【アンチ・児相】コミュの未然形の鬼＝児相は、主観的な「肌感覚」で、鬼のような親から虐待される子供を引き離すことが人権侵害の恐れがあるというのだが、それは本当だろうか？

大事なことなので、再度繰り返しておきたい。
児相は、鬼のような親から虐待される可能性のある子供を引き離
すことについて、主観的な「肌感覚」でそれを勝手に決めること
はできないという見解をもっているようだが、
それは、正当なこととして捉えてよいのだろうか？
＊
たとえば、虐待の前歴がある親が、保護された子供を返して欲し
いと（児相に）訴えに来たとする。
その親は、「もう酷いことはしない」「これからは大事に育てる」
「こういうふうに育児計画を立てたからもう安心でしょう」と
必死に「鬼の餌」となる子供を返してくれと強請（ねだ）るのだ。
そして信じられないことに、そういう「鬼」の願いは、なぜか聞
き入れられてしまうのである。
「われわれ（権力側）の主観的な判断で、これ以上、親の人権を
制限することはできない」という奇妙な理由で・・・・。
客観的な証拠が重要であるのは、わかる。それなくして権力が人
を裁く(権利を制限する)ことになれば、個人の権利を守る術はな
くなってしまうのだから。
＊
しかし、客観的なものだけがそこにあれば。それでよいというわ
けでないのは当然である。なぜなら、
「客観的な倫理観や道徳観」という概念は存在しないのだから。
＊
「鬼」の気配を察知する主観的な〝肌感覚〟とは、身体的心的意
識的なものからの〝声〟のことだ。
その声は、歴史上、暴君への抗議の〝声〟となり、反戦の悲痛な
〝声〟となり、不当な差別への痛ましい〝声〟となり、無念の死
を遂げた者への追悼と鎮魂と祈りの〝声〟となってきたのである。
もし、その主観性を「客観的でないのだから無意味だ」と無効化
し続けることを許すなら、われわれの住む世界は、何千年も前の
暴君の支配する社会から一歩も進歩できなかったはずではないか。
社会を動かし、人間を動かし、平和で幸福な世界への希求を実現
するためには、主観的に行動を起こすということが不可欠のはず
なのだ！
＊
無力な子供を守るということは、そんなに意味のない主観的出来
事でしかないのか？
それは、客観性に圧し潰されて当然なことでしかないのか？
「鬼」のような卑劣な親の「人権」のために、われわれは、もっ
と重要で貴重な「世界を変えてきた人間らしい〝声〟」を失って
いるのではないだろうか？
＊
鬼のような親から虐待される子供を鬼から引き離すことが人権侵
害だというなら、そんな人権を少なくとも自分は求めない！
そんな人権など、国家権力に保障してもらいたいとも思わないし
誰に対してもそれを認めてくれなどと口が裂けても言わない自信
が十分にある！！
最後に言っておきたいのだが、
これは、次のトピックのテーマでもある。
自分は「アンチ・軍拡」ではあるが、「アンチ・戦力」ではない。
軍拡は、敗北への道でしかないからだ。
たしかに太平洋戦争では、圧倒的な軍事力をもつ米国に日本は負
けた。しかし、もし当時の日本が、闇の〝声〟を聞き届け、祖国
をベトナム戦争のような様相に変貌させていたら・・・・米国は
敗北していたのではないだろうか。
闇の〝声〟を封じたのは、戦争をやめたいという陽の〝声〟だっ
た。それはそれでよかったのかもしれない・・・・。
少なくともわが国では、多くの国民の命が、それ以上失われるこ
とがなかったのだから。
＊
しかし、そのために、軍事力こそ正義であると勘違いした米国は
数々の軍事介入で幾多の屍を築くことになってしまうのだが。
＊
自分は、闇の〝声〟を信じる。
（人権がどうのという）目先の犠牲に囚われず、失われる恐れの
ある幼子の命を守るために、あえて泥沼の戦場を賭ける勇気を持
つべきであると信じている。