市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】 ＡＢＣラジオ　おはようパーソナリティ小縣裕介です（2023/2/8）　安部誠司

【永岡浩一さんからの通信】
ＡＢＣラジオ　おはようパーソナリティ小縣裕介です（2023/2/8）　安部誠司　雪害の教訓を語る、ＪＲは雪国だとポイント対策はされているが、大都市だとテンポラリーなもの、広域で、現場の苦境は本部になかなか届かず、無理に運行すると事故になり、企業も自然災害の時は従業員に来なくていいとするなど対策は必須なことを指摘する


　永岡です、ＡＢＣラジオの、おはようパーソナリティ小縣裕介です、話のダイジェスト、先月の大雪で関西でも鉄道や道路が大変なことになり、関西大学安全学部の安部誠司さんがお話をされました。パートナーはあーみんさんこといがらしあみさんでした。

　小縣さん（ガッチさん）司会、1月24日からの大雪、このラジオで気象予報士の清水とおるさんが10年に一度の寒気と警告しても、交通機関、新快速などの立ち往生、電車、車に閉じ込められて、次にどんな備えができるか、交通機関の安全の専門家、安部さん、久しぶりの寒さで、高速道路は昨年も12月に停止はあったが、電車の立ち往生は異例とガッチさん、ＪＲ京都線で雪によりポイント停止、12時間で電車から客をおろすべきがどうか、安部さんはＪＲの判断は遅かった、10時間閉じ込められたのは最後の一人が降りたものだが、数時間何百人閉じ込められて、ＪＲの判断ミス。

　ガッチさん、規定だと1時間でおろすべきと指摘されて、安部さんさんも高槻付近で立ち往生、駅の近くで何とかなり、しかし駅の間だと、線路のバラスト、突起物などで夜は乗客の歩くのは危険、ＪＲは二次災害を危惧、先にポイント復旧を、としたが、社員が現場に駆け付ける、車掌の判断でやるべき。2018年6月の大阪北部地震でも閉じ込めがあり、その教訓はどうか。

　ガッチさん、乗車率も高く、どうして判断が遅れたかと問われて、安部さん、現場から大変だと発信、列車は輸送指令所、新大阪にあり、そこから指令は行き、それで止める、動かすの判断だが、近畿運航本部に対策本部がたてられてそこで判断、そこに問い合わせてもう少し待てとなったと推察されて、車掌に待てとなり、対策本部で決断、乗客避難の決断が遅れたことの検証は必須、二度とないように。

　ガッチさん、現場は大変だと発信して、本部はそれを汲めなかったと説かれて、長時間の閉じ込め、新快速は、ポイントごとにトイレはあったが、満員電車でうまくいかず、トイレの数はそれでいいか、携帯トイレは必要かと問われて、安部さん、普通列車、快速にはトイレは必要なく、新快速やサンダーバードはトイレは必要、普通列車にトイレは不要。ガッチさん、新快速で、トイレと携帯トイレが必要だと説かれて、安部さん、早い避難が必要、列車で、床と線路の高さの差があり、飛び降りると危険、列車に非常はしごの設置は必須。ガッチさん、飛行機でタラップにより降りられて、列車もそうかと問われて、安部さん、それは普通、快速にも必要。

　ガッチさん、ポイントが雪により切り替えられず、融雪整備は、予測が8cmで機能せずと説かれて、安部さん、ポイントは、ＪＲ大阪駅だとたくさんのホームに列車を振り分ける大事な装置、しかし壊れやすい弱いもの、そこに大雪で固まるとダメ、新潟、青森だとポイントにヒーターを設置、近畿圏は常時はいらず、大雪でカンテラ、ミニランプで燃やして融かすものを設置。ガッチさん、あまりにアナログなのにビックリ、安部さん、10cm以上の雪はカンテラで融かし、しかし予測は8cmで、ポイントが固まったもの、問題は10年に一度の雪、ポイントは駅の近くで、21か所不通、その18は京都駅、駅員がカンテラで雪を融かすと判断すべき。広域での雪の予測で、8cmだと判断してしまい、雪の降る予測をピンポイントでする、京都駅、琵琶湖だとどうか、雨だとＪＲはピンポイントでやっていて、雪も同様。雪国のように常設の融雪機は不要だが、カンテラで融かす判断は早いものがいる。

　ガッチさん、ハード面よりソフト面の問題だと説かれて、安部さん、対策本部で列車を早く止めて乗客を降ろし、安全な対応を非常時にできるかが問題。ガッチさん、繰り返さないためのものを問われて、安部さん、鉄道の安全は大事、脱線、衝突などの事故、最近増えている列車内で暴れる犯罪、自然災害の3つが問題、自然災害に鉄道は弱く、地震、雨、風は基準を設けて対策して、計画運休を雨でするものがあり、枠組みを決めて判断する実行力で、ＪＲに弱さがあった。ガッチさん、台風で計画運休は定番になったが、雪で計画運休はあるかと問われて、安部さんそれはあり、しかし鉄道が止まると住民に大規模な影響、も計画運休で雪が降らず空振りもあってもやるべき。

　そして新名神高速道路でも大渋滞、鉄道は国民の関心も高くメディアも報じるが、高速のことは、あの時間帯はトラックが大半で、高速の運営者が経緯を発表せず、通行止めの判断は必要、高速道路の会社では経緯のことを調べて、今後雪に対する対策は情報不足。ガッチさん、ＪＲ西日本は矢面に立ち、しかし情報は発信して、安部さん、高速も情報発信は必須。

　ガッチさん、乗客の得た教訓は何かと問われて、安部さん、鉄道は雨、雪に弱く、天気予報で10年に一度の大雪と知ると、用事はその日ではなく延期など考えるべき、どうしてもやらないといけない仕事もあるが、災害の予想された場合は鉄道を利用せず、長距離電車に乗る前はその前にトイレに行くと、まさかの事態に対応できる。ガッチさん、台風だけでなく、雪でも計画運休は必要かと説かれて、安部さん、計画運休の場合は職場も止めるべき、しかし問題は動いていて、途中で止まった場合、そのことを知って鉄道を利用すべき。ガッチさん、企業も従業員に来なくていいとすべき、安部さん、計画運休は台風で定着して数年、安全には有効だと締めくくられました、以上、安部誠司さんのお話でした。