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市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【色平哲郎氏のご紹介】「コロナリテラシー」(末尾)に対し、3名からコメント拝受

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「コロナリテラシー」(末尾)に対し、3名からコメント拝受


> 確かに、行政を動かす能力・経験の不足が、野党(除く維新)の弱さの一つであり、
> 世田谷区長のような事例は意義があると思います。
>
> ただ、もう一つ、克服すべき弱々しさがあると感じています。行政経験の不足と関係
> しますが、市場万能主義・自助・小さな政府に対抗する政策原理の明確化とこれに基
> づく具体的・実践的な政策の体系化ができていないことです。生産と分配のいずれに
> 重点を置くかという二元論では、批判はできても、オルタナティブの提案は難しいと
> 感じます。
>
> 宇沢弘文教授の「社会的共通資本」の考え方を基礎
> に据え、「社会的共通資本」の形成こそが主役であり、市場メカニズム、より
> 正確には「経済」活動は、主役たり得ず、その役割は従たるもの。すなわち市場メカ
> ニズムの役割は「社会」の活動に必要なモノ・サービスの生産・配分を行うことに限
> 定されることを柱とした体系化が一つの方向性だと考えていますが、それ以外にもい
> くらもあり得ることでしょう。
>
> そうした体系的な代替案を提示できなければ選択肢
> になりにくいままなのではないか、と思っています。同時に、「社会的共通資本」の
> 考え方は、「持続可能な発展」が国際公益と認識され始めた現代においてこそ再評価
> されるべきだと思っています。


> コロナリテラシーと「もう一隻の船」、拝読しました。
>
> 最後に保坂世田谷区長に言及されているように、
> 今回のコロナ禍で注目されるのは、
> 地方自治、さらに言えば、地方政府のコロナ政策です。
> 中央政府がリテラシーを欠くなかで、
> 限界があるとはいえ、地方政府の政策の差が命の救済の差を生み出しているのではな
> いか、という問題提起です。
>
> 地方政府の成績評価が際だっているのが、コロナ政策です。
>
> 1990年代、地方自治の胎動が全国的に注目され、
> そのとき強調されたのが、「補完性の原理」でした。
>
> 自分たちでできることは自分たちでやり、できないことを市町村が、
> 市町村ができないことを都道府県が、
> 都道府県ができないことは中央政府が―、
> という具合に自治を補完的にとらえていくという発想です。
>
> これは、菅首相が言った「自助・公助・公助」と一見似ていますが、
> 菅首相は、互いの関係について位置づけることなく、
> 単に羅列しただけです。しかも、自助を強調した感があります。
>
> 補完性の原理を、コロナで見ると、例えば、地区の寄り合いを制限したり、会合に
> はマスクを義務付けたり、あるいは、陽性者が出たときには、地域住民が食料配給
> をしたり(武漢や英国でやりました)と
> いったことは、自分たち=一番身近な自治、ができることです。
>
> しかし、地域の学校でPCR検査をきめ細かく行うことを、
> 自治会が決めたとしても、市町村行政のバックアップがなければ無理です。
>
> さらにいえば、検査体制や予算をどうするか、というときには、
> 市町村だけでは限界があり、都道府県、そして、中央政府の基本方針がないと安定し
> ません。
> ですが、PCR検査について見ると、自治体トップの判断で運用に柔軟性があった
> し、いまもある。
> 保坂さんの世田谷区や墨田区、和歌山県などがやったのは、そこです。
>
> 病床確保についても、自治体のトップが強力なリーダーシップを取って、
> 医師会や民間病院に協力を求めていくことで、限界があるとはいえ、一定程度対応で
> きます。
> 例えば、墨田区のように。
>
> 現在、必要性が叫ばれている「野戦病院」も、
> 特措法では、都道府県知事の権限で設置しなければならない、と定められています。
> 特措法に基づき、福井県は、いち早く、臨時病院をつくりました。
> 重要なのは、住民自治が、市町村自治へ、都道府県自治へ、
> そして中央政府へ、と要求を高め、補完性を広げていくことだと思います。
>
> 今回のコロナ対策で、住民自治の機能が高い自治体ほど、
> 住民の安全が確保されている、という事実が可視化されました。
> この事実をしっかりとらえ、自治と政治を再構築する好機だと、個人的には思ってい
> ます。



> 麹町中学の時、ベトナム反戦の学生運動をしたということを内申書に書かれて、
> 受験したすべての全日制高校に「入れなかった」ということが彼の原点。
>
> そもそも、彼が国会議員になったときには、自社さの政権で、社民党だった保
> 坂は、「与党議員」だった。1996年のことです。そのころ自民党の幹事長
> だった加藤紘一が
> 麹町中学の先輩にあたり、よく話し合う機会があった。加藤紘一はよく語っていた。
>
> 「自民党がいいと思っただけでは普遍性に欠ける。社民党の保坂君がいいと言えば、
> 多くの国民がいいと言っていることになる。だから社民党の存在は大切」
>
> 自社さきがけで何かを決める執行部を自民3、社民2、さきがけ1にしていた。
> 自民党だけの賛成では、通らないシステムを作っていた。これは加藤紘一の「知恵」
> だと思います。
>
> 保坂は反権力・反体制・反イエ制度などNOばかりだった。沖縄に行って喜納昌吉の
> コンサートで、おばあさんがステージに上って踊りだす、その姿を見て、大きな変化
> があった。
> 直後の2011年4月25日の投票で世田谷区長になります。これは、3・11の
> 一ヶ月後のことで、「5%だけ変えます」と宣言した。



183 コロナリテラシーと「もう一隻の船」

日経メディカル 2021年8月31日 色平哲郎

新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、各国にコロナリテラシー(コロナ禍を読み解く技)ともいうべき共通課題を突きつけた。コロナリテラシーは、政治のリテラシーの試金石であって、パンデミックは、各国の政治の力を試しているのだ。
人流を抑えるための措置や、検査・隔離から医療提供体制の整備、ワクチンの調達と自治体への配分、リスクコミュニケーション等々、コロナリテラシーは政治に直結している。

しかし、昨年来、日本の現政権が行ってきたコロナ対策は、とても「明かりははっきりと見え始めている」(2021年8月25日・菅義偉首相会見)状況を作り出したとは言い難い。デルタ株の猛威は、首都圏から全国へ拡大しており、私が暮らす長野県でも医療崩壊の危機が高まっている。

政府・与党には「楽観論」がはびこり、東京五輪・パラリンピックの開催を導いてきた。
その元をたどると、スポーツの祭典の熱狂を追い風に政権の支持率を高め、権力を維持しようとする考えがあると報じられている。そうした思惑に引きずられ、現実のコロナ対策は実効性を失ってきた。

このような場合には、政治における「もう1つの選択肢」が必要だ。ところが、野党からは、少し先を見据えたオルタナティブは一向に提示されない。政府のやり方に批判的な英知が結集し、現実的な対処法を掲げる動きが全く出てこないのである。

コロナ対策への国への不満の「受け皿」がない──。そんな風に鬱屈とした気分でいたとき、中島岳志・保坂展人著『こんな政権なら乗れる』(朝日新聞出版、2021)を手にした。

読み始めると止まらなくなった。
政治学者の中島氏が、対談を通して、元国会議員でコロナ対策でも成果を上げている東京都の世田谷区長、保坂展人氏の「ビジョン」と「政権担当能力」、そして「人口92万人の大きな自治体の役所を動かすリーダーシップ」などをうまく引き出している。

保坂氏といえば、社会民主党の国会議員として政治の道に踏み込んでおり、革新主義者のイメージがあるかもしれない。しかし、10年に及ぶ世田谷区長としての歩みは、夢想的な革新主義ではなく、地に足のついた漸進的改革の色彩が濃い。
その象徴が「5%だけ変えます」と宣言して区役所の職員たちの意識を変えたことである。

保坂氏は、同書でこう語っている。

「自治体というのは、法定化された制度内で同じ業務を続けていく部分が相当あります。継続性の中に大切なものがあり、いきなり変えられない部分も多い。しかし変化を拒んで100%変えないのでは水が流れないわけで、5%は変える。池の水も少しずつでも替えていけば清らかさを保てるだろう、と。だから、ただの思いつきではないんですよ」

そこから保坂区長は、市民が区政に積極的に参加するルートを作り、車座集会を頻繁に開き、
下北沢の再開発や、脱原発と自然エネルギーの利用、福祉のワンストップサービス、公設民営のフリースクールなど着実に成果を上げる。

保坂区長の市民を巻き込んだ区政は、保守層からも一定の支持を獲得し、現在に至っている。
国政野党とは違う可能性を感じる。政治のリテラシーの試金石、その先に、国民が乗れる「もう一隻の船」があるよう気がしてきた。

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/irohira/202108/571628.html

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