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井戸端会議と政治mixiの会コミュの「ロシアーウクライナ戦争」と世界

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「ロシアーウクライナ戦争」と世界

開戦十日を過ぎて「ロシアの正体ープーチンの顔」が見えてきた。

それは「ワルシャワ条約機構の再編ー再構築」そこよりの「大ロシア帝国の再建」だろうか。

尚もプーチンは『豪邸の敷地総面積はモナコ公国の約39倍、建物の延べ床面積は1万7691平方メートル、建設総事業費は約1000億ルーブルと推定されている。豪華絢爛の建物内部には柔道場が用意されているほか、敷地内には、ヘリポートやスケートリンク、教会、円形劇場まで設置されているとされている』を建築した。

ソレは宮廷であるので『自らは皇帝に修まる」つもりなのだろう。

いま「将棋盤はウクライナ局面」ではあるがそれは実は「全世界」を意識対象としている。

是よりロシアと近接する小国はロシアを宗主国として仰がねばならない「中国方式の冊封体制」にちかい。その盟主にプーチンは収まるのだ。

しかしそれは「プーチンの片思い」でしかなく「ウクライナは独立」を追及している。

それは「混乱は世界を巻き込み生起収斂してゆく」大混乱は必至。


 てなことで「このトピックス」を立てることにします。

 ここは皆さんが好きに情報を上げてください。

 しかしわても情報を集めるけれども、皆さんも集めてください。

 わて 「疲れてます」皆さんの協力が必要です。


・#ウクライナ情勢 #ロシア #プーチン
【兄弟か宿敵か】ウクライナとロシアにまつわる歴史をわかりやすく解説
2022/02/14
https://youtu.be/a6YBA86mwm8

・【ウクライナ侵攻】ロシアによる軍事行動の歴史と各国の思惑をわかりやすく解説
2022/02/26
https://youtu.be/brRl5MyhP3Y


・第一次世界大戦
https://youtu.be/XxvIDIpbHRo

・第二次世界大戦
https://youtu.be/JnXXYD8lXqY

・第二次世界大戦の後


ー−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

・オデッサ騒乱 2014年5月
https://www.youtube.com/watch?v=nVq_Iz-1soo

◆【日本語字幕】【閲覧注意】【年齢制限】ウクライナ・オデッサの悲劇
- YouTube https://m.youtube.com/watch?v=1EZay_KOxJE

コメント(404)

>>[364]

わかんないよ。「アホは何でもスル」からね。

今は「粛清の嵐」さ。国民は皆黙ってしまうよ〜♬ドクロ
ゼレンスキーが欧米の援助金で「私腹を肥やした」は嘘?本当?
「豪華プールつき大邸宅」写真を検証
Fact Check: Does Zelensky Live in $5.5M Mansion With Infinity Pool?
2023年7月22日(土)12時57分 ブレンダン・コール
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/07/post-102245.php#google_vignette


ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領(2022年10月) Ukrainian Presidential Press Service/Handout via REUTERS


<ゼレンスキー大統領が援助金を不正に使って白亜の豪邸を所有していると「物件写真」を投稿する人々の主張は正しいのか?>

ロシアの侵攻に激しく抵抗し、現在は欧米諸国からの支援を得て反転攻勢に出ているウクライナ。そのトップとして国民を鼓舞し続けるウォロディミル・ゼレンスキー大統領だが、そんな彼が欧米からの支援で「私腹を肥やしている」という根拠不明の主張が一部で盛り上がっている。最近では彼が所有する物件だとして白亜の豪邸の写真が投稿され、注目を集めている。果たしてこれらの写真や主張は信用できるものなのか、検証を行った。

■【画像】ゼレンスキーの自宅だとしてネットに投稿された「白亜の豪邸」...その真相は?

ゼレンスキーが政権トップの座に上り詰めたのは、この国で2015年に放送された『国民の僕(しもべ)』というドラマがきっかけだ。ゼレンスキーが演じた主人公は、もともと教師だったが、ウクライナ政権の汚職を批判するところを隠し撮りされて投稿された動画が話題をさらい、最終的には大統領になるという役柄だった。

人生は芸術を模倣する。登場人物たちがロシア語を話していたこの人気ドラマは、政治家たちの腐敗にうんざりしていたウクライナ国民の心に響き、ゼレンスキーは2019年、本物のウクライナ大統領になった。

しかし、ゼレンスキーは最近、根拠のない批判にさらされている。自身のドラマが容赦なくあざ笑ったような不正行為を、ゼレンスキー自らが働いているとする糾弾があとを絶たないのだ。

ロシアの侵略と戦うウクライナを西側諸国は援助しているが、こうした援助金がゼレンスキー個人によって不正に使われ、アメリカやイタリア、イギリス、最近ではフランスにまたがる不動産ポートフォリオの構築に使われている、というのだ。

たとえば、「陰謀論者」を自称するツイッターアカウント、リズ・チャーチルは、27万3000人にのぼる自らのフォロワーたちに向けて、ある物件の画像を共有した。まるでドラマで使われるような、緑豊かな丘にたたずむ豪邸の画像だ。

◆「これがゼレンスキーの自宅写真だ」と主張
チャーチルは、所有権に関する証拠を提示することもなく、こう書いている。「アメリカは、ウクライナに対する13億ドル規模の追加支援を発表したばかり。思い出してほしい...これがゼレンスキーの自宅の写真だ(笑)」

チャーチルはさらに、こう続けた。「夢のような邸宅の購入に協力してくれた貧しい個人や家族全員に礼状を書くよう、彼に求めるのは酷だろうか?」

しかしSNSでは、このチャーチルの主張をあざ笑う声がすぐに上がった。この画像の物件が、実際はフランスの不動産サイトで売りに出されているものであると指摘し、ゼレンスキーの所有物ではないと反論したのだ。

たしかにこの物件は、「グリーン・エイカーズ」という不動産サイトで、850平方メートルのベル・エポック様式の別荘と紹介されている。場所はフランス、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏のアルプ=マリティーム県で、価格は490万ユーロ(約7億6550円)。フランスにありながら「モナコからわずか数分」という点が「売り」らしい。

モナコは、フレンチ・リヴィエラとも呼ばれるコート・ダジュールの公国で、贅沢な暮らしは大好きだが、税金はあまり支払いたくないジェットセッター(自家用飛行機で世界中を飛び回る人物)たちに人気がある。

ベッドルームは4つあり、各ベッドルームに専用のバスルームが付いている。天然石や大理石などの「上質な素材を使って美しく改装」されているようだ。海が一望でき、当然のように「美しいインフィニティプール」も備えられている。

◆「なぜ嘘をつく?」「とんだ道化師だ」
この事実を知った人々からは、チャーチルへの批判が殺到している。ニールス・グローネヴェルトという人物は、「なぜ嘘をつく?」と問い掛け、ピンタレストで宣伝されているこの物件の画像を提示した。ウクライナ、オデッサ出身のケイト・レフチュクは、「とんだ道化師だ(笑)」とツイート。ほかにも「あの家はフランスのボーソレイユで売りに出されている。ゼレンスキーの邸宅ではない」という指摘が次々に投稿された。

根拠のない汚職の嫌疑をゼレンスキーがかけられたのは、これが初めてではない。2023年2月には、ゼレンスキーが米フロリダ州に3500万ドルの邸宅を持ち、国外の銀行口座に12億ドルを預けている、と主張する投稿がソーシャルメディアで拡散された。

トランプズ・ネヒュー(トランプの甥)というアカウントは、こうツイートしている。「ゼレンスキーは、15の邸宅と3機の自家用機を所有し、月収は1100万ドルだ。私たちの援助はどこに行くのか、と問いかける人が誰もいないのはなぜだろう?」

しかし経済誌フォーブスの調査では、彼らが主張する資産の証拠は発見されなかった。また、フロリダ州の公文書にも、ゼレンスキーが同州に家を所有していた記録はない。フォーブスは2022年、ゼレンスキーの不動産ポートフォリオは400万ドル相当で、自身が所有するアパートメント2室、共同所有のアパートメント2室、駐車スペース5台分、商用物件から成ると試算している。

ゼレンスキーの報道官セルヒー・ニキフォロフは2023年2月、AFPの取材に対して、こうした主張は、「自由と正義を求めるウクライナ人の戦いを支援するアメリカ社会に影響を与えようとする、意図的だが無益な試み」の一つだと断じている。
(翻訳:ガリレオ)


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ゼレンスキーが市民を見捨ててキーウ脱出? ロシアが示す「証拠動画」の真偽を検証
【プリゴジン謀殺】これで30人目の粛清★酷いねプーチンは。
>>[368]

スターリニストの常套手段で驚くに値しないよ。

「プーチンを倒せないー露軍・市民に問題あり」と見ているよ。

「民主主義が足りない」のさ。

本来なら「スターリニスト・チャウシェスクー銃殺」みたいにやってほしいね〜♬
「ウクライナによる自作自演では?」私を愕然とさせた日本の大学生の言葉
古川 英治 によるストーリー •
2 時間 コピーライト JBpress
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E8%87%AA%E4%BD%9C%E8%87%AA%E6%BC%94%E3%81%A7%E3%81%AF-%E7%A7%81%E3%82%92%E6%84%95%E7%84%B6%E3%81%A8%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%9F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%94%9F%E3%81%AE%E8%A8%80%E8%91%89/ar-AA1hKZ7U?ocid=msedgdhp&pc=W035&cvid=2f06b879884748e38301778319229d01&ei=27


写真はイメージです(出所:Wikipedia)
コピーライト JBpress 提供


 日本の新聞社のモスクワ支局特派員だった古川英治氏。新聞社を退社してフリージャーナリストとなり、ウクライナ人の妻とキーウに移り住んだ矢先の2022年2月24日、ロシア軍がウクライナへの全面侵攻を開始した。古川氏は、戦禍に巻き込まれたウクライナの人々のリアルな生活と感情を記者として当事者として書き留めた。自由と民主主義を守り抜こうとする戦時下の民の貴重な記録『ウクライナ・ダイアリー』(KADOKAWA)から一部を抜粋・再編集してお届けする(第3回/全3回、JBpress)

◆ウクライナと日本の距離

 ロシアのウクライナ侵攻開始から半年過ぎキーウは秋を迎えた。9月に入ると急に日が短くなり、肌寒くなってきた。ここから冬まではとても早い。

 ウクライナでの私の秋は特に短かった。日本の大学で講義をするため9月半ばから2カ月近く日本に滞在する予定だった。同じタイミングで妻も仕事の都合でしばらくウクライナ国外に在留することになっていた。ウクライナを離れ、日本で感じたことはこの本(『ウクライナ・ダイアリー』)を書く動機ともなった。

 キーウから夜行列車でリヴィウに向かい、そこから国境を越えてポーランド南部クラクフからウィーン経由で、日本へはほぼ3日かかった。

 すっかり秋だったウクライナと比べ、ほぼ1年ぶりの日本は蒸し暑かった。私はコロナウイルスのワクチンを二度しか受けていなかったので、空港で2時間かけて検査を受け、5日間の自主隔離に入った。戦禍にあるウクライナはコロナどころではなかったし、ヨーロッパでもコロナは終わり、仮に検査で陽性になっても、もはや隔離も必要ない。大半の人がマスクをつけて歩くのを見て、日本に来たのだと実感した。

 全15週の講義はすでに9月初めから始まっていた。私は大学にお願いして、半分はオンライン形式にさせてもらっていた。9月末から11月中旬まで対面で講じ、そのあと再びウクライナに戻ってオンラインで続ける計画だった。

 この大学はすべての講義を英語で行っている。私が担当するのはロシア地域研究で戦争について時間を割くことにした。プーチンがなぜ侵略に突き進んだのか。その問いはロシアの歴史、政治・社会の在り方、アメリカやヨーロッパ、中国との関係といったテーマを網羅する。学生の関心も現在進行形の戦禍にあるのではないかと考えていた。

 キーウからオンラインでつないだ9月初めの1回目にはウクライナの友人を招いて、体験を語ってもらった。2月24日のキーウからの脱出劇や国民の団結などについて彼女は熱心に話してくれた。いろいろ質問が飛び交うのではないかと期待していたが、初回だったためか、学生の反応は鈍かった。

 私が日本に到着したその日にプーチンは予備役兵の部分動員を発令した。核兵器の使用の可能性も再びちらつかせ、「これは、はったりではない」と、ドスを利かせて見せた。そして、占領下に置く東・南部4州(ヘルソン、ザポリージャ、ルハーンシク、ドネツィク)のロシアへの一方的な併合を9月末に宣言する。

 ロシア軍がこの4州から押し出されれば、プーチンの負けを意味する。だから、自国への併合を宣言してレッドライン(越えてはならない一線)を引き、ウクライナを支援する欧米に対して核使用の脅しを掛けたのだ。

 緊迫する戦況も日本にいると、遠いことのように感じられ、まるで「パラレルワールド」にいる気分だった。ウクライナのニュースは連日取り上げられていたが、ロシアの核攻撃の可能性やアメリカの反応、戦争はどうするのかといった議論が目立ち、そこにいる人々の思いは置き去りにされている印象を受けた。ウクライナとの距離は地理的なものだけではないかもしれない。


◆学生の反応に打ちのめされる

 私は日本でこんな質問をされるたびにひっかかった。

「ロシアはひどいが、戦意むき出しのウクライナにも問題があるのではないか」

「国民の犠牲が膨らんでいるのに、なぜゼレンスキー大統領は譲歩しないのですか」

 それは日本的な「平和主義」の観点かもしれない。しかし、これは白黒がはっきりしたロシアによる侵略だ。ロシア軍の占領下で虐待される市民を見捨てて、領土で譲歩することができるだろうか。自由と主権に妥協がありえるだろうか。歴史的に繰り返し侵略されてきたウクライナ人は「独立」の重みを身に染みて分かっている。譲歩がさらに大きな犠牲につながることも知っている。だから大半の国民が勝利まで戦う覚悟をしている。私が少しむきになってそんな説明すると、周りが引いていくのが分かる。

 大学でも学生の反応にショックを受けたことが何度かある。

「日本が侵略を受けたらどうするか」と投げかけると、学生の大半は「逃げる」と答えた。かくいう私も侵攻前に妻から「これが日本だったら」と問われ、逃げると即答している。おそらく多くの日本人がそうかもしれない。

「アメリカが衰退するのであれば、日本は(平和を維持するために)中国やロシアと同盟を結ぶべきです」という意見も出た。この学生は勢力の均衡を重視する国際政治学のいわゆる「リアリズム(現実主義)」の立場に立っていた。

「その場合、この大学の講義は英語から中国語になるのでは」と、私が切り返すと、教室は静まりかえっていた。

 地政学や現実主義といった国際政治論からだけ語り、そこに生きる民を無視する机上の議論は虚しい。ロシアが短期間に勝利し、ウクライナを支配するとの大方の予想を覆したのは、自由を守る民の決意と抵抗であることを、まず知ってほしい。「民主主義の後退」といわれるが、自由や民主主義、人権を求める人々の思いは世界で衰えていない。軍によるクーデターが起きたミャンマーなど、アジアでもそうだ。ウクライナはその戦いの最前線に立っている。ある時、私はそんなことを説いた。

 すると、こんな意見が飛び出した。

「この戦争は結局、アメリカの覇権主義が原因ではありませんか。メディアはロシアを悪魔のように仕立てているように思います。ブチャの虐殺だって、ウクライナの自作自演だったという報道もあります・・・」

 私は思わず、「議論は自由だが、フェイクニュースは持ち込むな」と感情的に応えてしまった。プチャの現場を自分の目で見たことを話し、自由や人権、主権について私が語るほど、どこか学生が冷めていくのを感じた。「戦争だから、何が本当に起きているのかは分からない」「とにかく、戦争を早く終わらせるべきだ」といった声も出てきて、打ちのめされた気持ちになった。

 ロシアの侵略を目の当たりにして暮らしてきたため、私は義憤にかられ、感情的になりすぎているのだろうか。自分自身に対するそんな疑念も湧いてきた。


◆早く帰りたい

 日本滞在中の10月半ば、ロシア軍はウクライナ全土の民間インフラへの大々的な攻撃に乗り出した。何十発ものミサイルや自爆ドローンによる攻撃を繰り返し、各地の発電施設が破壊され、真っ暗になった街の様子が報じられた。キーウの友人たちと交信すると、みなシェルターで夜を過ごしていた。外国にいる妻にママ(妻の母親)の様子を聞くと、左岸への攻撃はそれほどでもないらしい。

 早くウクライナに帰りたいとの思いが募った。それは取材のためではなかった。ただ、人々と共にそこにいたかった。

「我々はロシアのようにカネをつぎ込んで、プロパガンダを展開する必要はない。自由と主権のために戦う市民の姿を見てもらえればいい。親切で、賢く、ユーモアもあって、こんなに素晴らしい民を誰が愛さずにいられるだろうか」

 これはウクライナを出国する直前に会ったゼレンスキーの側近の1人、大統領府顧問ミハイロ・ポドリャクが感情的に語った言葉だ。私はゼレンスキー政権を美化するつもりはない。

 しかし、多くの人と接し、「自由と主権のために戦う市民」の気持ちは痛いくらいに分かる。

 それは日本にどれほど届いているだろうか。



『ウクライナ・ダイアリー 不屈の民の記録』(古川英治著、KADOKAWA)
コピーライト JBpress 提供
>>[370] 一瞬、吉川英治氏(歴史文学者)と空目しました。あせあせ
>>[372]   

実は「わても…、そらめ〜♬」

本文眺めて「わてより若い〜♬」ウッシッシ
“ロシアの勝利を100%確信”発言 鈴木宗男議員が切り取り主張
日本維新の会・幹部「利用されるような発言は…」
日テレNEWS
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E5%8B%9D%E5%88%A9%E3%82%92100-%E7%A2%BA%E4%BF%A1-%E7%99%BA%E8%A8%80-%E9%88%B4%E6%9C%A8%E5%AE%97%E7%94%B7%E8%AD%B0%E5%93%A1%E3%81%8C%E5%88%87%E3%82%8A%E5%8F%96%E3%82%8A%E4%B8%BB%E5%BC%B5-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%B6%AD%E6%96%B0%E3%81%AE%E4%BC%9A-%E5%B9%B9%E9%83%A8-%E5%88%A9%E7%94%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AA%E7%99%BA%E8%A8%80%E3%81%AF/ar-AA1hOsaN?ocid=msedgntp&pc=W035&cvid=c26fdcfbf1484a8686bf40f5389deb88&ei=9


“ロシアの勝利を100%確信”発言 鈴木宗男議員が切り取り主張 日本維新の会・幹部「利用されるような発言は…」


党への届け出なしにロシアを訪問した日本維新の会の鈴木宗男参議院議員。ロシアの国営通信社に対し“ロシアの勝利を100%確信”と発言していたことが6日に判明し、物議をかもしています。鈴木議員は「発言を切り取られた」と主張しています。一方、日本維新の会の藤田文武幹事長は、「ロシア政府に利用されるような発言や行動は非難の対象になる」と述べました。

   ◇

5日までロシア・モスクワを訪問していた、日本維新の会の鈴木宗男参議院議員。

――寒くないですか?

日本維新の会 鈴木宗男参院議員(75)
「寒くないです、大丈夫です、いい天気です」

北海道出身で、2000年にも首相特使としてロシアを訪問しプーチン氏と会談するなど、ロシアと関わりをもってきました。

今回、党への届け出なしに5日間滞在し政府高官と会談。所属する日本維新の会は処分を検討していました。

さらに、その滞在中の“ある発言”が6日になって判明。物議をかもしています。


日本維新の会 鈴木宗男参院議員


「今、特別軍事作戦が継続されていますけども、ロシアの勝利、ロシアがウクライナに対してですね、屈することがない、100%確信をもってですね、私はロシアの未来、ロシアの明日を私は信じていますし」

“ロシアの勝利を100%確信をもって信じる”。これはロシアの国営通信社「スプートニク」に対し発言したものです。日本維新の会はこの発言も問題視し、6日、鈴木氏に説明を求めました。

鈴木氏は“ロシアとウクライナは停戦すべき”と発言した部分が切り取られたと主張しています。


日本維新の会 鈴木宗男参院議員


「それは切り取りしている、日本で作られた映像なんです。前段があるわけですから」

――全体としてはどういうことを言いたかった?

日本維新の会 鈴木宗男参院議員

「だから、私は停戦ですよ」

――ロシアが勝利してほしいと希望しているわけではない?

日本維新の会 鈴木宗男参院議員

「いや希望ではなくて、私はロシアが勝つと思っているんです。ウクライナが勝つと思いますか、現状で(ウクライナは)武器をもらっている。資金も援助ももらっているから今、長引いているだけで、これをやめただけでも私は収まると思っている。仲に入れる立場に日本はあると思うから、早く私は停戦に持ち込むべきだと」

鈴木氏の処分について、日本維新の会は――


日本維新の会 藤田文武幹事長


「今、ロシア擁護をする、またはそうとらえられる、ロシア政府に利用されるような発言や行動は非難の対象になるし、我々も望んでいません。(処分は)非常に厳しい結論になる可能性もございます」

除名を含めた厳しい処分を検討していて、週明けに決定するとしています。

(10月6日放送『news zero』より)
ガザからロケット弾、イスラエルは報復空爆 双方の死者約300人に
2023年10月07日 17:41 朝日新聞デジタル
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=voice&id=7589758


イスラエル南部のアシュケロンで2023年10月7日、ガザ地区からロケット弾が発射された後、炎から逃げる男性=ロイター


 パレスチナ自治区ガザ地区から7日、イスラエルに向けて大量のロケット弾が発射された。またガザ地区から武装組織の戦闘員がイスラエル内に侵入し、多数の市民や治安部隊を襲撃し、拉致した。イスラエルメディアは、イスラエル側で少なくとも100人が死亡、800人以上が負傷したと報道。イスラエル軍は、報復としてガザ地区への空爆を開始した。パレスチナ保健省などによると、同日午後4時半の段階でガザ地区や周辺で少なくとも198人が死亡、1610人以上が負傷した。

【画像】過激なユダヤ人に村を焼かれ…でも続く「共存」 薄れる和平の青写真

 イスラエルのネタニヤフ首相は7日の声明で、「我々は(軍事)作戦ではなく、戦争状態にある」と述べた。長年対立してきたイスラエルとパレスチナの和平交渉は停滞が続いてきたが、今回のガザからの攻撃で、和平はさらに遠のいた。両者の間では2021年5月にも11日間にわたる大規模な衝突が起き、双方で計270人以上が死亡した。

 イスラエル政府は同日、米国のバイデン大統領がネタニヤフ氏と電話会談し、「米国はイスラエルの自衛権を全面的に支持する」と強調した、と発表した。国連のグテーレス事務総長は「イスラエルの町や中心部への攻撃を最も強い言葉で非難する。暴力で紛争を解決することはできず、2国家解決につながる交渉を通じてのみ、平和が達成されることを強調する」との談話を出した。

 イスラエル軍によると、7日午後3時現在、ガザ地区から約2500発のロケット弾が発射された。多くは防空システムで撃墜されたが、建物などへの着弾も確認された。


 ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの指導者は今回の攻撃について、「(イスラエルのパレスチナ自治区への)占領の罪に対する反応だ」と説明。ガザ地区のみならず、ヨルダン川西岸地区を含むパレスチナ自治区全土のパレスチナ人に戦闘への参加を呼びかけた。

 ロケット弾の発射は、7日午前6時半(日本時間午後0時半)ごろに始まった。ガザ地区周辺の南部のほか、商都テルアビブやエルサレムでも空襲警報のサイレンが鳴り響いている。現地時間正午現在も、ロケット弾の発射が続いているとみられる。

 地元紙ハアレツによると、7日正午の段階で、ガザ地区から侵入した武装組織のメンバー60人以上がイスラエル全土14カ所で攻撃を展開し、市民や治安部隊を襲撃。多数の市民や治安部隊の隊員がパレスチナ側の武装組織に身柄を拘束されている。テレビで放送された映像では、イスラエル領内を武装集団が車に乗って発砲している様子が報じられている。

 イスラエルのガラント国防相は7日、「ハマスは重大な過ちを犯した。彼らはイスラエルに対して戦争を始めた」との声明を出した。(エルサレム=高久潤)

朝日新聞デジタルで読む
>>[375] 宗教が違っても、「やられたら倍返し」は同じなんですね。くわばら×2げっそり
ですね。「プーチンにそそのかされた?!」としても「この悲劇は尾を引く」でしょうね。

イランは動いていない?! も、疑問です。まだドローンは出ていないようですが、これも後の状況しだいでしょうか。

「ハマスに思慮が足りない」というのは簡単だけれど「もう限界にある」のを世界も見ておくべきでしたね。
(社説)ナゴルノ紛争 住民の安全を優先せよ
2023年10月5日 5時00分
lhttps://www.asahi.com/articles/DA3S15759380.html


2020年のナゴルノ・カラバフ紛争で、中心都市ステパナケルトのマンションのベランダに引っかかったアゼルバイジャン軍のロケット弾の一部=2020年11月3日


 アゼルバイジャンとアルメニアが支配や領有を巡って争ってきたナゴルノ・カラバフ紛争に、転機が訪れた。アゼルバイジャンが起こした軍事行動に屈する形で、国際承認されていないアルメニア系の「現地政府」が解散を表明した。30年以上続く紛争は、この地域のアゼルバイジャンへの統合で決着しつつある。

 心配なのは、アルメニア系住民十数万人の今後である。住民の多くは弾圧を懸念して、アルメニア本国へ一斉に流れ出た。彼らが安心して戻れるよう、アゼルバイジャンは環境を整備すべきだ。

 アゼルバイジャン領ながらアルメニア系住民が多いナゴルノ・カラバフでは、1990年代の紛争で勝利したアルメニアが周囲を実効支配した。アゼルバイジャンは産油国として経済力と軍事力を蓄え、2020年の紛争で領土の多くを奪還した。

 その後、両国は和平交渉を進めたものの、アゼルバイジャンは9月、「対テロ作戦」を掲げて大規模攻撃を始めた。翌日に停戦したが、犠牲者は約200人に及んだ。

 いかなる理由があろうとも武力による係争の解決は許されない。和平交渉が続くなかで攻撃に出たアゼルバイジャンの行為に対し、欧米各国が非難の声を上げたのは当然といえよう。現地に平和維持部隊を駐留させながら流血事態を防げなかったロシアの責任も問われるべきだ。

 一方、アルメニアのパシニャン政権が「紛争にかかわらない」との態度を示したのは、現実的で賢明な対応だった。この地方では虐殺を含む暴力が繰り返されてきただけに、緊張を緩和させる姿勢が双方に欠かせない。

 ただ、紛争が終結しても、住民がいなくなるようでは、事実上の民族浄化に他ならない。そのような事態にならぬよう、避難した住民の帰還をアゼルバイジャンは実現させなければならない。同国は人権や基本的自由をうたう欧州人権条約を批准しており、順守の義務を負っていることも改めて確認したい。

 90年代の紛争では、何十万人ものアゼルバイジャン系住民がこの地方から追い出された。だから今回、アルメニア系を追い出して当然だ、との声がアゼルバイジャン側には少なくない。だが、当時とは時代が異なる。両国は憎悪の連鎖に終止符を打つべく、和解に取り組んでほしい。

 アゼルバイジャンにこの地の統治が認められるのは、少数派の安全と人権に配慮できてこそである。それが実現されるよう、国際社会はしっかり監視し、支援すべきだ。
ロシア、ガザ停戦と食料・医薬品の供給を呼びかけ
Reuters によるストーリー •
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2-%E3%82%AC%E3%82%B6%E5%81%9C%E6%88%A6%E3%81%A8%E9%A3%9F%E6%96%99-%E5%8C%BB%E8%96%AC%E5%93%81%E3%81%AE%E4%BE%9B%E7%B5%A6%E3%82%92%E5%91%BC%E3%81%B3%E3%81%8B%E3%81%91/ar-AA1i6STY?ocid=msedgntp&pc=W035&cvid=e7cbe647e4b6448bbff261ebf90c2ed2&ei=16



ロシア外務省は12日、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザに対するイスラエルの「無差別」空爆で多くの民間人に犠牲が出ているとし、イスラエルに対し停戦に同意し、ガザ地区への食料や医薬品の供給を可能にするよう呼びかけた。写真は10月12日、イスラエル軍の攻撃を受けるガザ地区(2023年 ロイター/Saleh Salem)
コピーライト Thomson Reuters



[モスクワ 12日 ロイター] - ロシア外務省は12日、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザに対するイスラエルの「無差別」空爆で多くの民間人に犠牲が出ているとし、イスラエルに対し停戦に同意し、ガザ地区への食料や医薬品の供給を可能にするよう呼びかけた。

ロシアのボグダノフ外務次官は、パレスチナ解放機構(PLO)執行委員会のフセイン・アルシェイク事務局長と電話会談を実施。ロシア外務省によると、停戦のほか、ガザ地区の住民に食料や医薬品を供給するための人道的回廊を設置する必要があるとの見解で合意。ガザ地区への水道と電気の供給を回復させる必要があるとの見方でも合意した。

ロシア外務省は声明で「多数の民間人犠牲者を出した無差別爆撃は容認できないと強調された」とし、「東エルサレムを首都とし、1967年の国境線に基づく独立したパレスチナ国家の一部となるべきガザ地区からの住民の大量流出を防止する必要性についても強調された」とした。
イスラエルがガザで作戦実施、人質情報収集か 地上侵攻の緊張高まる
有料記事ガザ情勢

テヘラン=佐藤達弥2023年10月14日 11時30分


2023年10月13日、イスラエル南部のガザ地区との境界に向かうイスラエル軍車両=AP


 パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとの軍事衝突を続けているイスラエル軍は13日、ガザ地区内で作戦を行ったと発表した。イスラエルから連れ去られた人質の情報収集などが狙いといい、部隊はその後撤収した。AP通信などが伝えた。イスラエル軍はガザ地区との境界付近に軍隊を集結させており、地上侵攻をめぐる緊張が高まっている。

 AP通信によると、イスラエル軍がガザ地区に入って作戦を行うのは軍事衝突が始まった7日以降初めて。部隊はその後撤収したことから、同通信は「予想されてきた地上侵攻の始まりではないようだ」としている。


地上戦は一方的展開に、退避勧告は民間人巻き添えの「アリバイ」か
「まるでホラー映画」 音楽祭襲撃、若者たちは逃げる途中で撃たれた
【速報中】イスラエルの日本人51人、退避用の韓国軍用機で現地出発


 カタールの衛星放送局アルジャジーラは、イスラエル軍の侵入について、地区内の境界沿いに置き去りにされたイスラエル人の遺体収容も目的だったと伝えている。

「これは始まりにすぎない」ネタニヤフ首相
 ロイター通信によると、イス…

この記事は有料記事です。残り937文字有料会員になると続きをお読みいただけます。あっかんべー
>>[380] 【悲報】重信房子の娘がハマス支持を表明の模様です。 https://www.sponichi.co.jp/society/news/2023/10/14/kiji/20231014s00042000257000c.html#goog_rewarded
ちなみに、バディはどちらも支持しません。

パレスチナ抵抗の歌「地平線」"Horizon" Code Rouge
https://youtu.be/EXIZh-SCs4U?si=RUCw9_Ayte-RM7kU

人差し指(上)の「歌のまま」で良かったのに。

「過ぎたるは、尚、及ばざるが如し」になっちまったよね。

ガザの人々はどうなるんだろうね?! 

解放を望む者たちが「テロリストの振る舞い」をしては「大失敗」だとみているよ。
【イスラエル敗北・ハイテク役立たず】ガザ地区を1千5百億円で囲む壁『アイアンウォール(鉄壁)』は数百台の暗視カメラ、熱線センサー、殺人ロボット、ドローン、無人機関銃で最新の壁を建設★しかしハマス側は単車やパチンコ玉、銃うで簡単に破壊しイスラエルほ侵攻exclamation更に1発5万円の手製ロケットを5千発飛ばしイスラエルの2500億円するアイアンドームを簡単に無力化したexclamation未だ勝てないイスラエル。
>>[384]

人差し指(上)「ハイテク兵器vsローテク兵器」の問題じゃないさ。

問題は「ユダヤ人問題ー存在・民族・イスラエル建国」に遡る。

要は「人間ー理性」の問題と思うよ。今はどうにもならない。

行くところへ転がり続けるさ。誰にもどうにもできないだろうね。
夕刊3面に 日本が米帝にパトリオットミサイルを輸出→米帝が受取ったパトリオットをウクライナへ援助と★第2次日露戦争開戦まじか★南無
パトリオットミサイルは「地対空ーミサイル迎撃兵器」なんだよね。

わては「国土防衛ー有り」の方だからわざわざ反対もしないけれどね。

但し「日本国憲法から見てーこれはどうなの?!」の疑問はあるよ。

ヤヤコシヤ、ヤヤコシヤ〜♬ だね。

日露戦争は起きないよ。もうロシア崩壊過程に入ったと見てるよ。

この間プーチンが国民対話でマジな露軍兵士ー死傷者数バラシタから。

ロシア国民がPを処理する日も近いかもしれない、と見ているよ。
スウェーデンがNATOに正式加盟 32カ国でロシア包囲網強化
FNNプライムオンライン
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/


北欧スウェーデンは7日、NATO(北大西洋条約機構)への正式加盟を果たした。

ロシアに対する防衛力が強化されることになる。

スウェーデンはロシアの軍事的脅威の高まりを受け、2022年、フィンランドと同時にNATO加盟を申請し、フィンランドは2023年4月に加盟を果たした。

スウェーデンの加盟をめぐっては、トルコとハンガリーが難色を示したことで手続きが難航していたが、2024年に入って両国が承認に転じ、NATO加盟に必要な全ての加盟国の承認が得られる形となった。
スウェーデンのクリステション首相がアメリカ・ワシントンで7日、加盟に関わる文書をブリンケン国務長官に手渡したことで、スウェーデンは正式にNATOの32番目の加盟国となった。

ロシアとヨーロッパに面するバルト海のほぼ全域を加盟国が取り囲む形となり、防衛力が強化される。

ストルテンベルグ事務総長は「スウェーデンは200年以上にわたる非同盟関係を経て、自由と安全が保障されることになった」と声明を出した。



関連するビデオ: ロシアとの緊張高まるリスクも スウェーデンNATO正式加盟をバイデン大統領が歓迎 (テレ朝news)


インド人、「だまされて」ウクライナ戦地へ ロシアのため戦うはめに 
2/28(水) 13:28配信 BBC News
https://news.yahoo.co.jp/articles/a39d1ab1a38d5d5bec96334b65461634d86bc642


インド人、「だまされて」ウクライナ戦地へ ロシアのため戦うはめに 

イムラン・クレシ、ネイアズ・ファルーキー、BBCニュース


少なくとも12人のインド人があっせん業者にだまされ、ウクライナと戦争中のロシア軍のために戦わされており、うち1人はミサイル攻撃で死亡した――。インドでそんな報道が出ている。

インド紙「ヒンドゥー」は先週末、グジャラート州出身のヘマル・アシュウィンバーイさんが21日にミサイル攻撃で死亡したと伝えた。

ヘマルさんの父親は23日、ヘマルさんと3日前に話をしたとBBCに説明した。ウクライナの国境から同国内に20〜22キロメートル入った地点に配属され、携帯電話がつながった時には数日おきに電話をかけてきたという。

他のインド人たちの家族は動揺し、連邦政府に帰国させるよう訴えている。

家族らによると、だまされたのは22〜31歳の男性たちで、「ロシアの軍施設のヘルパー」として雇われた。その後、「訓練」を口実に戦場に送り込まれたという。

ロシア国内のインド情報筋は、これまでに数十人のインド人がロシア軍に入隊したと話す。しかしロシア国防省の関係者は、実際には昨年100人近くが採用されたと「ヒンドゥー」に述べた。BBCはデリーのロシア大使館に取材を申し込んだが、まだ返事がない。

インド外務省は、「何人かのインド人がサポート役としてロシア軍に入隊している」と認めている。

同省は声明で、「モスクワのインド大使館に持ち込まれたこうした事案についてはすべて、ロシア当局に強く働きかけている。外務省に持ち込まれた事案については、ニューデリーのロシア大使館に働きかけている。その結果、すでに何人かのインド人が除隊となっている」と説明した。

同省はまた、「すべてのインド国民は十分に注意し、この紛争に近づかない」よう呼びかけている。

何人かの男性たちは動画で、どのようにあっせん業者にだまされて戦場に送られたかを説明しており、家族に衝撃が広がっている。家族はみな貧しく、トゥクトゥク(3輪自動車)運転手や茶の販売、手押し車での物売りなどをしている。

男性らとその家族は、数カ月の軍務につけばロシアのパスポートが手に入るとあっせん業者に約束され、30万ルピー(約55万円)を支払うよう要求されたと主張している。あっせん業者はインドやアラブ首長国連邦(UAE)、ネパール、スリランカから人を集めており、料金は最大120万ルピーに上っているという。

BBCが取材した一部の親族らは、男性たちは高い給料を約束されて誘い込まれたが、何に巻き込まれるのか分かっていなかったと話した。いまもロシアにいる男性たちは、安全のため身元は明らかにされていない。

カルナタカ州で手押し車で茶と卵を売っている父親は、「28歳の息子はドバイの包装会社で働いていた。彼は友人3人と一緒に、あっせん業者の動画を見た。ロシアで仕事があり、9万〜10万ルピーの給料を約束するという内容だった。彼らの当時の収入は3万5000〜4万ルピー程度だった。みんな借金して、あっせん業者に30万ルピーを支払った。どうか息子を連れ戻すのを助けてほしい」と、電話口で泣き崩れるようにBBCヒンディー語に語った。

テランガナ、グジャラート、カシミール、西ベンガル、ウッタル・プラデシュの各州から集められた人々も、同様にだまされたとされる。モスクワから逃れて帰国したのは1人しかいない。

ウッタル・プラデシュ州出身の男性は、1月末にモスクワの安全な場所で撮影された動画で、「(インド人が運営するユーチューブ・チャンネルの)BabaVlogによってここに連れてこられ、(月に)15万ルピーの給料を約束された。軍に徴兵されるとは聞いていなかった」と話した。BBCはこのチャンネルに連絡したが、返事はなかった。

だまされたと訴える人たちに戦闘経験はない。軍服姿で動画に登場したウッタル・プラデシュ州出身の男性は、ソーシャルメディアで採用されたと説明した。

「モスクワでロシア語で契約書にサインし、よく分からないうちに、戦地に送り込まれる兵士になっていた。私たちはだまされた」。男性はそう言い、自身と他のインド人2人は戦闘で負傷したと主張。傷を負ったとみられる右手で身振りをしながら説明した。
「どうか私たちをここから出してほしい。そうでないと前線に送られる。砲撃があるし、ドローン(無人機)がそこらじゅうに落ちてくる。私たちは戦争経験がゼロだ。あっせん業者のせいで、こんな状況に置かれている」

カシミール州出身の男性は、ロシアとウクライナの国境地帯から電話で、仲間のインド人1人と、ネパールとキューバからの計9人と共に、ウクライナ南東部のマリウポリに足止めされていると話した。この男性は訓練中に足を負傷したという。

「私の指揮官は、右手で撃て、左手で撃て、上に撃て、下に撃て、と言い続けていた」。男性はそう振り返った。

「銃は触ったこともなかった。ものすごく寒くて、左手で銃を持っていた時に自分の足を撃ってしまった」

男性たちの1人のきょうだいは、インド人たちが「ワグネルの民兵部隊にいるのか、ロシア軍にいるのか」分からないとし、こう言った。「彼らはウクライナ国境から40キロほどの地点にいる。3カ月でロシア市民権をもらえると約束されている」。

訓練や戦地への派遣をただ一人免れたのが、グジャラート州アーメダバード出身のシャイフ・モハメド・タヒールさん(24)だ。先週帰国し、「私はここの車のバッテリー工場の労働者だった」と話した。

こうした問題は、ハイデラバード市選出の国会議員アサドゥディン・オワイシさんが取り上げたことで注目を集めた。オワイシさんは1月23日に外務省に文書を送り、男性たちを帰国させるため政府の介入を求めた。

インドの主要野党・国民会議派のマリカルジュン・カルゲ党首は、過去1年間で100人ほどのインド人が「ヘルパーとしてロシア軍に採用された」と主張した。

「衝撃的なことに、その一部はロシアとウクライナの国境で、ロシア軍と共に戦わされている。パスポートや書類が取り上げられ、身動きが取れず帰国できないと話す労働者もいる」

2022年にウクライナで戦争が始まったとき、インド人数人がウクライナ軍に志願したとの報道が一部であった。だが、ロシア側で戦闘任務に就いているインド人がいると報じられたのは、これが初めてだ。

BBCは、ロシアにいるインド人で、かつてウクライナ国境付近で従軍し、現在は軍に所属していない男性に話を聞いた。彼は自らの経験から、ロシア軍は透明性があり、契約内容はオンラインで見られるようになっていたと述べた。ただ、ロシア語を知らない人はあっせん業者にだまされていたと付け加えた。

(英語記事 Ukraine war: Indians ‘duped’ by agents into fighting for Russia)

(c) BBC News
ロシア大統領選に欧州から「選択肢なき偽りの選挙」と批判 露の脅威に徴兵制導入の声も強まる
産経新聞
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/

【ロンドン=黒瀬悦成】ロシア大統領選でプーチン大統領が勝利を確実にしたことに対し、欧州諸国からは17日、「偽りの選挙だ」「容認できない」などの批判が相次いだ。ロシアの脅威増大に対応するため、徴兵制導入による防衛態勢の強化を訴える声も一気に強まってきた。

キャメロン英外相はX(旧ツイッター)への投稿で、ロシアが欧州安保協力機構(OSCE)による選挙監視を受け入れなかったと指摘し、「有権者は選択肢を与えられず、自由で公正な選挙とは言えなかった」と批判した。

ドイツ外務省もXで「偽りの選挙で、その結果に驚く者はいない。プーチン氏の統治は権威主義的で、検閲と抑圧、暴力に頼っている」と非難した。

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また露占領下のウクライナ東部と南部で選挙を実施したことについて「無効であり、国際法違反だ」とも断じた。
ポーランド外務省も、ウクライナ領での選挙実施について「結果も含めて決して受け入れられない」とする声明を発表した。

一方、ラトビアのカリンシュ外相は英紙サンデー・テレグラフ(17日付)とのインタビューで、ロシアに対する抑止力強化のため、北大西洋条約機構(NATO)主要国の一つである英国が国防費の増額に加えて徴兵制の導入を検討すべきだと訴えた。

ロシアと国境を接するラトビアでは今年1月から徴兵制が再導入され、18〜27歳の成人男性は外国在住者も含めて原則として全員が11カ月間の兵役に就くことが義務付けられた。カリンシュ氏は英国や他のNATO諸国がラトビア同様の措置をとることを「強く推奨する」と述べた。

英下院国防特別委員長を務めたトバイアス・エルウッド議員(保守党)は同紙に「プーチン氏があと6年間大統領職にとどまることが確実となった以上、国防体系の完全な見直しが必要だ」とし、カリンシュ氏に賛同する立場を示した。

英国ではサンダース陸軍参謀総長が1月、北欧や東欧の一部の国のように民間人を訓練して組織化した「市民軍」を作るべきだと主張。1999〜2003年にNATO事務総長を務めたジョージ・ロバートソン英上院議員は、英国の国防費を現在の国内総生産(GDP)比2・07%から3%に引き上げるべきだと主張した。

関連するビデオ: 職場や大学で「必ず投票しなさい」監視と圧力…ロシア大統領選の実態【バンキシャ!】 (日テレNEWS NNN)
「プーチンはイデオロギーになる」 プーチン氏圧勝“不正”の瞬間【報道1930】 1
2024年03月19日 21:17 TBS NEWS DIG
https://news.mixi.jp/view_news.pl?id=7793590&media_id=266


TBS NEWS DIG
ロシア大統領選が終わり、予想通りプーチン氏が圧勝。それも投票率(74%)、得票率(87%)ともに過去最高だった。5期目を迎えることになるプーチン大統領だが、案の定というべきか選挙の不正が取り沙汰されている。
一方、続投が決ったプーチン氏の今後からも目が離せない。選挙に勝ったことでロシア国民に承認されてしまった“プーチンの戦争”の行方は…。

【写真を見る】「プーチンはイデオロギーになる」 プーチン氏圧勝“不正”の瞬間【報道1930】

「上司の管理下で職場から投票に行く」
ロシアにも不正に目を光らせる独立系の選挙監視団体がある。だが去年8月その共同代表が逮捕され、団体はスパイを意味する“外国の代理人”に指定されてしまい、ロシア国内での活動に制限がかけられている。
番組では団体のメンバーにインタビューした。彼は6年前プーチン氏は76%の得票率で選挙に勝ったが、実際の支持率は50%から55%くらいだったと語り、現在の調査データから考えると支持率が上がる根拠はないという。そして、今回も“信用できない選挙だ”として不正の証拠となる映像を見せてくれた。

独立系選挙監視団体『ゴロス』ダビド・カンキヤ氏
「(現在)監視員を任命できるのは政党と候補者だけで、私たちはやることができない。6年前、私が監視を担当した地域には800人の監視員が置かれていましたが、今回は数十人だけだ…」

そんな状況の中、ひとつの投票所で隠し撮りされた映像がある。ロシア南西部グラスノダアール市の投票所。一人の男性が周囲の気を引くように警備員に話しかける。その奥に選挙管理委員会のメンバーの女性…。その手には投票用紙を思われる紙が複数枚。みんなが警備員と男のやり取りに視線を向けている間に、女性は手にしていた複数枚の紙を投票箱に入れ、何事も無かったようにその場を離れた…。


今回の選挙、監視員が削減された上に、投票所が9万5000カ所もあった。これでは十分な監視はできないとカンキヤ氏は言う。また今回から投票期間が3日間あり、その初日が平日であることも政府側に有利だという。

独立系選挙監視団体『ゴロス』ダビド・カンキヤ氏
「職場でも大学生に対しても小中学校の親も、民間企業でも国営企業でも投票に参加するよう圧力がかかっている。なのでみんな金曜日の午前中に投票することになる。自宅近くの投票所ではなく職場の近くにある特別は投票所に登録しなければならない。上司の管理下で職場から投票に行くんだ…」

さらに今回から大統領選では初めてのオンライン投票が導入された。ところがオンライン投票は90ある選挙地域のうちなぜか29の地域でだけ実施された。ここにも政府の意図を感じるとカンキヤ氏は言う。

独立系選挙監視団体『ゴロス』ダビド・カンキヤ氏
「この29の地域は野党が最も強く、監視員の体制が一番しっかりしている地域だ。オンライン投票は完全に不透明。つまりブラックボックスだ。投票がどのように集計されるか見ることはできない。そもそも集計されるかどうかわからない…」

今回の大統領選、“初めて”は投票期間とオンライン投票だけではない。SNSでも公開が禁止されたのも初めて…。更に欧州選挙監視員の派遣が初めて拒否された。
また占領4州での投票、これが初めてなのは当然だが、占領4州とクリミアの5地域の得票率はおおむね90%を超えていた。


東京大学先端科学研究センター 小泉悠 准教授
「実際にプーチンはある程度支持されているんだろうというのは私の考えなんですが…。ただ占領4州ですよねぇ。まさに今ロシアによって占領され、実際に人も死んでいる中でこんなにプーチンを支持する人がいるのかなぁって。もっともっと低い数字…そもそもプーチンが勝ててない可能性だってある(中略)ロシアは占領じゃなくて解放しに来てるって言ってるわけですから、…現地の人は喜んでいるんですってことをしなきゃいけないわけですから…ロシアで最も高い数字が出なきゃいけなかったんでしょうね」
「これまでは戦争に無関係と思っていた人たち・・・」
疑惑や不信はあろうと2030年まではプーチン政権が続くことが決まった以上、行く末に目を向けなければならない。短期的には“選挙前だから控えている”と言われてきた“動員”と“増税”だ。
これまでにロシアは34万人の兵士を失ったと伝えられる。これを補うための大規模な動員に踏み切るのかどうか。2022年に30万人の部分動員を実施した際は、プーチン氏の支持率が60%台まで下がった。さらに約70万人が国外に脱出している。

防衛研究所 兵頭慎治 研究幹事
「国家総動員までできるかというとそれは難しい。(中略)歳入を補うために所得税を20%に、法人税を25%に…って引き上げていくとなると、これまでは戦争に無関係と思っていた人たちが、場合によっては追加動員で戦場に送られるとか、増税を課せられてビジネスが難しくなるようなわけになってくるわけですね。プーチン大統領としても世論動向を見極めながら慎重に対応せざるを得ないんじゃないかと…」

戦争を他人事と思っているモスクワなどの市民に戦争を実感させることはプーチン氏にとっても避けたいところだろう。但し大規模な攻勢をかけるのであれば追加動員は必須だろうし、増税無くして戦費は持たないだろうと兵頭氏は言う。この短期的な焦点は近い将来、プーチン氏は方針を明らかにするだろう。では、もう少し長期的に見たプーチン政権の今後はどうなっていくのか?

「プーチンはイデオロギーになり、プーチニズムへ」
番組では“プーチン氏の頭脳”とも呼ばれる人物に話を聞いた。
歴史学者でもあるロシアの極右思想家、アレクサンドル・ドゥーキン氏。以前番組のインタビューで彼はウクライナ戦争の行く末をこう語っていた。
「ロシアの勝利か人類の滅亡かの2択」


思想家 アレクサンドル・ドゥーキン氏
「キエフ政権と今のようなイデオロギーや地政学的な方向性を有するウクライナに終止符を打たなければロシアは止まることはないというポイントを日本を含む諸外国は理解することが重要だ。欧米がロシアを“破壊する”か“目標を達成できると認める”かどちらかしかない(中略)西側の人間論を否定する、社会論を否定する、歴史を否定する、死生観を否定する、宗教観などすべてを否定する。ロシアでこれから想像を絶する規模の変化が起きる」

その変化の中心に存在するのがプーチン氏だというのだ。

思想家 アレクサンドル・ドゥーキン氏
「プーチン大統領は文系のそれぞれの学問の担当を決める時に、歴史の担当は私(ドゥーキン氏)だといった。何故なら歴史を認識することはイデオロギーの基礎になるから…。(そのイデオロギーとは)自分が死んでもいいと思える価値が必要だ。日本では“高い価値のある何かのために死ぬことの重要性”を理解している時代があった。今ロシアはあくまである西側という敵と戦うために忠誠心や“仕えること”を意識し武士道の道を歩み始めた」

そしてプーチン氏はロシアの変化を成し遂げるにとどまらず、もっと大きな存在になるという。ドゥーキン氏によれば、プーチンは人間を超越して、“プーチニズム”という方針としていつまでも在り続けるらしい。

思想家 アレクサンドル・ドゥーキン氏
「2030年までの6年間でプーチンはイデオロギーになり、プーチニズムへの転換が行われる。プーチンは世界観の一種になるのだ。プーチン政権が崩壊する、プーチン時代が終わるということを期待するのは非常にバカバカしい。プーチンは永遠にいるということを受け入れるべきだ。プーチンの後にまたプーチンが来てその次もプーチンでその次も次もプーチン…永遠に続く。昔シーザーという指導者がいて、その後指導者のことをシーザーと呼ぶようになりましたが、今後はロシアのすべての指導者は“プーチン”と呼ばれるようになるのです」

(BS-TBS『報道1930』3月18日放送より)

TBS NEWS DIG
プーチン大統領圧勝の影 戦争とロシアの行方
2024年03月18日 (月) NHK 石川 一洋 専門解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/492595.html


ロシア大統領選挙で現職のプーチン大統領が得票率87%で圧勝しました。しかし戦争反対を訴えた候補者の立候補は許されず、選挙の正当性には疑問の声も出ています。プーチン大統領はウクライナでの戦争をどこまで続けるつもりなのか、そしてロシアをどこに導こうとしているのか、今日は考えてみます。

プーチン大統領勝利宣言「投票したロシア国民に感謝する。我々は一つのチームだ」
ロシアの中央選挙管理委員会が発表した選挙の結果です。

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投票率は74%、開票率99%で、プーチン大統領は得票率87.35%で圧勝しました。
プーチン氏以外の3人の候補者も体制内野党の公認候補で完全な翼賛選挙といえます。
プーチン大統領は、今回の選挙で投票率70%、得票率80%というこれまで達成したことのない目標を掲げていましたが、結果だけをみればその目標を大きく上回る圧勝といえます。ただ戦時の強権的な統制が強まる中の選挙で、独立機関による投票や開票の監視も十分でなく、この数字はそのまま信じることはできません。

この選挙には大きな問題はあります。
一つは反戦を訴える候補は立候補を許されなかったことです。反戦を唱えたリベラル系野党のナデジディン氏は20万を超える署名を集めながら立候補を許されませんでした。20%前後はあるとみられる反戦の声が表に出ることをクレムリンは強引に押さえつけたといえるでしょう。

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もう一つは一方的に併合を宣言したウクライナ東部の占領地、4州とクリミアでも選挙と称する活動を強行したことです。プーチン大統領としては、ロシアが実効支配していると誇示するという狙いがあるのでしょう。ロシアの中央選挙管理委員会によりますとクリミアと東部4州で524万人余りの有権者を登録しています。しかし特に東部4州でこの有権者の数に根拠があるのか。軍による占領の下で住民が自由意思で投票できるのか。投票結果は操作されないのか。非常に疑問です。ウクライナや欧米はクリミアと東部4州の選挙は不法であり違法であり、無効だとしているのも当然です。

ただ翼賛選挙の中でも一定の反戦の意思が表明されたことは忘れてはなりません。
選挙期間中に北極圏の刑務所で反プーチンのリーダー・ナワリヌイ氏が急死しました。権力の押さえつけにあくまで反戦の意思を表明しようと呼びかけていたのもナワリヌイ氏です。夫の遺志を継いだ妻のユリアさんが、17日の正午に一斉に投票所に行き、プーチン氏以外への投票や反戦の意思を投票用紙に書くことを呼びかけました。
モスクワなどの大都市の投票所やロシア国外ではこの呼びかけに賛同する人の長蛇の列ができました。
ただこうした動きもプーチン大統領圧勝の流れを揺るがすまでにはいたりませんでした。

ではなぜプーチン大統領が圧勝したのか、背景は何でしょうか? プーチン大統領は2000年に大統領に当選就任し、今回で5期目となります。2008年から2012年の首相時代を含めると2030年までの任期を務めればロシアの最高指導者として30年間務めたことになります。
これはソビエトの独裁者スターリンの29年間を抜き、20世紀以降もっとも長くロシアを統治した指導者となります。

▼プーチン大統領がロシア国民に支持されている理由の一つは初期プーチン政権の実績がロシア国民にいまだに評価されていることです。2008年までのプーチン政権において、1990年代の混乱を収めて、ロシアを安定させたこと。また原油高に恵まれたとはいえ、経済成長と生活レベルも向上したこと。20世紀、戦争と革命的変化に翻弄されたロシア国民が保守政治家としてのプーチン大統領のもたらした安定を評価し、それが続いています。

▼しかしその後プーチン大統領は安定をもたらした保守政治家から、偉大なロシアの復活を目指す冒険主義的な政治家としての性格を強めていきます。2014年クリミア併合、そして2022年のウクライナへの全面的な軍事侵攻にいたります。またロシア経済の成長は鈍り、停滞感も強まっています。そもそも戦争はプーチン支持の基盤となってきた安定を自ら崩すものといえます。それでもなおなぜロシア国民はいまだにプーチン大統領を支持しているのでしょうか
私は偉大なロシアの復活を目指す愛国主義による固い岩盤支持層は20%から30%前後と見ています。投票結果を見ますと欧米との厳しい対立、制裁、戦争の中でこの岩盤支持層がさらに強まっている可能性もあります。残りの50%前後は、変化を恐れる消極的な支持層だとみています。戦争は嫌だけれどもロシアには負けてほしくない、そして大統領を全面的には支持しないが、プーチン体制が崩れてロシアが混乱するのは恐い。こうした消極的な支持層がプーチン大統領の圧勝を支えているように思います。

ではプーチン大統領の圧勝は、今後のウクライナへのロシアの軍事侵攻・戦争にどのような影響を与えるのでしょうか?
プーチン大統領は投票前の国民への最後の呼びかけの中で、「投票によって団結、そして決然と前進する意思を示そう」と呼びかけ、この選挙が自分と、自らの進める欧米との対決、ウクライナへの軍事侵攻への信任投票と位置づけ、圧勝によってロシア国民から全面的信認を得たと考えるでしょう。プーチン大統領は、ウクライナの中立化、非武装化、非ナチ化を求める立場を変えていません。そして東部4州など占領地を現実として認めるよう要求もしています。

今、ロシアはウクライナの反転攻勢をしのぎ切り、東部で占領地のさらなる拡大を目指して軍事的な攻勢を強めており、この強硬姿勢を継続していくでしょう。
その一方プーチン大統領は、ロシアは交渉の用意はあるが、交渉を断っているのはウクライナのゼレンスキー政権だとの発言をたびたび繰り返しています。今後外交面でもゼレンスキー大統領に圧力を強めて、いわば強者の立場でウクライナを交渉の場に引きずり出そうという外交戦も強めてくるでしょう。

これに対してウクライナのゼレンスキー大統領はあくまでクリミアを含めた領土の奪還を目指すとしています。ウクライナ軍も大統領選挙の投票に合わせてロシアの国境地帯への越境攻撃を数日間にわたって試みるとともにドロンによるロシア国内のエネルギー施設などへの攻撃を強めています。ただ防御するだけでなくロシア国内への様々な攻撃によってプーチン体制を揺さぶろうとするでしょう。プーチン大統領はロシア国内への攻撃を防ぐためにウクライナ北東部を安全保障地域として占領する考えを示しており、戦闘はますます激しくなる可能性があるでしょう。

戦闘の激化に対しして、ローマカトリックのフランシスコ教皇やトルコのエルドアン大統領が停戦に向けた交渉を呼びかけています。今後、国際社会から停戦に交渉への働きかけが強まり、今年何らかの交渉が始まる可能性はあります。

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一方プーチン大統領にとって、国民の支持をつなぎとめるためにも極めて重要なのは経済です。ロシア経済は、欧米の厳しい制裁のショックを一応耐え抜き、2023年はプラス3.6%の成長を遂げました。プーチン大統領としては中国、インドなどにサウジアラビアなど中東諸国を加えたBRICSプラスの首脳会議に向けてグローバルサウスとの連携を強め、制裁を潜り抜けるサプライチェーンの構築を進めようとするでしょう。欧米、特にアメリカは、ロシアの最大の財源であるエネルギー産業に的を絞ってさらに制裁圧力を強めていくでしょう。

まとめ
2000年プーチン大統領がロシアの指導者となった時、ロシアには大きな可能性が開かれていました。欧米とは異なるロシアの独自の保守的な道を歩むにしても、国内の建設に集中する穏健な保守の道も十分ありました。しかしプーチン大統領は、領土拡大という冒険主義の道を選んでしまいました。

プーチン時代の終焉が見通せない中、欧米とロシアの対立は冷戦時代と同様、長く厳しく続く可能性が強まっています。

この委員の記事一覧はこちら
石川 一洋 専門解説委員
【モスクワ燃える】2週間前に米帝から『モスクワにて大規模テロ攻撃計画』の情報提供にプーチン独裁者は『米帝の陰謀論』と一蹴★結果113名の市民がイスラム国のテロ攻撃で死去。残念だ。
【30年戦争ロシア対イスラム国】イスラム国の声明は「プーチン(大統領)よ、聞けexclamation」とし、モスクワのテロを声明。エジプト・シナイ半島で昨年10月、ロシア機が墜落した事件にも系列組織が関与。シリア内戦でアサド政権を支援するロシアは、イスラム国などを対象に空爆作戦を行っており改めて「報復」を宣言。
ロシアは何処へ…大統領選挙で圧倒的勝利を遂げたプーチン氏のロシアが狙う次の一手とは?
【風をよむ】サンデーモーニング 1
2024年03月24日 14:33 TBS NEWS DIG
https://news.mixi.jp/view_news.pl?id=7799124&media_id=266


TBS NEWS DIG
モスクワで起きた大規模なテロに揺れるロシア。そのロシアでは、先日行われた大統領選挙で、プーチン氏が圧勝しました。なぜ多くのロシア国民は、今回もプーチン氏をえらんだのでしょう。

【写真を見る】ロシアは何処へ…大統領選挙で圧倒的勝利を遂げたプーチン氏のロシアが狙う次の一手とは?

圧倒的勝利を遂げたプーチン氏
3月17日に投開票が行われたロシア大統領選挙。勝利したプーチン氏は、群衆の歓呼に応えました。
 
47歳で大統領に就任して24年、プーチン氏が一貫して訴えてきたのは「強いロシア」です。

ロシア・プーチン大統領(17日)
「我々を威嚇したり、意思を抑圧することなどできない。これまでもできていないし、今後も絶対にできないだろう」

ロシア当局によれば、今回のプーチン氏の得票率は、過去最高となる87%。投票率も8割に迫り、目指していた“圧倒的勝利”を達成しました。

プーチン氏の支持者
「プーチン大統領は我々が必要とする人です。勝利してうれしい」

不正投票の疑いも…
しかし、この数字には疑問の声も上がります。初めて導入されたオンライン投票は、不正への監視が不十分と指摘された他、政府機関や国営企業の従業員も投票に動員されたといいます。

また、今回の侵攻でロシア軍が掌握したウクライナ東部では、兵士が銃をちらつかせながらの投票が…。

片や、政権への抗議のため、投票箱に黒いインクを入れたり、火炎瓶を投げつけたりといった動きもあり、80人以上が拘束。

また、海外のロシア大使館前ではロシア人有権者が…


イタリアのロシア人有権者
「プーチン氏に反対票を投じるために来た」

エストニアのロシア人有権者
「絶望的でも、何かが変わると信じている」

そしてドイツ・ベルリンの大使館前には、獄中で亡くなった反体制派指導者ナワリヌイ氏の妻・ユリアさんの姿も…

ナワリヌイ氏の妻・ユリアさん
「もちろん(投票用紙に)ナワリヌイと書きました」

プーチン氏支持の背景にあるもの
こうした動きにもかかわらず、圧倒的勝利となったプーチン氏。2030年まで任期を全うすれば、旧ソ連の独裁者スターリンをしのぐ長期政権となります。その背景を専門家は…

名越健郎・拓殖大学 特任教授(ロシア研究)
「プーチン支持は現時点で、岩盤支持層と消極的支持層を合わせて6割ぐらい。ロシア人は90年代の屈辱的な時代に戻るんじゃないかと恐怖心を持つ人が多い。そういう中で、戦争が起きると、国民は危機感を抱いてプーチンのもとに結集する。プーチンは戦争を支持率上昇にうまく利用してきた」

戦争を支持率アップに利用?
実際、プーチン氏は、戦争や紛争のたびに、国民の支持を回復してきました。ロシア政府から独立し、学者らで作られた世論調査機関の調査でも、それは明らかです。

例えば就任前から続くチェチェン紛争。反対勢力に徹底した弾圧を加えることで、プーチン氏の支持率は上昇。

ところが2011年、議会下院選挙の不正疑惑をきっかけに、大規模な反プーチンデモが起き、支持率は60%台を推移。すると再び軍事行動に…


ロシア・プーチン大統領(2014年)
「ロシアとクリミア、双方にとって利益となるようにしていく!」

2014年、ロシアはウクライナのクリミア半島に突如、侵攻。一方的に編入を宣言したのです。

折しも西側の軍事同盟であるNATOが、急速に拡大していた時期とも重なり、低迷していたプーチン氏の支持率は一気に88%に上昇。 

その後また、支持率が6割を切るまで下がると…
 
2022年2月、ウクライナに侵攻。再び支持率が跳ね上がったのです。

その一方で、長期政権を維持するために、徹底して反体制派を弾圧。スターリン時代を彷彿とさせる強権的な政治が続いています。

ロシア・プーチン大統領(2022年)
「ロシア国民は、真の愛国者と人間のクズや裏切り者を見分けられる。口の中に入り込んできたハエを、吐き捨てるように排除するのだ」

この1年だけを見ても、武装蜂起を企てた、ワグネルの創設者プリゴジン氏や、反体制派の指導者・ナワリヌイ氏など、体制に異を唱えた者を襲った不慮の死…。

スターリン超えでプーチン大統領は何処へ向かう?
プーチン氏は、かつて多くの国民を粛清したとされる独裁者スターリンについて、こう語っています。
プーチン大統領
「スターリンがこの国を率いた29年間、ロシアは劇的な進歩を遂げた。それは疑うべくもないこと。誰が何と言おうと、犠牲者が多すぎると言われようと、勝利は得られたのである―」

任期を全うすれば30年に及ぶプーチン政権の今後は…

名越健郎・拓殖大学 特任教授(ロシア研究)
「スターリン体制(29年間)を抜く、そうなると長期政権のレガシーを意識すると思う。ベラルーシを事実上、併合してしまうとか、ウクライナ占領地域を完全にロシアに統合するなど。そうやって、対外的には強硬路線、地政学的な拡張主義をさらに続けるんじゃないか。暴走が続くと思う」
 
そんなプーチン氏を大統領に選び続けるロシアは、一体どこへ向かうのでしょうか…

(「サンデーモーニング」2024年3月24日放送より)

TBS NEWS DIG
ウクライナは本当に負けてる? ロシアが犯した「5つの失策」【アニメで解説】
2024年3月25日(月)16時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
ロシアが犯した5つの失策
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/03/-5-4.php

Newsweek Japan-YouTube

<3年目に突入したウクライナ侵攻で、これまでにロシアが犯してきた失敗について解説したアニメーション動画の内容を一部紹介する>

ロシアがウクライナ侵攻を開始して2年が経過した。ロシアは2月にアウディーイウカを掌握したが、本当にウクライナは戦争に負けているのか?

ロシアの軍事アナリストでフレッチャー法律外交大学院客員研究員パベル・ルジンは、「最大の過ちは、この戦争を始めたことだ」と本誌に語っている。

この2年のうちにロシアが犯した5つの失策について紹介する。

本記事では、本誌YouTubeチャンネルの動画「ウクライナは本当に負けてる? ロシアが犯した「5つの失策」【アニメで解説】」の内容をダイジェスト的に紹介する。


 
◇ ◇ ◇

1)「戦術的傲慢さ」が露呈したキーウ電撃作戦
戦争初期、ロシアはキーウ郊外のホストメル空港を占拠し、進攻の足がかりにしようとしていたが、これが失敗。

また、ベラルーシからキーウに向かっていた輸送車の車列は65キロにも及び、ウクライナの攻撃によって徐々に侵食された。これがロシア軍のキーウ占拠を支えるはずだったが、むしろ戦術的傲慢さの象徴となった。

キーウ電撃作戦の大失敗

2)黒海での想定外の損失
ロシアが誇る黒海艦隊が海軍の存在しないウクライナ軍に苦しめられている事実は、世界を驚かせている。

2022年4月には、黒海艦隊の旗艦である誘導ミサイル巡洋艦「モスクワ」がウクライナの対艦ミサイルによって撃沈されるという衝撃的な事件があり、第二次世界大戦以降の海戦で最も大きな損失となった。

侵攻以前には約80隻あったと考えられるロシア艦だが、ウクライナは少なくとも25隻を撃沈し、15隻が損傷のため修理に回されたと主張している。

黒海で味わった屈辱

3)敗北と撤退は「善意のしるし」とロシア政府
領土が大きく変動した2022年の戦闘は、最前線で停滞している現在の戦況とはまるで異なる。

ロシアが4月にキーウを撤退した後、両陣営は戦闘を再開。ウクライナは東部ハルキウ地方と南部ヘルソン地方で勝利を収めた。

ロシア政府は、4月のキーウ、9月のハルキウ、11月のヘルソンと、ロシア軍の敗北と撤退をすべてロシア側の「善意のしるし」としている。

善意のしるし

4)プリゴジンの台頭を許したプーチン政権
ウクライナ侵攻は、ロシア政府内のパワーバランスをも動かし、権力を振るう新たなルートをプーチンの側近たちにもたらした。最も衝撃的だったのが、エフゲニー・プリゴジンの台頭だ。

ケータリング業で財をなしたオリガルヒ(新興財閥)の彼は、民間軍事会社ワグネルを率いて22年から23年にかけて東部ドネツク州での戦闘を主導。ロシア国内で、現実主義者で民衆の味方というイメージを作り上げることに成功した。

昨年6月にロシア南西部の基地で起こした反乱はモスクワ手前でストップし、その後、彼の乗ったプライベートジェットは墜落した。しかし、クーデターを許したことと、治安当局が未然にそれを防げなかったことで、プーチンの正統性は打撃を受けたと、海外では受け止められている。

「プーチンの料理人」

5)防空システムに「穴」
開戦当初はやりたい放題だったロシアだが、戦闘が続く中でウクライナは長距離攻撃能力の向上に努めた。その中で、ロシアの防空システムに「穴」があることも明らかになっていった。

ウクライナはドローン開発プログラムに相当のリソースを投入。防空システムが機能しないことが多過ぎたために、ロシアのインターネットでは「防空システムは何をしている?」と不安視するフレーズがはやり言葉になったほどだ。

プーチンのスピーチライターを務めたことのある政治アナリストであるアバス・ガリャモフは、「(プーチンの軍隊は)前進する方法が分かっていないばかりか、防衛も同じくらい下手だ」とテレグラムに投稿した。

NHK「プーチ・ダモイ」 ロシア “戦争”にあらがう動員兵の妻たちの訴え
みんなのコメント(22)
2024年4月2日
https://www.nhk.or.jp/minplus/0121/topic072.html


ウクライナへの軍事侵攻を始めてから、2年あまりがたつロシア。
戦場に動員された人の妻や母親たちが「プーチ・ダモイ」(我が家への道)と名付けたネットワークを立ち上げ、夫や恋人、息子を返せと訴えています。

当初、女性たちは中央や地方の政治家に嘆願書を書くなどの活動を行っていましたが、願いが一向に聞き届けられない中、いまでは“プーチンの戦争”を公然と批判するようになっています。

SNSチャンネルの登録者数は66,293人(4月1日現在)。当局の圧力におびえながら、それでも愛する人を取り戻そうとする女性たちの叫びは、軍事侵攻を正当化する指導者が選挙で圧倒的な勝利を収めるこの国の社会に何をもたらすのか。
3人の女性に話を聞きました。
(「クローズアップ現代」取材班)

INDEX
・“長くて半年” ほごにされた口約束 
・「プーチ・ダモイ」(我が家への道) 立ち上がった女性たち
・“プーチンの戦争”に異議 
・強まる当局の圧力 
・地下鉄の中で感じる孤独 ロシア社会の無関心
・変わる政権への考え方
・“夫を返せ“のその先に

【関連番組】NHKプラスで4/9(火) 夜7:57 まで見逃し配信人差し指(下)



(左から アントニーナ・サルティコーワさん、マリア・アンドレエワさん、クセニア・ワラビヨーワさん)
“長くて半年” ほごにされた口約束 
2022年9月、プーチン大統領は民間人30万人の動員に踏み切りました。
国内では抗議デモが起きたほか、招集を免れようと多くの人が国外に逃れました。


マリア・アンドレエワさん(小児科医)
夫から招集令状が届いたと聞かされたとき、私はみぞおちを殴られたようなショックを受け、ぼう然としてその令状を眺めていました。私にとってこれは、まるで自分の手の中に戦死の知らせがあるような気持ちでした。私はその時自分が何をしたのか、まったく覚えていません。ひどく号泣したことしか覚えていません。夫は「心配しないで、これは長くならないから。徴兵事務所で、長くて半年と言われたよ」と言いました。私は彼に「あなたは本当にそれを信じているの?」と言うことさえできませんでした。


(マリア・アンドレエワさんと夫)

クセニア・ワラビヨーワさん(ピザ店店長)
彼との関係はおそらく、私の人生で最も幸せなものです。彼のことがとても恋しいです。彼は非常に働き者で、とても外交的な人です。


(おととし)10月3日に彼から電話がかかってきたとき、私は職場にいました。その日は私の誕生日でした。彼は「あすの朝、動員される。朝6時に徴兵事務所に行かなければならない」と言いました。ちょうどその時、同僚たちが私のためにケーキを持ってきてくれたのですが、私はただ泣き出してしまいました。皆、何が起きているのかわかっていませんでした。私の人生は止まってしまいました。


(夫の写真を見るクセニア・ワラビヨーワさん)

アントニーナ・サルティコーワさん(裁縫業)
彼は毎日私に「君は僕の妻になるんだ。僕のところに引っ越してくるべきだ」と言っていました。


(おととし)10月6日、彼のところに招集令状が届きました。彼は徴兵事務所で「心配しないでください。持病があるのなら訓練拠点で軍医委員会の審査があります。これはただの軍事訓練ですから、あなたはどこにも派遣されませんよ」と言われました。しかしその後、彼から突撃部隊に配属されたことを聞かされました。それは実質的に私にお別れを言うための電話でした。私たちはすべてを壊されました。夢をすべて打ち砕かれました。彼が涙ながらに「頼むからここから僕を連れ出してくれ」と電話をかけてきてから、私は自分が声を大にして伝えようとしなければ、前に進めないということに気がつきました。


「プーチ・ダモイ」(我が家への道) 立ち上がった女性たち
女性たちは、毎週末、第2次世界大戦で戦死した兵士を追悼する「無名戦士の墓」に花を手向け、動員を行った政権に抗議の姿勢を示してきました。
反戦の活動が徹底して抑え込まれてきたロシアで、当局の取り締まりを回避するために始めた取り組みです。互いに支え合う場にもなっているともいいます。

マリア・アンドレエワさん(小児科医)
まず指摘したいのは、どの戦争も、外交官や政治家の誤算と落ち度によって起きるものです。これは彼らによってなされた悲劇ですが、彼らの代わりに一般人が命を落としています。私たちの動員兵は普通の国民です。私たちは、2022年秋に動員された人々を帰すよう要求しています。原則として民間人を動員しないように求めています。


アントニーナ・サルティコーワさん(裁縫業)
私は最初から闘っていました。嘆願書や要望書を書いたりしていました。でもそれには効果がないと分かりました。つまり何か別のやり方が必要だということです。それ(動員の現実)を知る人が増えて反対する人が増えれば増えるほど、何らかの運動が始まる可能性は増すと思います。少なくともそうなれば、まだ動員されていない人たちに対し警告を発することができます。最近、とてもうれしいことがありました。テレグラム(SNS)のある投稿にコメントをしたとき「すみません、もしかしてあなたは『プーチ・ダモイ』のアントニーナさんですか」と聞かれたのです。「そうです」と答えると、「あなたのことを尊敬しています。あなたたちは正しいことをやっています」と言ってくれました。その人は動員兵でした。


クセニア・ワラビヨーワさん(ピザ店店長)
多くの家族が破壊され、子どもたちは父親がいないまま育っています。私にとって「プーチ・ダモイ」は女性たちが支え合う巨大なコミュニティーです。私たちは同じような気持ちを抱え、同じように押しつぶされています。私たちは一緒に国に働きかけようとしているのです。


(プーチ・ダモイのテレグラムより)
“プーチンの戦争”に異議 
 「プーチ・ダモイ」は去年11月下旬に動員の完全解除などを求める「マニフェスト」を発表。「国民への呼びかけ」では「動員は恐ろしい過ち」だと断じました。
さらに12月の投稿では、プーチン大統領に対し「特別軍事作戦を終わらせ、交渉のテーブルについてください。(中略)もしくはみずから前線に行って死んでください」と迫りました。
一方で女性たちは、反戦で一枚岩になることの難しさも語りました。


マリア・アンドレエワさん(小児科医)
私たちは動員兵の家族の参加を増やすことで成長していかなければなりません。しかし、私たちが(政府を)批判したり、何か主張したりして野党勢力側に身を置いたとたん、メンバーとなる人権活動家や反戦家たちの数が増えていき、私たちは刑事罰の対象となる過激主義の方へと転がり落ちることになります。そうすると、メンバーになった動員兵の家族たちは私たちから瞬く間に離れていってしまいます。こうした状況においてどうあるべきか、私たちはまだ答えを見つけられていません。


クセニア・ワラビヨーワさん(ピザ店店長)
恐怖心は人それぞれです。あからさまな反戦の立場をとれば刑務所に入れられるか、高額な罰金を科せられることになるということも私たちの間で話題になりましたから。


(映像提供: SOTA Vision)


強まる当局の圧力 
女性たちがSNS上で軍事侵攻をあからさまに批判するようになるにつれ、当局の圧力が強まっています。
1月中旬には、アンドレエワさんが警察に一時的に連行され、活動を妨害される場面もありました。


マリア・アンドレエワさん(小児科医)
(去年)12月上旬に、私たち活動している女性全員が特定されました。私の夫は師団長に直接呼び出され、私を黙らせるよう要求されました。私の写真を見せられ、「彼女を知っているか?」、「知っています、私の妻です」、「それでは自分の妻に、何をすべきか伝えなさい」と。彼らがこのような行動をするなら、私は黙っていることなどできないと思いました。私が黙ったら、私の夫が何をされるかわからないからです。唯一残されているのが、外国メディアにロシアの現実を理解してもらうために、取材に応えることです。しかし今のところ、公にすることが自分自身の安全のためになることを理解している女性は少ないです。正直なところ、怖いです。ですが、私は自分の良心と向き合い、自分が何もしなかったと自覚することのほうが怖いです。そして娘から「お母さんは何をしたの?」と問われ、答えることになるほうがもっと怖いのです。

アントニーナ・サルティコーワさん(裁縫業)
私のところにはすでに3回電話がかかってきました。1回目は地区の警察署からで、そのほかの2回は過激派対策局からでした。彼らは私が過激主義者だと疑っているのです。これはスターリン時代の粛清を思い起こさせるものです。当時、私の祖父は粛清されました。いま起きていることは、私から見ればそれとまったく同じです。もう怖がる意味がありません。私の婚約者はすでに突撃部隊に入れられました。待っているのは最悪の結末だけです。私には成人した息子もいます。息子まで戦場に行かせたくはありません。何を恐れることがあるでしょうか。自分のことを?そんなことに意味はありません。私は婚約者と息子のことが心配なのです。これは私の闘いなのです。

地下鉄の中で感じる孤独 ロシア社会の無関心
SNSチャンネルの登録者数は6万6,000人あまりにまで増えていますが、「プーチ・ダモイ」はロシア社会全体に波及する運動にはなっていません。
その要因として女性たちがあげたのが、無理解と無関心、そして当局への恐れでした。


クセニア・ワラビヨーワさん(ピザ店店長)
“スーパー愛国者”とでも呼べるような人たちは、家でソファーに寝転びながら「彼ら(動員された人たち)が身を隠さなかったのが悪い。私のせいじゃない」などというコメントを書いて、私たちを侮辱しています。普通に暮らし、仕事に行き、新年などの祝日をいつもどおりに祝っている人たちもいます。時々地下鉄に乗ると「ああ、こんなに男性が大勢いるんだ」と思いながら、自分の夫のことを考えてしまいます。たしかに、社会が戦争のことを思い出すことはありますが、それは(ウクライナと国境を接するロシア西部の)ベルゴロド州で銃撃が起きたり、モスクワにドローンが飛んできたりするときだけです。私にも若い同僚がいますが、彼らにとって戦争は遠い出来事です。政治(の結果)が自分に及ぶまで、その意味を誰も理解できないというのは悲しいことです。


(結婚指輪を用意して婚約者の帰りを待つアントニーナ・サルティコーワさん)

アントニーナ・サルティコーワさん(裁縫業) 
私は何度も、例えばカフェなどでインタビューにこたえてきました。私は涙を浮かべたり、怒りに駆られたり、神経質な笑みを浮かべたりするのですが、周りの人たちは普通に座って食事をしています。彼らはまるで楽園にでも住んでいるかのように穏やかな顔をしています。すべて順調。彼らには関係のないことなのです。


さらに特別軍事作戦を真っ向から支持しているような友人もいます。彼らは言われたこと、頭に何度もすり込まれたことを信じています。彼らは、動員兵たちは向こうですばらしい暮らしをしていると思い込んでいます。お風呂があり、移動式のランドリーがあって、料理も出てくるし、8時間の睡眠もとれて、何の問題もないと。そして私たちは彼らの給料のおかげで、浴びるほどお金を持っており、エステにも通っていると。ですから私は人々に真実を知ってほしいのです。


(プーチン大統領)


変わる政権への考え方
30代前半のアンドレエワさんと、ワラビヨーワさんが以前からプーチン大統領の支持者ではなく、学業や仕事に追われ、政治に関心を払うゆとりがなかったと話したのに対し、年上のサルティコーワさんはプーチン大統領に対する考えの変化を語りました。


アントニーナ・サルティコーワさん(裁縫業) 
いまの(プーチン)大統領がエリツィン氏の代わりに出てきたとき、私たちは喜びました。そして実際、ロシアは発展しました。本当に発展したのです。40代、50代の私の世代は頭が混乱しています。私たちはいま起きていることを理解できないのです。動員が行われたとき、なぜ私たちが(政権を)信じてしまったかというと、かつてはすべてがよかったからです。私たちにとっては、政権を信用することが当然になっていました。


私の婚約者はこんなことを言っていました。「自分たちが廃棄されるために運ばれていくような感じがする」と。ロシア人が同じロシア人を廃棄するなんて、私にとって非常に恐ろしいことでした。私の見方、私の意見は大きく変わりました。怒りが生まれました。自分の命の危険に対する恐怖ではなく、怒りを感じました。私は憎しみと怒りに駆り立てられています。
“夫を返せ“のその先に
夫や息子を返せという訴えから始まった「プーチ・ダモイ」。
彼女たちの覚悟、そして今後、どう活動を続けていくのか聞きました。


マリア・アンドレエワさん(小児科医)
私は自分を愛国者だと思っています。しかし私たちに押し付けられているのとは違う愛国者です。いま私たちの国では、軍事愛国主義が強制されています。何だかよくわからない自己犠牲が必要とされています。自分の祖国のために喜んで死ねるほど、祖国をものすごく愛さなければなりません。私はこの極悪非道の愛国主義に反対します。


アントニーナ・サルティコーワさん(裁縫業)
私は「プーチ・ダモイ」が、動員兵の妻たちだけのコミュニティーだとは思っていません。単にメンバーの大半がそうだというだけです。中には契約兵の妻たちもいるし、動員兵と何の関係もない人たちもいます。誰でも歓迎します。いちばん重要なのは、いま何が起きているか、そしてそれが社会にとって危険だということを理解することです。あらゆることが危険です。生きているだけで危険です。戦地に行くことも危険です。人々は理解すべきです。目を開いていま何かをしなければ、何か行動しなければ、私たちは現状に甘んじて何かのルールに従いながら猿ぐつわをはめられて生きていくか、もしくは自分の家族や友人を突撃部隊に差し出すことになるということを理解すべきなのです。


クセニア・ワラビヨーワさん(ピザ店店長)
私はこの運動を政治運動として押し出そうと思っています。私たちには壮大なプロジェクトがありますが、そのためには時間を見つけ、女性たちを結束させなければなりません。なぜなら、戦場では1人では戦えないからです。私たちは、YouTubeチャンネルを運営し、そこで女性たちを取り上げ、彼女たちが実在するのだということを伝えます。コメントを出したり、インタビューにこたえたりすることで、国がどのように私たちのことを扱っているのかを社会に伝えていきます。


(手向けられたカーネーション)
【関連番組】NHKプラスで4/9(火) 夜7:57 まで見逃し配信人差し指(下)


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