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西岡の雑誌図書館コミュの栗本慎一郎「『麻原オウム真理教』と統一教会を結ぶ点と線」(週刊現代/1995年5月27日号:43〜44ページ)

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 オウム真理教を巡る一連の疑惑をどのように理解したらいいのか。
 まだ「オウム神仙の会」と称していた当時に、私は雑誌を通じて取材を申し込んで断られたくらい、学者として麻原とその集団に経済人類学上の興味を抱いていた。その頃からいまの状況をある程度予測していましたが。ただしサリン事件のようなことまでやるとは見抜けなかった。不覚だったと思いますよ。
 海外の関係筋や霞が関関係者から、私が独自につかんだ情報を総合し、学問的に解釈すれば、オウムの実態は容易に把握することができるんです。キーワードとなるのは、「北朝鮮」(朝鮮民主主義人民共和国)と「統一教会」です。
 
(栗本慎一郎「『麻原オウム真理教』と統一教会を結ぶ点と線」(週刊現代/1995年5月27日号:43〜44ページ)43ページ)
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 オウム真理教を巡る一連の疑惑をどのように理解したらいいのか。
 まだ「オウム神仙の会」と称していた当時に、私は雑誌を通じて取材を申し込んで断られたくらい、学者として麻原とその集団に経済人類学上の興味を抱いていた。その頃からいまの状況をある程度予測していましたが。ただしサリン事件のようなことまでやるとは見抜けなかった。不覚だったと思いますよ。
 海外の関係筋や霞が関関係者から、私が独自につかんだ情報を総合し、学問的に解釈すれば、オウムの実態は容易に把握することができるんです。キーワードとなるのは、「北朝鮮」(朝鮮民主主義人民共和国)と「統一教会」です。
 まず、国松孝次警察庁長官狙撃事件の犯人像。日本のヤクザや左翼は、警察のトップを狙ったりはしない。それは、警察庁長官が官僚機構の一員である以上、殺害しても次のトップはすぐきまり、警察組織は崩壊しないからです。逆に警察組織の反感をかい、結束を強めるだけで逆効果だと知っています。
 そうなると、海外からの「刺客」と推測できる。そこで、ロシアであるかのように報道されているが、オウムは、ロシアから単に武器を手に入れたかっただけです。当局は「北朝鮮」の可能性も追っているようです。
 
(栗本慎一郎「『麻原オウム真理教』と統一教会を結ぶ点と線」(週刊現代/1995年5月27日号:43〜44ページ)43ページ)
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 オウム真理教を巡る一連の疑惑をどのように理解したらいいのか。
 まだ「オウム神仙の会」と称していた当時に、私は雑誌を通じて取材を申し込んで断られたくらい、学者として麻原とその集団に経済人類学上の興味を抱いていた。その頃からいまの状況をある程度予測していましたが。ただしサリン事件のようなことまでやるとは見抜けなかった。不覚だったと思いますよ。
 海外の関係筋や霞が関関係者から、私が独自につかんだ情報を総合し、学問的に解釈すれば、オウムの実態は容易に把握することができるんです。キーワードとなるのは、「北朝鮮」(朝鮮民主主義人民共和国)と「統一教会」です。
 まず、国松孝次警察庁長官狙撃事件の犯人像。日本のヤクザや左翼は、警察のトップを狙ったりはしない。それは、警察庁長官が官僚機構の一員である以上、殺害しても次のトップはすぐきまり、警察組織は崩壊しないからです。逆に警察組織の反感をかい、結束を強めるだけで逆効果だと知っています。
 そうなると、海外からの「刺客」と推測できる。そこで、ロシアであるかのように報道されているが、オウムは、ロシアから単に武器を手に入れたかっただけです。当局は「北朝鮮」の可能性も追っているようです。
 さて国松狙撃がオウムと関連があると仮定して、オウムと北朝鮮との関係を立証することふができるか。
 実は’91年晩秋に、麻原と会談したことがある。話題は輪廻転生や空中浮遊の科学的根拠などで、当然彼の超能力の可能性は否定してやったんだが、会談に先立って、意外な事実をつかんだんです。麻原の父親は朝鮮から日本に渡ってきた人だったんです。
 
(栗本慎一郎「『麻原オウム真理教』と統一教会を結ぶ点と線」(週刊現代/1995年5月27日号:43〜44ページ)より)
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 実は’91年晩秋に、麻原と会談したことがある。話題は輪廻転生や空中浮遊の科学的根拠などで、当然彼の超能力の可能性は否定してやったんだが、会談に先立って、意外な事実をつかんだんです。麻原の父親は朝鮮から日本に渡ってきた人だったんです。
 
(栗本慎一郎「『麻原オウム真理教』と統一教会を結ぶ点と線」(週刊現代/1995年5月27日号:43〜44ページ)44ページ)
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 実は’91年晩秋に、麻原と会談したことがある。話題は輪廻転生や空中浮遊の科学的根拠などで、当然彼の超能力の可能性は否定してやったんだが、会談に先立って、意外な事実をつかんだんです。麻原の父親は朝鮮から日本に渡ってきた人だったんです。
 朝鮮半島のキリスト教史をみると、現地に昔からあった土俗宗教に異文化であるカトリックが進入し、土俗宗教が危機に陥った結果、両者が融合された「危機宗教」というのがあることがわかる。
 この「危機宗教」の一種に、朴泰善がおこした伝道館(長老教ともいう)があった。伝道館では、信者は1ヵ所に集められ毛布や醬油を作って生計を立てているんですが、その収入はすべて教祖に入ってしまう。この朴泰善の「集金システム」を受け継いだのが文鮮明の統一教会なんです。
 そして、オウムも朴泰善・伝道館の支流だろうと思われます。というのも、伝道館では1ヵ所で生活する際、信者に財産のすべてを寄進させている。血分けの儀式も「危機宗教」独特のものです。つまりオウムは、このやり方を踏襲しているんです。
 朴泰善・伝道館を「父」とするなら、オウム真理教と統一教会とは「兄弟」のような関係といえるでしょう。
 もちろんこれだけでは、北朝鮮当局との関係は立証できません。ところが伝道館は、故・金日成主席とも非常に深い結びつきがある。金日成の父親は伝道館の源流ともいえる教団の信者だったんです。
 しかも、金日成の叔父は朝鮮キリスト者連盟の中央委員長で、祖父は(西洋の)純粋キリスト教信者を迫害してカルト性を加えた人物。さらに、半島のキリスト教は反日運動の拠点であることはあまりにも有名です。そして、麻原が生まれた熊本は日本での明治維新後のキリスト教発祥の地です。
 以上でわかる通り、北朝鮮ーー統一教会ーーオウムをつなぐラインは学問的にも語られる「べき」ものなんです。
 オウムの「反日本社会意識」はそこに根ざしていると考えられる。決して「革命」とか解脱とかカッコイイものではない。
 また北朝鮮にとってオウムは、利用するだけの価値があったのではないか。麻原は3年間だけ阿含宗にいましたが、宗教法人の経営を学ぶための入信だろうと思います。
 この阿含宗から麻原が脱会するとき、統一教会から送りこまれていた人物が麻原についていったという確かな情報もある。その後、「神仙の会」の頃から超能力を売り物にしたオウムは急速に発展して、霊感商法が社会問題になって資金が思うように集まらなくなった統一教会にかわって、強力な資金力を持つようになったからです。
 私の調査では、’90年の衆議院選挙に立候補した前後から、「兄貴分」の統一教会の人間たちがさらにオウムに送り込まれるようになったようです。
 しかし、ここ数年は、麻原が完全に暴走して、手に負えない存在になってしまった。いまや日本国全体を敵に回してしまったオウムとの関係を、この両者が断ち切りたいと思っても不思議ではない。
 私が、あえて危険を冒してまでこんな発言をするのは、マスコミが下らない問題ばかり追及しすぎると、肝心の政府や警察当局の動きが遅れるからです。この事件はいまや、国際的治安問題と考えるべきだと思うからです。
 
(栗本慎一郎「『麻原オウム真理教』と統一教会を結ぶ点と線」(週刊現代/1995年5月27日号:43〜44ページ)44ページ)
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 オウム真理教を巡る一連の疑惑をどのように理解したらいいのか。
 まだ「オウム神仙の会」と称していた当時に、私は雑誌を通じて取材を申し込んで断られたくらい、学者として麻原とその集団に経済人類学上の興味を抱いていた。その頃からいまの状況をある程度予測していましたが。ただしサリン事件のようなことまでやるとは見抜けなかった。不覚だったと思いますよ。
 海外の関係筋や霞が関関係者から、私が独自につかんだ情報を総合し、学問的に解釈すれば、オウムの実態は容易に把握することができるんです。キーワードとなるのは、「北朝鮮」(朝鮮民主主義人民共和国)と「統一教会」です。
 まず、国松孝次警察庁長官狙撃事件の犯人像。日本のヤクザや左翼は、警察のトップを狙ったりはしない。それは、警察庁長官が官僚機構の一員である以上、殺害しても次のトップはすぐきまり、警察組織は崩壊しないからです。逆に警察組織の反感をかい、結束を強めるだけで逆効果だと知っています。
 そうなると、海外からの「刺客」と推測できる。そこで、ロシアであるかのように報道されているが、オウムは、ロシアから単に武器を手に入れたかっただけです。当局は「北朝鮮」の可能性も追っているようです。
 さて国松狙撃がオウムと関連があると仮定して、オウムと北朝鮮との関係を立証することふができるか。

 実は’91年晩秋に、麻原と会談したことがある。話題は輪廻転生や空中浮遊の科学的根拠などで、当然彼の超能力の可能性は否定してやったんだが、会談に先立って、意外な事実をつかんだんです。麻原の父親は朝鮮から日本に渡ってきた人だったんです。
 朝鮮半島のキリスト教史をみると、現地に昔からあった土俗宗教に異文化であるカトリックが進入し、土俗宗教が危機に陥った結果、両者が融合された「危機宗教」というのがあることがわかる。
 この「危機宗教」の一種に、朴泰善がおこした伝道館(長老教ともいう)があった。伝道館では、信者は1ヵ所に集められ毛布や醬油を作って生計を立てているんですが、その収入はすべて教祖に入ってしまう。この朴泰善の「集金システム」を受け継いだのが文鮮明の統一教会なんです。
 そして、オウムも朴泰善・伝道館の支流だろうと思われます。というのも、伝道館では1ヵ所で生活する際、信者に財産のすべてを寄進させている。血分けの儀式も「危機宗教」独特のものです。つまりオウムは、このやり方を踏襲しているんです。
 朴泰善・伝道館を「父」とするなら、オウム真理教と統一教会とは「兄弟」のような関係といえるでしょう。
 もちろんこれだけでは、北朝鮮当局との関係は立証できません。ところが伝道館は、故・金日成主席とも非常に深い結びつきがある。金日成の父親は伝道館の源流ともいえる教団の信者だったんです。
 しかも、金日成の叔父は朝鮮キリスト者連盟の中央委員長で、祖父は(西洋の)純粋キリスト教信者を迫害してカルト性を加えた人物。さらに、半島のキリスト教は反日運動の拠点であることはあまりにも有名です。そして、麻原が生まれた熊本は日本での明治維新後のキリスト教発祥の地です。
 以上でわかる通り、北朝鮮ーー統一教会ーーオウムをつなぐラインは学問的にも語られる「べき」ものなんです。
 オウムの「反日本社会意識」はそこに根ざしていると考えられる。決して「革命」とか解脱とかカッコイイものではない。
 また北朝鮮にとってオウムは、利用するだけの価値があったのではないか。麻原は3年間だけ阿含宗にいましたが、宗教法人の経営を学ぶための入信だろうと思います。
 この阿含宗から麻原が脱会するとき、統一教会から送りこまれていた人物が麻原についていったという確かな情報もある。その後、「神仙の会」の頃から超能力を売り物にしたオウムは急速に発展して、霊感商法が社会問題になって資金が思うように集まらなくなった統一教会にかわって、強力な資金力を持つようになったからです。
 私の調査では、’90年の衆議院選挙に立候補した前後から、「兄貴分」の統一教会の人間たちがさらにオウムに送り込まれるようになったようです。
 しかし、ここ数年は、麻原が完全に暴走して、手に負えない存在になってしまった。いまや日本国全体を敵に回してしまったオウムとの関係を、この両者が断ち切りたいと思っても不思議ではない。
 私が、あえて危険を冒してまでこんな発言をするのは、マスコミが下らない問題ばかり追及しすぎると、肝心の政府や警察当局の動きが遅れるからです。この事件はいまや、国際的治安問題と考えるべきだと思うからです。
 
(栗本慎一郎「『麻原オウム真理教』と統一教会を結ぶ点と線」(週刊現代/1995年5月27日号:43〜44ページ)

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