半蔵門かきもの倶楽部コミュの第√１２迷界龍皇烈伝完結編「Hole-in-One

フィルターを通して見ると、大抵のものはたいしたことなく見えてしまう。それが問題だ。それをどうやって言い表わそうかと思っている前に、今日の雪。今日の雪がそうさせたと思う。シャッター押して写真なんか取ろうとしちゃったりして。

日常的な光景にフィルターを通すことで興味深く見えるものもある。奇妙に見えてくるというべきか。リフォームの際こだわって選んでいた白のクロスを背景にお父さんの鼻クソを穿っている姿。何をや探さん。どれだけ大きな塊がその空間の中から呼び出てくるものだろう。その瞬間に雲が太陽隠したり嵐が起きて洗濯物が吹き飛んだり雨が降ってることが重要でなくなるくらいの雷が鳴り出したりしなければいいけど。

- ここから - 逆に、

フィルターを通してみると特別なものに見えることもある。前にユウウツくんという人がいた。彼の名前は普通には漢字で書けない。いつも印刷されるときには印象派の絵のような表象にされている。専属の画家でもいるのだろうか。話がズレてしまったのはユウウツくんが直ぐに浮かび上がってきてしまう浮かび上がりやすい存在だからだろう。意識の流れに入り込んでくるユウウツくん。ところどころ要所の関のような場所で姿を現わす。そう考えるとこのあと読み進める書き進めるのはホラーのようであってユウウツくんのまだ見ぬ顔が頭から離れない。実際には少しの間静かにしてもうことになるのかだが。

フィルターを通して見ればなんでも興味深い見えるのか、どんなものでも月並みに見えるのか、月並みっていう言い方ちょっと気になるけどこのまま話を進めます。同じように気になった方はシンパシーというワードが当てはめることかと安心できますが、ここでは軽く深呼吸。この小説の着地点はまだ決まっていない……

最初っから、
ハナっから、
この文章と小説が絡むところがあるだろうか。それならもっとそこを強調してみるのも良いだろう。そう見えるように。

迷界って何だろう
僕らが含まれているところ
そこに僕らは含まれている
ゴタゴタした人間関係から遠くかけ離れて
この雪からだって遠い
雪雲の掛からない場所
空気だってあるか怪しい
空だってないだろう
何を見て過ごせばよいのか
そんなに毎日空を見てる分けじゃないけど
小説でも読んでるのか
まったくどうやってヒマを潰すかなんて、そんなに重要かな

もう一度言いますと、フィルターを通して見ることでアッと驚くことさえも退屈に見えてしまうのか、フィルターを通すことで日常の平凡なことさえも常に新しくなる興味深い目線で見ることが出来るというこの二者の内のどちらを表現するかを決めていないということです。

完結編なのにまだ決まってないって！？
完結編って今決めたので……
でも決めたので、完結編って！
って、までが一つの言葉のように為っていますが。
完結編なので完結します。
わかれおしいですが、
完結編なので去ります。
ソクラテスのように、