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アメツチの言霊現象学コミュの父韻学。八神の働きと参考になる文章たち

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 八神の働きと参考になる文章たち。
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 こうして、意識の一瞬であるイマココの、
   ある
   あり続ける
   あった
   あったと分かった
   あらしめる
   あらしめよう
   あるという拡がり
   あるという中心
という、意識の四方八方、過去から未来への流れが可能となります。

 イマココという一本の統合体としての柱でありながら、八種の方向に分化できる意識ということで、分化してそれぞれ別々の顔を持つようになっても元の根は一根です。ですのでこう言っていたのが、ああなりそうなりでころっと抵抗なく変わることもできます。

 その相手対象となるのが今まで述べてきた言霊ウアワオヲエヱの母音半母音の世界です。
 ところがこの現象のあるだけの世界というのは実は何も無い世界です。

 「 お寺の鐘が「ゴーン」と鳴りました。誰かの耳に聞かれて「お寺の鐘が鳴ったな」と思います。ですがよくよく考えてみますとお寺の鐘は「ゴーン」と鳴っていない。
鐘が「ゴーン」と鳴るのではない。お寺の鐘は鳴っていません。無音の振動波を出しているに過ぎません。
鐘を突きますと振動を起こして鐘から音波が出ます。その音波が空気中に伝わって人間の耳に聞かれますと何かの感応同交が起こる。」

 「 もう一つ、虹は七色、昔は八色が常識でした。旧約聖書の創世記には人間と神の問答があります。神の言葉に「我、空に虹を起こさむ、これ神と人間との契約の印なり」とあります。その意味は「人間に八つの知性を与える。それによって人間は全てのことを認識できる。だが神はその根本知性を八つしか与えないぞ。
虹は神と人間とを結ぶ契約の印だよという意味ですが、虹も鐘と同じで初めから七色ではございません。空にあるのは八つの光波、太陽の光が分解されて八つの違った波長の光の波が架かっている。七色の虹が架かりました、無色の光波を出しているに過ぎません。人間の目に映ずると初めて「あれは虹だ」と七色、昔なら八色に識別される。」

 「 鐘の振動波が人間の耳に達し、虹の光波が人間の眼に映りました時に、人間の根本智性であります八つの父韻が「何の音か、何の光か」を問い掛ける。問い掛けた父韻と客体の波動がシンクロナイズしますと「ゴーン」と聞こえ、「七色」に映る。」

 「 ピアノはピンポンと鳴っているのではなくて、叩いて音波を出しているに過ぎません。主体は撞かれた鐘か、架かる虹か、弾かれているピアノか、聴いている私達が客体なのか。」

 「 主体の問いかけにだけ答えるのが客体です。聞いた、見た人間が客体であるならば、万物の霊長とは言われない。人間の五感感覚の意識から見ても主体です。それを「泣き沢女の神」と表現したわけです。(後で出てきます。)」

 「 この泣き沢女の神を人間は授かっておりますから、何かが起こっている波動と結びついて、鐘が鳴っている、虹が架かっている、小川のせせらぎはいいな、あっ、虫が鳴いているな等々を認識することが出来る、人間が万物の霊長である所以です。」

 もっぱら感覚受容器官を介した話ですが、人にはその他に知識、按配、感情等を介した世界が拡がっています。その各々に感応同交を起こさせる八父韻が介在します。

 つまり各現象となるには八父韻との「まぐわい」が必要となります。その結果現象が「ゴーン」という音を聞く、等々ということになります。

 そしてその音の聞き方聞こえ方が八種あることになります。

 一) 宇比地邇(うひぢに)の神。 現に鳴っているという強い思いで聞く。
 二) 妹須比智邇(いもすひぢに)の神。 現に鳴っている鳴り続けて欲しいという思いで聞く。
 三) 角杙(つのぐひ)の神。 鳴ったものを自分の耳元に引き寄せるように聞く。
 四) 妹活杙(いくぐひ)の神。 鳴ったものは自分が鳴ったかのように聞く。
 五) 意富斗能地(おほとのぢ)の神。 鳴ったものを静め落ち着かせようと聞く。
 六) 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。 鳴ったものが拡がり伝わるように聞く。
 七) 於母陀流(おもだる)の神。 鳴ったものが世界全体に響いているように聞く。
 八) 妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。 鳴ったものの核を煮詰めるように聞く。




 先天構造内の働き神・いきさま神。
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 (一) 宇比地邇(うひぢに)の神。
           ・ 【言霊 チ】    
           ・ (ウの性質)現有性 父韻
           ・ 精神宇宙全体がそのまま現象発現に向って動き出す端緒の力動韻
           ・ 現に在るものがあるとする力動。
           ・ (チテツトタの力動韻 ・ 今−今の働き主体側)
 宇は地と比べて近い。天は地と比べて近い。吾の眼の全体感はそのまま相手対象に向ういとなみ・働きをする

 宇(いえ、宇宙、心の家、心の全体、人格全部)は地(眼に見えるもの、現実的なもの)と比べて以て近いものだ、天が地と比べて近い。。心全体が地に近いとは、心全体人格全体がそのまま現象となって現れ出てくること。
 言霊チとは宇宙全体がそのまま現象となって現れ出ようとする力動韻ということ。ウヒジニが宇宙全体がそのまま現象界に姿を現す韻。一瞬に現象化する力動。地に区比べて近い。決心して飛び出すとき。
 精神宇宙全体がそのまま現象発現に向かって動き出す端緒の力動韻。
 心の宇宙全体がその時その場で全体を現象化する瞬間の意志の韻。

 『以上の母音世界の十の現れ方の最初の父韻は、心の宇宙・家全体(宇・人格)は地に比べて以て近(邇)い、(心全体が地に近い・心がそのまま現象となって現れる)ものを現そうとする力動韻で、言霊チと名付ける。 』
 「「現にあるものとして全体(宇)を見ている見方で、思い考えが相手対象(地)に付いて確認(比)する以前にそのままの通り(邇)としてしまう見方の力動韻。」

 1・あると識別する世界の主体側。眼を開けて物を見た見ないの世界、今あると五感で了解している世界。

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 (二)  妹須比智邇(いもすひぢに)の神。
          ・ 【 言霊 イ】
          ・ (ウの性質) 現有性。
          ・ 動き出した力動が持続する韻
          ・ 現にある物がありつづける力動。
          ・ (イエユヨヤの力動韻 ・ 今−今の働き客体側)
 すべからく智に比ぶるに近かるべし。智による選択に依らずとも相手対象のなりさまと成る。

 「チ」と陰陽・作用反作用の関係。言霊イは現れ出てきた動きの持続する働きの韻。パッと現れたものが弥栄に延び続く姿。須らく智に比ぶるに近かるべし。智に比べで近い。飛び出した後は言霊イ。それは否応なく自分の智恵に頼らざるを得ません。
 太刀を振り下ろす瞬間が言霊チなら、振り下ろされた太刀を持つ手がどこまでも相手に向かって延びていく様が言霊イ。
 動き出した力動が持続する韻。
 持続性の意志の働きの韻。

 『次に。須らく智に比ぶるに近かるべしと読め、パッと現れ得られたものが弥栄に延び続く姿で、知識で考えながらしていくよりも智恵による即時的な判断行為が相手側に延びていく力動韻、言霊イ(や行)と名付ける。 』
 「次に、知識を取り出し整理比較検討(須)して知識を出し合って(智)行為していくよりも(比)、現れ出た動きの持続の働きに乗ってしまう(邇)力動韻。」

 2・あると識別する世界の客体側。1の妹背の物が今あり有り続けている世界、今あり続けていると五感が持続している世界。

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 (三)  角杙(つのぐひ)の神。 
          ・ 【 言霊 キ】   
           ・ (オの性質)掻き進める働き。
          ・  体験内容を自我の方向に掻き寄せようとする力動韻・過去を自分方向に。
          ・ 在ったものを現在に収納しようとする力動。
          ・ (キケクコカの力動韻 ・ 過去−今の働き主体側)
 立てた規範をもってその運用に合うように相手対象を引き寄せるいとなみ、働き。

 判断力で人が生きるために必要な知識、信条、習慣等々を、角を出すように掻きくって自分の方に引き寄せてくる働きの力が父韻キ。
 体験内容を自我の方向に掻き寄せようとする力動韻。
 掻き操ろうとする意志の働き。

 『天与の判断規範で人が生きるために必要な知識信条習慣等を、角を出すように掻き操って自分の方に引き寄せてくる働きの力動韻で、過去にできあがっている基準(角)を今に押し当てようとする、父韻の言霊キと名付ける。 』
 「角は既得の判断規範で相手対象を自分の方に引き寄せ、自分と同じものにしようとする過去を引き寄せ現在にしようとする力動韻です。」

 3・あると識別する世界の主体側。眼を開けて見たものが今もあり続けていることに結ばれる世界、記憶を掻き寄せて現にあるものに結び付こうとする世界。

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 (四)  妹活杙(いくぐひ)の神。 
          ・ 【 言霊 ミ】     
          ・ (ヲの性質) 掻き集めたものに付こうとする動き。
          ・ 精神内容の中に己にある自己の体験内容に思いが結びつこうとする力動韻・自分を過去へ。
          ・ 在ったものに自分を置き換え整理しようと梳く力動。
          ・ (ミメムモマの力動韻 ・ 過去−今の働き客体側)

 立てた規範を中心にして相手対象に適合させるようななりさまを探す働き。 


 自らの判断力によって(杭)、生活をさらに発展させようと世の中の種々の物に結び付こうとする力動。
  精神宇宙の中に己にある自己の体験内容に思いが結びつこうとする力動韻。
 心の宇宙の中にあるものに真っ直ぐに結びつく働きの韻。

 『 今思いつき閃き等突如生き始める意識を判断の基準にして相手対象に結びつこうとする力動韻で、言霊ミと名付ける。』
 「生きている印の判断を過去に結び付け、現在を過去において実となるようにする力動韻です。」

 4・あると識別する世界の客体側。3の妹背で眼を開けて見た今ある世界を過去の世界の中身、果実とするように成果をあげようとする世界。

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 (五)   意富斗能地(おほとのぢ)の神。
           ・ 【 言霊 シ】 
           ・ (エの性質) 拡がりの保存収縮。
           ・ 精神宇宙にある精神内容が螺旋形の中心に静まり収まる力動韻
           ・ 現に在るものを静め落ち着かせ調和させようとする力動。
           ・ (シセスソサの力動韻 ・ 今−未来の働き主体側)
 大いなる量りの働きの地。選択決着を目指して納めようとするいとなみの識別の土台となる働き。

 大いなる量りの働きの地。大きな識別(斗)の働き(能)が土台となるように静まること、。言霊シとは人の心の動きが心の中心に向かって静まり収まる働きの韻。
 精神宇宙にある精神内容が螺旋形の中心に静まり収まる力動韻。
 螺旋状に求心的に中心に向かって静まる意志の動きの韻。

 『次に、大いなる量りの働きの地と読め、大いに安心できる(意富)度量識別(斗)の働き(能)の土台(地)を選択しそこに立ち止まり静まるようにする能動韻で、言霊シと名付ける。 』       
 「杙の判断があったものとして過去に向かうのに対して、斗(量り・測り)の判断はかくあるだろうという未来の相手対象に向かいますが、自分が大いなる識別・量りの能力を秘める安定した中心の土台になって未来を創造しようとする力動韻となる。」

 5・あると識別する世界の主体側。眼を開けて見たものの選択において今あるものがこれからもあるように鎮めようとする世界。

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 (六)  妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。
           ・ 【 言霊 リ】。
           ・  (ヱの性質)保存収縮の拡がり。
           ・ ある精神内容が宇宙の拡がりに向って螺旋状に発展拡大して行く力動韻
           ・現に在るものを他者の未来に広め置き換えようとする力動。
           ・ (リレルロラの力動韻・・今−未来の働き客体側)
 大いなる量りのわきまえ。選択識別されたなりさまが繰り返し述べられるような働き。

 大いなる量りのわきまえ。人間の識別の力(斗)が心の宇宙の拡がりに向かって何処までも活用されるよう発展伸長して行く力動韻。
 ある精神内容が宇宙の拡がりに向かって螺旋状に発展拡大していく力動韻。
 心の中をグルグル駆け回りまさに螺旋状に心全体に発展していく動きの原動力になる意志の韻。

 『大いなる量りのわきまえ、と読め、選択された識別の土台を大いに述べ伝え、心の宇宙の拡がりに向かってどこまでも活用されるよう発展伸長していく力動韻で、言霊リと名付ける。 』
 「大いなる識別の基準判断が未来の事柄に述べ伝えられ、転がり拡がらせようとする力動韻」

 6・あると識別する世界の客体側。5の妹背で、眼を開けて見たものの選択において今あるものがこれからもあるように動き拡張しようとする世界。

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 (七) 於母陀流(おもだる)の神
           ・ 【 言霊 ヒ】 。   
           ・ (アの性質)火花の先端にて、表面性。
           ・ 精神内容表現が精神宇宙球の表面に完成する韻
           ・ 現に在るものが現在という表面を開顕・開発しようとする力動。
           ・ (ヒヘフホハの力動韻・過去今未来の全体の働き主体側)
 意識内容が自己の表層へと上昇し自己の表面結界を超えて、表面で見つかったものと結び付こうとする働き。

 表面に完成する韻。物事の事態をしっかり把握してその言葉としての表現が心の表面に完成する働きの韻。
 精神内容表現が精神宇宙球の表面に完成する韻。
 言葉として意識表面に完成する原動力となる意志の韻。

 『 於母陀流・オモダルは表、面に足るで、表面に完成しようとする力動韻で、言霊ヒと名付ける。』
 「心の表面に完成する働きの韻で、心の表面とは各言霊の表面であると同時に組み合わされ結びついた全体の表面、あるいはこれから出てくる意識の全体の表面でもある、心の表面になる韻。」

 7・あると識別する世界の主体側。眼を開けて見た全体印象においてその表面に了解安心を見出す世界。

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 (八)    妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。
            ・ 【 言霊 ニ】
            ・ (ワの性質)火花の中心への収束性。
            ・ 物事の現象の種が精神宇宙の中核に煮詰まり成る韻
            ・現に在るものが成熟において内部中核へ吸引されていく力動。
            ・ (ニネヌノナの力動韻・過去今未来の全体の働き客体側)
 心の深部(夜)のなりさまの恐れおおさがもの事の原因となるように煮詰まる働き。

 あやにかしこき音。心の底の部分に物事の原因となる音が煮詰まり成る韻。
 物事の現象の種が精神宇宙の中核に煮詰まり成る韻。
 事態か心の中心に煮詰まる根本意志の韻。

 『心の表面とは反対に心の中心部、底の部分(夜)に底部に物事の原因となるあやしきかしこき音(ね)が煮詰まり成ろうとする力動韻で、言霊ニと名付ける。』
 「心の内部に怪しくも賢い創造意志の原因となるものが凝集煮詰まる韻。」

 8・あると識別する世界の客体側。7の妹背で、眼を開けて見た全体印象においてその中心内面に了解安心を見出す世界。



  例えば、鐘がゴーンと鳴る八父韻。
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 例えば、鐘がゴーンとなる言霊オ次元(記憶、概念、知識、等)の世界での現れ方を見てみましょう。(順位付けが前項と違うのは後に06章で説明されます。)


 0) 鐘の音を聞こうとして聞いたのでもなく、自覚的に聞きに行ったのでもなく、どこかの鐘が鳴っているのが、あっ鳴っているなと気付くだけです。それでも強制的に鐘の音が耳に入ってしまい自然に聞こえたとか、鐘の音だと判別できるだけの関心は持っていたのでしょうか、いわゆる偶然に聞きました。その時も音は自分の廻りを取り巻いていて、自然の音、人や車の音等があります。しかし鐘の音を聞いてしまいます。つまり無意識的無自覚に聞きました。とはいっても鐘の空気振動の音圧が鼓膜に達して、気付かなかったかもしれないが、この場合は鐘に気付いたということです。

 三) 角杙(つのぐひ)の神。(父韻 Ki)
  他の雑多な音やあるいは会話中であっても鐘の音がその人に取り付き、鳴ったものを自分の耳元に引き寄せるように聞く。鐘の音を聞く初めです。自覚的でなく向こうからやって来たものを受け入れます。ここから受け入れ方の様々な形容が幻聴の分野までも拡がっていくこともあります。何かの現象を見て疑問を感じる時、それを心の中心に掻き寄せます。

 一) 宇比地邇(うひぢに)の神。(父韻 Ti)
 何々の何の音という判断以前に取りついた(取り憑かれる)音があります。音の判断以前に音の実在が自分に憑きましたで、自分の判断の対象があっと言う間にそのやってきた音に関するものになり、確認するように自分に取り入れるように、現に鳴っているという強い思いで聞くようになり、そのことが意識の全体を占めていきます。そして疑問があるならば、自分の全体を占めているものに対して、いままで蓄積された経験・知識の全体で対応しようと照合していきます。

 四) 妹活杙(いくぐひ)の神。(父韻 Mi)
 聞こえているものがそれに対応している自分自身に取り入れるため、既得の意識と知性の全体で自分の中から成り出てきたかのように、鳴ったものは自分が鳴ったかのように聞くようにします。ここでは聞こえてくるものが、自分が聞いているという間違いの無い確認を得るようにしていきます。

 七) 於母陀流(おもだる)の神。(父韻 Hi)
 そこで確認しているものを自分の物象を創ることで自己所有するための、自分から出てくる創造活動があります。ここは言霊ヒが配当されていて、ヒとは霊であり気であり、自己自身であるとするところのものをつくります。ここでは音を聞く例ですから、単なる音を聴くことではなく、自分がその音を聞いている間違いなく聞こえている音を聞いている霊(ヒ)を所有している主となっていきます。ですので自分から発したように、鳴ったものが世界全体に響いているように聞いていきます。

 五) 意富斗能地(おほとのぢ)の神。(父韻 Si)
 聞こえてくる音と聞いている自分と自分が聞いている音と自分が聞いていると他者に知らせることとが、整理検討されて正しいと(瞬時の内に)決まれば、それを知らせる自己表出の安定した確定した姿を造ろうとします。その結果、鳴ったものを静め落ち着かせようと聞くことになります。(騒ぐのはその反対側の確認の仕方になります。)ここでは物象(言葉)を安定して相手に渡すことが探されます。

 八) 妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。(父韻 Ni)
 こうして安定した物象が探され、煮詰められ固定固着されて相手に渡されるようになります。しかし相手は相手で不定未定ですから少なくとも自分自身においては、はっきりした名目となって自分を打ち立てていきます。確かに鐘は鳴っているものは鳴っているのだというように、鳴ったものの核を煮詰めるように聞いていきます。

 二) 妹須比智邇(いもすひぢに)の神。(父韻 Yi)
 音は向こうからやってきて自分の注意を奪ったのにも係わらず、自分が聞いたと承認納得するために、聞いた音の持続を願うようになります。これは名目を立ててしまったことから起こる執着となります。執着は物や事から離れられなくなることではなく、認識認知意識することの中に必然的に含まれているものです。ですのでこの時点では、現に鳴っている鳴り続けて欲しいという思いで聞くことになります。

 六) 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。(父韻 Ri)
 当初は無自覚なところに与えられた鐘の音でした。それを聞いて確認したが為に自分が音を聞いていることを広める羽目になります。当初の無自覚性は変わりないのに頭脳に宣(の)っている間に、あれこれの理由付けや思いやりが凝り固まってしまいました。自分の聞いた音という名目が立ってしまった以上その作者である自分に従わざるを得ません。こうして鳴ったものが拡がり伝わるように聞くようになります。

 0) 以上は鐘の音が聞こえた瞬間に意識に起こる瞬間の過程を描写したものです。ですのでその後の、鐘の音色だとかどこの寺だとか何故鳴っているのだろうとかの話しにまではなっていません。
 言霊循環の鐘という実在世界に初めて関わり合う父韻の最初の循環の姿です。

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