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オウム真理教への強制捜査開始からまもない３月２３日、滋賀県彦根市で教団「科学技術省」のメンバーが運転する乗用車のなかから数十枚の光ディスクが押収された。これらの光ディスクからは、第７サティアンの化学プラントの設計図、サリン実験データ、１１１４名の出家信者名簿、「科技省」の名簿などが見つかったことはすでに報じられている。
だが、それに混じって、もう一つ別の「信者リスト」があったことは知られていない。そのリストは「オウム真理教と統一教会の合致信者名簿」。つまり、オウム信者でありながら、あの文鮮明氏率いる統一教会の信者と疑わしき人物のリストだというのである。
本誌が警視庁捜査関係者からその情報を入手したのは、光ディスクが押収されてから数日後のこと。まだ光ディスクの存在が報じられる前だった。そのとき捜査関係者が漏らした言葉はこうである。
「滋賀で逮捕したオウム信者のクルマから光ディスクを押収したが、そこに統一教会の合同結婚式に参加した信者の名前が入っていた。この信者たちは現在オウムにいることを確認した」
その後、この「リスト」にあったのは１６人と判明。本誌は最近、この１６名の氏名を入手したが、件（くだん）の捜査関係者は、「その１６人の名前が記録されていたことは間違いない。このリストが誰によって何の目的で作られたのかは捜査中だ」
という。
いったい、なぜこのようなリストが存在するのか。実はこれと同類のリストはこれまでにもオウム真理教被害者対策弁護団によって作られたことがある。
（「麻原オウムの犯罪と統一教会」（週刊現代／１９９５年５月２７日号：４０〜４３ページ）４０ページ）
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オウム真理教への強制捜査開始からまもない３月２３日、滋賀県彦根市で教団「科学技術省」のメンバーが運転する乗用車のなかから数十枚の光ディスクが押収された。これらの光ディスクからは、第７サティアンの化学プラントの設計図、サリン実験データ、１１１４名の出家信者名簿、「科技省」の名簿などが見つかったことはすでに報じられている。
だが、それに混じって、もう一つ別の「信者リスト」があったことは知られていない。そのリストは「オウム真理教と統一教会の合致信者名簿」。つまり、オウム信者でありながら、あの文鮮明氏率いる統一教会の信者と疑わしき人物のリストだというのである。
本誌が警視庁捜査関係者からその情報を入手したのは、光ディスクが押収されてから数日後のこと。まだ光ディスクの存在が報じられる前だった。そのとき捜査関係者が漏らした言葉はこうである。
「滋賀で逮捕したオウム信者のクルマから光ディスクを押収したが、そこに統一教会の合同結婚式に参加した信者の名前が入っていた。この信者たちは現在オウムにいることを確認した」
その後、この「リスト」にあったのは１６人と判明。本誌は最近、この１６名の氏名を入手したが、件（くだん）の捜査関係者は、「その１６人の名前が記録されていたことは間違いない。このリストが誰によって何の目的で作られたのかは捜査中だ」
という。
いったい、なぜこのようなリストが存在するのか。実はこれと同類のリストはこれまでにもオウム真理教被害者対策弁護団によって作られたことがある。
だが、同弁護団事務局長の小野毅氏に今回の１６人の氏名を質すると、
「オウム真理教の背景を調べるなかで、かつて統一教会に入っていた人物がいることがわかり、未確認情報を含めてリストアップしたことはありますが、こんなに詳しいものではありません。今回の光ディスクから見つかったというリストとは別物です」
とすると、このリストはオウム真理教側が独自で作成したと考えるのが妥当となる。このリストの存在は何を物語るのか。いや、その前にここに記されている１６人のオウム信者は本当に「統一教会信者」でもあるのか。以下、その真偽を検証しよう。
（「麻原オウムの犯罪と統一教会」（週刊現代／１９９５年５月２７日号：４０〜４３ページ）４０〜４１ページ）
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オウム真理教への強制捜査開始からまもない３月２３日、滋賀県彦根市で教団「科学技術省」のメンバーが運転する乗用車のなかから数十枚の光ディスクが押収された。これらの光ディスクからは、第７サティアンの化学プラントの設計図、サリン実験データ、１１１４名の出家信者名簿、「科技省」の名簿などが見つかったことはすでに報じられている。
だが、それに混じって、もう一つ別の「信者リスト」があったことは知られていない。そのリストは「オウム真理教と統一教会の合致信者名簿」。つまり、オウム信者でありながら、あの文鮮明氏率いる統一教会の信者と疑わしき人物のリストだというのである。
本誌が警視庁捜査関係者からその情報を入手したのは、光ディスクが押収されてから数日後のこと。まだ光ディスクの存在が報じられる前だった。そのとき捜査関係者が漏らした言葉はこうである。
「滋賀で逮捕したオウム信者のクルマから光ディスクを押収したが、そこに統一教会の合同結婚式に参加した信者の名前が入っていた。この信者たちは現在オウムにいることを確認した」
その後、この「リスト」にあったのは１６人と判明。本誌は最近、この１６名の氏名を入手したが、件（くだん）の捜査関係者は、「その１６人の名前が記録されていたことは間違いない。このリストが誰によって何の目的で作られたのかは捜査中だ」
という。
いったい、なぜこのようなリストが存在するのか。実はこれと同類のリストはこれまでにもオウム真理教被害者対策弁護団によって作られたことがある。
だが、同弁護団事務局長の小野毅氏に今回の１６人の氏名を質すると、
「オウム真理教の背景を調べるなかで、かつて統一教会に入っていた人物がいることがわかり、未確認情報を含めてリストアップしたことはありますが、こんなに詳しいものではありません。今回の光ディスクから見つかったというリストとは別物です」
とすると、このリストはオウム真理教側が独自で作成したと考えるのが妥当となる。このリストの存在は何を物語るのか。いや、その前にここに記されている１６人のオウム信者は本当に「統一教会信者」でもあるのか。以下、その真偽を検証しよう。
まず１６人の男女の内わけは男７人、女９人。いずれも年齢やオウム内でのホーリーネームなどは不明で、わかっているのは氏名だけである。
これをもとに統一教会の膨大な信者名簿（’８９年３月末までのデータ集計によるもの）と照合したところ、「１６人リスト」と同姓同名が１１人存在した。これらの人物をイニシャルで記すと、
Ａ・Ｒ氏（女）、Ｓ・Ｔ氏（女）、Ｓ・Ｋ氏（男）Ｓ・Ｋ氏（女）Ｓ・Ｙ氏（女）Ｓ・Ｓ氏（男）Ｔ・Ｈ氏（女）Ｎ・Ｉ氏（女）Ｙ・Ｓ氏（男）Ｗ・Ｙ氏（男）Ｗ・Ｋ氏（女）となる。
このうちたとえばＷ・Ｙ氏（男）の欄には「６５００双、世界日報社・営業」とある。「６５００双」というのは統一教会特有の表記で、これは’８８年の合同結婚式に出席し、祝福をうけたことを意味している。そして統一教会系の新聞社である世界日報社に勤務しているということである。
またＳ・Ｔ氏（女）は「７７７双」とあり、これは’７２年の合同結婚式に参加したことを意味する。１１人中１０人が合同結婚式に参加し、半分の５人が’８８年の合同結婚式に参加していた。また１１人中６人が、統一教会系企業に勤務となっている。
続いて、これら１１人の氏名がオウム関連印刷物にみられないか丹念に探していくと、興味深いことが判明した。「世界日報社・営業」のＷ・Ｙ氏が統一教会の合同結婚式に参加したのは’８８年だが、なぜかこの年に刊行されたオウムの信者向け雑誌『マハーヤーナ』に”読者の声”としてこんな一文を寄せているのである。
＜１２号のマハーヤーナ」を読んで一番良かったのは尊師の説法で、執着や愛二ついて書いてあったのが非常にうれしく思いました。（略）
僕はいつも尊師の説法を読むと、涙が止まらなくなり、気分が軽くなります。そして、読み終わるといつも至福感に満たされるのです。＞（’８８年Ｎｏ．１４号）
むろん同姓同名の別人という可能性もないではない。だが、「偶然」と割り切るには、Ｗ・Ｙ氏のほかに、Ｗ・Ｋ氏やＹ・Ｓ氏も『マハーヤーナ』誌に登場しているのはどう理解すればよいのか。しかも、このＷ・Ｋ氏と・Ｙ・Ｓ氏は同じ号の「超能力セミナー」と題した記事に揃って体験談を寄せている。
＜甘露水をいただき始めて、８日目になりますが、気持ちが明るくなり、とても精神的に安定したような気がします＞（Ｗ・Ｋ氏）
＜まろやかな「とろっ」とする甘みを感じました。飲んだ後、喉の下で広がる感覚がありました＞（Ｙ・Ｓ氏／いずれも『マハーヤーナ』’８７年Ｎｏ．５号＞
ところで、この「１０人リスト」のなかには、興味深い人物の名が含まれている。
（「麻原オウムの犯罪と統一教会」（週刊現代／１９９５年５月２７日号：４０〜４３ページ）４０〜４１ページ）
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オウム真理教への強制捜査開始からまもない３月２３日、滋賀県彦根市で教団「科学技術省」のメンバーが運転する乗用車のなかから数十枚の光ディスクが押収された。これらの光ディスクからは、第７サティアンの化学プラントの設計図、サリン実験データ、１１１４名の出家信者名簿、「科技省」の名簿などが見つかったことはすでに報じられている。
だが、それに混じって、もう一つ別の「信者リスト」があったことは知られていない。そのリストは「オウム真理教と統一教会の合致信者名簿」。つまり、オウム信者でありながら、あの文鮮明氏率いる統一教会の信者と疑わしき人物のリストだというのである。
本誌が警視庁捜査関係者からその情報を入手したのは、光ディスクが押収されてから数日後のこと。まだ光ディスクの存在が報じられる前だった。そのとき捜査関係者が漏らした言葉はこうである。
「滋賀で逮捕したオウム信者のクルマから光ディスクを押収したが、そこに統一教会の合同結婚式に参加した信者の名前が入っていた。この信者たちは現在オウムにいることを確認した」
その後、この「リスト」にあったのは１６人と判明。本誌は最近、この１６名の氏名を入手したが、件（くだん）の捜査関係者は、「その１６人の名前が記録されていたことは間違いない。このリストが誰によって何の目的で作られたのかは捜査中だ」
という。
いったい、なぜこのようなリストが存在するのか。実はこれと同類のリストはこれまでにもオウム真理教被害者対策弁護団によって作られたことがある。
（「麻原オウムの犯罪と統一教会」（週刊現代／１９９５年５月２７日号：４０〜４３ページ）４０ページ）
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オウム真理教への強制捜査開始からまもない３月２３日、滋賀県彦根市で教団「科学技術省」のメンバーが運転する乗用車のなかから数十枚の光ディスクが押収された。これらの光ディスクからは、第７サティアンの化学プラントの設計図、サリン実験データ、１１１４名の出家信者名簿、「科技省」の名簿などが見つかったことはすでに報じられている。
だが、それに混じって、もう一つ別の「信者リスト」があったことは知られていない。そのリストは「オウム真理教と統一教会の合致信者名簿」。つまり、オウム信者でありながら、あの文鮮明氏率いる統一教会の信者と疑わしき人物のリストだというのである。
本誌が警視庁捜査関係者からその情報を入手したのは、光ディスクが押収されてから数日後のこと。まだ光ディスクの存在が報じられる前だった。そのとき捜査関係者が漏らした言葉はこうである。
「滋賀で逮捕したオウム信者のクルマから光ディスクを押収したが、そこに統一教会の合同結婚式に参加した信者の名前が入っていた。この信者たちは現在オウムにいることを確認した」
その後、この「リスト」にあったのは１６人と判明。本誌は最近、この１６名の氏名を入手したが、件（くだん）の捜査関係者は、「その１６人の名前が記録されていたことは間違いない。このリストが誰によって何の目的で作られたのかは捜査中だ」
という。
いったい、なぜこのようなリストが存在するのか。実はこれと同類のリストはこれまでにもオウム真理教被害者対策弁護団によって作られたことがある。
だが、同弁護団事務局長の小野毅氏に今回の１６人の氏名を質すると、
「オウム真理教の背景を調べるなかで、かつて統一教会に入っていた人物がいることがわかり、未確認情報を含めてリストアップしたことはありますが、こんなに詳しいものではありません。今回の光ディスクから見つかったというリストとは別物です」
とすると、このリストはオウム真理教側が独自で作成したと考えるのが妥当となる。このリストの存在は何を物語るのか。いや、その前にここに記されている１６人のオウム信者は本当に「統一教会信者」でもあるのか。以下、その真偽を検証しよう。
（「麻原オウムの犯罪と統一教会」（週刊現代／１９９５年５月２７日号：４０〜４３ページ）４０〜４１ページ）
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オウム真理教への強制捜査開始からまもない３月２３日、滋賀県彦根市で教団「科学技術省」のメンバーが運転する乗用車のなかから数十枚の光ディスクが押収された。これらの光ディスクからは、第７サティアンの化学プラントの設計図、サリン実験データ、１１１４名の出家信者名簿、「科技省」の名簿などが見つかったことはすでに報じられている。
だが、それに混じって、もう一つ別の「信者リスト」があったことは知られていない。そのリストは「オウム真理教と統一教会の合致信者名簿」。つまり、オウム信者でありながら、あの文鮮明氏率いる統一教会の信者と疑わしき人物のリストだというのである。
本誌が警視庁捜査関係者からその情報を入手したのは、光ディスクが押収されてから数日後のこと。まだ光ディスクの存在が報じられる前だった。そのとき捜査関係者が漏らした言葉はこうである。
「滋賀で逮捕したオウム信者のクルマから光ディスクを押収したが、そこに統一教会の合同結婚式に参加した信者の名前が入っていた。この信者たちは現在オウムにいることを確認した」
その後、この「リスト」にあったのは１６人と判明。本誌は最近、この１６名の氏名を入手したが、件（くだん）の捜査関係者は、「その１６人の名前が記録されていたことは間違いない。このリストが誰によって何の目的で作られたのかは捜査中だ」
という。
いったい、なぜこのようなリストが存在するのか。実はこれと同類のリストはこれまでにもオウム真理教被害者対策弁護団によって作られたことがある。
だが、同弁護団事務局長の小野毅氏に今回の１６人の氏名を質すると、
「オウム真理教の背景を調べるなかで、かつて統一教会に入っていた人物がいることがわかり、未確認情報を含めてリストアップしたことはありますが、こんなに詳しいものではありません。今回の光ディスクから見つかったというリストとは別物です」
とすると、このリストはオウム真理教側が独自で作成したと考えるのが妥当となる。このリストの存在は何を物語るのか。いや、その前にここに記されている１６人のオウム信者は本当に「統一教会信者」でもあるのか。以下、その真偽を検証しよう。
まず１６人の男女の内わけは男７人、女９人。いずれも年齢やオウム内でのホーリーネームなどは不明で、わかっているのは氏名だけである。
これをもとに統一教会の膨大な信者名簿（’８９年３月末までのデータ集計によるもの）と照合したところ、「１６人リスト」と同姓同名が１１人存在した。これらの人物をイニシャルで記すと、
Ａ・Ｒ氏（女）、Ｓ・Ｔ氏（女）、Ｓ・Ｋ氏（男）Ｓ・Ｋ氏（女）Ｓ・Ｙ氏（女）Ｓ・Ｓ氏（男）Ｔ・Ｈ氏（女）Ｎ・Ｉ氏（女）Ｙ・Ｓ氏（男）Ｗ・Ｙ氏（男）Ｗ・Ｋ氏（女）となる。
このうちたとえばＷ・Ｙ氏（男）の欄には「６５００双、世界日報社・営業」とある。「６５００双」というのは統一教会特有の表記で、これは’８８年の合同結婚式に出席し、祝福をうけたことを意味している。そして統一教会系の新聞社である世界日報社に勤務しているということである。
またＳ・Ｔ氏（女）は「７７７双」とあり、これは’７２年の合同結婚式に参加したことを意味する。１１人中１０人が合同結婚式に参加し、半分の５人が’８８年の合同結婚式に参加していた。また１１人中６人が、統一教会系企業に勤務となっている。
続いて、これら１１人の氏名がオウム関連印刷物にみられないか丹念に探していくと、興味深いことが判明した。「世界日報社・営業」のＷ・Ｙ氏が統一教会の合同結婚式に参加したのは’８８年だが、なぜかこの年に刊行されたオウムの信者向け雑誌『マハーヤーナ』に”読者の声”としてこんな一文を寄せているのである。
＜１２号のマハーヤーナ」を読んで一番良かったのは尊師の説法で、執着や愛二ついて書いてあったのが非常にうれしく思いました。（略）
僕はいつも尊師の説法を読むと、涙が止まらなくなり、気分が軽くなります。そして、読み終わるといつも至福感に満たされるのです。＞（’８８年Ｎｏ．１４号）
むろん同姓同名の別人という可能性もないではない。だが、「偶然」と割り切るには、Ｗ・Ｙ氏のほかに、Ｗ・Ｋ氏やＹ・Ｓ氏も『マハーヤーナ』誌に登場しているのはどう理解すればよいのか。しかも、このＷ・Ｋ氏と・Ｙ・Ｓ氏は同じ号の「超能力セミナー」と題した記事に揃って体験談を寄せている。
＜甘露水をいただき始めて、８日目になりますが、気持ちが明るくなり、とても精神的に安定したような気がします＞（Ｗ・Ｋ氏）
＜まろやかな「とろっ」とする甘みを感じました。飲んだ後、喉の下で広がる感覚がありました＞（Ｙ・Ｓ氏／いずれも『マハーヤーナ』’８７年Ｎｏ．５号＞
ところで、この「１０人リスト」のなかには、興味深い人物の名が含まれている。
（「麻原オウムの犯罪と統一教会」（週刊現代／１９９５年５月２７日号：４０〜４３ページ）４０〜４１ページ）
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