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発展大陸【アルカディア】コミュの武器屋【ダンディライアン】5

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ライアン「やはり、弟を失ったことがトラウマになってしまったようだ。あれは、もはや狂気に近い信念だ」
ディック「何とかしてやりたいんだがな…」
ライアン「こればかりはな」

頭を悩ませていると何やら騒がしいことに気付く

そして、荒々しくドアが開く

ハシーン「マスター、大変です!誘拐事件が起きました!!」
ディック「誘拐だって!」

ディックは立ち上がる。
ハシーン「はい、どうやら強引な奴隷商人が子供達を誘拐したようです。」

その報告にライアンは、嫌な予感がした。

奴隷商人、誘拐、子供

そのワードは、ラザルスの禁句だ。
そう思った時にライアンは、再びラザルスがいた部屋へ戻る

そして、自身の予感の正確さを今日だけは恨んだ。


ラザルスの部屋の窓は開いており、机には、アサシン機関を示す指輪が外されて置かれていた
ディック「ラザルス!!」

ディックは窓から叫び、机を力いっぱい殴る。

ディック「とにかく時間が無い。ラザルスを探さないと!」
ライアン「ああ、早く探せ!」

アサシン達に命じて、自身も追跡を始めた


外は、徐々に夕暮れが迫ってきていた
街は、警察なども動き回っていた。
しかし、誘拐犯を探しているのではないようだ

時々、聞こえてくるのは犯人らしき死体が見つかり続けているという情報だ
ディック「まさか…あいつ手当り次第に怪しいヤツを…」

ディックは嫌な予感がした。
ライアン「そこまで無計画ではないだろう。」

言いながらも探す。
ディック「だと良いが…」

ディックは心配そうに言いながら、装備を整える。
結局、日が暮れてもラザルスは見つからなかった。

ライアンは、夜を通してアサシン達に探させた。だが、深夜になっても結果は変わらなかった。


ライアンは、自室の椅子に座り、流石にため息をついた
ディック「どうするライアン?このまま探し続けるのは難しいぞ」

机に両手を付きながら言う。
ライアン「目星はついている。」

重々しく口を開く
ディック「何?どうして早く言わないんだよ?」
ライアン「恐らく、私はラザルスを殺すことになる」
ディック「じょ、冗談だろ?」

ディックは唖然とする。
ライアン「狂気に支配された者には、それしかない。」

ライアンは立ち上がる。
ディック「ちょ、ちょっと待ってくれ!きっと話せば解ってくれる!」
ライアンは、答えずに準備していく

以前から覚悟していたようだ
ディック「ラ、ライアン…」

ディックは不安そうな表情で、ライアンを見る。
ライアン「この日が来ないことを願っていたんだがな」

最後のダガーをしまうと本気の時だけつける仮面をつける。

そして、ディックの前にライアンではなく、アサシン機関の長が立っていた
ディック「ラザルスを…本当に…」

ディックは何も言えなくなる。
ライアン「私の大切な弟子で、レイザンと同じく支えてくれた。これ以上、過去に苦しむなら終わらせるしかない」

そう言って窓を開ける。

ライアン「時計塔に奴はいる。」
そう言って、窓から外へと消えた
ディック「時計塔…間に合うか?いや、間に合わせる!」

ディックは装備を引っ掴むと、走りながら装着していく。
夕闇に沈む時計塔は、数多くの奴隷商人の死体が転がっていた。

その中で、血塗れの赤いフードコートを纏ったラザルスが立っていた
ディック「ラザ…ルス… 」

ディックは息を荒くしながら、時計塔に到着する。
ラザルス「おや、マスターより君が先にくるとは予想外だ」

ディックへ振り返る。
ディック「ラザルス…お前、どうしてこんな事…」

ディックは目の前の光景に悲しい表情を浮かべる。
ラザルス「不思議なことじゃない、ゴミは消すべきだ」

死体を蹴り飛ばしながら言う
ディック「ラザルス…どうしたんだ。憎いのは分かる…だけど無闇に命を奪うのは間違ってる!」
ラザルス「命を無闇に奪ったのは、こいつらだろう!!!」

怒声をあげるラザルスの姿をディックは、初めて見た。

ラザルス「私の弟や家族のようなものを増やすゴミだ!アサシンではなく、私は、ただ殺人者としてやることに決めた!」
ディック「お前も無闇に命を奪っていたら意味が無いだろう。こんな事は今すぐ辞めて戻ってきてくれ」
ラザルス「いいや、私の全てを捨ててでも終わりにする!」

言葉が届かない

あの優しく笑うラザルスはいない。 

だが、本人も気付いていないのか、涙を流していた
ディック「ラザルス止めるんだ!そんな事、本当は望んでないんだろ?お前がしたかったのは、殺すことだったのか?子供達を守るって言ってたのは嘘なのかよ!今のお前を見て子供たちが喜ぶのかよ!…帰ってこい、ラザルス」

ディックは手をさし伸ばす。
ラザルスは無言でディックに斬りかかってくる
ディック「ラザルス!お前と…戦いたくない!」

ディックは攻撃を躱す。
聞く耳を持たないのか、刃を振るう。
だが、それは、別の刃が止める

ライアンが、ダガーで止めていた
ディック「ライアン!」

ディックは驚く。

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