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歴史の細部を継承する会コミュの夢がたり共同体

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昨晩は熟睡されましたか?
それとも浅い眠りのなか夢をみられましたか?
それは幸せなものでしたか、または悪夢でしたか?
場所や時間はどうだったでしょうか?
お知り合いの方など登場されたのでしょうか?
またはすでに亡くなった祖父母、父君や御母堂など登場されませんでしたか?
どのような会話をされましたか?

そう、ここからが大切ですが、あなた様は起きて学校・職場へ向かう時
「知人・同僚に夢の話をしている自分」について少しでも思い描き
ましたか?


ひとはイメージのなか生きている
自分の周囲を取り巻く状況はすべて゛物語"だと言っても過言ではないだろう
ひとは事実に立脚しつつも、真実のなかで生きたいと願う
(そうでない仮想現実のなか生きたいと願う者も増える昨今ではある・)

鎌倉幕府の将軍・源頼朝と親しい間柄、むしろ二人三脚だったといってもよい藤原摂関家出身の貴族・九条兼実は有名な日記『玉葉』
を残しているが、現代人からみて奇異に思われるのが日記に引用される様々な人がみた夢想についての記事の多さ、だという
(酒井紀美『夢語り・夢解きの中世』(朝日選書)
以下の文もこの著作に負って記述する)

酒井氏の著作から引用してみる

兼実に直接かかわる夢を見たといって、兼実に語って来る人々は少なくない。三、四人の妻妾たち、子息の良通と良経、異母姉だが良通の養母になっていた皇嘉門院、同母弟の天台僧慈円、叔父の南都僧信円、藤原基輔や僧覚乗といった妻室の兄弟たち、頼輔入道や源季長らの家司たち、智詮・信助・実巌・仏巌などの祈祷僧や陰陽師阿倍広元などなど。兼実を中心として運命の浮沈朕を共にする人びとが多い。吉夢を兼実に報告するたびに、共に一喜一憂し、心理的に一体感を確かめ深めていたにちがいない

夢は貴重な情報源なのだ それは神仏から届けられ、未来を照らし出している
道端で夢相(ゆめあわせ)する占い師じみた者もあったことだろう

上にみたのは貴族の「夢語りサロン」についてだった
そこでは自分の一族の運命の浮沈が焦点となっている

社寺ではどうか?
社寺ではそこに鎮座する仏や鎮守神らの機嫌がどのようであるのか?その点が巫女や僧らの夢見によって判断された

菅原道真が死後祀られるようになったのも、僧や巫女の託宣からだった
神からの告げを乞う託宣
神からの告げを乞う夢見

託宣と夢見との両者には隔たりがない


別スレで議論の対象となっていた、共同体の可能性が
古人のイメージの世界に分け入ることで可視的になってくる心地がする(^^)

因みに現在とは異なり、
夢に気になるあの人が登場したら・・?
その相手はあなたに気を許している証拠だ、と捉えるものらしいです平安時代には

コメント(1)

簡単にまとめますと

夢、つまり神の意志を反映した事象を敬うことで

1.神と交信し、現世で何らかの利益を被ろうとする

2.1を求めるという点で、利害を同じくする他者と深い関係を結 ぶ

1は目的であり、夢でみたことで理解不能だったことは、そのひとが死ぬまで心の片隅に引っ掛かっているものだったという
(足利義持が後継者を決めなかったのは、若き日にみた、子が生まれその子が将軍職を継ぐ、という夢想を絶ちがたかったからだという
その結果「籤引き将軍」が生まれることになるのだが・)

2は1の付帯的なものともいえるが、人間関係の濃密さは現代の比ではない
夢に一族の運命を託す 神に一族の運命を託す
まさに1晩1晩が悲喜こもごもだ

そのことを自分は羨んでしまう

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