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涙目魚コミュの恋は盲目

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えー、恋ってなぁするものではなく、してしまうもんだと私は思ってまして。
あたりめぇだと、思った方もいらっしゃると思うのですが。
ある、牧師の息子の廃人の男がなにやら死ぬ前に言いましてね。
男が、本当に好きなものは2つで、それは危険と遊びであると言っておりまして。
男は女に恋をするけれども、それは遊びのなかで最も危険なものであると。
まぁ、こんなかっこいい事を言って死んでったんですけどもね。

私も男でありまして、まぁわからないわけでもないのですが
古いラブホテルが私は好きでして、あの雰囲気はなんとも言えない興奮がありましてね。

遊びも減ればラブホも潰れるってんで、どうしたもんかとたまに考えるわけですけれども、

やはり、恋ってなぁ遊びよりも本気の方が情熱的で燃え上がるってのがイキだと思うわけでして。
恋は盲目なんてくらいに愛せれば、そりゃもう目の前がお先真っ暗であろうとも
恋するやつぁ素敵でかっこいいと私は思う次第でございます。
まぁそれも遊び心があっての事でございます。

え〜、まぁ関係のない話ではありますが

ある日、魚屋の鯛吉がなにやら、慌てて学のある先生の所に走って行きましてね。
この男見た目は男前ですが、中身がてんであほうでありまして。
今夜は俺の奢りだとはりきるも、財布がねぇってんで
友人に借りたはいいが、友人のもっていた財布がてめえのもんだとも気付かずに借りを作ってしまうほどのあほうでして、後に友人が財布を目の前でぶーらぶらするも、「いい財布だな」なんてこと言って、友人が「おまえさんの目は節穴か?」ってぇ聞くと、「へぇええ、そりゃなんかあれかい?そんな死なねぇ穴を持った遊女がいるのかい?俺はもう入れた瞬間天国が見えちまうよ」などと、わけのわからんことをいうもんでして、だけどまぁ、そうゆうやつほどみんなに慕われやすいもんでして。

「先生〜先生〜聞いてくだせ〜」

「おお、こりゃ、鯛吉じゃねーかどうしたんでぇ、顔に鱗なんかつけて」

「いやあ、先生にぜひに、必勝のお願いにきまして」

「おお、競馬か?お前さんが賭け事なんて珍しいこった」

「いえいえ、そうじゃねーんです。なんか春がきたらしいんですよ春が」

「春?なにいってんだいお前は・・・皐月賞はもう終わっただろ?イスラボニータが勝って、俺は負けちまったんだよ。かーちゃんにめちゃくちゃ怒られたわ」

「いえいえ、競馬じゃねぇーんです。なんというか、一目ぼれってのになっちまったみたいで、胸がこう痛くて痛くてたまらんわけでして、でもそれがなんだか心地よい感じもしましてね。こんな病ははじめてで、先生になんとかしてもらおうとおもいやして」

「ほおお、こりゃ珍しい事もあるもんだ。あほうでも恋煩いになるもんなんだな。それで、どうしてほしいんだい?」

「この胸の痛みをどうにかこうにか取ってもらいたくて、なんか薬かなんかあればもらおうと思いまして」

「そうだなぁ、そりゃおめーそんな薬はねぇよ」

「えええええ、ねぇ〜んですか?そんなに偉い先生でも持ってないんですか?これからずっとこの胸がずきずきとする痛みに耐えて、そのうち爆発して死んじまうってことですかえ?!」

「いやいや、誰にそんなこと言われたかはしらねぇが、爆発はしないから」

「へぇぇ、じゃ〜どんどん心臓が圧縮されてそのうち、塵になって消えてく方ですね・・・」

「めんどくせーな・・・とりあえず、死ぬわけじゃないから安心しな」

「ほぉ・・よかった」

「それで、おめーさん、いつから痛みだしたんだい?」

「へぇ、それがですね。仕入れの帰り道に、煙吸いながらぼてぼてと帰ってたんですがね。前から、そりゃもうべっぴんが歩いてきまして、綺麗な黒髪で、目はリスのようにくりくりしてて、垂れさがった前髪を耳にかける仕草はまるで、マスクの時のキャメロンディアスみたいにセクシーで、目があってニコっと笑う姿は月影千草のようでして、なんだか、もうそれから家につくまでなにがなんだかわからずでしてね。その日からもう、毎日毎日その女の事を考えては、ぶらぶら歩いて、見つけては後ろからついて行って、娘の家は花屋をやってましてね。家の前で娘が眠るまでそこにいる生活がはじまっちまいまして。」

「ほおお、月影千草の笑う姿とお前のストーカー行為は怖くてよくわからんが、そりゃお前完全に恋じゃねーか」

「なるほど・・・これが噂の恋ってやつですか・・一体どうすりゃいいですかね?」

「そりゃお前、男なら面と向かって好きだって伝えりゃ答えがでるわな。中身はあほうだが、幸いお前さん顔はピカイチだ。んで、その娘はどこにすんでんだ?」

「面と向かって、す、好きだなんてとんでもねぇ〜!恥ずかしくてそんなことできやしね〜よ」

「なんだ、肝っ玉の小さいやろうだなぁ・・わかった、それじゃー恋文でも書いて渡すか。」

「いやー、情けねー話、俺は字をかけねー」

「そうかそうか、なら俺が代筆して書いてやるから、どう伝えたいかいってみな?」

「おおお、それはありがたい、先生ほんとに感謝いたします。」


「んで、どんなふうにする?」

「そうですね」

拝啓 花屋の娘へ

一目見た瞬間から、貴女に焦がれるこの心をどう許せばいいのかわかりません。
貴女を囲む花が羨ましがるほどに、貴方は美しい
私は貴方が望むのであれば
あの輝く月さえ貴方に差し上げたく思います。
私は阿呆で御座いますが、ただの阿呆ではございません。
貴女に惚れた阿呆で御座います。
どうか、私の想いが伝わればよいと思います。
あわよくば一発


「ほおお、おめーさんにしては言うじゃねーか、最後の一発は消して、茶でもってことにしてこれで完成だな」

「へぇ、ありがとうございます先生、このご恩は一生できるだけ忘れないように致します。」

「なに、その実は忘れたいみたいな感じ。まぁ、恋ってのはいいねぇ!こっちまでうきうきしてくるね〜、そういう気持ちってのは長く一緒にいると忘れがちになっちまうこともあるけども、そういう話を聞くとこっちまで、かーちゃんと出会った頃の気持ちを思い出しちまうねぇ。いいねぇ幸せもんだよ。なんでぇなんでぇ、鯛が鯉に恋してめでたいってやつか??」

「そうですね」

「温度差!!!!!精一杯のおもしろいやつ!!」

「先生、もう一つお願いがあるんですが・・・」

「え・・うん・・なに・・聞く聞く」

「ちょっとこの恋文を渡しにいくの付いてきてはくれませんか?怖くて怖くて」

「そうか、まぁ・・・ここまで乗っかったんだ。見届けてやる」

それから、二人は花屋の娘に会いに行きまして

「おうおう、どれだい鯛吉、おめーをそこまでお熱にしちまう美人ってのは」

「へぇ・・あそこにいるのがあっしのエンゼルでさぁ・・・」

鯛吉が指差した、その先に見た娘ってのは、そりゃもうボディビルダーのようなゴツゴツした骨格をしておりまして、顔なんて厚焼きせんべいのようで、よく言っても美人なんてもんではございませんでした。

「おい、鯛吉お前仕草が誰に似てるっていってたっけ?」

「へぇ・・キャメロンディアスですが・・・」

「ありゃおめー、リックディアスだ」

「なんですかそりゃ〜」

「まぁ、なんだ・・・お前はほんとに幸せ者だな」

「へぇ、そりゃありがて〜」

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