市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】 Ｊ−ＷＡＶＥ　ＪＡＭ ＴＨＥ ＷＯＲＬＤ（2020/6/2）　青木理＆宮台真司　

　倫理、悲劇に裏打ちされた絶対に許せないものを共有しない日本人の排外主義的な絶望的カタストロフを語る、黒川氏賭けマージャンスキャンダルから既存マスメディアの問題点を説く
　永岡です、Ｊ−ＷＡＶＥのＪＡＭ ＴＨＥ ＷＯＲＬＤ、グローバーさんのナビゲート、火曜日のニューススーパーバイザーはラジオジャーナリズム界の首位打者、ジャーナリストの青木理さんでした。
　青木さんの気になったニュースは、一度ちゃんと話したいこと、黒川氏のこと、直接ではなく、週刊文春のスクープの賭けマージャン、産経2人、朝日新聞記者1人が黒川氏と緊急事態宣言で賭けマージャン、渦中の人物なのに、黒川氏の真実を伝えずマージャン、メディア不信になるもので、きれいごとを言つても仕方以内が、かつて記者クラブにはマージャン台があり、議員、警察、検察幹部と親しくなりネタを取るのは青木さんもされて、ジャーナリストはネットでも監視されるが、マスメディアで記者クラブにいたら、当局者にいかに食い込むかが焦点であり、検察ナンバー2に食い込んだ産経、朝日の記者は旧来のメディアでは「優秀」なものと評価されて、しかし文春スクープ、文春が安倍政権のスキャンダルを暴いて新聞、テレビは後追い、しかし文春のスタッフは70人、産経、朝日は1000人の記者がいるのに、小さい文春がスクープを連発して、既存のマスメディアの記者は、「優秀」さをちがう方向にむかせるべき、「当局の飼い犬ではなく野良犬になれ」、メディア、既存のテレビ、新聞、通信社のあり方が問われていると説かれました。
　ＵＰ ＣＬＯＳＥ、月一宮台真司さんでした。社会学者の宮台さんとの恒例のネタです。宮台さんリモート出演です。1ヶ月は月刊誌もあり、間隔として妥当、リスナーより、マスメディアがデタラメの批判が殺到して、日本でジャーナリズムが自浄作用として機能するために何がいるか、軽減税率の新聞より文春が果たしているとあり、宮台さん、制度設計ではなく、日本だと倫理の成り立たないもの、倫理とは、日本人には理解できないが、これは絶対許されないものがあり、盗むな、殺すな、こういう感覚を多くの人が持つと倫理、自然法思想。倫理は絶対許せないことにこだわりができるか、そのためには悲劇の共有が必須、滅亡に瀕すとそうなるが、日本は悲劇の共有なし、太平洋戦争後はアメリカのケツなめ、しかし冷戦体制は終わり、アメリカが西側を守ることはない、90年代、日本は2+2、アメリカの戦争についていく、99年の周辺事態法etc、日本は倫理なし、メディアになし、ましてや政治家にはない。
　青木さん、太平洋戦争を悲劇として共有されず、しかし戦争はダメ、9条はいいというものがあったものの、いい加減だった、そして戦争体験者がなくなること、宮台さん、どこがダメだったか、ドイツでは徹底的にして、日本は謝罪しても、どこがダメかはっきりせず、絶えずきょろめでポジション取り、文句を言うと叩く、こういう劣等性を75年から買えていない。青木さん、東日本大震災、福島原発事故、そしてコロナ禍、検察庁法改悪について、ポンコツ政府に任せたらダメというものがある程度広がったかと説かれて、宮台さん、そういうことは60年安保などあっても、喉元過ぎれば熱さを忘れる、丸山真男さんは独立の原則に戻るべきとしても、ブーム、周りが読むから丸山さんを読む＝ブームが終わると痕跡はなくなり、10年経ち丸山さんは忘れられて、一時これは許されないだけではダメだと知るべき。
　リスナーより、安倍内閣はどうして政局にならないか、アベノマスクなど崩壊して自慢してどうしてかと問いがあり、宮台さん、悲劇を共有せず、安倍をトップにして奈落の底に落ちて、これで゜日本人が落ちるべきだが、ウヨブタの跋扈、上にこびへつらう連中の跋扈を見たら、自分の頭で自分の周りを守らず、不安を煽るのかと言うが、不安になり選択になり、もっと落ちないとダメ。
　青木さん、今思考能力があったら、日本はいい方向に行っていないと思うが、しかし最悪ではない、某大手新聞だと7割が中流、しかしまだ暮らせて、ゆでガエル、青木さんはカタストロフが深刻と説かれて、宮台さん、カタストロフは避けられず、失業率、株価etc改竄、実質所得最多は97年、実質賃金は欧米の半分、韓国、イタリアに一人当たりＧＤＰ抜かれて、オリンピックはもうない、経済的にも日本は成り立たなくなる、ＭＭＴ、財政破綻はない、年金財政は支出を絞り、問題は日本が貧乏になり、資源エネルギーは外から買う、買えなくなる、義務教育費は支出最多、教育費、医療費は欧米だとタダ、税金は高いが、それが豊かな国だか、マスメディアがそう報じない、なんとなく日本スゴイでやって、しかし近いうちに能天気なことを言うと叩かれる、それは破局にならないと変われない。
　青木さん、変わるのは人間の理性だが、カタストロフにならないと変わらないのは日本人特有かと問われて、宮台さん、日本人特有、日本は縄文時代から農耕、国土の9割が山で、沖積平野にたくさん住んで、争う必要なし、ジェノサイドなし、青木さん、日本の島国根性か、侵略されたことはない、太平洋戦争は自業自得で危機、自分たちが生き残るためのものがないと説かれて、宮台さん、倫理なし、それをやったら亡ぶという貫徹がない、学習＝周りがいいとして許した特徴があり、そんな国は他国にない、日本人の歴史の作り上げた特製。青木さんため息、宮台さん、今リモートワークして、集まりの構図、ギャザリングがなくなり、しかし小学校では横のつながり＝生徒のつながり、知らない人と出会うプロセスのギャザリングがあり、先生に聞かなくても友達に学べるが、今はリモート化している。
　青木さん、リモートは利点もあるが、分断されるという意味かと問われて、宮台さん、大変な問題、倫理は法の外で繋がる、外遊びで生まれる、一人で遊んでもだめ、縄跳びなど共通感覚＝他人が痛いと自分も痛い、そういう経験で倫理の基盤になるが、それなしだと、仲間になれず、仲間のために何かを背負う、みんなが許せないとならず、今の倫理破綻が酷くなる。コロナ禍で、悪化する危惧があり、集まりの構図を意識的に保つ、ロックダウンを繰り返すなら必要、コロナで死ぬのと、経済で死ぬ＝自殺、これを減らさないとだめ、孤独死も減らさないとならず、コロナ禍対策だけでなく、倫理的感覚のベースを保たないとだめ、うまく行くなら、コロナ禍で日本人になかった倫理観を作れるかも知れない。
　青木さん、9月入学を問われて、宮台さん、くだらない、デイ・キャッチでも言ったが、留学だとコスト低下、しかし国際化は、ビル・ゲイツ氏はビッグデータにどうして関心を持ったか、海外留学はリモートが主体、1シーズンに一度現地に行く＝英語教育は要らなくなり、テクノロジー進化で人間の移動は少なくなり、日本でなぜ4月か、桜が咲く、日本の共通感覚に会う、花見に集い新しい時期の始まりという日本的な感受性は大事かも知れず、全米ライフル協会のチャールトン・ヘストン氏、ライフルを持ってカナダの10倍死ぬが、銃はアメリカのシンボル、社会がよくなったらいいのか、社会を良くするのを考えるのは保守、社会は良くなっても、日本人の社会は良くなったか、三島由紀夫氏が問うてきたもの、西洋のパッチワークが日本人の日本人たる所以、安倍総理のレガシー欲しさはインチキ保守、逮捕されたくないために、黒川氏の定年延長をしたヘタレ。
　青木さん、これは許せないという公共性のなさもあるが、自粛警察、みんな我慢しているのに許せないと問われて、宮台さん、それは個人的なもの、自分がキョロ見＝劣等感、叩く、倫理観が背景ではなく、統治権力が言っているからとして、自由なものを叩く劣等性のもの。青木さん、許せない公共性、トランプ氏を見ていたらアメリカでも崩壊しているのかと問われて、宮台さん、アメリカは違う、トランプ氏の支持はラストベルト、かつての中流、心身ともに痛み、昔はこうではなかった→トランプ氏が出て、古き良きアメリカを取り戻す＝アメリカ的、インテリもトランプ氏を支持、古き良きアメリカの復活、アメリカには古き良きものがあり、離れるとしんどく、これはポピュリズム、扇動だが、これが意味を持つのはアメリカの文化、今の人種暴動のルーツ。アメリカでは、リベラルは座席がたくさんあった時代にはよかったが、席が少なくなると、そこは元々俺たちの席だとなり、アメリカの排外主義は、座席が少なくなりこうなり、アメリカは移民国家、古き良き＝キリスト教のもの、しかしそれは白人キリスト教徒のみ、黒人、アジアは無縁で原理主義になり、しかし日本は参照すべき原理主義はないと締めくくられて、青木さん、知的な刺激になると説かれました、大変に良かったです、以上、青木さん、宮台さんのお話でした。これも拡散して下さい！