【アンチ・児相】コミュの感情的プログラムの異変から顕在化した鬼と、理性的プログラムにより同質的過誤の排除をし続ける未然形の鬼にとって【罪】とは何なのだろうか？

感情的プログラムの異変は、脳内での情報を取捨選択する作用の
（偶然的な）誤作動により発生するわけではない。そうではなく
て、それは「奇怪なアルゴリズム」を内在する≪ハードウェア≫
の必然的な作用なのである。
そして、ここが最も重要なところなのだが、
＊
この≪ハードウェア≫の異常事態を、自分自身の〝意識〟は確実
に意識できているはずだ、ということである。
＊
いかなる心神喪失状態であろうと発狂状態であろうとも、人間か
らこの〝意識〟がなくなることは絶対に有り得ない。
死んだ人間にさえ、死んだ自分自身を客観視する〝意識〟が存在
し続けるのだから！
＊
脳に支配されている人間は、自分自身の身体的心的意識的なもの
を、脳に認識されたものの範囲でしか把握していない。
だから、（感覚的な）身体が消滅すれば、心や意識さえも無くな
るのだと思っているのだ。
そこに、「心神喪失は罪に問えない」という絶望的な議論が巻き
起こるのである。
心や意識が、脳で認識された身体と同じように消滅することがあ
るのであれば、消滅した心や意識に罪を問うことはできない。と
いう摩訶不思議な屁理屈によって。
＊
そもそも「罪」とは何なのだ・・・・。
ある人間がパソコンを操作している。そのとき入力ミスがあった
かどうかをだけを判定することが「罪」を問い裁くことなのか？
その人間が入力を完璧にこなしていたとしても、それが「奇怪な
アルゴリズムを備えた≪ハードウェア≫上で行われているとした
ら恐ろしい結果になるのは目に見えているではないか。
そういう事態が、心神喪失として無罪になるのか・・・・？
重ねて言う。ここは、非常に重要なところだ。
きみたちの想像力の及ぶ限り、繰り返し、繰り返し、何度も、
何度も、考えてほしい。
＊
きみたちは、本当の罪人を〝意識〟できているのだろうか？
ただ単に、「理性的プログラム」が取捨選択する入力ミスだけをも
って「罪」と認識しているだけなのではないか、という哀しむべき
現実を・・・。
犠牲者を喰おうとする「鬼」の罪を、それだけで判別できると何
故、思えるのだろうか？　自分には到底信じられない！
もちろん、「罪」を〝意識〟するとは、直感的なものだけに依存す
ることを意味しているわけではない。それは、こういうことだ。
＊
子供を虐待する「鬼」のような親が、入力ミスのない反省文を書
いてきたからといって、それを間に受けるな！！
そいつの行動原理を司る「奇怪なアルゴリズム」をもつ脳内に定
位する≪ハードウェア≫が交換されないかぎり、いたいけな子供
をそいつらに返すな！！　　ということである。
では、それをどうやって客観的に判別するのだ？　と、脳の作用
に支配された「未然形の鬼」は言うかもしれない。
それはもう、自分自身の〝肌感覚〟を信じるしかない。
〝肌感覚〟とは、身体的心的意識的なものからの声のことだ。
その声は、歴史上、暴君への抗議の声となり、反戦の声となり、
不当な差別への声となり、非業の死を遂げた者への追悼と誓いの
声となってきたのである！
＊
そして、もうひとつの重要なポイントである「未然形の鬼」＝児相
の保護プログラムに採用していることが推測されているあのこと。
すなわち、「理性的プログラムによる同質的過誤の排除」という問題
について簡単に説明しておく。
児相のもつ人間論的なパラダイム＝脳内の≪ハ－ドウェア≫は、
こういう大前提のもとに構築されていることが推定できる。
すなわち、「人間とは、顕在化した鬼あるいは未然形の鬼のどちら
かでしかない」ということである。
それ以外の人間は、きわめて特殊な訓練を積んだ聖人君子か神か
天使の類であろう。という、おのれの想像力の欠如を棚に上げた
愚劣極まりない妄想のことだ。
それはけして珍しいことではない。児相に限らず多くの者がその
ような妄念に支配されてしまったことがあるのではないだろうか？
＊
その無責任で無知無明な信念は、人間が「鬼」的存在に内包され
るという矛盾に満ちた集合的概念によって根本的に否定されるこ
とになる。
「鬼」というのは、人間存在の性質のひとつに過ぎないものであ
るはずなのに、なぜかその内包関係が逆転しているのである。
こういうおかしな矛盾が生じるのは、人間が「人間らしさ」とい
うことを知らないからというよりも、むしろ「鬼」でない生き方
へ踏み出す勇気と智慧をもてないからであると考えられる。
＊
「鬼」の行動は、人間らしさを阻害する無残さと過酷さしかもた
らすことはない。それが分かっていて、多くの人間は、それをな
ぜか受け容れてしまうのだ。浅ましい対価関係への依存によって。
まるで所詮、誰もが「鬼」なんだと言わんばかりに・・・・。
そういう人間は「異常者」なのだろうか？
そうではない。むしろ、社会的には良い人であり、勤勉で真面目
な生活を送っている者が大半だろう。既存の社会のルールに従う
ことが得意で、自分がこの社会をつくっているのだという自負す
らある。そして、その社会のルールからはみ出た者を嫌悪し怒り
鬼のように迫害するのが通例だ。
しかし、そんな人間も「鬼」であることに変わりはないので社会
の中から無残さと過酷さをなくすことは永久にできないのである。
＊
そういう人間＝「鬼」がとる理性的プログラムによる同質的過誤
の排除ということには、大まかに言って二つの意味がある。
ひとつは、同質的な脳内の≪ハードウェア≫についての過誤を過
誤として意識しない（無意識的に排除する）ということ。
もうひとつが、その過誤を過誤として意識する、その意識を否定
する（意図的に排除する）ということである。
前者を、「鬼」同士の馴れ合いと考えても間違いではない。
また、後者を「鬼」自身の自己欺瞞と捉えても間違いではないは
すだ。
これらのことは、「罪」を「罪」として認識できなくなる最も罪深
い意識を形成しているのである。