月１映画DVDレビューリレーの会コミュの第14回映画②「幸せなひとりぼっち」

2015年スウェーデン
ハンネス・ホルム監督

人生に絶望して自ら命を落とそうとしていた老人の家の隣に
騒がしい家族が越してきて、徐々に老人が心を開いていくというドラマです
暇な時なんとなく入った映画館で観て、思いの外感動してしまいました
比較的最近の映画で観ている方も多いかも知れませんが
レビューよろしくお願いします

コメント(11)

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[1] mixiユーザー 05月06日 18:31

原作小説がベストセラーでそれの映画化作品ということで成程面白いですねー。

つまらないことにイライラして文句を垂れて自殺まで計る、始めはただの不機嫌で生真面目で偏屈で頑固なだけのどうしようもないおじさんなのかなというのが第一の印象だった。開始の現状とおよそ対照的なタイトルである「幸せなひとりぼっち」という題が逆に興味を惹きたてました。

このおじさん、自分の殻に閉じこもっているだけかと想ったら口煩いが案外人を嫌わず話すし相手の言葉に耳を傾けられる。人間関係が最悪という訳ではなくどうやら色々と訳がありそうな感じがした。技術屋で大抵のことなら自分で解決できてしまうのは憧れますねー

お話は、小さな良いこと悪いこと大きな良いこと悪いこと、そして一見どうでもよいことで構成されている。それも現在だけでなく過去のこともかなり語られる。それでいて無駄がなく、作品の雰囲気も好きだった。

特典で監督が言うように個性的なキャストと北欧スウェーデンが舞台で演出の必要があまりない感じがすごく善い。特にパルヴァネの女性像がとても親しみを覚える。こういう方っていますよね‥仁徳があるというかオーヴェのような面倒くさい人物を変えるモノを持ってますね。

彼女によって、何に対して怒っているのか分からないオーヴェの背景が浮き出てきた様に思います。
オーヴェはうまく行かない人生に憤りを感じ、そんな自分に「バカめ」と言い続けているのだなって感じました。

どこか哀しい彼はずっとそのまま変わらずに生きることを憐れむのかと思いきや自分の想いに正直になり友のために行動し壁に当たる。パルヴァネは、自分勝手で独善的な彼にうんざりし怒る。
突き放されることでオーヴェにはそれまでのこともあり心境の変化が起こったように私にはみえました。まさに「素直になるには誰かの助けが必要なことも時折ある。」という父親の言葉通りですね。

パルヴァネに語るその全てはあまりに悲しく彼が正直になれなかった重みがありました。

今を必死に生き続けてきたからこそオーヴェは幸せを得てそれを失い深く絶望することになった。きっと、沢山の幸せを得た者だからこそ陥った「幸せなひとりぼっち」という状況なのかな…と解釈。

この作品で車や列車が多く出てきますね。特に車はこだわってますねー
車でドライブしている時の「生きてるって感じだろ」って言葉この映画での彼の生きた様を象徴するような粋な言葉ですよね。

[3] mixiユーザー 05月07日 01:45

>>[1]
詳しいレビューありがとうございます^^
父親とのシーンはいいですよねー。ドライブのとこや自転車のとことか。
寡黙だけど愛情深いという父親の生き方に影響されてるのがよくわかります
こういう何気ない事を丁寧に描いてるのがこの映画の魅力ですねｗ

[4] mixiユーザー 05月16日 17:31

妻に先だだれ、自殺を試みるお爺さんが引っ越した近隣にタイミングの良い接触により自殺が何度も阻止されるシーンは重いテーマのお話をユーモアが加えられ見やすく、途中挿入される過去のシーンが感動的で泣きました。シーン毎の色の使い方が絶妙でとても好きな作品です。

[5] mixiユーザー 05月17日 07:10

>>[4]
レビューありがとうございます＾＾
過去のシーンはどれもよくて感情移入しちゃいますよね！
シーンごとの色使いにも目が行くのはさすがですｗ

[7] mixiユーザー 05月26日 19:57

こちらも再視聴しました＾＾
好きな映画なので、もう何度も見てますがｗ

最初は偏屈オヤジが周囲に毒づき
「こんなオヤジいるよなー」的な感じであまり印象はよくありませんが
主人公の子供の頃からの人生を丁寧に描く事で、ぐっと感情移入しますね。

父親との関係や若い頃の行動をみると、オーヴェは不器用だけど心根は良い人だという事が分かります。

特に妻ソーニャに対する愛情は直接的にそれを表現はしないけど、とても深いと感じます
事故で子供も失い身体の自由を奪われたソーニャから、今を必死に生きようと言われ
雨の中黙々と学校で車イスの道を作るところは感動的でとても好きなシーンです

まあ、ソーニャがむちゃ綺麗なのはちょっとズルいなとも思いますが＾＾；
普通真面目なだけの消極的な男にあんな美女がグイグイ迫ってくるなんてありないですから！ｗ
けど実際の容姿はどうであれ、少なくともオーヴェにとってはあれほどの美人に見えていたんだと解釈しました

他にも主軸になっている隣人との話や、同じ街の旧友との話、ソーニャの教え子との話など
どれもオーヴェという人物をよく描いていて
映画の最初の方とは全く違うイメージになってると思います
最後の電車でのソーニャと出会うシーンは映画館ではちょっと涙がでそうなのをこらえてました＾＾；

一つ、オーヴェ爺さんは若い頃と見た目が違い過ぎじゃないですかね
あんなに細かったのにｗ
心に残る一本でした！

[8] mixiユーザー 05月28日 04:40

こちらで紹介されてるのを見て初めて知りました。ゲオでパッケージ見て、ハートフルなヒューマン物かと予想。

映画が始まって、花屋でガミガミ言う主人公にこう言うおじさんいるよね(￣▽￣;)と苦笑い。

そんな主人公が職場でクビをやんわり言い渡された時の行動が思い切りがよくて、カッコいい♪と思ったら、その後帰宅して首を吊ろうとするからそう言う事だったか(￣□||||！！とショック。これは結構ビターだなぁ、と(￣０￣;)

それでも可愛がってくれた父や魅力的だった妻との想い出は素敵に描かれる分、現在は孤独な主人公の日常はリアルで、老人の孤独死と言う現実的でシビアな問題を突き付けられ、段々他人事と思えなくなっていきました。

地味にメリハリは利いてるものの、前半はやや退屈だったのが、次第に引き込まれました。クライマックスは期待した通り感動しました(*^▽^*)とっても素敵な映画♪

…だけど、予想に反してラストはある程度ショックな展開。

そこがアメリカ映画との違いでしょうか？

でも嫌いではないです。

これはきっとまた観たくなります。紹介してくれてありがとうございました(^人^)ﾉｼ

[9] mixiユーザー 05月28日 08:23

>>[8]
レビューありがとうございます＾＾
そうなんですよね、私も最初映画館で観た時は、前半けっこう退屈かも。。と思っていたら最終的には引き込まれていました。
家でTV付けてなんとなくドラマ流してたら、いつの間にか見入ってったという感覚ですかねｗ

[10] mixiユーザー 06月23日 19:01

生きる意味を見失なった主人公を描いたハリウッド製のドタバタコメディだと思っていたらスウェーデンの作品、それもかなりグッとくる人間ドラマでした！( ´ ▽ ` )

最初の花を買うくだりで、うゎ～こんな年寄りになりたくないな～って思いましたｗｗｗそれがオーヴの「走馬灯」を見せられる度に彼に対する思いが変化していく、その演出が上手いですよねー！
決して幸福な人生を歩んできたわけではないオーヴ、幼い頃に母親を亡くし、将来に希望を見いだせた時に父を亡くし、家を取り上げられ、でもそのおかげで美しい妻と出会い結婚し、でもでもまたどん底に突き落とされてしまう(T_T)
オーヴが怒りを力に変え、それを見兼ねたソーニャのアドバイスからの雨の中でのスロープ作り、そしてソーニャが念願の教師になれたくだりはウルウル来てしまいました(T_T)

泣かせるだけでなくて笑いもしっかり散りばめてる部分がいい作品。二人の少女に絵本を読み聞かせるくだり、「クマは話さない！」wwwピエロ！邪魔するなよな～ってwww
あとはサーブVSボルボも可笑しかった。
パルヴァネが運転を諦めようとした時のオーヴェのあの怒り様wwwまた怒ったよ～って思っていたらパルヴァネをあんなにリスペクトしていたってのもいい場面でした。

心臓の肥大ってそうだったっけ？って思っていたらあのラスト、アレはオーヴェがパルヴァネに心配を掛けまいと医者を巻き込んで一芝居打ったんですよね？

スウェーデンは福祉国家だと聴いた覚えがあったのですがルネの奥さんの様なケースがあったり、福祉を喰いものにする輩がいたりと意外な一面も知れたのも収穫でした。

あのラストシーンは良かったですねー！粋な演出でした。笑って泣けて見終わった後晴れ晴れとした気分になれました。ラストで大人がしっかりと閉めなかった扉を女の子がしっかり閉める場面でまたホッコリ出来ました(*^▽^*)
観て良かった、大満足の作品でした。お題に選んで頂いて良かったです。ありがとうございました！(≧∀≦)

[11] mixiユーザー 06月23日 22:46

>>[10]
レビューありがとうございますｗ
細かいとこまで観ていただけてうれしいです＾＾
最後の女の子が扉を閉めるシーンは思い出せず思わず見返しました
確かに締めてたｗ
ありがとうございました！

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