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机上の空論コミュの08

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08

R「ふっ、さすが麦だな。
  じゃ、マスターお願いね」
マスターは笑顔で頷きKにビールを差し出すと、
調理場の方へと歩を進めていった。

R「まぁお前の根性無しも証明されたところで、
  気を取り直して始めますか」
といってRはニヒルに笑った。
怖ず怖ずとナンパ先から引き返したKに
Rは少なからずとも安心感を覚えたようだ。
その態度にKは一瞬ムッとした表情を浮かべたが、
彼は冷静にそれを切り返すだけの余裕があった。
それは心のどこかで、Rに対して(こと恋愛というフィールドにおいて)
もっている余裕ということだろう。

K「そうだな、そうしよう…
  もともとなんで女ができないんだっていう話だったものな」
R「確かにそうだったな。
  でもさ、これって答えなんか出ないんじゃないのか?」
K「馬鹿言え。
  1+1=2っていう明確な答えじゃなくても、
  全ての問いには何らかの解答があるもんなんだよ。
  それは森羅万象全ての現象、事象に言えると俺は思ってる」
R「たいそうな自信だな」
K「確かに人間心理を察するっていうのは
  なかなか難しい問題であることに間違いないが、
  実際、女ができない理由なんて二次関数より簡単だね」
R「ほー。そいつはご教授頂きたいもんだね」

K「いいか、例えばお前に女ができない理由。それは明確だ。
  さっき俺がイナ娘に声をかけたろ?
  例えばお前だったら声をかけたか?」
R「いいや、確実にしないね、そんなこと」
K「だろ?いいかい。
  結論から言えば、君は僕より出会いの数で数倍劣るよ
  出会いが少なければそれだけチャンスも少ないってことだ
  この理屈はわかるよな?」
R「まぁ、それは尤もな意見だな」
K「つまりはそういうことだよ」
R「それだけかよっ!
  なんだ?つまり俺にナンパしろと?」
K「イエス アイドゥ。ご明算。」
R「それができたらこんなに悩んでないだろ、実際」
K「ははは。そりゃそうだな。
  しかし考えてみろよ。ナンパっていう飛び道具の恐ろしさを」
R「飛び道具?」
K「そう、剣より槍、槍より弓ってことだ。
  あの娘の、いや、イナ娘のハートを射止める弓だ」
R「もうワケわからんっ!
  要約するとあの子のイナ娘にイナバウアーってことか?」

K「それだ!それがまずダメ。芯から寒かったよ、今。
  そんなことを言ってるから女ができないんだろうな」

R「おいおい、冷てーな。
  第一お前の例えがわかりづらいよ…」
K「頭の悪いヤツだな。
  いいか、じゃあ飛び道具っていう例えは忘れてくれよ。
  要するにナンパっていうのはだな、
  自分の好み、外見上の好みの女の子に
  ピンポイントで声をかけられる、っていう
  もの凄いワザなんだよ、わかる?」
R「まぁ」
K「これってかなり画期的なことだよ、実際。
  合コンもそうだけど、合コンより飛んでるよね、飛び級。
  自分の好みに一直線、だよ、恐ろしいね」
R「確かにな」
K「だろう?
  じゃあ使わない手はないじゃないか!
  何を畏れる?失うものがあるのか?」
R「一応あるぞ。俺の貞操観念…」
K「けっ!小さい小さい!
  やめてくれよ、虫けらみたいな発言するのは。
  お前の貞操観念なんてバブルス君より低いよ」
R「きーっ!」

実際Rは頭に血が上っているようだった。
確かにKの発言は厳しく意地の悪いものではあったが、
Rがそれに過剰反応したのは、
Kの言葉が図星だったから、という理由に他ならない。

K「わかってもらえたようだな。
  俺が言いたかったのはつまりそういうことだよ。バブルス君」

R「きーっ!」

(つづく)

コメント(2)

ココと現実、どっちが先に結論でるかね〜。
へっへっへ。

寂しいことを言うわい(笑

きーっ!

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