市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんの通信】文化放送ラジオ　くにまるジャパン極（2019/9/16）　大谷昭宏

台風15号による千葉の大停電と諫早湾干拓訴訟を語る、国の政策失策で地元住民が大変なことになる硬直した日本を撃つ！

　永岡です、文化放送ラジオの、くにまるジャパン極、月曜日のコメンテイターはジャーナリストの大谷昭宏さんでした。司会は野村邦丸さん、アシスタントは西川文野さんでした。大谷さん、千葉の停電について対応の遅れを批判されました。邦丸さん、千葉のガソリン不足は東日本大震災よりひどく、大谷さんは成田から17時間！もかかり、邦丸さん、自分が被災ならどうかと説かれました。…ちなみに、今日のワイドショーは千葉の停電とマラソンばかり、韓国叩きは激減して、母さん、あの韓国バッシングワイドショーはどこにいったのでしょうね、あの安倍さんの意向を受けたワイドショーですよ…と人間の証明風に（笑）。

　深読みジャパン、台風15号被害による千葉の広域停電は発生から1週間、まだ10万戸以上停電、作業は遅れて、東電は27日までの復旧を目指すものの難航し、さらに今日は激しい雷雨が予想されて、2万戸で断水、連日の猛暑で3人熱中症にて死亡、東電ＨＰによると停電は9万戸、しかしまだ把握されておらず、これについて大谷さん、最長27日まで、これだけ電気に頼っている生活で20日電気が来ないと、台風以外の新たな災害であり、その見通しが狂い、初動体制が遅れて、行政、国と千葉県の対応はどうか、被災地はそれどころじゃないものもあるが、振り返ると、9日に台風が去り、首相動静を見たら安倍総理は気象庁長官と5分しか話さず、そして非常災害対策本部を政府は作っていない、せめて閣僚会議をすべきなのに、内閣改造でそっちのけ、昨年は関西の台風21号、交通規制して各地の電力各社が来たのに、今度は災害を甘く見て、災害はその時だけでなく、後が大変、停電→断水、ガスも来ない、昨年の台風21号の教訓が生かされていない。昨年の台風21号は200万戸停電して、しかし5日で復旧、大谷さんのところも猛暑、しかし2日後に北海道で大地震、今回は現場で働く東電のスタッフは職人気質、中国電力の方と大谷さん話して、電力各社のスタッフは大変で、政府、自治体の見誤りはひどすぎる。邦丸さん、今も9万戸停電、リスナーにも停電の方もあり、さらにまた台風も来るもので、被災者は困難な生活、8年半前に東日本大震災、今回東京のそばで大災害であり、大谷さん、東電の見誤りは、電柱が2000本倒れて、電柱のシステムは災害に弱く、新たな放送を考えないと、電気に頼る生活で大変なことになる。邦丸さん、昨年の台風でも電線の地中化ケーブル、大工事ではなく、比較的簡単にやる方法もあるが、地下で断線だとどこが切れたかわかりにくい、大谷さん、水道管は鉄から塩化ビニールにして耐久性は増して、しかし技術も増して、電線の埋設時に切れたらわかる工夫はできる、莫大なお金がかかると言うが、水道管とガス管は埋設されて、東電は風速40mに電柱は耐えるというものの、風速40mの10分間はあり得ず、突発的なものでやられて、鉄塔は仕方ないが、電線の災害対策は待ったなしと説かれました、。

　諫早湾干拓の最高裁訴訟、国勝訴の判決取り消しであり、福岡高裁に差し戻し、開門と、開門せずの司法判断が出てしまい、法廷闘争はさらに長期化するもので、諫早湾干拓、邦丸さん、海を埋め立てて農地にする、淡水化、しかしそこで漁業をしていた人には死活問題で裁判になり、閉めたら農業にプラス、開けたら漁業にプラス、大谷さん、スマホで年表を確認されて、最初に出たのは1952年、テレビで注目されたのは97年のギロチンであり、そして22年、開けるか閉じるか、今回は国が閉め続けるなら漁業者に補償しろ、しかし国は補償しなくていいという判決を無効にしてくれと漁業者は求めて、もう一度審理する、漁業者、農業者も振り回されて、最初に、コメを作るために干拓、しかし1970年に減反政策、田んぼを減らすと補助金になり、諫早湾は要らないのに、畑に転用として干拓が続けられて、しかし野菜を作るのも、畑も要らない→干拓は要らないのに、長崎県知事は防災施設との理屈をつけて、目的は3回変わり、国は一度予算を付けたら、どんな理屈をつけても止めない、国の行政の愚かさであり、漁業者と農業者は共存していたのに、これで分断されて、漁業から農業に変わった人は裏切り者と言われる、原発でも、そこに従事する人が分断される、こんなアホなことはもうやめろであり、司法も困り、長崎地裁と福岡高裁で開ける開けないで分かれて、最高裁判所はねじれたものを審理し直し、国はこんなアホなことはやめろと締めくくられました、以上、大谷さんのお話でした。