市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】Ｊ－ＷＡＶＥ　ＪＡＭＴＨＥＷＯＲＬＤ（2020/11/9）　津田大介＆武田砂鉄

　わかりやすさの罪を考える、メディアが市民に考えることより単純化をおもねた問題点を語る、分断は声を上げる人が増えたこともあり、弾圧されるものの声を無視したら民主主義の破綻することを説く、アメリカ大統領選挙から民主主義とメディアを考える
　永岡です、Ｊ－ＷＡＶＥのＪＡＭＴＨＥＷＯＲＬＤ、グローバーさんのナビゲート、月曜日のニューススーパーバイザーはジャーナリストの津田大介さんでした。
　津田さんの気になったニュース、ネタはやはりアメリカ大統領選挙、1週間世界を揺るがし、津田さんもネット番組で17時間もやったもの、大変な選挙、数分で総括などできず、バイデン氏が当確、いつトランプ氏が敗北を認めるか、夫人、子供がギブアップしろといい、ＦＯＸニュース、ニューヨークポストなどトランプ氏側のメディアも白旗、ほぼ外堀は埋まり、しかし大統領選挙は相手が敗北宣言するまで勝利は決まらず、年明け、年末までかかるか？しかし各国首脳はバイデン氏に祝辞、アメリカも変わり、今回の選挙、バイデン氏が選挙人304取り、2016年と全く同じ選挙人、接戦のように見えてバイデン氏は有利であったが、そんな単純なものではなく、世論調査ではバイデン氏は圧倒的に有利、地すべり的に勝つと思われて、しかしフロリダ、ノースカロライナでは世論調査のバイデン氏有利は外れて、最後の結果は開いたものの、ラストベルト、世論調査では8％バイデン氏リードが接戦、ここでバイデン氏は勝てて、事前の予想通りではなく、アメリカの統計学者は民主党が上下院も取ると予想して、しかし上院は共和党が取り、下院で民主党は過半数を取っても議席は減らし、予想以上にトランプ氏健闘、それだけトランプ氏を支持する分断、投票率は70％近く、バイデン氏の得票数は史上最多で、トランプ氏は2位、その意味は重く、出口調査を見たら若者の投票率は伸びず、2008年より若者の投票率は減り、民主党に入れた人も減った＝若者の心を民主党は把握できず、トランプ氏ＮＯの結果。上院が共和党だとバイデン氏の運営はなかなかむつかしいが、トランプ氏でムチャクチャになったアメリカをどう修復して、ハリス氏に渡すための4年、これほど盛り上がった選挙はないが、日本のメディアでは内実をちゃんと伝えていなかったと説かれました。
　ＵＰＣＬＯＳＥのゲストはフリーライターの武田砂鉄さん、わかりやすさの罪という本（書評https://lib-blog.com/books/nonfiction/wakariyasusa/　）を出されました。今の日本、テレビ番組、書籍など分かりやすさ至上主義であると語られる武田さん、ゴールデンラジオなど良く聴くものの、この番組で聴くのは私は初めてです。
　わかりやすいというものの、それに武田さん警鐘を鳴らされて、以前は武田さんのラジオに津田さん出られて、時事ネタ、トコーソー、バイデン氏当選、愛知県リコール不成立があり、武田さんはワイドショーをよくご覧になり、バイデン氏vsトランプ氏は分かりやすさでテレビはやるが、バイデン氏の政策、トランプ氏の4年をテレビは報じず、エンタテインメントにして、内実を伝えていない。
　津田さんはＣＮＮをご覧になり、地上波テレビは見ていないが、バイデン氏はアイスクリーム好きしか報じられない、武田さんのテレビの視聴はストレスになるが、トランプ氏のスローガンで4年前メッセージ性で買ったが、差別主義者であり、実際4年何をやったかでこの結果になり、津田さん、分かりやすさ中心の政治に歯止めかがかかるかとも説かれて、分かりやすさをテーマに本を書いた理由は、編集者からそのネタで書いてくれとメールがあり、2年の連載をまとめて、武田さんはテレビをご覧になり、どちら、海と山どちらが好きかと問われると、武田さんはどちらも好きでないと答えるが、10人で海が多いとそちらがいいとバラエティーでされて、しかし日常生活や社会問題でも、選択肢が削られたものになっている。
　わかりやすさがこれほどもてはやされる理由は、武田さん出版界にいて、しかし書店ではすぐにわかるという本が並び、これを読んだらすぐが本として評価されて、そういう書籍が増えて、池上彰氏のテレビでの手法、〇〇についてポイントを3つ上げるというが、3つのまとめたものから考えるべきものが、今池上氏のテレビを見たら3つがゴールになり、整理された情報は入口ではなく出口になり、そういうものが溢れている。津田さんも、3つというものを本を読んで思考するものでなく、それを聞いて理解したことになると説かれて、武田さん、よく分からないものを努力不足にされてしまい、本で星一つは理解できない、5つはよく理解できただが、武田さんの本、津田さんの番組でもなぜもっとわかりやすくしないかとなってしまい、武田さん、玄関先に情報があふれてお客さんが偉そうになり、複雑なものが受け入れられない。
　津田さん、どうしたら複雑なものを受け入れられるかと問われて、武田さんもそれを問われるが、みんな考えていることはごちゃ混ぜ、仕事部屋から電話されて、しかし隣の人はうるさく、帰ってこないでほしい、そういうネタは極端だが、人間は混ざった状態で考えて、ろ過したらダメなのに、そうしてしまう。津田さん、武田さんはテレビウォッチャー、テレビ番組は情報過多と説かれて、武田さん、他局でのラジオをして、ＣＭの間にテレビを見たら、テロップに悲痛など大きく出て、こういう感情になる映像というもの、悲痛と出てどう感じるかは受け手にゆだねられるべきなのに、テロップの通りに視聴者はなり、これで感動するという映画を観ても武田さんは感動するか？武田さんヘビメタを聞かれて、それで癒されて、報じられたものと視聴者の反応は別であるべきなのに、テレビに決められてしまう。テレビだけではなく、メディアの力は大きく、小説でラスト5ページで泣けるとあると、武田さんは8ページ前からになり、こういう場面でこういう振る舞いをしろが増えている。
　津田さん、テレビの過剰テロップもそうだが、本の帯で煽っている、手に取ってもらうためのマーケティング戦略と説かれて、武田さん、マーケティングは否定しないが、分かりやすさの罪をどうしたら理解してもらえるか、帯のメッセージを疑い、主体的に体感すべき、表面的なものだけではない、中身に突っ込むべき。
　今回の本は、文芸誌の連載をまとめたもので、津田さんも連載時にあいちトリエンナーレ事件になり、武田さん、あいトリについて、連載時にあり、行こうと思っていて、津田さんの、分かりやすさへの言及があり、複雑なものを解析せず、分かりやすいものが支持される、分断など、テーマを津田さんが先取りと説かれて、津田さんの2017年の文章が当たったものだが、トリエンナーレ、表現の不自由展、河村市長、日本人の普通の気持ちをハイジャック、一般的に受け入れられない、普通の人は…とずらして、議論にならず、自分の主観ですらない、日本人なら、普通なら大風呂敷に包み、理解できない＝耐えられないになって破綻。
　津田さんも、河村氏のいう普通の日本人なら、というのは何かと説かれて、武田さん、そういう人と議論するのは困難、論議のあるものに普通という風呂敷はかぶせられず、しかし河村氏が支持されるのは問題。津田さん、河村氏はそもそも建設的議論をせず、そして文化庁は展示内容はＯＫでも不交付にして、学術会議問題と地続き、政府に都合の悪いものに介入する、そして学術会議問題もテレビで単純化されたもので、構図としてあいトリと学術会議は同じ、問題点を、学術会議の問題に風呂敷をずらせて、野党はなぜ任命拒否か問うているのに、菅氏は二転三転、それで論点をずらせる、手口は同じ。
　津田さん、分断が深まったと、新聞のデータベースにも多く出て、右派も左派も極端と良く言われるのは本当にそうか、単純化と説かれて、武田さん、どんな議論も分断というと結論になり、新聞が様々なオピニオンを、様々な異論を並べてサヨウナラ、あなたのメディアはどう考えているか発信せず、その問題を作ったものは逃げて、分断、メディアとして深くメッセージを発すべきなのに、区画整理するものばかり、左右ともに尖ったものを、メディアが無理や里鋭利にしていると説かれて、津田さんもメディアは反発が怖く、分かりやすさに行っていると説かれて、武田さん、新聞も最後5行開けて、津田さんに書いてもらい、矛先を津田さんに向けていると説かれて、津田さんはそこまでパブリックエネミーかと説かれて、分断は、抑圧されていた人たちが声を上げだしたことだとも説かれて、武田さん、声を上げると世の中は複雑になり、それで溝が深まったで終わったら、せっかく上がった声をシャットダウンしてしまい、多様性と言うが、意見の多様性に耐えられる日本社会ではない。複雑になるほど、同調圧力は強まり、向こう岸の意見も、噛み砕くべきと説かれて、津田さん、ツイッターではそれはやりにくいと締めくくられました、30分間、なかなか面白いお話でした、以上、津田さん、武田さんのお話でした。