ほんとうのスピリチュアルコミュの自分を調えること

１、行ないを調える（悪いことをしない）

（悪いことをしない）…（悪いこと）とは何でしょうか？

例えば人を傷つけたり、人の物を奪ったり、人に迷惑をかけることは悪いことですね。

国の法律にも定められていて違反すると処罰されます。

私たちはこの国で国のルールに従って暮らしています。

法律、道徳、学生なら校則もあるでしょう。
それは国によって地域によって違いがあります。
国同士での約束事もありますね。

これらはみんな、共同体や組織の社会が成り立つために決められたルールと言えると思います。
（独裁国家では権力者だけが成り立つためのルールを押し付けられる場合もあるかも知れません）

あるいは社会でなくて個人を考えてみても、身体が成り立つために一定の栄養を取り入れて運動をして休息をとって元気に活動できるけれども栄養が不足していたり食べ過ぎてバランスが崩れていたり、夜更かしをして睡眠不足になっていると身体が弱り病気になってしまうかも知れません。

身体が成り立たなくなってしまうことはやはり（悪いこと）と言えそうです。

（悪いこと）というのは、法律や道徳的なことだけでなく
社会や身体が成り立たなくなるような方向への行動…と言えるかも知れません。

このように考えてみると、（悪いことをしない）というのは、

「自分や社会が成り立たなくなっていく方向への行動はしない」という事になるのかなと思えます。

・・・ただね、そうは言っても自分を省みると血糖値が上がるようなスイーツは大好きだし、翌朝辛くなるのがわかっているのに平日の夜中にYouTubeで古い懐かしい動画を観たりするのが楽しかったりするんですよね。

というように（悪いこと）とわかっているのについしてしまうのは誰にでもあると思うのです。それは仕方ありませんよね。

…と、言ってしまったら全然スピリチュアルではなくなってしまうので一つの方法をご紹介します。

それは自分がいつも楽しみにしている習慣を何か一つだけやめてみること。

コーヒーが好きでいつも飲んでいたら他の紅茶とかウーロン茶に変えてコーヒーを飲まない。
映画が好きで毎週週末に1本は観ていたけど月1本にする。…とか

何でも一つだけ決めたら止めることを実行してみる。
あまり好きでもないことじゃダメです。止めるのが辛いと感じることでないと。

いかがでしょう。できそうですか？

私は一定期間できたこともあるけど全然できないこともありました。

実は、これはできたかできなかったかという結果ではなく好きなことを止めている時の自分の心を見ることが大切なのです。

コーヒー好きの人だとコーヒーを飲まないとだんだんコーヒーの事で頭がいっぱいになってしまったりします。
そしてコーヒーを飲むために色々と自分に対して言い訳を考え始めます。（好きなことを止めるのは身体に良くない）（一生のうちでコーヒーを飲まない時間は2度と取り戻せない）とか。
あるいは言い訳など考えずにコーヒーの匂いを嗅いだ途端無意識にカフェに入ってコーヒーを注文してしまうかも知れません。

何かを辛抱する時、自分がどのような反応を示すのかを客観的に観察すること。
「辛抱」とは辛さを抱くと書きます。
辛さから逃げたり手放したりするのではなく自分の懐に抱く。
そうしているとその辛さが自分の本性を教えてくれるのです。

いつも辛いことから逃げてきた自分。

いつも言い訳をして都合の良いように動いてきた自分。

いつも無意識に無自覚に行動してきた自分。

好きなことを止めて辛さを抱くことによって、普段誤魔化して目を背けてきたそういう自分をしっかり見据える力が備わってきます。

「自己肯定」「自分を許す」「相手を許す」と言いますが、そのためにはまず許すべき本性をしっかり見つめる事ができなければ許しようがありません。許したつもりで単なる誤魔化しになってしまう。だからまた同じような場面で同じように苦しむのです。

ほんとうに自分の行ないを調えられたら、苦しみの質が変わってくる。現実が変わってくるものなのです。そしてこれはカルマから自由になることにもつながっていきます。

自分を調える第１段階ですが、これができたら第２段階という事ではなくそれぞれの段階をそれぞれに深く探求していくべきものだと思うのです。

２、行ないを調える（良いことをする）

１、は（悪いことをしない）という行動の制限に対して、
２、は（良いことをする）という積極的な行動についてです。

では（良いこと）とは何でしょう。

１、の流れで考えると、社会や自分が成り立つような行動になりますね。

学生は社会に出て役に立つ人間になるためにいろんな勉強（学業だけでなく）を頑張ることだったり、
社会人は今している仕事を自分の生活のためだけでなく社会の役に立つよう考えて働くことだったり、
そういうことが基本になってくるかも知れません。

自分の身体を成り立たせるために、栄養のバランスをとったり運動をしたり睡眠をとったり、生活のリズムを調えたり…。

社会を成り立たせるためには…社会と言うと漠然としていますが1番身近な社会は家族です。
家族がお互いに助け合っていけるように自分のすべきことをする。独りなら仕事仲間や友人になるでしょう。
そうしていると学校や会社でも自然にそのように行動できるようになる。

そうなると、有名な学校に入るための勉強や高い収入を得るためだけの仕事ではなくなってくる。
社会を支える行動になってくるのです。
そうして自然に周囲から信頼を得て人から頼りにされるようになります。

スピリチュアルとしての面で見ると…

相手や社会が成り立つように…と言う視点は、「自分」と言う存在から離れて客観的な立場になっていることになります。
それは、自分だけが成り立つために相手を利用したり社会に迷惑をかけたりして色々なカルマを作ってそれに苛まれる状態とは全く違うものになります。

相手や社会が成り立つように自分のすべき事を一生懸命に…いろんな感情や執着から離れて純粋に行為…していると、どんな結果になってもそれに捉われることがなくなってきます。

悔いが残らないほど精一杯やったのだから結果はもう神様にお任せ…という心境に自然に思えてくる。

出た結果は自分の今の力やカルマによってうまくいくこともあるし失敗することある。

カルマによって自分は今こうしてこの肉体を持ってこの環境に生きている。
辛い思いもするけれど楽しい思いもしている。
しなければいけない仕事や勉強もある。

元々は自分が（ああなりたい）（こうなりたい）と思って行動した結果が「今」なのですね。

…思う通りになっていないと感じると思います。私もそう思います。

けれどもこの世界は自分だけで成り立っているのではなく様々な段階の魂が同じ時空に存在しているのです。
お互いに影響し合って一つの世界を作っている。

自分の（ああなりたい）（こうなりたい）と言う思いと行動に対してこの世界からの反応を受け取っているだけなのです。だから想像の世界のように自分の理想とする形にはならないのです。たとえ自ら死を選んで生まれ変わっても望んだ通りの形には生まれません。理想と現実のギャップを抱えたままの自分としてまた生まれるだけです。

だからこそ、いま目の前の「自分」という役目を一生懸命にするのです。

楽しいことがあれば喜んで、苦しい事があれば苦しんで、でもそれに捉われず。

カルマがこの世に現象として現れるということは、原因が結果として現れたということ。
結果が出たらそこでカルマは消えるのです。

その結果に捉われてしまうからまた新たなカルマを作ってしまい、また結果を受けなければならない。
「輪廻」とはその繰り返しのことなのです。

良い結果を求めて良い行ないをすると言うのは良いですが、常に自分にとって良い結果を求め続けるならそれは良い結果に捉われていることになります。

この世はみんなお互いが影響し合って成り立っている世界なので誰かがずっと良い結果を受け続けることはあり得ません。良い結果も悪い結果も同じように受けとめて、反省して次に生かす。それで良いのです。自分が原因である結果なのですから。

…なので、自分にとって相手にとってこの世界にとって良いことを一生懸命に行うこと。私はそのように理解して行動するようにしています。

とても難しいですけどね；でも、その方向を見失わないように、もし外れたら元へ戻れるように頑張っている途中です。