意味不明小説(ショートショート)コミュの視点とスポットライト

見つけた。

先日、やっと見つけた。

近所のオオゼキには、ブルボンの往年のシリーズで、何故かバームロールとルマンドしか陳列していない。

なので一時期ブルボンに異常にはまってしまった事があり、朝起きてまずルマンド一袋、歯を磨いてルマンドを一袋みたいな感じの生活をしている頃に２ヶ月ほどで２０キロ弱体重が増えて、生涯で初めて７０キロ超えを果たし、生涯初めて「デブ」と呼ばたりした。

呼ばれてみて初めて思ったが、とくに嫌な気持ちはしなかった。

この先の人生で二度と、朝青龍に似てるね、って言われる事もないと思う。

その後、気づいたら元の体型にもどり、その後、物凄い劇的に痩せて、家族、友人、僕を知る人達に本格的に心配されてしまい、丸坊主にしていた事もあり頬のこけかたからなにから修行僧のような様相を呈してしまっていて、何かと大変だった。その後またもとの感じの雰囲気に戻り、戻ったなー、等と言われた。

僕の事を知っているみなさんホンマに僕は基本的に変わってませんから〜表に出すのをどれにするかの違いだけですから〜

そんなことはどうでもいいですが、先日とうとう見つけてしまいました。

下北沢にあったのです。

まさに灯台下暮らしでした。

１００均のドラッグストアにあった。

ブルボンの往年のシリーズの全種類があった。

期待していなかっただけに軽く衝撃的だった。

もちろんエリーゼとルーベラを購入した。

缶カンの丸いお歳暮的お菓子の中に大体２つづつぐらいしか入ってないので、蓋を開ける時にアイツラのドレか一つだけでも残っていてくれと軽く祈りながら軽くドキドキしながら蓋を開けてるのだけれども、やはり人気があるやつらだけに６割を越す勢いで一人にも出会えない感じだった。

そんなカリスマ性のあるお菓子なだけに家に帰るや否や貪り食った。

お腹がモタレタ。

それはそうと、そういえば２，３日前に、前後の流れはともかく、２３歳の若い女の子に、

駄目人間なら駄目人間なりにプライドや信念を持ってやっていかないといけないと思う、

と真剣に言われ、笑けた。いや、でも笑ってる場合ではない。

居酒屋を出て僕は下北沢でその女の子は桜新町だったのでタクシーで帰るとの事だった。君達は同じ方角だからタクシーがつかまるまで君、彼女を送ってくれ給え、と先輩に頼まれ、あい、分かりました、それではお休みなさい、と先輩カップルと別れ、環七を三軒茶屋方面に下って行った。

その女の子はものすごい色々と喋り続け、あ〜は〜なるほど。なんて相槌をうって話を聞いていると、どんどんエンジンがかかってきて話が熱くなってきて、今の自分の状況や、自分の信念まで語り出す始末だったので、僕は下北沢に着いたが左にまがらないといけない事をいいそびれ、危うく三軒茶屋まで下ってしまいかけたが、話のほとんどは覚えてないが、何となく覚えているのが、居酒屋で今日はクリスマスだな〜みたいな話になった時に、その女の子は、クリスマスには全く意味を感じないみたいな事を言い出したので、僕も基本的にはクリスマスはだいぶどうでもいいもんだなーと思っていたので、おーほんまやなー確かにただの１２月２５日でしかないなーみたいな事で相槌をうつと、そうだよね、クリスマスでカップルでウカレテはしゃぐ意味が分からないわー等と言っていのだが、環七で歩いている時にだいぶ熱くなってきた時に、元彼が貧乏すぎて上着がないらしく、その女の子はその元彼に上着をアゲタイと思ったらしく、でも元彼とは連絡が出来ない状態になっているらしく、共通の知り合いの人間にその女の子が元彼に上着をアゲタイという事を伝えてほしいとお願いしたらしく、その時点で２，３個のどうゆう事やねん、が転がっていたが、そこは敢えてスルーしてフムフムと相槌をうっていると、それで上着を渡す為に元彼に会う事が出来たとの事で、それが１２月２４日とういう特別な日で本当に良かった、と喜んでいた。

どうゆう事やねん！居酒屋で言ってた事と完全に真逆の事になってもうてるやんかー。と思いながら聞いていると、まーそーかそーか、まーこれからも色んな事があると思うが今の時点で精一杯がんばってるなー偉いなーと感心して、その女の子に、

いや〜頑張ってるねー。

と声をかけると、食い気味で、

君よりはね！！

とグワァっと言われた。

キョトンとして吃驚した後、やっぱり僕は頑張ってないかな？と尋ねると

頑張ってないね！ブレてるしね！

と、さらに食い気味でグワァっと言われた。

その女の子をタクシーに乗せ笑顔で送り、

午前７時頃、茶沢通りを東北沢側にある家まで歩いたが、結構歩いたが、やはり寒かった。