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藝と稽古コミュのごあいさつ

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ごあいさつ

2019年5月3日(金)

わたしがこのコミュで「体術一般」というネーミングを棄てたのは、「身体」とか「身体性、身体的」という括りであまりにも安易な内容がやたらと奇妙なかたちでありがたがられる風潮を危険だと思ったからです。

肉体性とか触覚性やイメージという問題はたしかにいろいろな豊かな可能性を孕んだ場だということはよくわかるし、それでこういう文脈が評価されるのはわからないでもないのですが、

そして現代人というものが単純に運動不足だということは確かに問題だと思いますが

そういうものをいくつか体験して、あんまり面白くないというか違和感みたいなものを強く感じてこれは問題だなと思うようになりました。

その多くは密教的であり神秘主義的な傾向を帯びているのが気に入らない部分でした。

そういうことをしていてもほんとうの「体育」というものにはならないだろうという批判をわたしは持っています。

どういうことかというと

わたしがそういう文化の種本のひとつになっている「野口整体」の野口晴哉の著作から読み取った「自由と責任」

つまりすべてはまったく自分の自由だがその反面(偶然を含んで)すべてが自分の責任なんだ。

という極端な倫理観を支えるための「具体的な技術」としては健全には機能しないだろうと思うのです。

(この点に興味を持たれている方は「全生社」から野口の著作を取り寄せてよまれるといいです。

いくつかはちくま文庫からも出ています。)

それはそんなにはお手軽なメニューにはなるはずがない、

むしろ身体性というものに普通の人よりも怯えて振り回される傾向が強くなっているのが現実です。

それは野口整体内部でも顕著な傾向です。

それは過去のわたしがまったくそうでした。

それではあまりに不甲斐ないことだと思うわけです。

どうも身体というものは身体性から出発するとあまり生産的な方向にはいかないのではないだろうか?

という疑問から現在では「藝と稽古」という古色蒼然というかレトロなキャッチフレーズで「身体的」なムーブメントからは一線を引くことに決めました。

そして扱う藝も整体とかヨガみたいな露骨に「身体的」なものではなく

絵画とか書とか笛にしてゆきました。

これはわざとしたのではなくそういう巡り合わせですが、

何度もいうように「身体」の分野はあまりにもお金がかかりすぎると苦言を呈したいところです。

(むろん例外もあり、現在学んでいる「新陰流」は非常に安価に稽古の場を提供しています。)

いまは「身体」というキャッチフレーズがとても流行っていますがさしたる稔りを持たずに別の流行にとって代わられるのではないだろうかと考えています。

それは現在の「スポーツ」熱狂の時代とどこかでリンクして、却って本来の「身体性」を疎外しているという印象を受けています。

過去には臨床心理学が一世を風靡して「こころ」や「臨床」が大ブームになったと記憶しています。

むろんわたしも「身をもってする藝」を扱う以上は一種の身体性というものは大きな問題にしてゆくつもりですが、

それは「身体性」というものよりは「身も心も」などの言葉で言われるようなもっと古来から言われる「み」や「こころ」を扱うのではないかと思っています。

そういう多義的でありうるような豊穣な「身体性」を扱う上では、方法論としては「藝と稽古」という問題意識たてかたの方が的確な思考装置となってゆくのではないでしょうか?

そういうわけで「藝と稽古」コミュに名称を変更しました。

挨拶が遅れてすみませんでした。

鳴笛

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