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パレスチナ問題を考える会コミュの「イスラエルのテヘランにおけるユダヤ人問題」

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Gilad Atzmonの「反シオニズム運動はイスラエルに対し効果がない」なぜなら、イスラエル人のほとんどがシオニストでないのだから。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=506943288&owner_id=999036
という指摘がとても説得力があり、影響を受けやすいわたくしは最近パレスチナ問題を考えるに当たり、本丸であるイスラエルはどの様な動きをしているのか、ということに興味を持っている。この文章でもあるように、ユダヤ教とシオニズムが同じだというのは、イスラム教とタリバンが同じだと言うようなものだ、ということで、イスラエル全体の傾向を知りたいと考えている。

 今回は、イスラエルにとって現在の最大の脅威のように思われるイランとAhmaninejad大統領に関するもの。
 興味深いのは、彼が「イスラエルは地図から消える」と言ったのは翻訳の誤りだったということ。かれは、イスラエルの政治体制がどうあるべきか、パレスチナ難民を含め全住民で国民投票をしたら良いと主張しているというのも面白い。
 しかし、本題は別に有って、イスラエルがイランに住むユダヤ人を過去にもそうしたように自分達の為に利用しようとしているというはないし。これは、恐ろしい。
著者のJohnathan Cookは、ナザレス在住のイギリス人ジャーナリスト。
http://www.jkcook.net/
これは、自分の日記にも載せている。


「イスラエルのテヘランにおけるユダヤ人問題」 By Jonathan Cook
http://www.counterpunch.org/cook08032007.html


イランは新しいナチ・ドイツで、その大統領、Mahmoud Ahmadinejadは、新しいHitlerである。あるいは、そのようにイスラエル当局者は、彼らと彼らのアメリカの同士がワシントンでテヘランへの攻撃が必要であるということを疑っている人々を説得しようとして、何ヶ月も宣言してきた。そして、仮に最近のメディア報道が信頼できるとして、彼らは、再び、理性的にも感情的にもその戦いに勝ちそうに見える。副大統領Dick Cheneyは、ホワイトハウスを軍事攻撃を行う道筋に戻そうとしていると言われている。

今年始め、Binyamin Netanyahu−イスラエルの野党リーダーであり、デマを飛ばす張本人というスタイルをとっているように見える男−は、我々に対し、「今は1938年で、イランはドイツ。そしてイランは原子爆弾を装備しようと競争している。」と述べた。Ahmadinejadについて彼は、「彼は、ユダヤ国家に対しもう1つのホロコーストを準備している。」と言った。

数週間前、イスラエルの軍事情報局が−それは、1990年台初期からズッとそうしている様に−イランは、核弾頭の開発において“後戻りできない”ポイントから1年ほど手前の位置にあると発表した際に、Netanyahuは再びそれに対して、「イランは抑止出来ない最初の核戦力になりうる」と警告し、「Hitlerがユダヤ人の問題であったと同様に、これは、ユダヤ人の問題である・・・・。ユダヤ人の未来はイスラエルの未来にかかっている。」と付け加えた。

しかし、迫り来るイランからの大量虐殺について途方も無い主張するのはNetanyahu一人だけだということは、まったく無い。イスラエルの新大統領、Shimon Peresは、イランの核爆弾を“空飛ぶ収容所”に喩えたし、Ehud Olmert首相は、昨年ドイツの新聞に対し、「(Ahmaninejadは、)Hitlerがユダヤ社会全体の消滅について話した時のように話す。」と語った。

“イランはナチス・ドイツ”という路線を売り込むことには興味深い障害がある。もしAhmadinejadが本当にHitlerで、核爆弾を手に出来ればすぐにイスラエルのユダヤ人を大虐殺する準備が出来ているとするならば、どうして2万5千人ものユダヤ人がイランで平和に暮らし、イスラエルやアメリカのユダヤ人から繰り返される勧誘にも関わらずまったくイランを離れようとしないのだろうか?

イスラエルの不吉な予測の根拠−推測するに、イランの攻撃を正当化する為に築き上げられた思想的立場−は、何なのだろうか?手助けとして、George Bushが彼のイラク政策について先月弁解した際、彼はイランが所有していると思われている脅威について我々に対しまた再び強調した。それ(イラン)は“イスラエルを地図から消し去ると脅している”。

この神話は、Ahmadinejadが2年ほど前に行った演説の翻訳ミス以来、際限なく繰り返されて来た。Farsi(ペルシャ語)専門家達は、イラン大統領は、イスラエルを破壊すると脅したということはまったく無く、故Ayatollah Khomeini氏による初期の演説、その中で “エルサレムのシオニズム地域”は、“時のページから消え去るだろう“とパレスチナ人支援を再確認した−から引用したものであると検証している。

彼は、ユダヤ人、あるいはイスラエルでさえ消し去ろうと脅しているのではなかった。彼は、イスラエルのパレスチナ占領を、その歴史を終えた、かつてイランを支配したShah家や南アフリカのアパルトヘイト、ソビエト帝国などを含む他の不正な統治機構と比較しようとした。にもかかわらず、この誤訳が生き延び繁栄したのは、イスラエルとその支援者達が彼ら自身のあからさまな宣伝活動の為に利用してきたからである。

一方、2万5千人強のユダヤ系イラン人社会は、イスラエル外で中東最大の規模で、そのルーツは3千年前に遡る。イランにおけるいくらかの非イスラム少数派の1つとして、そこでのユダヤ人は差別に遭って来た。しかし、それは、明らかにイスラエルの百万人のパレスチナ市民よりも悪いものではなく、イスラエル占領下の西岸地区やガザのパレスチナ人よりははるかに良い状態である。

イランのユダヤ人は、政策決定にまったく影響を持たず、軍や官僚機構で上級ポストにはつくことが出来ない。しかし、彼らは多くの自由を享受している。彼らは国会にも代表を選んでいるし、彼らは公にユダヤ教会において宗教活動を行っており、彼らに対する慈善活動は国外に住むユダヤ人からの支援を受けている。そして、彼らはイスラエルも含めて自由に旅行が出来る。テヘランでは、6箇所のコシャ肉店(kosha butcher:ユダヤ教の教義に適った肉を扱う)と約30のユダヤ教会がある。Ahmadinejadの事務所は最近テヘランのユダヤ病院に寄付をしている。

Ciamak Moresadegh−ユダヤ系イラン人リーダーの1人−は、こう観察する、「もしあなたが、ユダヤ教とシオニズムが1つのものだと考えるのなら、それは、イスラムとタリバンが同じだと考えるようなものだ。それらは違う。」 イランのリーダー達はシオニズムを非難した。彼らは、シオニズムを、パレスチナ人への差別を助長することに対し非難している。しかし、彼らはユダヤ人、ユダヤ教あるいはイスラエル国家でさえ問題はないと繰り返し公言してきた。Ahmadinejadは、大量殺人の商人のように風刺されれているが、実際は、‘体制変革’を主張してきた。そして、その意味においてのみ、彼は、戦争による難民を含むイスラエルや占領地区の全ての住民による、政府の有り様に対する国民投票(の必要性を)信じている。

イランのユダヤ人への脅威が無いにもかかわらず、イスラエル政府はユダヤ系イラン人をイスラエルへ勧誘する新しい方法を探ぐろうとしていると、最近イスラエルのメディアが報道した。The Ma’ariv新聞は、以前の手法ではほとんど獲得できなかったと指摘している。「何千人というユダヤ系イラン人の側に去ろうと言う要求がない」とその報道は伝えている。ニューヨーク拠点のForward新聞によると、ユダヤ系イラン人にイスラエルへの移民を説得するキャンペーンは、2005年10月から2006年9月の間、2万5千人のユダヤ人のうち152人のみイランを去る効果を上げただけで、彼らのほとんどが政治的な理由ではなく、経済的な理由により移民に応じたと言われた。

これらの試みをステップアップさせる為−そして、たぶん多くのユダヤ人がテヘランで幸せに暮らしていることと差し迫った第2のホロコーストの恥かしい不一致を避ける為に−、イスラエルは、今や、現存するユダヤ人の移民に対するローンや安い金利による財政優遇策に追加して、ユダヤ系イラン人一家につき6万ドルをユダヤ人提供者から保証することで移住を後押ししている。

この発表は、ユダヤ系イラン人協会に軽蔑をもって迎えられた。彼らは、彼らの国民性は売り物ではないとの声明を発表した。「ユダヤ系イラン人のアイデンティティーはいかなる金額でも取引できるものではない。ユダヤ系イラン人は、最も古いイラン人のひとつである。イランのユダヤ人はイラン人としてのアイデンティティーと彼らの文化を愛し、それ故、脅迫とこの未熟な政治的勧誘では、ユダヤ系イラン人のアイデンティティーを消し去ろうとするその目的を達成できないであろう。」

しかしながら、この財政的意思表示は、過去の経験を尺度にするならば、歓迎されないだけでなく、自己達成的である。イスラエルは、同様の作戦を数年前に導入した。その時は、アルゼンチンの経済が大変な不景気に見舞われた時であり、イスラエルに定住した全てのユダヤ人に2万ドルが提供されると放送された。数ヵ月後イスラエルのメディアは、アルゼンチンにおいて反ユダヤ人の攻撃が増加したと報道した。それは、そこに住むユダヤ人に離れる圧力を加えた。もちろん、アルゼンチンが貧困に陥っていく中で、その攻撃とイスラエルによるユダヤ人に対する母国を放棄させる為の賄賂との関連には触れられていない。

しかし、財政的勧誘−そして、可能性として一般的な反動−が、イランのユダヤ人を動かすことに失敗したとして、イスラエルがもっと怪しい方法で彼らの移住を促すという恐れには十分に理由がある。それは、明らかに、イスラエルが他のアラブ系ユダヤ人社会に対して使ってきたもので、彼らは、潜在的スパイや、イスラエルの最初の総理大臣David Ben Gurionの言葉で、イスラエルのパレスチナ人に対する”人口戦争“に採用される“human dust”として遣われる工作員の予備要員と見なされていた。

例えば、1954年の“Suannah作戦”では、イスラエルは向こう見ずにも、イギリスにスエズ運河地帯からの撤退を思いとどまらせることを目的に、エジプトで起こした一連の爆発を実行する為にエジプトのユダヤ人の集団を採用したことがある。計画が発覚した時、当然エジプトの広範なユダヤ人社会に陰を投げかけた。2年後のイスラエルのサイナイへの侵攻と占領に続いて、Gamal Abdel Nasserの政府は、2万5人に及ぶエジプトのユダヤ人を追放し、そして他の者がスパイの疑いで投獄された後、残りはすぐに立ち去っていった。

もっと評判が悪いのは、イスラエルがイラク内のアラブ世界で最も多いユダヤ人人口が出て行くのを長い時間をかけて完了させたことである。1950年バグダッドのユダヤ人を狙った一連の爆弾が、その攻撃の背後にアラブの過激派がいると説得されておよそ13万人のイラクのユダヤ人の急な脱出を強いることになった。しかし、後になって、それらの爆弾はイスラエル政府に支援されたシオニスト地下組織のメンバーによって仕組まれたと言うことが判明した。

今では、イランのユダヤ人達も同じように扱われているのに気が付いているかもしれない。単なる人材の間に合わせとして。ユダヤ系イラン人と彼らのイスラエル人の親戚により享受されているイランとイスラエルの間の自由な移動はイランの核プログラムをスパイする為にイスラエルのよって悪用されているという話が拡がっている。このような報告は、Seymour Hershといったアメリカ人ジャーナリストによって、US政府当局者を引用する形で行われている。

このような行動によって起きることは予測に難くない。US及び国際社会に包囲されて、彼らの権力の掌握が不安定であり、USとイスラエルの組織によて進められている広く報道されているような破壊工作は増大する一方であるという恐れに駆られて、テヘランは反対勢力やマイノリティー集団に対し弾圧を加えている。今までのところ、テヘランの当局者達のほとんどは、現地のユダヤ人社会自身と同様に、ユダヤ系イラン人の二重の忠誠を示唆することを注意深く避けてはいるが、両者共に、そのような葛藤を呼び起こそうというイスラエルの関心には気付いている。しかし、緊張が高まるにつれ、そして、テヘランの大量殺戮の意志を証明しようとする必要が一層強くなるにつれ、その政策は喪失されることになるだろう、そしてそれと共にイランのユダヤ人の未来も。

ユダヤ系イラン人家族の幸福よりもより、イスラム世界との共生は不可能であると世界を説得するイスラエルの戦いの為に使われるイランのユダヤ人の道具としての価値の方がより重要のように見える。文明の衝突を操作したいと望む者達にとっては、3000年に及ぶイラクにおけるユダヤ人の伝統の価値は、また1つの戦争の障害物ほどの価値でしかないようである。

コメント(3)

Emyさん

イスラエルーパレスチナ問題を勉強し始めて、イスラエルの非には目を瞑りパレスチナの行動を殊更に大きく捉え「安全を確保する権利」だとか「テロとの戦い」という問題にすり替えていく手法と、それをそのまま受け入れるEUとUSの国々という構造が見えてきました。
つまり、この問題自体がまるごと「意図的な誤訳」のようなものに思えます。

 ただ、このAhmadinejad大統領の記事では、私自身も、それを信じたがっていた一人だということを気付かされました。
 「パレスチナの強い味方現るっ!」という感じで、期待しました。つまり、自分に都合の良いことには疑う姿勢も忘れてしまうということでしょうか。気を付けなければなりませんね。
イスラエルの望む戦争のための捨て石として利用されかねない、と気づいているイラン在住ユダヤ人たちとイラン当局。
イスラエルの占領政策(だけ)を批判し、被占領者たちの参政権を問題として取り上げようとしたAhmadinejad大統領。
知らなかったことの多さに、頭を抱えています。

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