意味不明小説(ショートショート)コミュのひゃっはー

「お前はもう死んでいる」

と胸に七つの傷を持つ男に言われた

私は愕然として火炎放射器を落としてしまった

（私は死んでいる？）
顔が苦痛に歪む

「確かに、その通りかもしれません」

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「思えば私は、ずいぶんと酷い事をしてきました、、、、いや酷いなんて表現じゃ生ぬるいですね、悪逆非道、、、そう、、、そんな行いを日々してきました。時は正に世紀末、淀んだ街角で私は、私が生きるために、ただそれだけのために多くの、女、子供、老人、自分よりも弱いものすべての命を奪ってきました、、、、そして強いものに媚びへつらってきました。そんな私の人生、、、肉体は生きても心はとうに死んでいたのかもしれません、、、あなたに死んでいると言われても、反論の余地はありません、、、」

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「しかし、、、、、少し言い訳させてください。たぶんこんな世の中で、一番の弱者は私のようなはぐれ者ではないでしょうか？強者にはおのずと従うものが集います。そして弱者は集団となり支え合って生活をします。しかし私は、、、私のようなはぐれ者はどうでしょうか？人を従えるだけの力を持たず、群れ集う友も知人もいない、、、支配者に身を寄せればコキ使われ、群衆に身を投じれば爪弾きにされる、、、、教えてください！私はどうすればかったのでしょうか？こんな私に、、、生きていくために、他に何ができたでしょうか？、、、、、すいません、、、言い訳というか、ただの愚痴になってしまいましたね、、、、」

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「でも愚痴を言うのはここまでです。今あなたに、死んでい居ると言われたことは私にとってきっと大きな転機になるでしょう。つい先ほどまで調子に乗って汚物は消毒だーなどとはしゃいでいた自分が信じられません、、、そう私は死んでいるのです。とっくの昔に死んでいるのです。そう思えば何だってできます。お礼を言わせてください。あなたが先ほど言われた言葉で私は生まれ変われそうです。そしてあなたが突いたと言われる秘孔というものが何なのかは私には見当がつきませんが、少なくともあなたは私の抱えている苦悩、そしてこの無価値な生の現状の問題点を的確に突かれたと思います、、、、もう武器は拾いません、、、今拾ったこの命、私の新しい人生の門出に武器は不要です。もう誰も傷つけたくないのです。そしてこの手できっと新しい、、、、」

あべし