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このトピでは『カント純粋理性批判 答えの出ない問いはどのように問われるべきか？』
（第３章 宇宙は無限か、有限か）を議論します。
本全体についての議論はこちら
https:/
■第３章 宇宙は無限か、有限か
（目次）
・「究極真理」の探究に終止符を打つ
・理性はときに暴走する
・私たちの魂は死後も生き続けるか？
・宇宙に始まりはあるのか？
・答えの出ないアンチノミー
・なぜアンチノミーが生まれるのか
・理性がもつ二つの「関心」
・人間に自由はあるのか？
・神は存在するのか？
・理性は「理念」を思い描く
・カントが考えた哲学再生の秘策
（第３章 宇宙は無限か、有限か）を議論します。
本全体についての議論はこちら
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■第３章 宇宙は無限か、有限か
（目次）
・「究極真理」の探究に終止符を打つ
・理性はときに暴走する
・私たちの魂は死後も生き続けるか？
・宇宙に始まりはあるのか？
・答えの出ないアンチノミー
・なぜアンチノミーが生まれるのか
・理性がもつ二つの「関心」
・人間に自由はあるのか？
・神は存在するのか？
・理性は「理念」を思い描く
・カントが考えた哲学再生の秘策
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コメント(36)
『純粋理性批判』における「魂の不死」をめぐる問い。
古の昔から、宗教者などは人間の死後も魂は生き続けると考え、それを証明しようとしてきた。
かのデカルトも肉体は滅んでも魂は自律的に存在しうると主張したが、
カントはこれを誤謬推理であると考えた。
これは原理的には認識できないものを推理しようとする理性の暴走である。
以下、西研氏の著書からの引用。
----------------------------------------------------------------------
カントは、これを誤謬推理（誤った推論）であると一刀両断にします。カント認識論によれば、私たちが合理的に認識し得る対象は、人間の感性が「空間」と「時間」の枠組みで捉えられるものだけです。ですから、自分の内的な感覚によって捉えられるかぎりで「心」について認識することはもちろんできます。
（中略）
しかし、具体的な心の働きの根底に究極のおおもととして「魂」を想定し、それは肉体が滅びても壊れることはない、つまり不死なのだ、と語ることは、時空から超え出たものを認識しようとしている時点で、そもそも間違った推論だというのです。
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古の昔から、宗教者などは人間の死後も魂は生き続けると考え、それを証明しようとしてきた。
かのデカルトも肉体は滅んでも魂は自律的に存在しうると主張したが、
カントはこれを誤謬推理であると考えた。
これは原理的には認識できないものを推理しようとする理性の暴走である。
以下、西研氏の著書からの引用。
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カントは、これを誤謬推理（誤った推論）であると一刀両断にします。カント認識論によれば、私たちが合理的に認識し得る対象は、人間の感性が「空間」と「時間」の枠組みで捉えられるものだけです。ですから、自分の内的な感覚によって捉えられるかぎりで「心」について認識することはもちろんできます。
（中略）
しかし、具体的な心の働きの根底に究極のおおもととして「魂」を想定し、それは肉体が滅びても壊れることはない、つまり不死なのだ、と語ることは、時空から超え出たものを認識しようとしている時点で、そもそも間違った推論だというのです。
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まず、第一の「宇宙は無限か、有限か」という問題。
これには宇宙が「時間的に有限が無限か」という問題と「空間的に有限か無限か」という問題が含まれる。
結論的に言うと、カントは「どちらとも言えない」と言っている。
論証の方法は背理法による。
・正命題（有限説）
「世界（宇宙）は時間的に始まりをもち、空間的に見ても限界によって囲まれている」
・反命題（無限説）
「世界（宇宙）は始まりをもたず、空間におけるいかなる限界ももたない。時間的にも空間的にも無限である」
先ずは時間について。
宇宙に始まりあるとすると、その始まり以前には何も存在しなかったことになるが、
「何もないところに何かが生じるのはおかしい」と言っている。
これは著者が言っているのか、カント自身が言っているのか不明ですが、
これによって「有限説」は否定されるとしている。
また、逆に「宇宙に始まりがない」とすると、現在までに無限の時間が過ぎ去ったことになる。
「無限」が「過ぎ去って」しまう、ということは矛盾である。
つまり、無限に現在という限界点があるのはおかしいとしています。
このように、有限説も無限説も誤っていて、どちらも「正しい」とは言えなくなってしまう。
宇宙は有限か無限かという問いは決して答えの出ない問い、
つまり「アンチノミー」だということになるとしています。
この説明において、最初の「有限説」が矛盾するとしているのですが、
現代の宇宙論では「ビッグバン」によって宇宙が始まったとされていて、まだ謎が多いと言えます。
仮に、宇宙がビッグバンで始まるものだったとしても、
だからといって宇宙に「始まりがある」としてもよいかどうかは、
それ自体問題があると考えます。
カントが「何もないところに何かが生じるのはおかしい」と言ったとしても、
そこは思弁的であるより、現代宇宙論の成果を待つべきでしょう。
【参考】
■見えてきた「宇宙のはじまり」
ビッグバン直前の一瞬を説く「インフレーション理論」
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/f_00066.html
これには宇宙が「時間的に有限が無限か」という問題と「空間的に有限か無限か」という問題が含まれる。
結論的に言うと、カントは「どちらとも言えない」と言っている。
論証の方法は背理法による。
・正命題（有限説）
「世界（宇宙）は時間的に始まりをもち、空間的に見ても限界によって囲まれている」
・反命題（無限説）
「世界（宇宙）は始まりをもたず、空間におけるいかなる限界ももたない。時間的にも空間的にも無限である」
先ずは時間について。
宇宙に始まりあるとすると、その始まり以前には何も存在しなかったことになるが、
「何もないところに何かが生じるのはおかしい」と言っている。
これは著者が言っているのか、カント自身が言っているのか不明ですが、
これによって「有限説」は否定されるとしている。
また、逆に「宇宙に始まりがない」とすると、現在までに無限の時間が過ぎ去ったことになる。
「無限」が「過ぎ去って」しまう、ということは矛盾である。
つまり、無限に現在という限界点があるのはおかしいとしています。
このように、有限説も無限説も誤っていて、どちらも「正しい」とは言えなくなってしまう。
宇宙は有限か無限かという問いは決して答えの出ない問い、
つまり「アンチノミー」だということになるとしています。
この説明において、最初の「有限説」が矛盾するとしているのですが、
現代の宇宙論では「ビッグバン」によって宇宙が始まったとされていて、まだ謎が多いと言えます。
仮に、宇宙がビッグバンで始まるものだったとしても、
だからといって宇宙に「始まりがある」としてもよいかどうかは、
それ自体問題があると考えます。
カントが「何もないところに何かが生じるのはおかしい」と言ったとしても、
そこは思弁的であるより、現代宇宙論の成果を待つべきでしょう。
【参考】
■見えてきた「宇宙のはじまり」
ビッグバン直前の一瞬を説く「インフレーション理論」
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/f_00066.html
第一のアンチノミー、「宇宙は無限か、有限か」の時間について考えてみたわけですが、
空間についても同様に正命題と反命題がともに成立しないことが示されます。
でも、なぜアンチノミーが生まれるのでしょうか。
それは、問題にしている対象が客観的なものではないからだと言います。
以下、西研氏の著書より引用。
-----------------------------------------------------------------------
カントはいいます──「世界全体」は、物のような客観的な対象ではない、だから答えが決まらないのだ、と。どういうことでしょうか。
空間・時間のなかで与えられる具体的な客観的対象には、身の回りの物だけでなく、地域や地球や太陽系などを含めることができますね。これらについては、データをもとにした妥当な推論によって、それがどうなっているのかについて答え（共通理解）を出すことができます。
しかし「世界全体」というのは、それらのような客観的な対象ではありません。なんとなく私たちは、世界全体をひとつの「物」のように考え、広大な空間と時間の流れの全体を見渡しているかのようにイメージします。しかしじっさいは、空間と時間の流れ全体を見渡すような視点をもつことはできません。
（中略）
カントはこのことを次のようにいっています──世界全体とは「理念」（＝思い描かれた完全性）である。だから決して認識の対象として与えられることはない。そうではなく、決して到達され得ない永遠の目標として、認識に課せられたものとしてあるのだ、と。
-----------------------------------------------------------------------
引用おわり。
要するに、この世界全体といったものは「理性」の産物だというわけですね。
この世界全体のような「決して到達され得ない永遠の目標として認識に課せられたもの」
のことを「統制的理念」（認識を導く理念）と呼ぶそうです。
著者は、物理学者たちはこの世界全体の理解という果てしない目標に向けて、
これからも研究を続けていくに違いないと結んでいます。
空間についても同様に正命題と反命題がともに成立しないことが示されます。
でも、なぜアンチノミーが生まれるのでしょうか。
それは、問題にしている対象が客観的なものではないからだと言います。
以下、西研氏の著書より引用。
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カントはいいます──「世界全体」は、物のような客観的な対象ではない、だから答えが決まらないのだ、と。どういうことでしょうか。
空間・時間のなかで与えられる具体的な客観的対象には、身の回りの物だけでなく、地域や地球や太陽系などを含めることができますね。これらについては、データをもとにした妥当な推論によって、それがどうなっているのかについて答え（共通理解）を出すことができます。
しかし「世界全体」というのは、それらのような客観的な対象ではありません。なんとなく私たちは、世界全体をひとつの「物」のように考え、広大な空間と時間の流れの全体を見渡しているかのようにイメージします。しかしじっさいは、空間と時間の流れ全体を見渡すような視点をもつことはできません。
（中略）
カントはこのことを次のようにいっています──世界全体とは「理念」（＝思い描かれた完全性）である。だから決して認識の対象として与えられることはない。そうではなく、決して到達され得ない永遠の目標として、認識に課せられたものとしてあるのだ、と。
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引用おわり。
要するに、この世界全体といったものは「理性」の産物だというわけですね。
この世界全体のような「決して到達され得ない永遠の目標として認識に課せられたもの」
のことを「統制的理念」（認識を導く理念）と呼ぶそうです。
著者は、物理学者たちはこの世界全体の理解という果てしない目標に向けて、
これからも研究を続けていくに違いないと結んでいます。
さて、��の「自由意志の問題」は、第４章との絡みがあるので、後回しにして
�い痢崟こΔ砲蓮△い�なる制約も受けないもの（神）が存在するのか否か」について
考えたいと思います。
・正命題：「必然的な存在者」を認める立場
・反命題：そのようなものの存在を認めない立場
まず、ある事柄が起こる場合、必ずその原因があるとすると、
その原因にもさらに原因が存在して…と遡及していき、何ものにも条件づけられない
必然的に存在するもの（神）が存在するはずだとする立場が出てきます。
一方で、条件が一つ変わったらある事柄は起こらなかったかもしれない。
つまり、すべての事柄は偶然的なものと考えることもできるわけです。
ここで考えなければならないのは、
この偶然は「自由意志」が働いているのではないと言う点です。
なぜなら、もしある事柄が物質的なものだけで生起するとしたら、すべての物体は
ニュートンの運動方程式に従って未来永劫、その運動は決定されてしまうからです。
この箇所ついては、原書（の翻訳）をあたるなどして議論を深めるべきだと考えます。
正直、よくわからない（笑）
こうしてカント（著者）は、この場合、正命題・反命題どちらの立場にしても
成立してしまうとしています。
したがって、「神の存在」についても証明不能であるとしています。
これは、第一と第二のアンチノミーのように
正命題・反命題が共に成立しなかった場合と対照的ですね。
以下、西研氏の著書より引用。
-----------------------------------------------------------------------
さて、これまでの四つのアンチノミーの議論をまとめておきましょう。
カントは、第一・第二のアンチノミーは正・反どちらも「成り立たない」と論証し、第三・第四のアンチノミーは正・反どちらも「成り立つ」と結論づけています。前者は空間・時間や物質といった同種のものの系列を論じ、後者は原因と結果のように異質な系列を論じている点で、質の異なるアンチノミーといえます。
ただし、どのアンチノミーも、合理的に共有可能な答えは出ないという点では共通しています。なぜなら、いずれの問いも、人間が認識することのできる現象界を超えた対象を、勝手な想像で議論しているからです。
（中略）
理性は推論に推論を重ね、究極的に無条件なもの（究極の真理）に至ろうとする性質をもっています。この「究極的な完全なもの」として、理性が思い描くものを「理念（イデー）」と呼びます。感性が直観を、悟性が判断をつくったように、理性は理念をつくるのです。しかし、四つのアンチノミーが示したとおり、理念は現象界（空間・時間）を超え出ていますから、それについて正しい答えを導くことはできません。
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引用おわり。
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考えたいと思います。
・正命題：「必然的な存在者」を認める立場
・反命題：そのようなものの存在を認めない立場
まず、ある事柄が起こる場合、必ずその原因があるとすると、
その原因にもさらに原因が存在して…と遡及していき、何ものにも条件づけられない
必然的に存在するもの（神）が存在するはずだとする立場が出てきます。
一方で、条件が一つ変わったらある事柄は起こらなかったかもしれない。
つまり、すべての事柄は偶然的なものと考えることもできるわけです。
ここで考えなければならないのは、
この偶然は「自由意志」が働いているのではないと言う点です。
なぜなら、もしある事柄が物質的なものだけで生起するとしたら、すべての物体は
ニュートンの運動方程式に従って未来永劫、その運動は決定されてしまうからです。
この箇所ついては、原書（の翻訳）をあたるなどして議論を深めるべきだと考えます。
正直、よくわからない（笑）
こうしてカント（著者）は、この場合、正命題・反命題どちらの立場にしても
成立してしまうとしています。
したがって、「神の存在」についても証明不能であるとしています。
これは、第一と第二のアンチノミーのように
正命題・反命題が共に成立しなかった場合と対照的ですね。
以下、西研氏の著書より引用。
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さて、これまでの四つのアンチノミーの議論をまとめておきましょう。
カントは、第一・第二のアンチノミーは正・反どちらも「成り立たない」と論証し、第三・第四のアンチノミーは正・反どちらも「成り立つ」と結論づけています。前者は空間・時間や物質といった同種のものの系列を論じ、後者は原因と結果のように異質な系列を論じている点で、質の異なるアンチノミーといえます。
ただし、どのアンチノミーも、合理的に共有可能な答えは出ないという点では共通しています。なぜなら、いずれの問いも、人間が認識することのできる現象界を超えた対象を、勝手な想像で議論しているからです。
（中略）
理性は推論に推論を重ね、究極的に無条件なもの（究極の真理）に至ろうとする性質をもっています。この「究極的な完全なもの」として、理性が思い描くものを「理念（イデー）」と呼びます。感性が直観を、悟性が判断をつくったように、理性は理念をつくるのです。しかし、四つのアンチノミーが示したとおり、理念は現象界（空間・時間）を超え出ていますから、それについて正しい答えを導くことはできません。
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引用おわり。
なんだよ？説明できないのか。
マジバカ猿は、なんとなくそういう気分だったというわけか。
アホだな（笑）
「理性の暴走」というのは、理性が現象界の外にまで思考をめぐらして
勝手に理想的なものを構築してしまうことであった。
だから当然、そんな理想的なものに関する問い（宇宙に果てはあるのかなど）に
たいしては回答不能に陥るわけだ。
つまり、答えの出るはずもない無意味な問いを問い続けることになる。
それは「悪い」ことだと言えるが、
その一方で、近現代の科学におけるような数々の発見が副産物として得られるというのも事実。
つまり、理性の暴走が科学の発展に寄与しているということだ。
そういう意味では「悪くない」とも言える。
そもそも、「悪い」「悪くない」は各人の主観ですから（笑）
マジバカ猿は、なんとなくそういう気分だったというわけか。
アホだな（笑）
「理性の暴走」というのは、理性が現象界の外にまで思考をめぐらして
勝手に理想的なものを構築してしまうことであった。
だから当然、そんな理想的なものに関する問い（宇宙に果てはあるのかなど）に
たいしては回答不能に陥るわけだ。
つまり、答えの出るはずもない無意味な問いを問い続けることになる。
それは「悪い」ことだと言えるが、
その一方で、近現代の科学におけるような数々の発見が副産物として得られるというのも事実。
つまり、理性の暴走が科学の発展に寄与しているということだ。
そういう意味では「悪くない」とも言える。
そもそも、「悪い」「悪くない」は各人の主観ですから（笑）
>>[18]のドイツ語訳がこちらw
"Amoklauf der Vernunft" bedeutete, dass die Vernunft außerhalb der phänomenalen Welt dachte und
Sie sollte ein Ideal für sich selbst konstruieren.
Daher sind Fragen nach einem solchen Ideal (z. B. ob das Universum ein Ende hat) natürlich unbeantwortbar.
Die Antwort auf solche Fragen (z. B. ob es ein Ende des Universums gibt) ist unbeantwortbar.
Mit anderen Worten: Wir stellen ständig sinnlose Fragen, die niemals beantwortet werden können.
Das wäre eine "schlechte" Sache,
Andererseits ist es aber auch so, dass viele Entdeckungen, wie die der modernen und zeitgenössischen Wissenschaft, als Nebenprodukt gemacht werden können.
Mit anderen Worten: Der Ausbruch der Vernunft trägt zur Entwicklung der Wissenschaft bei.
In diesem Sinne kann man sagen, dass er "nicht schlecht" ist.
Zunächst einmal sind "schlecht" und "nicht schlecht" für jeden Einzelnen subjektiv (lacht).
"Amoklauf der Vernunft" bedeutete, dass die Vernunft außerhalb der phänomenalen Welt dachte und
Sie sollte ein Ideal für sich selbst konstruieren.
Daher sind Fragen nach einem solchen Ideal (z. B. ob das Universum ein Ende hat) natürlich unbeantwortbar.
Die Antwort auf solche Fragen (z. B. ob es ein Ende des Universums gibt) ist unbeantwortbar.
Mit anderen Worten: Wir stellen ständig sinnlose Fragen, die niemals beantwortet werden können.
Das wäre eine "schlechte" Sache,
Andererseits ist es aber auch so, dass viele Entdeckungen, wie die der modernen und zeitgenössischen Wissenschaft, als Nebenprodukt gemacht werden können.
Mit anderen Worten: Der Ausbruch der Vernunft trägt zur Entwicklung der Wissenschaft bei.
In diesem Sinne kann man sagen, dass er "nicht schlecht" ist.
Zunächst einmal sind "schlecht" und "nicht schlecht" für jeden Einzelnen subjektiv (lacht).
理性の暴走によって生じたアンチノミーは、答えの出ない問いでした。
だからといって、この問いはまったく意味が無いというわけではありません。
カントはこの後、自由意志と道徳の関係を議論しているようです。
そんなわけで『純粋理性批判』の終盤では、カントはこの問題に関連して
道徳の問題との関係を取り上げることになります。
以下、西研氏の著書より引用。
-----------------------------------------------------------------------
では、神や魂の不死はどうでもよくなるかというと、そうではありません。『純粋理性批判』の終盤で、これらはふたたび取り上げられます。「神がいる／いない」ということは理論的には決定できないが、「よく生きる」ためには神や魂の不死を信じることが必要だ、という議論をカントはしています。神の問題を「いるか／いないか」という問いから切り離したうえで、「なぜ人は神を求めるのか」という問いに変換して復活させようとする、といってもいいでしょう。
そのさいもうひとつ重要な意味をもってくるのが、人間の自由意志についての議論です。第三のアンチノミーでは、いったん「ある」とも「ない」ともいえないと結論されましたが、自由がなければ道徳を語ることにも意味がなくなってしまいます。ですから、自由と必然の関係も取り上げられます。
こうして『純粋理性批判』の終盤では、よく生きること──これはカントでは道徳的に生きることを意味します──をめぐって、自由と必然の関係、神、魂の不死がふたたび取り上げられることになるのです。
-----------------------------------------------------------------------
引用おわり。
だからといって、この問いはまったく意味が無いというわけではありません。
カントはこの後、自由意志と道徳の関係を議論しているようです。
そんなわけで『純粋理性批判』の終盤では、カントはこの問題に関連して
道徳の問題との関係を取り上げることになります。
以下、西研氏の著書より引用。
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では、神や魂の不死はどうでもよくなるかというと、そうではありません。『純粋理性批判』の終盤で、これらはふたたび取り上げられます。「神がいる／いない」ということは理論的には決定できないが、「よく生きる」ためには神や魂の不死を信じることが必要だ、という議論をカントはしています。神の問題を「いるか／いないか」という問いから切り離したうえで、「なぜ人は神を求めるのか」という問いに変換して復活させようとする、といってもいいでしょう。
そのさいもうひとつ重要な意味をもってくるのが、人間の自由意志についての議論です。第三のアンチノミーでは、いったん「ある」とも「ない」ともいえないと結論されましたが、自由がなければ道徳を語ることにも意味がなくなってしまいます。ですから、自由と必然の関係も取り上げられます。
こうして『純粋理性批判』の終盤では、よく生きること──これはカントでは道徳的に生きることを意味します──をめぐって、自由と必然の関係、神、魂の不死がふたたび取り上げられることになるのです。
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引用おわり。
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