市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】 Ｊ−ＷＡＶＥ　ＪＡＭ ＴＨＥ ＷＯＲＬＤ（2020/8/3）　津田大介＆立岩真也　

優生思想の危険性を語る、ナチスや戦前の日本だけでなく、危機感に煽られた人権侵害を許してはならない、沖縄の感染拡大は安倍政権の無策失政のためである！
永岡です、Ｊ−ＷＡＶＥのＪＡＭＴＨＥ ＷＯＲＬＤ、グローバーさんのナビゲート、月曜日のニューススーパーバイザーはジャーナリストの津田大介さんでした。
　報道するラジオの案内であったジャーナリストの平野幸夫さん、コロナウイルスに関して安倍政権のデタラメと御用学者たちのことをブログで批判されています、https://ameblo.jp/hirano-yukio/entry-12615312143.html
　津田さんの気になったニュースはコロナ、毎週繰り返されて、東京都の感染者数は増えて、曜日により異なり月曜日では過去最多、先週より多く感染拡大、対策は必須。コロナで沖縄も深刻、人口当たりの感染者数は最多、記者会見で菅氏が軽症者のホテル確保が沖縄でできていないと批判したがミスリーディング、沖縄県は軽症者施設を探しても、十分な補償がなく、国は沖縄県を支援すべき、そして沖縄県は抑え込んで、5月から新規の感染者数ゼロ、水際対策はできていて、原因は米軍、7/4の独立記念日に米軍がパーティーを大規模にして、基地の外で飲酒運転の米兵も検挙。アメリカに対して安倍政権は何もせず、アメリカはコロナ拡大、米兵が基地の外に出て感染拡大、米軍が入国時にＰＣＲ検査をしているか日本政府は把握せず、治外法権、その上ＧｏＴｏキャンペーン＝感染者数は増えて、米軍は移動規制を破り感染拡大、二重三重の安倍政権の失策で沖縄は大変なことになった。
　沖縄は、観光がないと支えられず、それで検査体制は整っているが、しかし米軍の検査はされず、米軍に協力させるべき、米軍にコロナの情報を出させるべきと説かれました。
　ＵＰＣＬＯＳＥ、優生思想はなぜ危険なのか、立命館大の立岩真也さんのお話がありました。ＡＬＳ患者への嘱託殺人、優生思想の危険性、立岩さんは障害者の人権に取り組まれたもので、ＡＬＳ患者の嘱託殺人を医師がしたことについて立岩さんは、毎年こういうことがありウンザリ、具体的なことは知りたくないが仕事ではあり、津田さん、丁寧な議論をすっ飛ばして尊厳死について議論されることを批判されて、若い方には優生思想のことを知らない方もあり、立岩さん、ユージェニクスのもの、ユートピア＋遺伝学、発生、種、よい種を残そうという意味、ダーウィンの進化論があり、その甥のゴートンの造語、よい人間を増やそうだが、日本だと優生思想は人間の質を良くする考え、実践の総称。
　津田さん、やまゆり園事件も優生思想かと問われて、立岩さん、生まれるものをコントロールする、安楽死も優生思想の中に日本にはあり、世界的には日本は特殊。それがやまゆり園事件で問題になった。歴史的には人類、優生思想による虐殺、ハンセン病、優生保護法が日本にあり、ナチスは障害者を秘密裏に殺したことがあり、日本の優生保護法は戦後作られて、しかしナチスドイツは極論ではなく、1883年にゴートン氏が言ってからはやり、アメリカだと優生学的なことをしていて、ナチスだけの犯罪ではない。ナチスはヒットラーの狂気によるものではなく、似たようなことはフランス、イギリスにもあり、アメリカだと移民のこともあり、ゴッドファーザーの映画、イタリアからの移民がＩＱテストで悪いと追い返される、西海岸だとアジア移民をロックしてアングロサクソンを残す、黄禍論、アメリカでは断種、移民制限で優生思想があり、あまり知られていない。
　津田さん、優生思想は個人の考え方だけでも問題なのに、社会制度にあったら差別は大変と説かれて、日本も優生保護法、ハンセン病のことがあり、立岩さん、優生保護法の後も生殖機能を本人の同意なくやる、騙して断種してもいい空気があり、しかし断種手術されたものは声を上げられず、ようやく2017年に勇気ある人が提訴して認識された。津田さん、社会制度に組み込まれたら、制度がなくなっても悪影響になると説かれて、そして石原慎太郎氏、ツイッターで嘱託殺人した医師を美徳と発信して大批判されて、これについて立岩さん、ツイッターを見て愕然だが、慎太郎氏はこの手の発言は前科だらけ、高齢の女性差別など無数にあり、しかし慎太郎氏のような影響力のあるものがこういう差別発言をして、支持される（いいねが2万）、津田さん、海外ではヘイト発信は承認欲求に基づき、いいねの表示をやめていると説かれて、立岩さん、今回の事件はヘイトクライム、慎太郎氏の発言は問題。
　津田さんの気になったのは、人気バンドの野田氏のツイッターが炎上、大谷翔平らの遺伝子を国家プロジェクトで残せ、これは後に撤回されたが、優生思想のカジュアル化と批判されて、立岩さん、バンドの人が国家プロジェクトと言っていいのか、津田さん、謝罪せず、本人は問題指揮なしで、優生思想的なものを著名人がカジュアルに発信する危険性を問われて、立岩さん、無視できず、特に政治家、現役の議員、立候補するものが発信したら無視できず、黙殺しきれない、言う時には手間暇かけて説得すべき。津田さん、政治家は人気取りで尊厳死などいい、対話さんはそれを潰すのに大変と説かれました。
　優生思想は差別と虐殺を無数に作り、違った形で注目される理由は、19〜20世紀にあった危機感、このままだと世の中大変なことになる、質の悪い人間の跋扈。今は人口減少、生産しない人間を減らせというもの、危機感に優生思想は便乗する。
　リスナーより、格差社会や貧困社会で優生思想が出てきているとの声があり、立岩さん、誰でも病気になり、健常者のままのものはいないのに、優生思想はやめようとすべきなのに、危機感に乗っていく。ＡＬＳの方を殺した医師は愚かだが、このままだとヤバいという意識に支えられて、突出しているが、社会の中に結構濃く蔓延する空気かある。
　津田さん、医師二人が異常者ではなく、社会も見るべきと説かれて、優生思想を減らすやり方をリスナーが問い、自分のできるものは何か価値があるというもの、立岩さん、たくさんできる人が得をして価値がある社会は本当か？それを疑うべき、その話と、切磋琢磨しないと世の中やっていけないのではない、しかし追い詰められて、弱いものを叩く方向に行くのは問題。アクロバティックなことではない、今の社会で優生思想など要らないと考える距離感、冷静さは必須だが、ＳＮＳ、メディアが人間の冷静になるのを否定している。
　津田さん、メディアの報道に望むものを問われて、立岩さん、メディアは様々なものをごちゃ混ぜにして、両論併記で意味なし、それなら何も言うべきではない、報道には優生思想を推進したものもある。津田さん、日本の状況も問われて、海外では安楽死、尊厳死があるという意見を問われて、立岩さん、それらへの反論は無数にあり、どこまで認められているか？スイスは安楽死を認めても世界の大勢ではなく、不都合もたくさんあり、それらを無視して論議するのはおかしい。津田さん、安楽死と尊厳死の違い、出生前診断もあるのに、日本では議論の前提もないと説かれて、立岩さん、安楽死の法律を作る声は2000年からあり、暴言もあって10年20年前と言論空間は同じ、日本で議論はあり、それを知ろうとしたら容易であり、深く知ることなく言うな？ある種の言動は、こうなったら死ぬというものはヘイトクライム。津田さん、そういう極論をテレビが出すのは問題と説かれて、立岩さん、社会的に人権を否定する発言をメディアは禁じるべきと締めくくられました、以上、津田さん、立岩さんのお話でした。