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コメント(45)
今日（2021年10月16日 土曜日）のmixi日記より転載。
「森田正馬先生の 感情の法則 について」
森田正馬先生の「感情の法則」。
今回は、その説明をするわけでは ありません。
鈴木知準先生は、「感情の法則なんて、ナンセンスだ」と話していました。
そのままの意味だと びっくりしますが、鈴木知準先生の おっしゃった意味は、「感情の法則を覚えるなんて、ナンセンスだ」ということ。
森田療法理論を理解したり 覚えても、何にもならない・ということです。
「あるがまま」にしても、昭和の時代から議論され続けています。
しかし、誰にでも理解できる言葉で表現されていません。
それで鈴木知準先生は、「あるがままという言葉を捨てなさい」とまで話していました。
昔から、「あるがままは、治った人には分かるのに、医師たちが議論しているという、滑稽な状況」が続いているのです。
すなわち「あるがまま」という心的態度は、治らないと分からないということです。
そう結論づけて、私は「間違いない」と思います。
私は、何度も書いていますが、森田療法理論を勉強するより 目の前の掃除とか、学生なら英単語の１つを覚えた方が、よほど良いと思っています。
治った方には、この 私のmixi日記が理解できると思うのです。
「森田正馬先生の 感情の法則 について」
森田正馬先生の「感情の法則」。
今回は、その説明をするわけでは ありません。
鈴木知準先生は、「感情の法則なんて、ナンセンスだ」と話していました。
そのままの意味だと びっくりしますが、鈴木知準先生の おっしゃった意味は、「感情の法則を覚えるなんて、ナンセンスだ」ということ。
森田療法理論を理解したり 覚えても、何にもならない・ということです。
「あるがまま」にしても、昭和の時代から議論され続けています。
しかし、誰にでも理解できる言葉で表現されていません。
それで鈴木知準先生は、「あるがままという言葉を捨てなさい」とまで話していました。
昔から、「あるがままは、治った人には分かるのに、医師たちが議論しているという、滑稽な状況」が続いているのです。
すなわち「あるがまま」という心的態度は、治らないと分からないということです。
そう結論づけて、私は「間違いない」と思います。
私は、何度も書いていますが、森田療法理論を勉強するより 目の前の掃除とか、学生なら英単語の１つを覚えた方が、よほど良いと思っています。
治った方には、この 私のmixi日記が理解できると思うのです。
森田療法体験記：日誌より（1985年の入院時）
以前、mixi日記に書いたものです。
（2018年11月18日00:22に、全体に公開しました）
それを、少し書き直して、再び公開いたします。
今回のmixi日記
https://mixi.jp/home.pl#!/diary/47822564/1980613503
これは、主として現在神経質に悩んでいる方々の参考になれば、と思い、恥ずかしながら公開するものです。
最近、入院森田療法施設（医療機関）が少ないことから、入院生活はどういうものであるのか分からないと思います。
また、これを読むことにより、だんだん入院生活に慣れて、作業に追われていく様子も分かると思います。
入院しないで神経質を越したい方々の参考になれば、とも思っております。
日誌は、起床2日目から書いて提出することになっていました。従って、それが入院森田療法の初めての日誌となります。
私の初めての日誌は、次のとおりです（分かりやすい様に、少し変更しております）。
また「おこなった」は現在、「行った」が本則で「行なった」は許容とされていますが、私は「いった」と読まれてしまいそうに思うこともあるので「行なった」と書いております。
公文書以外は、「行なった」と書いています。
----------
昭和60年2月19日 火曜日
天気 ： 雨
入院13日目
起床2日目
起床6時10分。
ゴミの選別のため外（診療所の庭）に出る。
レインコートを用意していなかったので、部屋に戻って着てから出直そうとしたが、作業に差し支えがあるといけないと考え、普段着のまま行なった。
（＊備考：庭の近くに、レインコートを掛ける所があった。起床したばかりだったので、まだ部屋から出していなかった。この日の朝は、弱い雨だった）．
ゴミ選別のあと、部屋に戻り布団をたたんで、歯磨き、洗面を行なった。
そのうち朝の定期掃除となったので、やり方を教わり、一階の廊下掃除を行なった。
その後、朝食となった。
朝食後、鈴木知準先生の面接があり、今日は雨なので封筒貼りでもやるように、とのことであった。
それで、さっそく封筒作りを始めた。
封筒など、買ったものしか使ったことがなかったので、封筒貼りと聞いて ずいぶん驚いたが、まあ やってみると結構よく出来る。
夢中になって曲がらないように、糊をつけ過ぎて ぶよぶよにならないように注意して作ったのだ。
【その日の担当医・評：よし。このような態度が大切。】
午前中は作業室で行なった。
その後、昼食の準備とのことで、11時過ぎごろ作業室から追い出されるような感じで、自室に行き続きを行なった。
自室に戻ったときに気がついたのであるが、他にも作業室には大勢の人間がいた。
それなのに緊張、ふるえなど気にもせず作業を行なっていたように思う。
【当日の担当医・評：このような自己観察が次第に落ちていきます。】
昼食後は自室で封筒作りの続きを行なった。
その時、フッと考えた。僕はここへ入院する前、不安で色々なことが出来なかった。
そしてここへ入ったわけである。
何か、自信はないけれど、もう社会に飛び込んでみたいという欲求に満ちあふれた。あとで知準先生に相談しようと思う。
午後、作業室で日誌の書き方も教えてもらった。
その直後、知準先生の講話もあった。何となくではあったが、理解できた。
【当日の担当医・評：ここでの修練は、単に神経質を越えるだけではありません。それ以上の人間の修練になるのです。】
（この日の日誌は、ここまで）----------
絶対臥褥の期間が終わり、起床してすぐの日誌です。
この日は雨だったということ、まだ何をすれば良いのか分からない時だったので、ほとんど封筒貼りをしていました。
なお、この日誌を読むと症状がずいぶん良くなった様に思ってしまいますが、実は前に書いたとおり、不安が一杯で退院したくなっていたのです。
午後、講話があったと書いておりますが、鈴木知準先生は「これから講話」と皆を呼ばずに、作業室にいる人達だけに話を聞かせていました。
「抜き打ち御講話」と呼んでいて、鈴木知準先生の動きを察知して、作業室に行った人しか聞くことが出来ません。
もちろん、この日の私は 作業室で日誌の書き方を教わっていたので聞くことが出来ただけです。
（続く）
以前、mixi日記に書いたものです。
（2018年11月18日00:22に、全体に公開しました）
それを、少し書き直して、再び公開いたします。
今回のmixi日記
https://mixi.jp/home.pl#!/diary/47822564/1980613503
これは、主として現在神経質に悩んでいる方々の参考になれば、と思い、恥ずかしながら公開するものです。
最近、入院森田療法施設（医療機関）が少ないことから、入院生活はどういうものであるのか分からないと思います。
また、これを読むことにより、だんだん入院生活に慣れて、作業に追われていく様子も分かると思います。
入院しないで神経質を越したい方々の参考になれば、とも思っております。
日誌は、起床2日目から書いて提出することになっていました。従って、それが入院森田療法の初めての日誌となります。
私の初めての日誌は、次のとおりです（分かりやすい様に、少し変更しております）。
また「おこなった」は現在、「行った」が本則で「行なった」は許容とされていますが、私は「いった」と読まれてしまいそうに思うこともあるので「行なった」と書いております。
公文書以外は、「行なった」と書いています。
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昭和60年2月19日 火曜日
天気 ： 雨
入院13日目
起床2日目
起床6時10分。
ゴミの選別のため外（診療所の庭）に出る。
レインコートを用意していなかったので、部屋に戻って着てから出直そうとしたが、作業に差し支えがあるといけないと考え、普段着のまま行なった。
（＊備考：庭の近くに、レインコートを掛ける所があった。起床したばかりだったので、まだ部屋から出していなかった。この日の朝は、弱い雨だった）．
ゴミ選別のあと、部屋に戻り布団をたたんで、歯磨き、洗面を行なった。
そのうち朝の定期掃除となったので、やり方を教わり、一階の廊下掃除を行なった。
その後、朝食となった。
朝食後、鈴木知準先生の面接があり、今日は雨なので封筒貼りでもやるように、とのことであった。
それで、さっそく封筒作りを始めた。
封筒など、買ったものしか使ったことがなかったので、封筒貼りと聞いて ずいぶん驚いたが、まあ やってみると結構よく出来る。
夢中になって曲がらないように、糊をつけ過ぎて ぶよぶよにならないように注意して作ったのだ。
【その日の担当医・評：よし。このような態度が大切。】
午前中は作業室で行なった。
その後、昼食の準備とのことで、11時過ぎごろ作業室から追い出されるような感じで、自室に行き続きを行なった。
自室に戻ったときに気がついたのであるが、他にも作業室には大勢の人間がいた。
それなのに緊張、ふるえなど気にもせず作業を行なっていたように思う。
【当日の担当医・評：このような自己観察が次第に落ちていきます。】
昼食後は自室で封筒作りの続きを行なった。
その時、フッと考えた。僕はここへ入院する前、不安で色々なことが出来なかった。
そしてここへ入ったわけである。
何か、自信はないけれど、もう社会に飛び込んでみたいという欲求に満ちあふれた。あとで知準先生に相談しようと思う。
午後、作業室で日誌の書き方も教えてもらった。
その直後、知準先生の講話もあった。何となくではあったが、理解できた。
【当日の担当医・評：ここでの修練は、単に神経質を越えるだけではありません。それ以上の人間の修練になるのです。】
（この日の日誌は、ここまで）----------
絶対臥褥の期間が終わり、起床してすぐの日誌です。
この日は雨だったということ、まだ何をすれば良いのか分からない時だったので、ほとんど封筒貼りをしていました。
なお、この日誌を読むと症状がずいぶん良くなった様に思ってしまいますが、実は前に書いたとおり、不安が一杯で退院したくなっていたのです。
午後、講話があったと書いておりますが、鈴木知準先生は「これから講話」と皆を呼ばずに、作業室にいる人達だけに話を聞かせていました。
「抜き打ち御講話」と呼んでいて、鈴木知準先生の動きを察知して、作業室に行った人しか聞くことが出来ません。
もちろん、この日の私は 作業室で日誌の書き方を教わっていたので聞くことが出来ただけです。
（続く）
今日（2021年10月16日）４つ目の日記
『「感情の法則」森田正馬先生』
を 転載します。
（日記）
http://mixi.jp/ex/view_diary.pl?id=1980614201&owner_id=47822564
こういう理論は、一度読めば良いのです。
暗記するくらい読むべき人は、精神科医とか心理カウンセラーくらいで良いのです。
私は心理カウンセラーですが、覚える気にはなりません。
覚えず、自分の体験をもとに説明するからです。
神経質（不安障害）に悩んでいる方々は、こういう理論を覚えるより、仕事や勉強などに打ち込んだ方が良いのです。
「感情の法則」森田正馬先生
�機ゴ蕎陲蓮△修里泙淙�任し、またはその自然発動のままに従えば、その経過は山形の曲線をなし、ひと昇りしひと降りして、ついに消失するものである。
�供ゴ蕎陲呂修両彳阿鯔�足すれば、急に静まり消失するものである。
�掘ゴ蕎陲脇碓譴隆恭个亡靴譴襪暴召辰董△砲屬�なり不感となるものである。
�検ゴ蕎陲蓮△修了彪磴�継続して起こる時と、注意をこれに集中する時に、ますます強くなるものである。
�后ゴ蕎陲蓮⊃靴靴し亳海砲茲辰討海譴鯊瞭世掘△修糧辛�によって、ますます養成される。
『「感情の法則」森田正馬先生』
を 転載します。
（日記）
http://mixi.jp/ex/view_diary.pl?id=1980614201&owner_id=47822564
こういう理論は、一度読めば良いのです。
暗記するくらい読むべき人は、精神科医とか心理カウンセラーくらいで良いのです。
私は心理カウンセラーですが、覚える気にはなりません。
覚えず、自分の体験をもとに説明するからです。
神経質（不安障害）に悩んでいる方々は、こういう理論を覚えるより、仕事や勉強などに打ち込んだ方が良いのです。
「感情の法則」森田正馬先生
�機ゴ蕎陲蓮△修里泙淙�任し、またはその自然発動のままに従えば、その経過は山形の曲線をなし、ひと昇りしひと降りして、ついに消失するものである。
�供ゴ蕎陲呂修両彳阿鯔�足すれば、急に静まり消失するものである。
�掘ゴ蕎陲脇碓譴隆恭个亡靴譴襪暴召辰董△砲屬�なり不感となるものである。
�検ゴ蕎陲蓮△修了彪磴�継続して起こる時と、注意をこれに集中する時に、ますます強くなるものである。
�后ゴ蕎陲蓮⊃靴靴し亳海砲茲辰討海譴鯊瞭世掘△修糧辛�によって、ますます養成される。
森田療法を受けたときの日誌 H13.04.10
これは、2020年01月31日15:16に 友人の友人まで公開したものですが、今回 全体に公開しました。
入院森田療法を御存知ない方のために、（註：）で説明を加えました。
かえって 読みにくくなったかもしれませんが、ご了承ください。
＊ 以下は、2001年（平成１３年）４月から一年間 鈴木知準診療所に入院した時の日誌です。まずは起床二日目の日誌。日誌は、起床二日目から書くことになっていました。
平成13年4月10日（火）
曇り 時々 晴れ
入院10日目 起床2日目
起床６時５分。
身じたくを済ませ、ゴミ選別の準備に取りかかる。
ダンボール箱の準備をする。
6時40分よりゴミ選別開始。
人数が少ない為、スピーディーに行う様にした。
また洗ったゴミ容器を元の場所に戻した。
朝の定期掃除を行う。
二階廊下を中心に担当。防火用水のバケツをよけながら行う。
ラジオ体操後、待合室掃除を職員さんと共に行なった。
カーペット以外の床は 箒で掃き、乾拭き掃除をした後、マイペット拭きを行う。
外道掃き（註：診療所周辺の道路掃除）をする。
落ち葉（註：秋の落ち葉ではなく、風で落ちた緑色の落ち葉）が たくさんあったので、時間が足りないため これも大急ぎで掃除した。
朝食（註：午前８時から）の直前に終えた。
食後、炊事片付け手伝い（註：絶対臥褥療法の直後のため、まだ炊事当番には入れてもらっていなかった。このため、手伝いだけ）を行なった。
雑用係（註：洗い終えた食器を拭き、布巾・手拭き・台拭き洗い、それらを干すこと等々）だったので、まず作業室（註：食事のときは、掃除してゴザを敷いて食堂にした）掃除を先にした（註：食堂から、作業室に戻した。入院患者が８人しかいなかったので、作業室掃除をしてから炊事片付けをした）。
雑用係では、主として布巾洗いを行う。
布巾干しまで終えてから あがる。
池の蓋外しを行う（註：当時は金魚を飼っていた。夕方から翌朝まで蓋をしていた）。
池の水落しをする（註：池の水を汲んで、それをザーっと落とすことによって、池の水に酸素を供給すること）。
ばら畑にビニールシートを取り付ける（註：ばら畑には、手造りのビニールハウスがありました）のを本日 行わなくてはならない。
その準備に取りかかったが、ばら園（註：鈴木知準診療所から、約２キロメートル離れた場所にあった。徹底的に行なう作業療法の場となっていました）に行っている人も多く、また一人では無理。
そのため 皆が戻ってから行うことにした。
葉らんに水やりを小○さんと共に行う。
横門付近に落ち葉がたくさんあったので掃除する（註：この時期、常緑樹に新芽が出てくると 古い葉が落ちるみたいです）。
庭に戻ると、庭も落ち葉だらけになっていたので掃除する。
昼食後、炊事片付け手伝いに入る。
その後、沢○さん 磯○さんと共に ばら園に行く。
棟（註：ビニールハウス）に、（補修した）ビニールを乗せる作業。
修理をしながら行う。
竹にビニールを取り付け、巻き上げて頂上付近に置く（註：降雨時・強風時などにビニールで覆う。普段は、ビニールで覆わない）。
３時近くになったので、診療所に戻り、３時から 午後の定期掃除。
１階廊下を行う。
洗面所にある石けん入れ（木製）が 壊れかかってきて、石けんがよく落ちてしまう様なので、釘で補修した。
その後、外道掃きを 沢○さん・小○さんと共に行う。
診療所玄関付近にあるヒマラヤシーダー、その他の植物に水やりもする。
診療所の庭も再び 落ち葉が多くなったので掃除する。
温床を閉めて、池の蓋を閉めた。
ゴミ置き場の所の落ち葉入れ、土を取り除いて 落ち葉だけをゴミバケツに捨てる。
防火用水の脇、流しの網に溜まった残飯を片付ける等も行う。
夕食後、食器洗いを手伝った。
＊ 註：日誌は炊事片付けのあとに書いた。その後は45分間の静坐（座禅）、そして約１時間 百人一首を行い 夜１０時までに消灯することになっていました。
森田先生は遊び・ゲームを禁止していましたが、夜に患者同士が おしゃべりすると 症状の話をする傾向が強いので、それを防ぐためにも鈴木知準先生は 座禅と百人一首を取り入れた様です。
静坐は休息も兼ねていましたが、姿勢を崩してはいけないことになっていました。
鈴木知準先生がお若い頃は、禅寺と同じように姿勢を指導していたそうです。
また百人一首も一緒に行なっていたそうです。
これは、2020年01月31日15:16に 友人の友人まで公開したものですが、今回 全体に公開しました。
入院森田療法を御存知ない方のために、（註：）で説明を加えました。
かえって 読みにくくなったかもしれませんが、ご了承ください。
＊ 以下は、2001年（平成１３年）４月から一年間 鈴木知準診療所に入院した時の日誌です。まずは起床二日目の日誌。日誌は、起床二日目から書くことになっていました。
平成13年4月10日（火）
曇り 時々 晴れ
入院10日目 起床2日目
起床６時５分。
身じたくを済ませ、ゴミ選別の準備に取りかかる。
ダンボール箱の準備をする。
6時40分よりゴミ選別開始。
人数が少ない為、スピーディーに行う様にした。
また洗ったゴミ容器を元の場所に戻した。
朝の定期掃除を行う。
二階廊下を中心に担当。防火用水のバケツをよけながら行う。
ラジオ体操後、待合室掃除を職員さんと共に行なった。
カーペット以外の床は 箒で掃き、乾拭き掃除をした後、マイペット拭きを行う。
外道掃き（註：診療所周辺の道路掃除）をする。
落ち葉（註：秋の落ち葉ではなく、風で落ちた緑色の落ち葉）が たくさんあったので、時間が足りないため これも大急ぎで掃除した。
朝食（註：午前８時から）の直前に終えた。
食後、炊事片付け手伝い（註：絶対臥褥療法の直後のため、まだ炊事当番には入れてもらっていなかった。このため、手伝いだけ）を行なった。
雑用係（註：洗い終えた食器を拭き、布巾・手拭き・台拭き洗い、それらを干すこと等々）だったので、まず作業室（註：食事のときは、掃除してゴザを敷いて食堂にした）掃除を先にした（註：食堂から、作業室に戻した。入院患者が８人しかいなかったので、作業室掃除をしてから炊事片付けをした）。
雑用係では、主として布巾洗いを行う。
布巾干しまで終えてから あがる。
池の蓋外しを行う（註：当時は金魚を飼っていた。夕方から翌朝まで蓋をしていた）。
池の水落しをする（註：池の水を汲んで、それをザーっと落とすことによって、池の水に酸素を供給すること）。
ばら畑にビニールシートを取り付ける（註：ばら畑には、手造りのビニールハウスがありました）のを本日 行わなくてはならない。
その準備に取りかかったが、ばら園（註：鈴木知準診療所から、約２キロメートル離れた場所にあった。徹底的に行なう作業療法の場となっていました）に行っている人も多く、また一人では無理。
そのため 皆が戻ってから行うことにした。
葉らんに水やりを小○さんと共に行う。
横門付近に落ち葉がたくさんあったので掃除する（註：この時期、常緑樹に新芽が出てくると 古い葉が落ちるみたいです）。
庭に戻ると、庭も落ち葉だらけになっていたので掃除する。
昼食後、炊事片付け手伝いに入る。
その後、沢○さん 磯○さんと共に ばら園に行く。
棟（註：ビニールハウス）に、（補修した）ビニールを乗せる作業。
修理をしながら行う。
竹にビニールを取り付け、巻き上げて頂上付近に置く（註：降雨時・強風時などにビニールで覆う。普段は、ビニールで覆わない）。
３時近くになったので、診療所に戻り、３時から 午後の定期掃除。
１階廊下を行う。
洗面所にある石けん入れ（木製）が 壊れかかってきて、石けんがよく落ちてしまう様なので、釘で補修した。
その後、外道掃きを 沢○さん・小○さんと共に行う。
診療所玄関付近にあるヒマラヤシーダー、その他の植物に水やりもする。
診療所の庭も再び 落ち葉が多くなったので掃除する。
温床を閉めて、池の蓋を閉めた。
ゴミ置き場の所の落ち葉入れ、土を取り除いて 落ち葉だけをゴミバケツに捨てる。
防火用水の脇、流しの網に溜まった残飯を片付ける等も行う。
夕食後、食器洗いを手伝った。
＊ 註：日誌は炊事片付けのあとに書いた。その後は45分間の静坐（座禅）、そして約１時間 百人一首を行い 夜１０時までに消灯することになっていました。
森田先生は遊び・ゲームを禁止していましたが、夜に患者同士が おしゃべりすると 症状の話をする傾向が強いので、それを防ぐためにも鈴木知準先生は 座禅と百人一首を取り入れた様です。
静坐は休息も兼ねていましたが、姿勢を崩してはいけないことになっていました。
鈴木知準先生がお若い頃は、禅寺と同じように姿勢を指導していたそうです。
また百人一首も一緒に行なっていたそうです。
「私の対人恐怖症」（“今に生きる”昭和60年10月号に載った私の体験記）
2018年11月15日21:01に、全体に公開したもの。mixi日記。
＊ これは主に、現在 神経質で悩んでいる方々の参考になるように書くものです。
私が入院した森田療法の医師（故・鈴木知準医学博士）が発行していた雑誌「今に生きる」第87号（昭和60年10月号）に載った、私の体験記です。
神経質で悩んでいる方々の参考になれば幸いです。
----------
私の対人恐怖症
気になり出したのは中学一年の頃だった。
近くに人がいると小便がなかなか出てこない。
そのうち、人がいなくても公衆便所で用をたすことができないという放尿恐怖となった。
他に赤面、震え、他人の視線、自分の目の置き場などが気になり出した。
国電に乗ればすぐ赤面、動悸し、人と向かい合えば胸がしめつけられる感じがし、人と話をするときは声がだんだんと小さくなるという状態となった。
また人通りの多い道を歩いていると目が潤んできて、変に思われているのではないかと悩んだ。
家族に話しても「気を大きく持て」と言われるばかりで、自己暗示をかけたり「ありのまま心理学」により治そうと努力しました。しかし、努力すればするほど悪くなるばかりで、もうどうしようもない状態となったのでした。
----------
（読んでみての感想）
久しぶりに読んでみて、「あれ、そうだったのかな？」と思いました。
そして、何が間違っていたのかもハッキリ分かりました。
「治そうと努力したこと」、これが対人恐怖症を どんどん悪化させたのです。
他の病気なら、「治すための努力など ： 通院して薬を飲む、注射してもらう、食べもの（栄養）に気を付ける、日頃から運動する、温かくして寝る、日常生活に支障が出る病気の場合には 介護してもらったり 掃除・選択などを頼む、うがい薬を用いる、湿布を貼る、サプリメントを飲む、鍼灸院・整体院・マッサージ・カイロプラクティック等に通う、健康ランドに頻繁に行く、湯治（温泉に入って療養すること）等々」が必要です。もちろん病気によって 必要なものは異なりますが・・・。
しかし神経質の場合は、治すための努力ではなく、当たり前の生活を送ることが最も大切です。
普通の生活をおろそかにして、神経質を治すことばかり考えていたから どんどん悪くなったのでした。
でも、その「悪戦苦闘」を乗り越えたからこそ、神経質に悩まなかった人達より、人間の心が分かるようになったのかもしれません。
森田正馬は、「神経質に悩んだのは、もっけの幸い」と話したそうです。
やはり悩んだことは、ある意味で良かったのかもしれません。
ただ、私が入院した診療所の医師は「神経質で良かった、悪かった、ではない」とも話していました。
そういうことを越えて、「ただ現在にちょろっと入る、ただそれだけ」だと。
「対人恐怖は嫌だ、あー 嫌だ嫌だ で、 ちょろっと入る」と話していました。
＊ 私は医師ではありません。
対人恐怖をはじめ、いろいろな神経質症状を体験した、元患者の立場で書いております。
追加事項
文中の「国電」という言葉を知らない方もいるかもしれません。それで、以下に備考を書きました。
備考：日記文中の「国電 （こくでん）」とは、日本国有鉄道（国鉄）の電車で、大都市周辺で運転された近距離専用電車のこと（または その電車が走る線のこと）。
具体的には、「山手線」「京浜東北線」など。
昭和６２年（1987年）、日本国有鉄道（国鉄）の分割民営化に伴い、ＪＲ東日本では「Ｅ電」という愛称にした。
2018年11月15日21:01に、全体に公開したもの。mixi日記。
＊ これは主に、現在 神経質で悩んでいる方々の参考になるように書くものです。
私が入院した森田療法の医師（故・鈴木知準医学博士）が発行していた雑誌「今に生きる」第87号（昭和60年10月号）に載った、私の体験記です。
神経質で悩んでいる方々の参考になれば幸いです。
----------
私の対人恐怖症
気になり出したのは中学一年の頃だった。
近くに人がいると小便がなかなか出てこない。
そのうち、人がいなくても公衆便所で用をたすことができないという放尿恐怖となった。
他に赤面、震え、他人の視線、自分の目の置き場などが気になり出した。
国電に乗ればすぐ赤面、動悸し、人と向かい合えば胸がしめつけられる感じがし、人と話をするときは声がだんだんと小さくなるという状態となった。
また人通りの多い道を歩いていると目が潤んできて、変に思われているのではないかと悩んだ。
家族に話しても「気を大きく持て」と言われるばかりで、自己暗示をかけたり「ありのまま心理学」により治そうと努力しました。しかし、努力すればするほど悪くなるばかりで、もうどうしようもない状態となったのでした。
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（読んでみての感想）
久しぶりに読んでみて、「あれ、そうだったのかな？」と思いました。
そして、何が間違っていたのかもハッキリ分かりました。
「治そうと努力したこと」、これが対人恐怖症を どんどん悪化させたのです。
他の病気なら、「治すための努力など ： 通院して薬を飲む、注射してもらう、食べもの（栄養）に気を付ける、日頃から運動する、温かくして寝る、日常生活に支障が出る病気の場合には 介護してもらったり 掃除・選択などを頼む、うがい薬を用いる、湿布を貼る、サプリメントを飲む、鍼灸院・整体院・マッサージ・カイロプラクティック等に通う、健康ランドに頻繁に行く、湯治（温泉に入って療養すること）等々」が必要です。もちろん病気によって 必要なものは異なりますが・・・。
しかし神経質の場合は、治すための努力ではなく、当たり前の生活を送ることが最も大切です。
普通の生活をおろそかにして、神経質を治すことばかり考えていたから どんどん悪くなったのでした。
でも、その「悪戦苦闘」を乗り越えたからこそ、神経質に悩まなかった人達より、人間の心が分かるようになったのかもしれません。
森田正馬は、「神経質に悩んだのは、もっけの幸い」と話したそうです。
やはり悩んだことは、ある意味で良かったのかもしれません。
ただ、私が入院した診療所の医師は「神経質で良かった、悪かった、ではない」とも話していました。
そういうことを越えて、「ただ現在にちょろっと入る、ただそれだけ」だと。
「対人恐怖は嫌だ、あー 嫌だ嫌だ で、 ちょろっと入る」と話していました。
＊ 私は医師ではありません。
対人恐怖をはじめ、いろいろな神経質症状を体験した、元患者の立場で書いております。
追加事項
文中の「国電」という言葉を知らない方もいるかもしれません。それで、以下に備考を書きました。
備考：日記文中の「国電 （こくでん）」とは、日本国有鉄道（国鉄）の電車で、大都市周辺で運転された近距離専用電車のこと（または その電車が走る線のこと）。
具体的には、「山手線」「京浜東北線」など。
昭和６２年（1987年）、日本国有鉄道（国鉄）の分割民営化に伴い、ＪＲ東日本では「Ｅ電」という愛称にした。
森田療法の基本
こういうタイトルを付けてしまいました。
まあ、とにかくお読み下さい。
最近の森田療法関係図書には、ずいぶん難しい理論が載っています。
また、ある神経症の自助グループは、森田理論の学習を行なっていますが、その様なことを覚えたところで神経質は治りません。
かえって理論はジャマです。
全治した私からのアドバイスです。長文となります。
森田神経質の方々へのアドバイス（対人恐怖で １千日以上、入院森田療法を受けた者として）
・ 対人恐怖のため、入院森田療法を１千日以上 受けた私からのアドバイス。
私は上級心理カウンセラーですが、あくまで体験者としてのアドバイスです。
その点は十分に了解して下さい。
＊ 下には「思想の矛盾」とか「精神交互作用」なども書きましたが、治ると、そんなものは どうでも良くなります。従って覚える必要はありません。
・以下、神経質（森田正馬先生は、当時「神経衰弱」と呼ばれていた病名を否定して「神経質」と名付けました。「これは病気ではない」とも言いました）に付いて最初に簡単に書きます。
＜神経質の改善段階に付いて＞
神経質（神経質タイプの神経症）の段階には、A,B,C,Dの４つの段階があります。
A段階とは「全治」で、跡形もなく治った状態です。
B段階も「全治」ですが、多少、症状の様なものが残っている。しかし、それが日常生活に全く影響を及ぼさないというものです。
C段階は「軽快」です。症状は残っている（辛い気持ちがある）けれど、日常生活は一応・普通に出来ているという段階です。
D段階は「未治」で、不安症状が強くて日常生活が出来ないという状態です。
D段階からC段階には、森田療法の様な生活態度を続ければ、１年も掛からないで到達できます。
日常生活ができれば、まずは良いので、C段階を目指しましょう。「軽快」と言っても高度改善の「軽快」の意味です。「症状があっても、現実から逃げないで生活できる」というレベルです。
最近の森田療法の本などには、「症状をあるがままに受け入れて・・・」と書かれていますが、「あるがまま」とは治った状態のことです。従って「あるがままに受け入れましょう」などと指導している医師や、その様に書いてある本は間違いです。本当の森田療法を知らない医師です。
症状はなくなります。スッキリします。
今は、辛くて、治るとはどういうことか？と思いでしょうが、スッキリしますから安心して下さい。
まるで悪夢でも見ていたかの様に思います。あるいは、ゆっくり治った場合、自分が神経症だったことを忘れていて、少し経ってから治ったことに気付く場合もあります。
私の場合も、しばらく忘れていました。ある日、「あれ？。自分は対人恐怖症だったよな？。なぜ悩んでいたのだろう？不思議だ」と思った次第です。
決して「症状をあるがままに受け入れている」という状態ではありません。ケロッと治ってしまった状態です。
これが本当の「全治」であります。
（続く）
こういうタイトルを付けてしまいました。
まあ、とにかくお読み下さい。
最近の森田療法関係図書には、ずいぶん難しい理論が載っています。
また、ある神経症の自助グループは、森田理論の学習を行なっていますが、その様なことを覚えたところで神経質は治りません。
かえって理論はジャマです。
全治した私からのアドバイスです。長文となります。
森田神経質の方々へのアドバイス（対人恐怖で １千日以上、入院森田療法を受けた者として）
・ 対人恐怖のため、入院森田療法を１千日以上 受けた私からのアドバイス。
私は上級心理カウンセラーですが、あくまで体験者としてのアドバイスです。
その点は十分に了解して下さい。
＊ 下には「思想の矛盾」とか「精神交互作用」なども書きましたが、治ると、そんなものは どうでも良くなります。従って覚える必要はありません。
・以下、神経質（森田正馬先生は、当時「神経衰弱」と呼ばれていた病名を否定して「神経質」と名付けました。「これは病気ではない」とも言いました）に付いて最初に簡単に書きます。
＜神経質の改善段階に付いて＞
神経質（神経質タイプの神経症）の段階には、A,B,C,Dの４つの段階があります。
A段階とは「全治」で、跡形もなく治った状態です。
B段階も「全治」ですが、多少、症状の様なものが残っている。しかし、それが日常生活に全く影響を及ぼさないというものです。
C段階は「軽快」です。症状は残っている（辛い気持ちがある）けれど、日常生活は一応・普通に出来ているという段階です。
D段階は「未治」で、不安症状が強くて日常生活が出来ないという状態です。
D段階からC段階には、森田療法の様な生活態度を続ければ、１年も掛からないで到達できます。
日常生活ができれば、まずは良いので、C段階を目指しましょう。「軽快」と言っても高度改善の「軽快」の意味です。「症状があっても、現実から逃げないで生活できる」というレベルです。
最近の森田療法の本などには、「症状をあるがままに受け入れて・・・」と書かれていますが、「あるがまま」とは治った状態のことです。従って「あるがままに受け入れましょう」などと指導している医師や、その様に書いてある本は間違いです。本当の森田療法を知らない医師です。
症状はなくなります。スッキリします。
今は、辛くて、治るとはどういうことか？と思いでしょうが、スッキリしますから安心して下さい。
まるで悪夢でも見ていたかの様に思います。あるいは、ゆっくり治った場合、自分が神経症だったことを忘れていて、少し経ってから治ったことに気付く場合もあります。
私の場合も、しばらく忘れていました。ある日、「あれ？。自分は対人恐怖症だったよな？。なぜ悩んでいたのだろう？不思議だ」と思った次第です。
決して「症状をあるがままに受け入れている」という状態ではありません。ケロッと治ってしまった状態です。
これが本当の「全治」であります。
（続く）
（続きです）
治し方は、簡単に書けば「今に生きる」ということで、「現在に成り切る」とも言います。
症状を感じながら、今現在、必要なことにスッと手を出して、それに全力を尽くす（その仕事などを創意工夫して処理する）ということです。
なかなか簡単には実行できないかもしれませんが、例えば玄関の靴を揃える、スリッパを揃える等、簡単なところから行なって下さい。
だんだんと、注意が内向的から外向的になっていきます。
・ 「不安になる」等は、誰にも起こり得ることで、普通の心理ですから、本当は病気（症状）ではないのです。
ところが「不安になっては、いけない（緊張しては、いけない）」と思っちゃうわけですよね。
なぜ、こう思うかと言えば、「不安にならない方が良い。その方が、順調に生活が出来る。自分の生存にとっても有利である」という様な「生の欲望（広い意味での生存欲）」が強いためです。
生存欲が強いのが神経質の特徴で、本当は良いことなんです。
ただ、「不安になっては、いけない（気にしてはいけない、緊張してはいけない、等々）」と思えば思うほど、不安になってしまいます。
これを「思想の矛盾」と、森田正馬先生は名付けました。望んだことと、結果が逆になるからです。
そして、「不安（あるいは緊張など）になるから、不安に注意が向き、注意が向くから不安が増大する。不安が増大するから、更に不安に注意が向き、注意が向くから、不安が更に増大する…」という悪循環に陥ります。
この様な「無限ループ」に入ってしまうわけです。
この無限ループを「精神交互作用」と言います。
従って「思想の矛盾」や「精神交互作用」を断ち切れば、神経質の症状から解放されて治るわけです。
そのためには、とにかく「スッとした行動」を積み重ねることです。
「部屋が散らかった」と思ったら、すぐ掃除する。ゴミが落ちていたら、すぐ拾う。
必要なことがあれば、すぐ手をつけて行なう。
この様な生活態度を身に付けます。
なぜかと言えば、スッとした行動が身に付けば、「不安になっては、いけない」とか思う前に、必要な仕事や生活の中に入ってしまうことが出来る様になるからです。
そして「現在になり切る態度」を身に付けます。「今に生きる」とも言います。これは「今、今、今、と、今現在・必要なことにスッと手を出して、その中に入り込んでしまう態度」です。
自宅で生活している時でも、その様な態度で過ごします。
これを徹底的に行なうのが入院森田療法です。やる気にさえなれば、わざわざ高額医療費を支払ってまで入院する必要もありません。また、本当の森田療法を知っている医師が少なくなりましたので、入院しても良くならない場合が多いのです。
森田療法の基礎は、このメッセージのとおりだと思って下さい。
・私は生活態度を真剣に正すようになったのは、ずいぶんアトのことなので、入院は繰り返したものの、治るまで20年も掛かりました。
そうならない様にして欲しいと思います。
・簡単に書けば森田療法（森田療法的な生活）とは、「アッと思ったら（やるべき必要なことに気付いたら）、（必要なことを）スッと行なう」ということです。
これだけのことなんです。「アッと思ったらスッと行動」。ただ、これだけ。これだけのことを説明しているのが森田療法の本です。
そして、この行動をいつ始めるかと言ったら、少し前の流行語を使えば「今でしょ」ということです。
このメッセージを読んだら、さっそく行動に移してみることです。
なにより行動です。実行です。それ以外に必要なことはありません。
治れば「なぜ悩んでいたのだろう？。悪い夢でも見ていたのだろうか？」と思う様になります。断言できます。
今は「悪い夢を見ているだけです」。現実の心配ではありません。夢です。
森田正馬先生は「夢の中の是非は、是非とも非なり」と話していたそうですね。本にも書いていたと思います。
つまり「迷っているときに、どれが正しいか？、と考えても、正しい判断はできない」ということです。
従って医師や治った人からの「道案内」が必要なのですが、森田正馬先生は次の様にも話しています。
・「僕が右を向けといえば素直に右を向いたらよい。右は向かって東ですか、北ですかの議論はいらない。この療法（森田療法）はモルヒネが痛みを抑えるが如く、神経質の症状をピタリと治す」と話していた記録があります。
（再び、続く）
治し方は、簡単に書けば「今に生きる」ということで、「現在に成り切る」とも言います。
症状を感じながら、今現在、必要なことにスッと手を出して、それに全力を尽くす（その仕事などを創意工夫して処理する）ということです。
なかなか簡単には実行できないかもしれませんが、例えば玄関の靴を揃える、スリッパを揃える等、簡単なところから行なって下さい。
だんだんと、注意が内向的から外向的になっていきます。
・ 「不安になる」等は、誰にも起こり得ることで、普通の心理ですから、本当は病気（症状）ではないのです。
ところが「不安になっては、いけない（緊張しては、いけない）」と思っちゃうわけですよね。
なぜ、こう思うかと言えば、「不安にならない方が良い。その方が、順調に生活が出来る。自分の生存にとっても有利である」という様な「生の欲望（広い意味での生存欲）」が強いためです。
生存欲が強いのが神経質の特徴で、本当は良いことなんです。
ただ、「不安になっては、いけない（気にしてはいけない、緊張してはいけない、等々）」と思えば思うほど、不安になってしまいます。
これを「思想の矛盾」と、森田正馬先生は名付けました。望んだことと、結果が逆になるからです。
そして、「不安（あるいは緊張など）になるから、不安に注意が向き、注意が向くから不安が増大する。不安が増大するから、更に不安に注意が向き、注意が向くから、不安が更に増大する…」という悪循環に陥ります。
この様な「無限ループ」に入ってしまうわけです。
この無限ループを「精神交互作用」と言います。
従って「思想の矛盾」や「精神交互作用」を断ち切れば、神経質の症状から解放されて治るわけです。
そのためには、とにかく「スッとした行動」を積み重ねることです。
「部屋が散らかった」と思ったら、すぐ掃除する。ゴミが落ちていたら、すぐ拾う。
必要なことがあれば、すぐ手をつけて行なう。
この様な生活態度を身に付けます。
なぜかと言えば、スッとした行動が身に付けば、「不安になっては、いけない」とか思う前に、必要な仕事や生活の中に入ってしまうことが出来る様になるからです。
そして「現在になり切る態度」を身に付けます。「今に生きる」とも言います。これは「今、今、今、と、今現在・必要なことにスッと手を出して、その中に入り込んでしまう態度」です。
自宅で生活している時でも、その様な態度で過ごします。
これを徹底的に行なうのが入院森田療法です。やる気にさえなれば、わざわざ高額医療費を支払ってまで入院する必要もありません。また、本当の森田療法を知っている医師が少なくなりましたので、入院しても良くならない場合が多いのです。
森田療法の基礎は、このメッセージのとおりだと思って下さい。
・私は生活態度を真剣に正すようになったのは、ずいぶんアトのことなので、入院は繰り返したものの、治るまで20年も掛かりました。
そうならない様にして欲しいと思います。
・簡単に書けば森田療法（森田療法的な生活）とは、「アッと思ったら（やるべき必要なことに気付いたら）、（必要なことを）スッと行なう」ということです。
これだけのことなんです。「アッと思ったらスッと行動」。ただ、これだけ。これだけのことを説明しているのが森田療法の本です。
そして、この行動をいつ始めるかと言ったら、少し前の流行語を使えば「今でしょ」ということです。
このメッセージを読んだら、さっそく行動に移してみることです。
なにより行動です。実行です。それ以外に必要なことはありません。
治れば「なぜ悩んでいたのだろう？。悪い夢でも見ていたのだろうか？」と思う様になります。断言できます。
今は「悪い夢を見ているだけです」。現実の心配ではありません。夢です。
森田正馬先生は「夢の中の是非は、是非とも非なり」と話していたそうですね。本にも書いていたと思います。
つまり「迷っているときに、どれが正しいか？、と考えても、正しい判断はできない」ということです。
従って医師や治った人からの「道案内」が必要なのですが、森田正馬先生は次の様にも話しています。
・「僕が右を向けといえば素直に右を向いたらよい。右は向かって東ですか、北ですかの議論はいらない。この療法（森田療法）はモルヒネが痛みを抑えるが如く、神経質の症状をピタリと治す」と話していた記録があります。
（再び、続く）
（続きです）
※ 従って、私（MASA）が、『「アッ、これをやらなければ…」と気付いたことがあったら、後回しにしないで（たとえ嫌なことであっても、必要なことであれば）「スッと動いて、それ（必要なこと）を行なう」という生活態度を身に付けるのです。』と書いたわけですから、たとえ騙されているのでは？、と思っても良いから、試みに行動してみることです。
この生活態度を身に付けていくのです。毎日の積み重ねです。そういう態度が出来上がった頃、神経質症状は消えてしまうでしょう。
なお、信じる必要はありません。
＊ これ以上、書く気になれば、いくらでも書けますが、基本は以上です。
・ 参考文献
ノイローゼの積極的解決
鈴木知準・著 誠信書房
神経症はこんな風に全治する
鈴木知準・著 誠信書房
不安解決の講義
鈴木知準・著 誠信書房
○ すべて重版の発行予定なし。中古品（古本）しかない。
MASA
※ 従って、私（MASA）が、『「アッ、これをやらなければ…」と気付いたことがあったら、後回しにしないで（たとえ嫌なことであっても、必要なことであれば）「スッと動いて、それ（必要なこと）を行なう」という生活態度を身に付けるのです。』と書いたわけですから、たとえ騙されているのでは？、と思っても良いから、試みに行動してみることです。
この生活態度を身に付けていくのです。毎日の積み重ねです。そういう態度が出来上がった頃、神経質症状は消えてしまうでしょう。
なお、信じる必要はありません。
＊ これ以上、書く気になれば、いくらでも書けますが、基本は以上です。
・ 参考文献
ノイローゼの積極的解決
鈴木知準・著 誠信書房
神経症はこんな風に全治する
鈴木知準・著 誠信書房
不安解決の講義
鈴木知準・著 誠信書房
○ すべて重版の発行予定なし。中古品（古本）しかない。
MASA
前の文章に含まれていますが、
「森田先生の言葉：迷いの中の是非は是非ともに非なり」の部分だけ、ほんの少し訂正して 書きます。
森田正馬先生は「夢の中の是非は、是非ともに非なり」と話していたそうです。
本にも載っています。
つまり「迷っているときに、どれが正しいか？、と考えても、正しい判断はできない」ということです。
従って、正しく森田療法を理解している医師や 治った人からの「道案内」が必要なのですが、森田正馬先生は次の様にも話しています。
・「僕が右を向けといえば素直に右を向いたらよい。右は向かって東ですか北ですかの議論はいらない。森田療法はモルヒネが痛みを抑えるが如く、神経症をピタッと治す」と話していた記録があります。
※ 従って、私が、
『「アッ、これをやらなければ…」と気付いたことがあったら、後回しにしないで（たとえ嫌なことであっても、必要なことであれば）「スッと動いて、それ（必要なこと）を行なう」という生活態度を身に付けるのです』
と、以前から書いているわけですから、たとえ騙されているのでは？、と思ったとしても、試みに行動してみることです。
嫌だ嫌だ・と思いながらで構いません。
ヨロヨロとした感じでも、何でも構いません。
やるべきことだから、仕方ない・という気持ちで、とにかく手を付けるのです。
この生活態度を身に付けていくのです。毎日の積み重ねです。そういう態度が出来上がった頃、神経質症状は消えてしまうでしょう。
「森田先生の言葉：迷いの中の是非は是非ともに非なり」の部分だけ、ほんの少し訂正して 書きます。
森田正馬先生は「夢の中の是非は、是非ともに非なり」と話していたそうです。
本にも載っています。
つまり「迷っているときに、どれが正しいか？、と考えても、正しい判断はできない」ということです。
従って、正しく森田療法を理解している医師や 治った人からの「道案内」が必要なのですが、森田正馬先生は次の様にも話しています。
・「僕が右を向けといえば素直に右を向いたらよい。右は向かって東ですか北ですかの議論はいらない。森田療法はモルヒネが痛みを抑えるが如く、神経症をピタッと治す」と話していた記録があります。
※ 従って、私が、
『「アッ、これをやらなければ…」と気付いたことがあったら、後回しにしないで（たとえ嫌なことであっても、必要なことであれば）「スッと動いて、それ（必要なこと）を行なう」という生活態度を身に付けるのです』
と、以前から書いているわけですから、たとえ騙されているのでは？、と思ったとしても、試みに行動してみることです。
嫌だ嫌だ・と思いながらで構いません。
ヨロヨロとした感じでも、何でも構いません。
やるべきことだから、仕方ない・という気持ちで、とにかく手を付けるのです。
この生活態度を身に付けていくのです。毎日の積み重ねです。そういう態度が出来上がった頃、神経質症状は消えてしまうでしょう。
入院森田療法体験記（絶対臥褥〜起床直後）
註：同様の内容は、以前、mixi日記に書きましたが、加筆＆訂正して、再び書きました。
入院森田療法体験記
一回目の入院時
入院期間 ： 昭和 60 年 2 月 7 日から 4 月 15 日（68 日間）
＊ 絶対臥褥中
この期間は、日記もつけないし、３６年も前のことなので、詳しくは覚えていない。
ただ思い出せる範囲で書きます。
私が臥褥した部屋は、旧館（木造）だった。
婦長さんから説明を受けて、布団を敷いて寝た。
「この入院で良くなればいいな」と思った。
何日か経った頃、風邪を引いてしまった。
発熱し、吐き気もあり、食事できなかった。
先生がブドウ糖を注射してくれた。
そのため、臥褥期間が少し長くなった。
臥褥中、一番驚いたのは、食事時間。
時刻ではなく、食事に要する時間。
臥褥中は部屋で食べて、食器を廊下に出すのですが、いつも炊事当番の人が廊下で待っていた。
そして「もっと早く食べて下さい」と言われた。
例えば 夕食は 17 時からなのですが、ある日、気付いたのです。
17:07 頃には食器を洗う音が聞こえて来ました。
つまり、食事時間は約 7 分しかないと分かりました。
起床してから、ここでの生活について行けるだろうか？、と思いました。
また、作業している音や声が聞こえて来ました。
先生や婦長さんが指導している声も聞こえてきます。
なんか、バタバタと落ち着かない気がしました。
私は対人恐怖でしたから、皆と作業できるかな？、と心配になり、もう逃げ出したくなりました。
先生の面接を受けたいと思いましたが、看護助手の方から「相談したいことは 持ちこたえて、起床後にした方が良いのです」と言われました。
とにかく私の場合は、のんびり寝ているという様な臥褥ではありませんでした。
全く落ち着かないものでした。
＊ 起床後
風邪を引いたせいで、臥褥は 11 日間となりました。
その間、入浴も禁止（夏は、たまに入浴させる様でした）だったので、起床後、良く体を洗いました。
入浴と言っても、バケツ２杯だけの湯で、洗髪・体を洗うのです。
また、着替えを含めて 20 分間だけです。
食事は、朝は 6 分間程度、昼は 7 分間程度、夜は 8 分間程度で全員が食べ終えます。
急いで食べでも、一番最後になっちゃいました。
先輩患者に「もたもた食べちゃダメだ！」と注意されました。
掃き掃除していると、「もっと早く」と、私の後ろで拭き掃除をしている先輩患者から注意されました。
慌てて急いで掃きましたが、今度は「もっと丁寧に！」と注意されました。
ゴミが残っていたのですね。
対人恐怖で緊張していたし、もう嫌になって「退院したい」と申し出ました。
日記にも、診療所での生活について、疑問に感じることを色々と書きました。
どの先生からも「疑問や不満は表現せず、とりあえず、ここのやり方に従ってみることです」という評をもらいました。
それでも納得しなかったのです。
何度も説得されましたが、それでも「退院したい」と言いました。
すると鈴木知準先生から、「それじゃ、他の患者に迷惑が掛かるから、今すぐ荷物をまとめて出て行きなさい」と言われました。
既に夜９時を過ぎていたので「明日退院します」と言いましたが、「ダメだ。みんなに迷惑が掛かるから、今すぐだ」と言われました。
そう言われたのが良かったのか、しばらくは入院を続けようと決心しました。
◎ こんな だらしない自分でしたが、その後、自分から進んで再入院したり、休みを利用して 一泊二日で診療所に行ったりする様になりました。
もし、あの時、先生から 「じゃあ、明日退院しなさい」と言われていたら、本当に退院して、いまだに治っていなかったのではないか？ と 思うのです。
先生は、もしかしたら、そう話せば、入院を継続するだろうと考えたのではないか…。
なんとなくですが、そう思うのです。
註：同様の内容は、以前、mixi日記に書きましたが、加筆＆訂正して、再び書きました。
入院森田療法体験記
一回目の入院時
入院期間 ： 昭和 60 年 2 月 7 日から 4 月 15 日（68 日間）
＊ 絶対臥褥中
この期間は、日記もつけないし、３６年も前のことなので、詳しくは覚えていない。
ただ思い出せる範囲で書きます。
私が臥褥した部屋は、旧館（木造）だった。
婦長さんから説明を受けて、布団を敷いて寝た。
「この入院で良くなればいいな」と思った。
何日か経った頃、風邪を引いてしまった。
発熱し、吐き気もあり、食事できなかった。
先生がブドウ糖を注射してくれた。
そのため、臥褥期間が少し長くなった。
臥褥中、一番驚いたのは、食事時間。
時刻ではなく、食事に要する時間。
臥褥中は部屋で食べて、食器を廊下に出すのですが、いつも炊事当番の人が廊下で待っていた。
そして「もっと早く食べて下さい」と言われた。
例えば 夕食は 17 時からなのですが、ある日、気付いたのです。
17:07 頃には食器を洗う音が聞こえて来ました。
つまり、食事時間は約 7 分しかないと分かりました。
起床してから、ここでの生活について行けるだろうか？、と思いました。
また、作業している音や声が聞こえて来ました。
先生や婦長さんが指導している声も聞こえてきます。
なんか、バタバタと落ち着かない気がしました。
私は対人恐怖でしたから、皆と作業できるかな？、と心配になり、もう逃げ出したくなりました。
先生の面接を受けたいと思いましたが、看護助手の方から「相談したいことは 持ちこたえて、起床後にした方が良いのです」と言われました。
とにかく私の場合は、のんびり寝ているという様な臥褥ではありませんでした。
全く落ち着かないものでした。
＊ 起床後
風邪を引いたせいで、臥褥は 11 日間となりました。
その間、入浴も禁止（夏は、たまに入浴させる様でした）だったので、起床後、良く体を洗いました。
入浴と言っても、バケツ２杯だけの湯で、洗髪・体を洗うのです。
また、着替えを含めて 20 分間だけです。
食事は、朝は 6 分間程度、昼は 7 分間程度、夜は 8 分間程度で全員が食べ終えます。
急いで食べでも、一番最後になっちゃいました。
先輩患者に「もたもた食べちゃダメだ！」と注意されました。
掃き掃除していると、「もっと早く」と、私の後ろで拭き掃除をしている先輩患者から注意されました。
慌てて急いで掃きましたが、今度は「もっと丁寧に！」と注意されました。
ゴミが残っていたのですね。
対人恐怖で緊張していたし、もう嫌になって「退院したい」と申し出ました。
日記にも、診療所での生活について、疑問に感じることを色々と書きました。
どの先生からも「疑問や不満は表現せず、とりあえず、ここのやり方に従ってみることです」という評をもらいました。
それでも納得しなかったのです。
何度も説得されましたが、それでも「退院したい」と言いました。
すると鈴木知準先生から、「それじゃ、他の患者に迷惑が掛かるから、今すぐ荷物をまとめて出て行きなさい」と言われました。
既に夜９時を過ぎていたので「明日退院します」と言いましたが、「ダメだ。みんなに迷惑が掛かるから、今すぐだ」と言われました。
そう言われたのが良かったのか、しばらくは入院を続けようと決心しました。
◎ こんな だらしない自分でしたが、その後、自分から進んで再入院したり、休みを利用して 一泊二日で診療所に行ったりする様になりました。
もし、あの時、先生から 「じゃあ、明日退院しなさい」と言われていたら、本当に退院して、いまだに治っていなかったのではないか？ と 思うのです。
先生は、もしかしたら、そう話せば、入院を継続するだろうと考えたのではないか…。
なんとなくですが、そう思うのです。
森田療法に於ける「症状」の定義について考える
これまで、ずっと変だと思ってきたことですが、森田療法に於いて、「神経症（神経質）の症状」というのは、どこからどこまでを指すのでしょうか？。
例えば、対人恐怖症・社交不安障害の場合。
健康人でも、対人的に緊張します。
その緊張を 「症状」とするのは、おかしいことではあるまいか？。
ところが、多くの本には 「神経症が良くなるというのは、症状に対するとらわれが解消することで、症状が消えることではない」という様に書かれています。
これじゃ、人類全てが神経症になっていることになる。
実に 可笑しなことを書いていると思うのです。
本当の森田療法を知っている人は、その様には思っていません。
神経症の症状というのは、あくまで「とらわれ」です。
とらわれがなくなれば、全く苦しくありません。
だから鈴木知準医学博士も、「神経症全治とは、症状がなくなること」とハッキリ話していたのだと思います。
私も、その様に思っています。
森田正馬博士も、そう考えていたと思われます。
それは、森田正馬先生の本を多く読まなくても分かります。
「神経質講義」（レコード）を聴いても、そう思うのです。
ですから、「神経症症状 ＝ とらわれ」という認識をハッキリ持つべきだと思います。
それにしても、なぜ私の様な者が、一所懸命に書かなければならないのでしょう？。
本当に、間違いが多いと思うのです。
これまで、ずっと変だと思ってきたことですが、森田療法に於いて、「神経症（神経質）の症状」というのは、どこからどこまでを指すのでしょうか？。
例えば、対人恐怖症・社交不安障害の場合。
健康人でも、対人的に緊張します。
その緊張を 「症状」とするのは、おかしいことではあるまいか？。
ところが、多くの本には 「神経症が良くなるというのは、症状に対するとらわれが解消することで、症状が消えることではない」という様に書かれています。
これじゃ、人類全てが神経症になっていることになる。
実に 可笑しなことを書いていると思うのです。
本当の森田療法を知っている人は、その様には思っていません。
神経症の症状というのは、あくまで「とらわれ」です。
とらわれがなくなれば、全く苦しくありません。
だから鈴木知準医学博士も、「神経症全治とは、症状がなくなること」とハッキリ話していたのだと思います。
私も、その様に思っています。
森田正馬博士も、そう考えていたと思われます。
それは、森田正馬先生の本を多く読まなくても分かります。
「神経質講義」（レコード）を聴いても、そう思うのです。
ですから、「神経症症状 ＝ とらわれ」という認識をハッキリ持つべきだと思います。
それにしても、なぜ私の様な者が、一所懸命に書かなければならないのでしょう？。
本当に、間違いが多いと思うのです。
小説家・倉田百三氏の「心的展開（神経症が全治した）」時について
私のmixi日記に書いたことですが、こちらにも載せました。
なお、日記は、
https://mixi.jp/view_diary.pl?__from=mixi&owner_id=47822564&id=1980630082
小説家・倉田百三さんは、さまざまな強迫神経症で悩んだ方です。
闘病中のことや、全快した時のことを、『絶對的生活』に書いています。
森田先生の医院にも外来で通っていました。
なかなか良くならず、埼玉県新座市野火止にある平林寺に出家しました。
「無とは何か？」という考案を与えられ、座禅しながら考えていた様です。
「そのままです」とか、いろいろ言葉で答えていたけれど、老師から「それは言葉だ」と言われて困っていた様です。
それで、言葉ではなく、全身を動かしてみせたりした様ですが、「まだダメだ」と言われた様です。
厳しい禅寺ですから、答えられないと、打ち込み棒で叩かれていたのだと思います。
そして、いよいよ神経症が全快した時のこと。
宗教的には、「悟りを開いた」時のこと。
著作権が切れていることが確認できましたので、その部分を紹介します。
… … …
『絶對的生活』 倉田百三・著 より
小説家：倉田百三氏の「心的展開」時について
… … …
昭和七年の晩秋、すでに臘八の接心も近きころ、私は平林の裏山を歩いて、田圃道に差しかかつた際
私は宇宙と自己とが一つになつてるのを覺證した。其處には天地と彼我とは端的に一枚であつた。其處には宇宙そのものが嚴存し、しかもそれは呼吸をし、目をみ開いてゐた。呼吸をして活きてゐた。ぱつちりと目をみひらいて自覺してゐた。私は思はず聲をあげて絶叫した。向ふの農家から烟が立ち登つた。それは自分が吐き出したのだ。−−かう感じた時は私は走り出してゐた。
私は寺に帰り、つきあげて來る法悦を抑へ、靜かに禪堂に打坐して入室の時を待つた。宇宙が呼吸し
ぱっちりと目をみ開いてゐる。これぞみ佛だ！
老師に見えた時、私はもう一語も發せず、説明もしなかつた。ただ一聲絶叫したのみであつた。法そのものが其處にましまし、私も、老師もなかつた。権威そのものが臨在した。
私はもう 「受取る」といふことの必要ない、そして可能でない世界に出てゐた。宇宙と自己とがひとつである時、宇宙を受取るとはナンセンスである。其處にはたゝ゛一枚の「そのまゝ」があるのみ。
… … …
つまり、これは、悟りを開いた直後、老師から「無とは何ですか？」と聞かれたとき、「うわぁーーー」と絶叫したということです。
もちろん「うわぁーーー」か、「あーーー」か分かりませんけれど。そこまでは書かれていませんので。
とにかく、「無」というのは言葉ではない。
森田療法だったら、「あるがままとは何ですか？」と聞かれたとき、「うわぁーーー」と絶叫するということ。
「あるがままとは？」の正解は、絶叫するということです。
言葉で伝えられる筈のないものです。
だから、たくさん森田理論を学習したって無駄なだけです。
倉田百三さんの文にも、「受け取るとはナンセンス」とあります。
理論や言葉ではないことを書いているわけです。
こんなに先人が書いているのに、なぜ伝わらないのでしょうか？。
なお、鈴木知準先生も 講義のとき、この部分を何度も取り上げました。だから、私は何度も聞きました。
そして、鈴木知準先生も、ご自分の講義内容について、「３年後位に私の話は本当だったんだ、と分かるはず」とおっしゃっていました。
治らないと、分からないということです。
「理論を学習して、治しましょう」というのは、ナンセンス、 ナンセンス ということになります。
順番が逆ということです。
治ってから、森田先生の言葉が分かるのです。
倉田百三さんの本のように、証拠があるのです。
私は、しっかりとした根拠のもと、文章を書いているんです。
・・・ と いうわけで、著作権の切れた「絶対的生活」に書かれた、倉田百三さんの全治（悟り）に付いて、紹介しました。
私のmixi日記に書いたことですが、こちらにも載せました。
なお、日記は、
https://mixi.jp/view_diary.pl?__from=mixi&owner_id=47822564&id=1980630082
小説家・倉田百三さんは、さまざまな強迫神経症で悩んだ方です。
闘病中のことや、全快した時のことを、『絶對的生活』に書いています。
森田先生の医院にも外来で通っていました。
なかなか良くならず、埼玉県新座市野火止にある平林寺に出家しました。
「無とは何か？」という考案を与えられ、座禅しながら考えていた様です。
「そのままです」とか、いろいろ言葉で答えていたけれど、老師から「それは言葉だ」と言われて困っていた様です。
それで、言葉ではなく、全身を動かしてみせたりした様ですが、「まだダメだ」と言われた様です。
厳しい禅寺ですから、答えられないと、打ち込み棒で叩かれていたのだと思います。
そして、いよいよ神経症が全快した時のこと。
宗教的には、「悟りを開いた」時のこと。
著作権が切れていることが確認できましたので、その部分を紹介します。
… … …
『絶對的生活』 倉田百三・著 より
小説家：倉田百三氏の「心的展開」時について
… … …
昭和七年の晩秋、すでに臘八の接心も近きころ、私は平林の裏山を歩いて、田圃道に差しかかつた際
私は宇宙と自己とが一つになつてるのを覺證した。其處には天地と彼我とは端的に一枚であつた。其處には宇宙そのものが嚴存し、しかもそれは呼吸をし、目をみ開いてゐた。呼吸をして活きてゐた。ぱつちりと目をみひらいて自覺してゐた。私は思はず聲をあげて絶叫した。向ふの農家から烟が立ち登つた。それは自分が吐き出したのだ。−−かう感じた時は私は走り出してゐた。
私は寺に帰り、つきあげて來る法悦を抑へ、靜かに禪堂に打坐して入室の時を待つた。宇宙が呼吸し
ぱっちりと目をみ開いてゐる。これぞみ佛だ！
老師に見えた時、私はもう一語も發せず、説明もしなかつた。ただ一聲絶叫したのみであつた。法そのものが其處にましまし、私も、老師もなかつた。権威そのものが臨在した。
私はもう 「受取る」といふことの必要ない、そして可能でない世界に出てゐた。宇宙と自己とがひとつである時、宇宙を受取るとはナンセンスである。其處にはたゝ゛一枚の「そのまゝ」があるのみ。
… … …
つまり、これは、悟りを開いた直後、老師から「無とは何ですか？」と聞かれたとき、「うわぁーーー」と絶叫したということです。
もちろん「うわぁーーー」か、「あーーー」か分かりませんけれど。そこまでは書かれていませんので。
とにかく、「無」というのは言葉ではない。
森田療法だったら、「あるがままとは何ですか？」と聞かれたとき、「うわぁーーー」と絶叫するということ。
「あるがままとは？」の正解は、絶叫するということです。
言葉で伝えられる筈のないものです。
だから、たくさん森田理論を学習したって無駄なだけです。
倉田百三さんの文にも、「受け取るとはナンセンス」とあります。
理論や言葉ではないことを書いているわけです。
こんなに先人が書いているのに、なぜ伝わらないのでしょうか？。
なお、鈴木知準先生も 講義のとき、この部分を何度も取り上げました。だから、私は何度も聞きました。
そして、鈴木知準先生も、ご自分の講義内容について、「３年後位に私の話は本当だったんだ、と分かるはず」とおっしゃっていました。
治らないと、分からないということです。
「理論を学習して、治しましょう」というのは、ナンセンス、 ナンセンス ということになります。
順番が逆ということです。
治ってから、森田先生の言葉が分かるのです。
倉田百三さんの本のように、証拠があるのです。
私は、しっかりとした根拠のもと、文章を書いているんです。
・・・ と いうわけで、著作権の切れた「絶対的生活」に書かれた、倉田百三さんの全治（悟り）に付いて、紹介しました。
鈴木知準診療所の入院森田療法に於ける、「消灯当番」の思い出
■消灯当番
もともと消灯当番とは、早朝カラス、ハト、ヒヨ、スズメが鳴く。その声で目を覚まし、外燈を消す。
自由に早朝目を開くようになっていく。
このような動きを通じて自由な心をつくっていこうとする。
そのために鈴木先生が与えて下さる当番のこと。
私が１回目の入院（1985年）の頃は、その消灯当番というのは、何人かで行うというものではなく、１人であった。
夏至の頃は早朝４時頃、冬は６時近くに消していた。
先輩患者に「どういうタイミングで消すのですか」と聞きました。
先輩は「薄明るくなり、電灯がついていなくても歩くのに不便でない頃消すのです。」と教えてくれた。
そのタイミングを逃すと先
生が部屋まで起こしにいらした。
暗いうちに消してもいけない。
丁度のところでないといけなかった。失敗すると翌日また消灯当番を命ぜられる。
その一年後、消灯当番に後見人がつくようになり、更にその後、消灯当番は２人となった。
しかし２人とも寝過ごすこともあったようである。
私は１回目の入院の時は全く消灯当番にならなかった。これは私の心の動きがまだ十分でなく、先生が「消灯当番をさせるにはまだ早い段階」と判断したためであろうと思います。
２回目の入院（1991年）の時は時々消灯当番になった。
３回目の入院（1992年）の時は、５日に１回位の割合で消灯当番になった。
２回目の入院、３回目の入院の頃はすでに何時何分に消灯するようにと、時刻で指示されていた。ヒヨなどがあまり来なくなったためである。
もちろん時計のアラームを用いてはいけない。
消灯当番に限らず、鈴木診療所ではアラーム使用禁止でした。
ある人は「４時過ぎが消灯の時刻なのに２時頃目を覚まし、もう一度眠ったら起きられないと考え、起きて部屋から出て、階段の踊り場に座っていた。しかし睡魔におそわれ、ついついそこでウトウト寝てしまった。気付いたら消灯時刻を過ぎていた」という。
先生はこのことについて、「寝過ごしたのはうまくないが、階段で起きていようとした動きは良し」と話した。
． ．
また「消灯の時刻を過ぎたのに電灯がついている。寝過ごしているのだろうか」と、先生が御本宅から病院へ来られたという。
そうしたら、風が強く、バラが風で折れたりしないようにと消灯当番が、棟（木材で出来ているビニールハウス）にビニールを取り付ける作業をしていたという。
その季節は、普段ビニールを棟の天井付近にまで巻き上げていた。
それを降ろし、ビニールの端に取り付けてあるひもを柱に結んでビニールを固定する。
これによりバラを風から守ることができる。
まあ、簡単に書けば、しっかりビニールで囲む。ビニールハウス状態にするということです。
消灯当番２人は、その作業をやっていたのでした。
先生は、さっそく入院期間の長い、リーダー的存在の患者を起こし「みんなを起こして、風に対する準備を
するように」と指示されました。
そして、入院患者全員で、バラ畑のビニールを降ろしたり、３階ベランダにある約 120 鉢の花菖蒲を屋内に運び込んだりしました。
1992年の頃は、５時前、だいたい４：５０に消灯しました。
消灯当番２人は４：１５頃作業室で待ち合わせる。
４：２０頃先生がおいで
になる。そのとき消灯当番２人は、作業室から庭に出て、先生とお会いする。
そして先生から「ガレージの電灯は消したか？」と聞かれ、また、「５０分になったら、ここと ここの電灯を消すように」と指示されたりしました。
４：５０というのは先生の ”出勤”時間でした。
寝過ごした人がいました。
そのことを先生は、講義の時に取り上げました。
「３時頃、目を覚ましたが、まだ早いと思ったので再び寝たら寝過ごした」とのこと。これに対し先生は「その時起きて、時間まで勉強でも何でもしているという”気合い” が必要だ」と話されました。
「たかが消灯」といえども、先生との真剣勝負でありました。
mixi日記は、 https://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=47822564&id=1980634468 .
■消灯当番
もともと消灯当番とは、早朝カラス、ハト、ヒヨ、スズメが鳴く。その声で目を覚まし、外燈を消す。
自由に早朝目を開くようになっていく。
このような動きを通じて自由な心をつくっていこうとする。
そのために鈴木先生が与えて下さる当番のこと。
私が１回目の入院（1985年）の頃は、その消灯当番というのは、何人かで行うというものではなく、１人であった。
夏至の頃は早朝４時頃、冬は６時近くに消していた。
先輩患者に「どういうタイミングで消すのですか」と聞きました。
先輩は「薄明るくなり、電灯がついていなくても歩くのに不便でない頃消すのです。」と教えてくれた。
そのタイミングを逃すと先
生が部屋まで起こしにいらした。
暗いうちに消してもいけない。
丁度のところでないといけなかった。失敗すると翌日また消灯当番を命ぜられる。
その一年後、消灯当番に後見人がつくようになり、更にその後、消灯当番は２人となった。
しかし２人とも寝過ごすこともあったようである。
私は１回目の入院の時は全く消灯当番にならなかった。これは私の心の動きがまだ十分でなく、先生が「消灯当番をさせるにはまだ早い段階」と判断したためであろうと思います。
２回目の入院（1991年）の時は時々消灯当番になった。
３回目の入院（1992年）の時は、５日に１回位の割合で消灯当番になった。
２回目の入院、３回目の入院の頃はすでに何時何分に消灯するようにと、時刻で指示されていた。ヒヨなどがあまり来なくなったためである。
もちろん時計のアラームを用いてはいけない。
消灯当番に限らず、鈴木診療所ではアラーム使用禁止でした。
ある人は「４時過ぎが消灯の時刻なのに２時頃目を覚まし、もう一度眠ったら起きられないと考え、起きて部屋から出て、階段の踊り場に座っていた。しかし睡魔におそわれ、ついついそこでウトウト寝てしまった。気付いたら消灯時刻を過ぎていた」という。
先生はこのことについて、「寝過ごしたのはうまくないが、階段で起きていようとした動きは良し」と話した。
． ．
また「消灯の時刻を過ぎたのに電灯がついている。寝過ごしているのだろうか」と、先生が御本宅から病院へ来られたという。
そうしたら、風が強く、バラが風で折れたりしないようにと消灯当番が、棟（木材で出来ているビニールハウス）にビニールを取り付ける作業をしていたという。
その季節は、普段ビニールを棟の天井付近にまで巻き上げていた。
それを降ろし、ビニールの端に取り付けてあるひもを柱に結んでビニールを固定する。
これによりバラを風から守ることができる。
まあ、簡単に書けば、しっかりビニールで囲む。ビニールハウス状態にするということです。
消灯当番２人は、その作業をやっていたのでした。
先生は、さっそく入院期間の長い、リーダー的存在の患者を起こし「みんなを起こして、風に対する準備を
するように」と指示されました。
そして、入院患者全員で、バラ畑のビニールを降ろしたり、３階ベランダにある約 120 鉢の花菖蒲を屋内に運び込んだりしました。
1992年の頃は、５時前、だいたい４：５０に消灯しました。
消灯当番２人は４：１５頃作業室で待ち合わせる。
４：２０頃先生がおいで
になる。そのとき消灯当番２人は、作業室から庭に出て、先生とお会いする。
そして先生から「ガレージの電灯は消したか？」と聞かれ、また、「５０分になったら、ここと ここの電灯を消すように」と指示されたりしました。
４：５０というのは先生の ”出勤”時間でした。
寝過ごした人がいました。
そのことを先生は、講義の時に取り上げました。
「３時頃、目を覚ましたが、まだ早いと思ったので再び寝たら寝過ごした」とのこと。これに対し先生は「その時起きて、時間まで勉強でも何でもしているという”気合い” が必要だ」と話されました。
「たかが消灯」といえども、先生との真剣勝負でありました。
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鈴木知準診療所（入院森田療法を実施していた医療機関）に入院中の日誌より。
鈴木知準先生の日曜講義（2000年７月23日）をまとめたもの。
既に、2020年（令和２年）02月11日のmixi日記に書いたものですが、再び こちらにも書きます。
なお、2021-10-14のmixi日記に再び書きました。
（参考事項）
講義のまとめは、大学ノートに万年筆で、大きな字で 20行にまとめて書くことになっていました。
その日（下記の日）は、水谷啓二先生の著者「あるがままに生きる」に載ってあるものを題材にして 講義されました。
本を読まないと、分からないかな？…とも思いましたが、mixi日記に書くことにしました。
この本、今では売っていないのですね。
まあ、わざわざ古本を探す必要はないと思います。
本を読むより、仕事や勉強に打ち込みましょう。
下の講義のまとめにある、「不安で、それっきり」という心的態度は、仕事や勉強に打ち込んでいれば、必ず現れてきます。
＊ なお、講義のまとめは、知らない人に読んでもらうことを考えて書いたわけではありません。
従って、この文章だけでは、分かりにくいと思いますが、ご了承ください。
平成12年（2000年）7月23日
鈴木知準先生の日曜講義
まとめ
水谷先生の｢あるがままに生きる｣に 軍人の黒川さんが、森田先生のことを｢大正の親鸞｣と言っていたことが載っている。
そして｢親鸞は易行、森田は易行中の易行｣と話していた。名人同士の間では極意の様なものを得ていて、動きには少しの無駄もなくピタリとしている。
道元は｢眼横鼻直にして人に瞞せられず｣と話した。
｢不安心即安心｣に付いて｢安心と自信でありたいと願っている人がいる。無理に自信を持ちたいとしている。本当は、不安心のままの安心がある｣と書かれている。
｢不眠は不眠のままに｣では、貿易会社の社長が、眠るため様々な工夫をしたことが書かれてある。万策尽きて、眠れなくて死んでも構わないと思ったら眠れたという。
眠った、眠れなかったと言っている間はダメで、｢不安心即安心｣とか ｢あるがまま｣を言っていては いけない。
｢不安心即不安心｣ ｢安心即安心｣を通って ｢不安で それっきり｣になる。
＊ 鈴木知準先生の評
なかなか大きく進歩して来ています。
大いによし と言って よいでしょう
（評は、私のまとめ方に対するものです）
鈴木知準先生の日曜講義（2000年７月23日）をまとめたもの。
既に、2020年（令和２年）02月11日のmixi日記に書いたものですが、再び こちらにも書きます。
なお、2021-10-14のmixi日記に再び書きました。
（参考事項）
講義のまとめは、大学ノートに万年筆で、大きな字で 20行にまとめて書くことになっていました。
その日（下記の日）は、水谷啓二先生の著者「あるがままに生きる」に載ってあるものを題材にして 講義されました。
本を読まないと、分からないかな？…とも思いましたが、mixi日記に書くことにしました。
この本、今では売っていないのですね。
まあ、わざわざ古本を探す必要はないと思います。
本を読むより、仕事や勉強に打ち込みましょう。
下の講義のまとめにある、「不安で、それっきり」という心的態度は、仕事や勉強に打ち込んでいれば、必ず現れてきます。
＊ なお、講義のまとめは、知らない人に読んでもらうことを考えて書いたわけではありません。
従って、この文章だけでは、分かりにくいと思いますが、ご了承ください。
平成12年（2000年）7月23日
鈴木知準先生の日曜講義
まとめ
水谷先生の｢あるがままに生きる｣に 軍人の黒川さんが、森田先生のことを｢大正の親鸞｣と言っていたことが載っている。
そして｢親鸞は易行、森田は易行中の易行｣と話していた。名人同士の間では極意の様なものを得ていて、動きには少しの無駄もなくピタリとしている。
道元は｢眼横鼻直にして人に瞞せられず｣と話した。
｢不安心即安心｣に付いて｢安心と自信でありたいと願っている人がいる。無理に自信を持ちたいとしている。本当は、不安心のままの安心がある｣と書かれている。
｢不眠は不眠のままに｣では、貿易会社の社長が、眠るため様々な工夫をしたことが書かれてある。万策尽きて、眠れなくて死んでも構わないと思ったら眠れたという。
眠った、眠れなかったと言っている間はダメで、｢不安心即安心｣とか ｢あるがまま｣を言っていては いけない。
｢不安心即不安心｣ ｢安心即安心｣を通って ｢不安で それっきり｣になる。
＊ 鈴木知準先生の評
なかなか大きく進歩して来ています。
大いによし と言って よいでしょう
（評は、私のまとめ方に対するものです）
最初に鈴木診療所に入院した 昭和60年（1985年）、既に本来の森田療法を行う医師は鈴木知準先生しかいませんでした。
その前に、どなたが本来の森田療法を行なったのか、詳しくは分かりません。
医師でもないのに、寮という形で 森田療法を行なった水谷先生。
鈴木先生とは友達だったそうですね。
それで、鈴木先生は、なぜ水谷先生が医師でもないのに森田療法を行なったのだろう？、と考え、ある結論に達しました。
森田先生が行なった森田療法をしっかり行なっている医師がいない、と危機感を持っていたのだろう、という様な結論に達した様でした。
それで水谷先生は、本来の森田療法を行なった様ですが、論説委員をやりながらでしたので、体に無理が生じた様でした。
「生活の発見」というのは、水谷先生が発行していた啓蒙雑誌の名称。
また水谷先生は、全国に森田療法施設が作られることを眠っていた、と読み取れます。
現在の様な、自助グループは望んでいなかったと思います。
その自助グループに、水谷先生の雑誌名を付けるなんて…。
そう思いますが、水谷先生のご家族が同意されたのでしょうね。
確認していませんので、これ以上、勝手なことは書きません。
ただ、本来の森田療法をしっかり行なっている医師が少なかったのは事実だと思います。
現在は、本来の森田療法を行う医療機関は、おそらく皆無でしょう。
その前に、どなたが本来の森田療法を行なったのか、詳しくは分かりません。
医師でもないのに、寮という形で 森田療法を行なった水谷先生。
鈴木先生とは友達だったそうですね。
それで、鈴木先生は、なぜ水谷先生が医師でもないのに森田療法を行なったのだろう？、と考え、ある結論に達しました。
森田先生が行なった森田療法をしっかり行なっている医師がいない、と危機感を持っていたのだろう、という様な結論に達した様でした。
それで水谷先生は、本来の森田療法を行なった様ですが、論説委員をやりながらでしたので、体に無理が生じた様でした。
「生活の発見」というのは、水谷先生が発行していた啓蒙雑誌の名称。
また水谷先生は、全国に森田療法施設が作られることを眠っていた、と読み取れます。
現在の様な、自助グループは望んでいなかったと思います。
その自助グループに、水谷先生の雑誌名を付けるなんて…。
そう思いますが、水谷先生のご家族が同意されたのでしょうね。
確認していませんので、これ以上、勝手なことは書きません。
ただ、本来の森田療法をしっかり行なっている医師が少なかったのは事実だと思います。
現在は、本来の森田療法を行う医療機関は、おそらく皆無でしょう。
森田療法関連、今日（2022年11月5日）のツイート
�機タ硬沈鎖昔屠，亮尊檗々睥鰭雉� 著 より。『「苦痛に堪えて、なすべきことをなす」というのが、神経質者のとるべき第一の生活方針でなければならない。』
症状に恐れおののきながら、日常の責任を果たしていかなければならない。#森田療法 #神経質 #神経症
�供タ硬沈鎖昔屠，亮尊� 高良武久 著 より。
『入院療法は「あるがまま」の体得を完成させるための綜合的療法である。頭で分かっていても、我儘の効く日常生活での実行は難しい。入院 #森田療法 では比較的短期間に治すことができる』（大意）
高良武久先生も、第一選択肢は入院治療だとお考えだった様です。
�掘ゾ任辰討盍萃イ辰討癲⊃硬塚�論を勉強しても、神経質（神経症）は治らない。
確実に、かつ早く治したいなら、入院 #森田療法 が第一選択肢。
森田理論を勉強している皆さん、その勉強は本物？ 本心？
症状から逃げているのを「私は森田理論を勉強して頑張っている」と、自分を騙していませんか？。
�検ゾ任辰討盍萃イ辰討癲⊃硬塚�論を勉強しても、神経質（神経症）は治らない。
確実に、かつ早く治したいなら、入院 #森田療法 が第一選択肢。
森田理論を勉強している皆さん、その勉強は本物？ 本心？
症状から逃げているのを「私は森田理論を勉強して頑張っている」と、自分を騙していませんか？。
�后セ笋�入院 #森田療法 を受けた鈴木知準診療所では朝顔も育てていました。退院後、朝顔を育てました。しかし「これは対人恐怖症で外出できない自分に、朝顔を育てて頑張っている」と嘘をついていた・と気づいて、やめました。森田理論学習も、自分を騙す、症状から逃げる口実になっていないか確認（チェック）を！。
�機タ硬沈鎖昔屠，亮尊檗々睥鰭雉� 著 より。『「苦痛に堪えて、なすべきことをなす」というのが、神経質者のとるべき第一の生活方針でなければならない。』
症状に恐れおののきながら、日常の責任を果たしていかなければならない。#森田療法 #神経質 #神経症
�供タ硬沈鎖昔屠，亮尊� 高良武久 著 より。
『入院療法は「あるがまま」の体得を完成させるための綜合的療法である。頭で分かっていても、我儘の効く日常生活での実行は難しい。入院 #森田療法 では比較的短期間に治すことができる』（大意）
高良武久先生も、第一選択肢は入院治療だとお考えだった様です。
�掘ゾ任辰討盍萃イ辰討癲⊃硬塚�論を勉強しても、神経質（神経症）は治らない。
確実に、かつ早く治したいなら、入院 #森田療法 が第一選択肢。
森田理論を勉強している皆さん、その勉強は本物？ 本心？
症状から逃げているのを「私は森田理論を勉強して頑張っている」と、自分を騙していませんか？。
�検ゾ任辰討盍萃イ辰討癲⊃硬塚�論を勉強しても、神経質（神経症）は治らない。
確実に、かつ早く治したいなら、入院 #森田療法 が第一選択肢。
森田理論を勉強している皆さん、その勉強は本物？ 本心？
症状から逃げているのを「私は森田理論を勉強して頑張っている」と、自分を騙していませんか？。
�后セ笋�入院 #森田療法 を受けた鈴木知準診療所では朝顔も育てていました。退院後、朝顔を育てました。しかし「これは対人恐怖症で外出できない自分に、朝顔を育てて頑張っている」と嘘をついていた・と気づいて、やめました。森田理論学習も、自分を騙す、症状から逃げる口実になっていないか確認（チェック）を！。
（以下は、本日、2024年5月20日 私がポストしたものです）
第24回 形外会
昭和7年8月14日
"病を治療して人間を忘れる"
医師はすぐ器質的疾患だと診断してしまう。
#森田正馬 博士は、「… とくに精神的方面、すなわち私の神経質の病理から観察詮索すれば、明らかに精神的の症状であり、器質的疾患の結果でないという事がわかる」（大意）と話しています。
この、器質的疾患だという誤った診断を受けたことのある方は、#森田正馬 医学博士のところに入院。
入院35日間で全治したと書いてあります。
#森田療法 は、対症療法の部分ももちろんあるかもしれませんが、人格強化させるもの。
結果として、全ての症状が消失します。
35日で全治した、と書かれているのは、にわかには信じがたいです。
実際は、軽快程度ではないか？ … と思います。
#森田正馬 博士の本をたくさん読んでみると、治療成績、全治率が高すぎる、２つの言葉を同じ意味で使っている、矛盾とも思われる点もけっこうある… と 思います。
山野井房一郎さんは、森田先生から 治った見本だと皆に紹介されたらしいけれど、実際には退院後も、しばらくの間は苦しかったという。しかし、症状を持ちこたえて仕事を続け、長い期間の後に全治された。
「神経質でよかった」山野井 房一郎 [著] 参照。
なので、森田先生の本は疑って読んだ方が良さそう…
#森田療法
第24回 形外会
昭和7年8月14日
"病を治療して人間を忘れる"
医師はすぐ器質的疾患だと診断してしまう。
#森田正馬 博士は、「… とくに精神的方面、すなわち私の神経質の病理から観察詮索すれば、明らかに精神的の症状であり、器質的疾患の結果でないという事がわかる」（大意）と話しています。
この、器質的疾患だという誤った診断を受けたことのある方は、#森田正馬 医学博士のところに入院。
入院35日間で全治したと書いてあります。
#森田療法 は、対症療法の部分ももちろんあるかもしれませんが、人格強化させるもの。
結果として、全ての症状が消失します。
35日で全治した、と書かれているのは、にわかには信じがたいです。
実際は、軽快程度ではないか？ … と思います。
#森田正馬 博士の本をたくさん読んでみると、治療成績、全治率が高すぎる、２つの言葉を同じ意味で使っている、矛盾とも思われる点もけっこうある… と 思います。
山野井房一郎さんは、森田先生から 治った見本だと皆に紹介されたらしいけれど、実際には退院後も、しばらくの間は苦しかったという。しかし、症状を持ちこたえて仕事を続け、長い期間の後に全治された。
「神経質でよかった」山野井 房一郎 [著] 参照。
なので、森田先生の本は疑って読んだ方が良さそう…
#森田療法
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