援者達−イスラエルはレバノンを爆撃するしか選択肢がなかったと言って擁護したUSのAlan Dershowitzのような知名度の高い擁護者を含む−は、椅子で身もだえしたに違いない。

なぜ、Ha'aretzがこの新しい評価に達したのだろうかといういくつかの理由がある。

最近のレポートが、ヒズボーラが抵抗を続ける主たる正当性の1つを明らかにしている。それは、イスラエルが2000年にレバノン領地から完全に撤退していないというもので、いまや国連もそれを支持している。先月、国連の地図製作者は、ヒズボーラによるいまだイスラエルによって占領されているthe Shebaa Farmsとして知られる小さい肥沃な土地に対する統治権の主張は正しいということを静かに認めている。イスラエルは、その地域はシリアのものでダマスカスとの将来の和平交渉によって返却されるものだと主張しているが、シリアはレバノンの立場を支持している。国連の承認はほとんどの国際的メディアから無視された。

戦争中のイスラエルの主な主張のひとつは、彼らはレバノンの一般市民を空爆から守る為のあらゆる努力をしたということだった。被害者の数はその反対を示し、それを示す他の証拠も増加している。

あの戦争の1つの衝撃的な側面は、戦闘の最終局面における、イスラエルによる少なくとも百万に上るクラスター爆弾の発射である。それは、USによって供給された不発率50%にもなる古い軍需品であった。小さな小型爆弾−効果的に小さい地雷−が、国連仲介による停戦の後に南レバノンにばら撒かれていた。そして、これまでに一般市民30人の死者と180人の負傷者が報告されている。イスラエルの指揮官達は120万発そのような爆弾を発射したことを認めているが、国連はその数を3百万に近いとしている。

当時、イスラエルは戦争が終わる前の短い機会に、南レバノン−そこは国のシーア派人口と軍事組織ヒズボーラの中心地−を、人の住めない場所にし、最初のイスラエルの一連の爆撃で避難した人々が戻れないようにしたと疑わしく思えた。

イスラエルによるクラスター爆弾の使用は人権団体により戦争犯罪であると表現された。当時のイスラエル首席補佐官Dan Halutzによって設定されたルールによれば、爆弾は開かれた人口の少ない場所でのみ使用されるべきだった−このような高い不発率にもかかわらず、これは後々の市民の犠牲を食い止めることにはならない。

戦争の後、軍は−主にワシントン−彼らは広く報道された彼らが軍事物資を供給したという事実で関心を集めていた−をなだめる為に−調査を指令した。結果は、何ヶ月も前に発行されるべきであるものが、未だ公にされていない。

遅れは、驚くことではない。軍による最初の報告−イスラエルのメディアに漏れた−は、クラスター爆弾がレバノンの人口中心地に、まったくの国際法違反のやり方で発射されていたことを見つけ出していた。指令は、明らかに、当時の北部司令官の長Udi Adamによって与えられた。US国務省の調査も同様の結果だった。

もう1つの批判−イスラエルが戦争中に殺害したレバノン一般市民の多大な数を正当化してくれると望んでいるもの−は、ヒズボーラ戦士達は、通常、南レバノンの一般市民の中に隠れ、そこからロケットを発射してくる、ということ。人権活動グループはこれを示す十分な証拠を発見しなかったが、国連上級役人のJan Egelandは、 “臆病な溶け込み”とヒズボーラを非難し支援を提供した。

イスラエルの主張が正しくないと疑う強い理由がいつも存在した。ヒズボーラはこれまで、イスラエルがほとんど知ることのない複雑なトンネルシステムと地方における地下の貯蔵庫の発展に多くの労力を費やしてきた。そこに、ロケットを隠し、イスラエル軍が地上から侵攻しようした際に、そこからイスラエル兵を攻撃する。あるいは、常識的に考えても、砲撃することで、ヒズボーラが南レバノンの村々に住む彼らの家族を危険に晒すのを望まないはずであろう。

いまでは、イスラエルの(新聞の)表紙は、イスラエルの主張を厳しく疑う軍事関係者からの報告書を掲載している。

戦争が終わってから、ヒズボーラは明らかに国連の平和維持軍の目から逃れようとほとんどのロケットを移動している。国連は、決議1701の元にヒズボーラの武装解除の為南レバノンで徹底的な捜査を敢行してきた。UNIFILによれば、33前後−つまり90%以上に及ぶ−の地下格納庫の位置を特定し、ヒズボーラのロケットや発射装置を含む武器がそこで発見され、破壊された。

イスラエルのメディアは、イスラエル軍がこれらの場所を“自然保護区”と呼んでおり、同様に、国連も都会を拠点にしたヒズボーラの貯蔵庫を発見したとは言っていない。軍の情報源を元に、Haaretzは先月次のように報道した。“昨年の戦争の間イスラエルに向けて発射されたロケットのほとんどは‘自然保護区’からの発射であった。” 言い換えれば、イスラエルでさえ、今ではヒズボーラが一般市民の間からロケットを発射していたと主張していないということだ。

国連の報告によれば、ヒズボーラはロケットを地下貯蔵庫から移動し、地方の発射台に放置した。ロケットのほとんどが、国連監視の範囲外のLitani川の北に行ってしまったと信じられている。しかし、イスラエル軍によると、いくつかは近くのシーア派の村に国連の目を逃れて移動されたかもしれない。

結果として、Haaretzは、イスラエル軍の指揮官達が、レバノンに対し、将来の戦闘で軍は“レバノンの一般市民に退避する機会を与えた後に都市部を爆撃し、そして完全に破壊することを躊躇するつもりは無い”と警告を発していたと報道した。どの様にして戦争中にイスラエルの方針から変化したのか−ヒズボーラは“自然保護区”に基地を持っているのにレバノンの一般市民たちはそれでも爆撃された−、このことは明らかにされなかった。

もし、イスラエル軍の新しい主張が(古いものと異なり)本当であったとするならば、ヒズボーラのロケットの一部を村の中に移動したことは非難されるべきだ。しかし、それはイスラエルがする事ではない。イスラエル軍は、もっとはるかに大規模な形で一般市民の地域に兵器を隠すと言う国際法違反を犯しているからだ。

昨年、イスラエル側の国境からこの戦闘を自ら観察した者として、私はいくつかの機会に、イスラエルが武器工場や軍のキャンプ地を含む多くの恒常的軍事施設建設と、一時的な砲兵隊の配置場所を北部イスラエルの一般市民地域社会の隣に−そしていくつかの場合はその内側に−行っていると、報道してきた。

これらの地域社会の多くはアラブ系だ。アラブ系住民はGalileeの人口のおよそ半数に及ぶ。軍事基地をこれら地域に隣接させることは、アラブ系の町や村が、ユダヤ人地域社会が備え持つ公共シェルターや空爆警戒システムを備えていないといことからも、軍による特別に無謀な行為であるといえる。殺された43人のイスラエル市民のうち18人はアラブ人だった。その比率はイスラエルのユダヤ人を驚かせた。彼らは、ヒズボーラがアラブ人地域を狙ってこないだろうと予測していたから。

多くの場合、イスラエルの軍事検閲が軍の施設の位置の特定につながる議論を禁止している為に、ヒズボーラのロケットがどこに落ちたかを特定することは未だ不可能だ。戦争の間、イスラエルはこれを有利な効果として使った。例えば、ヒスボーラのロケットがある病院の近くに落ちたと広く報道されたが、リポーター達は大きな軍のキャンプがその隣にあるということは触れられなかった。つまり、軍のキャンプに対する実際の攻撃が、まったく同じ言葉で表現されてきたと言うことだ。

ヒズボーラが年の初めの頃にイスラエル自身が行っている航空スパイ活動と似たような、無人のスパイ飛行機を飛ばして、これら軍事組織の多くがどこにあるか知っていたことはあり得ることだ。疑問は、ヒズボーラはそれら施設を撃とうとしたのか、あるいは、イスラエルの案内にしたがって多くの観察者達が主張しているように、実際は一般市民を殺すことにより関心があったのだろうか、である。

十分な回答は決して可能ではないだろう、我々は、イスラエルの戦争中の意図が分らないのと同様、その行動の進み行きに反する形で、ヒズボーラの意図を知ることは出来ないのだから。

しかしながら、Human Rights Watchは、ヒズボーラの初歩的ロケットは精度が悪いことから、それらがイスラエル領内に打ち込まれるたびに効果的に一般市民を狙うことになる、と論じている。ヒズボーラは、それ故、発射チームの意図が何であれそのロケットを使うことで戦争犯罪有罪だ。言い換えれば、この国際法に関する読み物によれば、イスラエルだけが、彼らの軍事機器がより近代化されている−つまりもちろんより破壊力があるということだが−ために、ミサイルを発射し爆弾を落とす権利を持っているということになる。

にもかかわらず、新しい証拠が、ヒズボーラがそのロケットを使う権利があろうと無かろうと、ほとんど成功しはしないが、しばしば軍事目標を狙っていたであろうと言う強力な証拠が示している。ナザレスに拠点を置くThe Arab Association for Human Rightsは、昨年の夏以来ヒズボーラが北部のアラブ人地域に打ち込んだロケットに関するレポートをまとめた。その発見が軍事検閲の法律のため発効されることがあるかどうか明確ではない。

しかし、現在利用できる情報は興味深い読み物である。その協会は、ヒズボーラのロケットによって、しばしば繰り返し攻撃された北部のアラブ人地域を調べ、全ての場合に少なくとも1つの軍事基地あるいは砲兵隊の砲台がその地域の隣、あるいはいくつかの場合はその内側にあったことを発見した。いくつかの地域では、複数のそのような施設があった。

もちろん、これでヒズボーラが軍事基地だけを攻撃していたということを証明するわけではない。しかし、いくつかの場合では、明らかにそうしようとしていたことを示している。そうだと明言する技術的資料が欠けていることは確かだとしても。あるいはまた、国際法の観点から言えば、戦争の間ヒズボーラはイスラエルに比べて悪くない、たぶんズッとましに行動していたことを示してもいる。

これまでのところの証拠によるとイスラエルは、
・ レバノンの領土であるthe Shebaa Farmsから2000年に撤退を拒否したことで国境地点でのヒズボラによる攻撃を正当化さする原因を作り出していた。

・ ヒズボーラにより提案された囚人交換の話し合いに応じることを拒否し侵略戦争を開始した。

・ 南レバノンの一般市民に対しクラスター爆弾を意図的に使用するという重大な戦争犯罪を犯した。

・ 証拠はヒズボラの戦闘員がそこにはいなかったことを示しているのに、繰り返しレバノン居住地域を攻撃し多くの市民を殺害した。

・ そして、自身の一般市民、特にアラブ系市民を彼らの居住区をヒズボーラの標的にして、大変な危険に晒し、かつ守ることをしなかった。

第2次レバノン戦争の間、イスラエルがもっとも重大な戦争犯罪を犯したのは明らかである。

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