市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】 Ｊ−ＷＡＶＥ　ＪＡＭ ＴＨＥ ＷＯＲＬＤ（2020/11/24）　青木理＆北丸雄二　

　アメリカの今後を語る、トランプ氏により庶民が政治をプロレスの試合のように見るようになりゲーム化した政治、格差、環境問題でアメリカすら社会民主主義にならざるを得ない現状を語る＆安倍氏桜スキャンダルを検察が立証できるか、安倍氏を議員辞職させられるかは日本の法治主義のメルクマールになる
　永岡です、Ｊ−ＷＡＶＥのＪＡＭＴＨＥ ＷＯＲＬＤ、グローバーさんのナビゲート、火曜日のニューススーパーバイザーはラジオジャーナリズム界の首位打者、ジャーナリストの青木理さんでした。コロナ禍、兵庫井戸知事は大阪との不要不急の往来の自粛を求めて、大阪ではキタ、ミナミの飲食店に時間短縮要請、菅政権のやり方は何か泥縄式です。
　青木さんの気になったニュースは、やはり桜の安倍氏秘書の東京地検特捜部による事情聴取、青木さん今日はモーニングショーでこのネタ玉川さんとされたとのこと、ここに来てにわかに問題化、桜の会の前夜祭にホテルニューオータニで接待した安倍氏、安倍政権で無数の問題が出て、検察の捜査が始まりメディアを賑わせて、ホテルに支払われた総額は2000万円、そして参加者の出した額と800万円差額、これを安倍氏が補填、ホテルの明細書で判明、安倍氏の秘書に事情聴取＋地元支援者20人に事情聴取、法的な問題点は公職選挙法違反、地元の有権者への金品を与えたら当たり前だがアウト、前夜祭に支持者を集めて、寄付行為になる、そして800万円補填＝安倍氏の政治団体から出したのに書いていない＝政治資金規正法違反、青木さん検察に取材されて、後者（政治資金規正法違反）で捜査しているらしく、しかし安倍氏、桜の追求時に格安のパーティ代はおかしいと追及されたら、安倍氏は事務所の補填はない＋後援会関係なし＝検察の捜査から安倍氏の言ったこと嘘、総理が国会で嘘をついたら、検察の捜査の前に政治的な責任はある＝議員辞職もの。
　さらに、黒川氏の検察庁法ゴリ押しは失敗したが、青木さんはこれを安倍氏は防ぎたかったからと説かれて、この不正が検察により安倍氏逮捕になるかは、検察が政権に忖度していないか国民が知るメルクマールになると説かれました。
　ＵＰＣＬＯＳＥ、先週アメリカ大統領選挙取材から帰国されたジャーナリストの北丸雄二さんにより、アメリカ大統領選挙を経て、アメリカの今後を語るものです。火曜ＪＡＭで何回も追及したテーマ、青木さん、お帰りなさいと説かれて、北丸さんは2週間、はいる時に2週間自主隔離、しかしそれだと仕事にならずマスクして、そして今は自主隔離、自宅で自炊、毎朝ＬＩＮＥで熱ないか聞かれて、12/1まで隔離、まだ1週間隔離、帰国時、ＡＮＡで帰り、300人入る飛行機に30人ほど、成田はＰＣＲではなく唾液での抗原検査。
　アメリカはその後大変になり、他の州から来たら制約、ニューヨークに入るのは大変。そして、アメリカ大統領選挙、トランプ氏はようやく引き継ぎに応じることになり、ミシガン州でバイデン氏が勝ち、600万ドル政権移行の予算があり、バイデン氏は情報機関にアクセスできて、最初はコロナ対策で大変。
　トランプ氏は敗北宣言していないものの、引継ぎはやると、ＣＮＮは折れたと報じ、しかし3週間も遅れて大変、外交政策、イランのこと、中東のことでバイデン氏の邪魔をして、共和党の中からも批判。
　そして、青木さん、選挙結果、トランプ氏の反民主主義、差別主義に対して、ほっとしたもの、前段階でバイデン氏の勝利は、北丸さん、600万票差、トランプ氏の取った得票数は大きく、通常の大統領選挙、オバマ氏の場合も400万票差だが、トランプ氏は票を取り、56％のアメリカ人は暮らしが良くなったと答えて、オバマ氏、ブッシュ氏の場合は40％台、しかしトランプ氏はあまりにひどく、半分残っているか、まだ半分か、そして陰謀論、マスメディアへの不信が大変なものがあった。
　青木さん、陰謀論、既存メディアへの不信も説かれて、トランプ氏で暮らしが良くなったと言うのは雇用か株価かと問われて、北丸さん、減税で家を買いやすくなり、しかしトランプ氏は財政赤字主義、それだと株価は下がるが、ブッシュ、レーガン政権の後は民主党政権が尻拭いさせられて、それで民主党は批判を受けて、クリントン、オバマ氏は景気を良くしたが、トランプ氏は減税した。
　青木さん、反エスタブリッシュメント、反ワシントン、反知性主義、反メディアを煽り、陰謀論、Ｑアノンもあり、北丸さん、様々な人と話して、トランプ氏の支持者は政治に関心なし、新聞読まないＣＮＮ読まない→自分で調べて、生き生きと話す、自分で手に入れた知識として嬉々として喜んで、メディアを叩く、トランプ氏はマスメディアを徹底攻撃して、仲間を顧問として、メディアをトランプ氏は貶めて、2005年から地方メディアが潰れて、そこを保守系のものが買い取り、右翼系の、陰謀を流すプラットフォームができて、今まで通常の人の知らなかったネタ（全部嘘）に支持者が飛びつく。青木さん、日本でもテレビでＱアノン、トランプ氏がディープステートに支配されたアメリカを救うというものかと説かれて、北丸さん、トランプ氏の集会にこんな人達が集まった、そんなデタラメ、それでミネソタで不正選挙とか言うもの。
　青木さん、トランプ氏は7400万票も取り、従来の共和党のもの、人工中絶反対のものはいるとしても、陰謀論でそんなに投票するかと問われて、北丸さん、ＣＮＮなどでは、共和党に入れた40〜50％はまだトランプ氏が勝ったという陰謀論を信じている！侮れない部分が、選挙結果を疑問視して、反知性主義は2000年代に台頭して、新興メディアにより形成されて、固定化されている。青木さん、なぜそうなったのか、地方のメディアが潰れて、インターネット普及、世界で中間層没落などを説かれて、陰謀論はどれくらいかと説かれて、北丸さん、メディアリテラシー、「トランプ氏の出てきたことにより、政治をスポーツのように見るようになり、敵味方二元論で語り、そして主流メディアを信じない人達が出てきた」、それらが7400万票もトランプ氏に入れた＝政治的な無関心層の関心を得たとしても、歪んだマグマ、アメリカではスポーツの試合のように庶民が政治を語るようになった。
　青木さん、トランプ氏というポピュリストが政治的無関心層に、対立、分断、人間の嫌な部分を掘り起こしたかと説かれて、北丸さん、悲しい部分、もっと時間をかけてやるべきものを、悲しい部分、白人はいずれマイノリティになり、しかし黒人は見捨てられて、それらをケアしないと分断は続くが、バイデン氏がアメリカをまた一緒にしようと言うと、国民はそれは社会主義と反発する。イギリスの腐敗したものを逃れたものが作ったアメリカ、国民皆保険も社会主義という。青木さん、宮台真司さんとお話されて、民主党は分配のものでなくなったことがあり、バイデン氏は当選したものの、見捨てられた白人労働者、未来のない若年層がサンダース氏を支持して、ならバイデン氏の政権運営は大変と説かれて、北丸さん、バイデン氏は1期のみ、司法長官、国防長官は未定、ケリー氏、元国務長官を気候変動、パリ協定の大統領特使にして、気の知れた仲間を再結集して、サンダース氏、ウォーレン氏の支持者はどうか不明だが、トランプ氏以前のアメリカに戻す。バイデン氏は外交経験は豊富、外交は協調主義、そして国内はまた元に戻ろう。
　中国との対立はあるものの、トランプ氏は分断を利用して、気候変動、富の偏在、アメリカですら社会主義を求める声がある中でバイデン氏はどうするか、経済のグローバリゼーションは止まらず、サプライチェーンは決まりアメリカだけではどうにもならず、国際協調、そして、社会主義（日本から見たらマイルド）に抵抗のない層が出て、Ｚ世代、彼らの投票率は上がり、彼らは人種問題にニュートラル、黒人と白人、ラテン系、アジア系に寛容なものが出ている。オバマケア、大学無償化、気候変動対策、社会主義というより、社民主義になるもので、しかしニューヨークはコロナで閉鎖、ニューヨークのトップのレストラン、数十人雇い大変、オバマケアで企業が月に数百万負担があり、困難、産業構造が変わらないとならず、政治はどう追い付くか＋トランプ氏の残した財政赤字をどうするか、かなり困難、これは日本も同じ。
　バイデン氏、常識人が大統領でも順風満帆ではなく、舵取りは大変＋4年後にトランプ氏はまた出るかも、しかし共和党はカルト主義の中では票が増えず、2016年もトランプ氏は得票数ではクリントン氏に負けていて、アメリカは大変だというので締めくくられました、なかなか面白いお話でした、テレビでは得られないものでした、以上、青木さん、北丸さんのお話でした。