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501stCGUプロジェクトコミュのアズールレーン:第501沿岸警備隊 臨時紫波出張所日誌 #65 第48話:宿命の合流と、受け継がれる「現場」の魂

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(画像1)
​1. タイムリミットの開始
​東北新幹線「はやぶさ」が盛岡駅のホームに滑り込み、重厚なドアが開く。ダークグレーのジャージに身を包んだ浩史さんは、改札を抜けるなり腕時計を叩いた。
「……省造。残り3時間だ。観光などしている暇はない。お前の『現場』を見せろ」(画像2)
「……了解月ヶ岡1号(パッソ)はロータリーだ。母さん、準備はいいか」
漆黒のジャージを纏った息子・省造の問いに、後部座席へ乗り込んだ千恵子さんが穏やかに微笑む。
「ええ、楽しみだわ。省造が守っている場所、しっかり見届けるわね」
親子三人を乗せた月ヶ岡1号が、早春の盛岡を滑り出した。
​2. 【接触:月ヶ岡ベース・「渋すぎる(?)軍曹」の衝撃】
​白いパッソ(月ヶ岡1号)が、月ヶ岡ベースの校庭に砂煙を上げて停車した。
助手席から降り立ったのは、省造の黒ジャージと対照的な、ダークグレーのジャージを纏った浩史さんだ。その圧倒的な威圧感に、見張りのディエゴが腰を抜かして叫んだ。
​「ギャアアアーーー!!! 大変だよ軍曹ー! 岩手の寒さで一気に30歳くらい老けちゃった(!?)! しかも、なんだか渋すぎて近寄れないよー!www」
​湊あくあが慌てて割って入る。「ディエゴちゃん落ち着いて! 色は違うけど、あれは軍曹さんのお父様の浩史さん……!」
​「……。騒がしい現場だな、ここは」
浩史さんがダークグレーの襟を正し、鋭い視線でベースを見渡すと、運転席から黒ジャージの省造が降り立った。
色違いの、しかし全く同じシルエット。鏡合わせのような二人の「軍曹」が並び立つ光景に、ベースの新兵たちは呆然と立ち尽くすしかなかった。
​3. 【結末:正体判明・40年振りの「広域」合流】
​三笠大先輩や綾波の出迎えを受け、一行は併設の産直「おくのあん」へと足を向けた。千恵子さんが地元の新鮮な野菜に目を輝かせている時、一人の白髪の男性が浩史さんの前で足を止めた。
​「……。……長野の、浩史か?」(画像3)
その声に、父の肩が跳ねた。振り返った先にいたのは、深く刻まれた皺の奥に、かつての鋭さを残した瞳を持つ男。
「……黒岩、捜査一課長……。……警視庁城西署の、あの黒岩さんか」
​浩史さんの口から漏れた言葉に、省造は思わず足を止めた。
「……。省造、お前、この人を知っているのか。この方は……40年前、長野で起きたあの広域立てこもり事件で、警視庁から乗り込んできた本庁の指揮官だぞ」
​黒岩さんがわずかに目を細め、静かに笑った。
「……ほう。省造君、お前が『長野の地域課』にいたあの浩史の息子だったとはな。……当時、雪道で立ち往生した本庁の車両を、軽アイゼン一つで先導してくれたのがこの男だ」
​自分がベースの運営を相談してきた黒岩さんが、まさか父が現役時代、地域課のプライドを懸けて支えた「城西のボス」だったとは。
千恵子さんも、驚きに目を見開きながらも、どこか懐かしそうに黒岩さんを見つめている。
「……まあ、黒岩さん。あの時は本当にお世話になりました。主人が自慢げに話していたのを覚えていますわ」
「……。千恵子さん、お久しぶりです。……浩史、いい息子を持ったな。現場主義の血は、しっかり受け継がれているようだぞ」
浩史さんは、ダークグレーの襟を少しだけ照れくさそうに直し、かつて雪の長野で背中を預け合った「ボス」と、40年越しの力強い握手を交わした。
​4. 撤収、そして「新たな轍」へ
​「……。浩史、タイムアップだ。駅へ戻らんと、ツアーのバスに置いていかれるぞ」
黒岩さんの声に、浩史さんが名残惜しそうにベースを振り返った。
​帰り道、パッソの車内。助手席の浩史さんは腕を組み、後部座席では千恵子さんが二人の「軍曹」の再会を想い、静かに微笑んでいた。
「……省造。……地域課の仕事はな、事件がない時こそが本番だ。……お前のあのベースに、今日も『何事もなかった』ことを、俺は一番の土産にするぞ」
​盛岡駅のロータリー。集合時間の10分前、パッソは正確に目標地点へ滑り込んだ。
改札へ消えていく二人の背中を見送りながら、省造は一人、パッソのハンドルを握り締めた。
​5. 【夜明け:受け継がれる眼光】
​夜、ベースに戻った省造は、詰め所で三笠大先輩の淹れた茶を啜っていた。
「……。驚いた。親父と黒岩さんが、あの事件の戦友だったなんてな」
「……。軍曹。お父様は、軍曹が黒岩さんを頼ったことを、とても誇りに思っていらっしゃいましたよ」
​綾波の言葉に、省造はサングラスの奥の目を伏せた。ふとスマホを見ると、浩史さんから一通のLINEが入っていた。
​『無事到着。あの「老けた」と言ったディエゴという小娘に伝えろ。地域課の軍曹は、老ければ老けるほど頑固で手が付けられなくなるとな。以上』
​「……。っ、……あいつ、しっかり根に持ってやがる」
省造は苦笑し、スマホをポケットに放り込んだ。
​翌朝。省造は一人、パッソ1.5号の前に立っていた。
浩史さんの指摘を思い出し、サイドミラーの角度を指先でわずかに、1ミリだけ修正する。
「……。心の乱れ、か。……親父、見てろよ。俺はこの場所で、あんたとは違う俺たちの『現場』を完成させてやる」
​朝日に照らされた漆黒のパッソが、静かにエンジンを呼び覚ます。
父から受け継いだ「地域課の魂」を乗せ、省造は今日もまた、紫波の地べたを這いずり回るためにアクセルを踏み込んだ。

人差し指(下)画像のリンクはコチラ人差し指(下)
https://drive.google.com/drive/folders/1DyxjLkH7-EuMlnmhxe5n2yRmzjSW1Fyz

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