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西岡の雑誌図書館コミュの週刊新潮の部屋(3)

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 この原稿の締め切りは判決の前日で、どう逆立ちしても結果を見ることはできない。とはいえ、確実に言えるのは、結果がどうあれどちらかが、あるいはいずれもが控訴するということだから、20年以降に両者は、東京高裁で更なるお上の裁きを待つことになる。
 その控訴審の帰趨を決するのが、ある陳述書の存在である。
 陳述書の作成者の氏名を明かすことはできないが、事件のあった東京・白金のシェラトン都ホテルに勤務し、事件当夜の15年4月3日、ドアマンとしてエントランスに立っていた人物である。
 陳述書の提出日は19年10月23日。準強姦発生から実に4年半の歳月が流れている。なぜ、これだけの時間を要したのだろうか。
 ドアマンは、その理由について、<裁判所から何の連絡もないまま、もうすぐ(本件の民事訴訟が)結審するというニュースを知り、このままでは私の見たことや私の調書の存在は表に出ることなく葬り去られてしまうと考え、9月末に伊藤詩織さんを支える会に連絡をし、ようやく伊藤さんの代理人に連絡が取れ>たからだと綴っている。
 もっとも、裁判は10月7日に結審してしまっていたため、詩織さん側は弁論再開の手続きを求めたが、認められなかった。つまり、今回の裁判官の判断に、作成されたドアマンの陳述書は宙に浮き、1フレーズも考慮されていない。

(中略)

 高輪署からドアマンに、「本件で話を聞きたい」とアプローチがあったのは、事件から少し経った頃だった。まだ逮捕状は握りつぶされていないどころか、むろん出ていないし、中村部長も気付いていない。やってきたのは高輪署の強行犯係の刑事ら2人だった。社内の人間からその要請を聞かされたドアマンは最初、何のことだか思い当たるフシがなく、「記憶力があまり良い方とは言えず、思い出せる自信がない」と思ったという。
 捜査員はドアマンのところへやってくる前に、山口記者と詩織さんをホテルまで乗せてきたタクシー運転手から話を聞いていた。当の運転手は、「僕よりもホテルのドアマンさんの方が話を聞いているんじゃないですか」と告げたというのだ。
 そんなやりとりを聞きながら、ドアマンの頭に当日の光景が生々しく蘇ってきた。聞かれもしないのに山口記者の風采を話し出した彼に捜査員は虚を衝かれたことだろう。「記憶力があまり良い方とは言えない」彼がどうして「15年4月3日のこと」を詳細に覚えているのか。それは、「ドアマン生活の中でも忘れられない出来事だったから」だ。
 では、ドアマンの「私の見たこと」や「私の調書」について述べていこう。

(「被告の援軍は『安倍官邸』『次期警察庁長官』『伊藤詩織さん』レイプ裁判に判決!闇に葬られた『ドアマンの供述調書』」(週刊新潮・2019年12月26日号20〜23ページ)20〜21ページ)
https://www.amazon.co.jp/%E9%80%B1%E5%88%8A%E6%96%B0%E6%BD%AE-2019%E5%B9%B4-12-26-%E9%9B%91%E8%AA%8C/dp/B082JQ3D4V/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E9%80%B1%E5%88%8A%E6%96%B0%E6%BD%AE&qid=1576796627&sr=8-1

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 この原稿の締め切りは判決の前日で、どう逆立ちしても結果を見ることはできない。とはいえ、確実に言えるのは、結果がどうあれどちらかが、あるいはいずれもが控訴するということだから、20年以降に両者は、東京高裁で更なるお上の裁きを待つことになる。
 その控訴審の帰趨を決するのが、ある陳述書の存在である。
 陳述書の作成者の氏名を明かすことはできないが、事件のあった東京・白金のシェラトン都ホテルに勤務し、事件当夜の15年4月3日、ドアマンとしてエントランスに立っていた人物である。
 陳述書の提出日は19年10月23日。準強姦発生から実に4年半の歳月が流れている。なぜ、これだけの時間を要したのだろうか。
 ドアマンは、その理由について、<裁判所から何の連絡もないまま、もうすぐ(本件の民事訴訟が)結審するというニュースを知り、このままでは私の見たことや私の調書の存在は表に出ることなく葬り去られてしまうと考え、9月末に伊藤詩織さんを支える会に連絡をし、ようやく伊藤さんの代理人に連絡が取れ>たからだと綴っている。
 もっとも、裁判は10月7日に結審してしまっていたため、詩織さん側は弁論再開の手続きを求めたが、認められなかった。つまり、今回の裁判官の判断に、作成されたドアマンの陳述書は宙に浮き、1フレーズも考慮されていない。

(中略)

 高輪署からドアマンに、「本件で話を聞きたい」とアプローチがあったのは、事件から少し経った頃だった。まだ逮捕状は握りつぶされていないどころか、むろん出ていないし、中村部長も気付いていない。やってきたのは高輪署の強行犯係の刑事ら2人だった。社内の人間からその要請を聞かされたドアマンは最初、何のことだか思い当たるフシがなく、「記憶力があまり良い方とは言えず、思い出せる自信がない」と思ったという。
 捜査員はドアマンのところへやってくる前に、山口記者と詩織さんをホテルまで乗せてきたタクシー運転手から話を聞いていた。当の運転手は、「僕よりもホテルのドアマンさんの方が話を聞いているんじゃないですか」と告げたというのだ。
 そんなやりとりを聞きながら、ドアマンの頭に当日の光景が生々しく蘇ってきた。聞かれもしないのに山口記者の風采を話し出した彼に捜査員は虚を衝かれたことだろう。「記憶力があまり良い方とは言えない」彼がどうして「15年4月3日のこと」を詳細に覚えているのか。それは、「ドアマン生活の中でも忘れられない出来事だったから」だ。
 では、ドアマンの「私の見たこと」や「私の調書」について述べていこう。
 二人が乗ったタクシーがホテルの玄関前に滑り込んできた時、日本のドアマンなら誰もがそうするように、彼もまた後部座席の左側のドアの方へ出向いた。陳述書にはこうある。
<その時に手前に座っていた男性と目が合い、怖い印象を受けました。そして、奥に座った女性に腕を引っ張るようにして降りるように促していた>
 遠のく意識の中でも詩織さんは懸命に運転手へ「近くの駅まで」と言ったが、山口記者は「部屋を取ってある」と返し、タクシーは彼の指示に従ってここまでやってきたのだ。
<女性の方は(中略)「そうじするの、そうじするの、私が汚しちゃったんだから、綺麗にするの」という様なことを言っていまshた。当初、何となく幼児の片言みたいに聞こえ、「何があったのかな」と思っていたら、車内の運転席の後ろの床に吐しゃ物がありました>
 車内で戻してしまったのだ。それから、山口記者は詩織さんの腕を引っ張って、無理やり車外へ連れ出そうという動きを取る。
<女性は左側のドアから降ろされる時、降りるのを拒むような素振りをしました。「綺麗にしなきゃ、綺麗にしなきゃ」とまだ言っていたので、車席にとどまって車内を掃除しようとしていたのか、あるいはそれを口実に逃げようとしているのか、と思いました。それを男性が腕をつかんで「いいから」と言いました>
 車寄せからホテルのエントランスまでの僅か10メートルほどの距離も詩織さんには遠すぎたようで、
<足元がフラフラで、自分では歩けず、しっかりした意識の無い、へべれけの、完全に酩酊されている状態でした。「綺麗にしなきゃ、綺麗にしなきゃ」という様な言葉を言っていましたが、そのままホテル入り口へ引っ張られ、「うわーん」と泣き声のような声を上げたのを覚えています>


(「被告の援軍は『安倍官邸』『次期警察庁長官』『伊藤詩織さん』レイプ裁判に判決!闇に葬られた『ドアマンの供述調書』」(週刊新潮・2019年12月26日号20〜23ページ)20〜22ページ)
https://www.amazon.co.jp/%E9%80%B1%E5%88%8A%E6%96%B0%E6%BD%AE-2019%E5%B9%B4-12-26-%E9%9B%91%E8%AA%8C/dp/B082JQ3D4V/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E9%80%B1%E5%88%8A%E6%96%B0%E6%BD%AE&qid=1576796627&sr=8-1

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