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意味不明小説(ショートショート)コミュのそうして彼は1000年の未来へと旅立った

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『出来たぞ!完成したぞ!』

「マジですか博士!完成しましたかタイムマシーン!」

『そうだよ出来たのだよ助手の乙女座B型19歳の一太郎くん。私の3日間に及ぶ研究の成果によりとうとう完成したのだタイムマシーンが。』

「マジですかたったの3日間で完成させたのですかタイムマシーンを。さすが我らが博士獅子座AB型29歳。じゃあ早速乗せて下さいよタイムマシーンに。」

『まあまあそんな焦るんじゃないよ助手の以下略一太郎くん。まだプロトタイプの未完成品なのだこのタイムマシーンは。まだ欠点がいくつもあるんだ。』

「なんでさっきは完成したと言ったじゃあないですか博士。まあでもいいですわかりましたその欠点とやらを聞いてあげようじゃないですかタイムマシーンの。」

『なんか君は助手の癖に偉そうだね助手以下略くん。まあいいよ説明してあげよう。まず一つにこのタイムマシーンは未来に行くことしか出来ないのだよ坊や。』

「マジですか未来にしか行けないのですかそれじゃあ行ったっきりで帰って来れないじゃあないですか博士。」

『いやそんなことはないよ坊や君は頭が悪いね。いいかね未来に行けばその時にはきっと過去に行けるタイムマシーンも完成している筈だよ。君はそれに乗って帰って来ればいいのだよ坊や。』

「なるほど流石我らが博士悪知恵が働きますねもとい頭がいいですね。それならなるほど僕は未来に行ったっきりで帰って来れなくて妻や息子に悲しい思いをさせるなんて事は全くないわけですね。」

『ちょっと待ってくれたまえよ一太郎くん君はもしやその歳で妻はおろか息子まで居るのかね。助手のくせにこの天才博士をある分野に於いて上まろうというのかね。』

「はい博士脳みその中身では僕はあなたに完全に見劣りしますがあっちの方では僕の圧勝のようですね。」

『なんてことだどうやら私はこれから君には敬語を使わなければならないようだ。ついでに坊やという言葉も改めなければならないようだミスター一太郎。』

「いやいやそんな事は全然構いませんよほら顔をあげたらどうです29歳チ○リー博士。」

『嗚呼君は紳士的だね正に神みたいだよ。私は自分の汚らわしさを今知ったよこれ以上生きていてもしょうがないさっさと死んでしまおうそうしよう。私の母はきっと悲しむだろうから連絡は決してしないでくれよ一太郎さん。』

「そんな事より早くタイムマシーンの説明の続きをしてくれませんか。僕はそればっかり聞きたくてすごくうずうずしているのですよ博士。」

『ああそうだったねすまなかったタイムマシーンの説明を続けよう。このタイムマシーンのもう一つの弱点というのが時間を航行する速度が非常に遅いという事なのだ。例えば3分の未来に行くのに3分の時間がかかってしまうのだ。』

「いまいちよく解りませんねじゃあ一回乗ってみたいのですがいいですか?」

『分かったよじゃあ一回乗ってみよう。まず今の時間をそうだなあそこの部屋にかかってる時計で確認してみようか。今10時ちょうどを指しているね。そしてほら来たまえタイムマシーンに乗り行き先を10分後に設定して発進したよ。』

「わあ凄いですね今ちょうど時の間を航行しているんですね僕ちょっと感動して鼻水が出てきましたちょっとかみますね汚くてすみません。」

『全く君の汚さには毎度毎度反吐がでるよ全く。そうこうしてる間に一回目の時間航行が終了したようだよほら電子レンジのような音がしただろ?外に出て時間を確認してみるといい。』

「わあすごい本当に10分後の世界に来ているや完璧ですねこのタイムマシーンは。航行自体は時間がかかってしまうけどほらちゃんと10分の時間さえかければ10分後の世界に来れました。」

『ふふふそうだろうそうだろうやはり私はこの世界一の天才なのだ。更に至れり尽くせりな事にこのタイムマシーンは例えば時間航行中に誤って機外に投げ出されたりしないよう目的の時間に着くまでは中からは絶対ドアが開かないようにロックされるのだ。これで安全な航行が約束されるのだよ。』

「すごいや博士正に至れり尽くせりですね。もう博士の頭の良さには感動しきりです。あ、また鼻水が。」

『これこれ照れたらいいのか反吐を吐いたらいいのか解らなくなるから鼻水だけは辞めてくれ給えよ。そこで提案なのだが一太郎くん君一人でこれに乗って1000年後の世界を見て来て欲しいのだがどうだろう?』

「なんと私一人に任せてくださるのですか光栄です是非とも行かせて戴きたいですありがとうございますでは早速失礼します。あ、鼻水が。」



―そう言って彼はタイムマシーンに乗り込み1000年の未来へと旅立った。

コメント(8)

リズムどころかビートを感じるスピーディーな文体。
途中でオチが分かるのに、それでも一気に読み進めてしまうのはこのビートのおかげでしょうか?

タイムマシーンをネタにしたバカ話といえば、
筒井康隆「笑うな」を思い出しますが、それを超えましたね。
ああ、もう、大好きです。
Great Job!!

BGMはスペシャルズ「リトル・ビッチ」あたりの軽快な80sネオ・スカが似合うと思うのですが、いかがでしょうか。
ありがとうございます。
そんな自分なんて筒井さんの足元にも及びません。
でも嬉しいですありがとうございます。
自分が今タイムマシンに乗っていること。
初めて知りました。
ごはんどんさん。
ありがとうございます。
夜空を眺めれば過去の光が見え、自分自身は現在に留まれずに常に未来に流れる。
時間ってもんは考えれば考えるほどわからなくなりますね。


LEO the SKYWALKERさん。
ありがとうございます。
たしかによく考えてみれば結構恐ろしい話ですね←人事
1000年後これを発見した人はどう思うのか?
まあエジプトのミイラみたいに真面目に研究されるんでしょうね。
楽しませていただきました。
徹底したアホっぷりが気持ちいい。
ものぐさ太郎さん。
ありがとうございます。
この人達がバカなのはきっと書いてる人がばかだからでしょう。
ともあれ、楽しんでいただけて良かったです。

とっさんさん。
そうそう北○鮮もきっとこうやって人々を(ry

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