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コピペの部屋コミュの【不思議・心霊】石じじいの語る怪異譚集【28】

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(転載元)
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1535920044/
海・山にまつわる怖い話・不思議な話 2

(全話まとめ)
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80586888&from=share

コメントにつづきません
でははじまり

ーー

477: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/07(日) 15:13:14.55 ID:+DG4v9FK0.net(主)

 私の実家の部落(この場合、集落という意味)に、珍しい石を探して拾い、それを売って生計を立てている男性がいました。 

 子供の頃、よく話を聞いたものです。

 私は、彼を「石じじい」と読んでいました。 
(本人の前では言いませんでしたが) 

 彼は、珍しい石を求めて四国の山や海岸を歩きました。 
 戦前の生まれで、若いころは朝鮮に住んでいたそうです。 
 戦後は、実家にもどり半農半石拾いで生活をしていました。 

 彼についての逸話は、以下のリンクをご参照ください。 
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1445320336
うしみつ関連記事:
山から石を持ち帰るとヤバいの??

(このコミュニティでのURL)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80475460

では、話の続きをしましょう。 


130本当にあった怖い名無し2018/10/03(水) 01:15:10.46ID:x05JGA5/0


『蛇を見たら必ず殺す』


石じじいの話です。

定職を持たないじじいは農繁期には、近くの農家の仕事を無償で手伝っていました。

いくらかの現物(野菜や米など)をもらっていたのでしょうけど。


ある年、真夏に田んぼの草取りをしていていました。

その田んぼの持ち主(農家)は、畑や田んぼ、庭に蛇を見つけたら、必ず殺していたそうです。

クワや石で叩き殺すか、鎌で斬り殺す。

じじいは、そんなに殺生をしなくても、別に毒蛇でもないのに、と思っていたそうです。

もちろん、毒蛇(マムシですね、田舎では「ハメ」と読んでいました)はじじいも殺していました。

私も何匹か殺したことがあります。あれはかなり危険。

その草取り作業をしていると、田んぼの中で近くを人が通り過ぎました。

泥の中をずぶずぶと。

うつむいていたじじいは、そのズボンの色柄で、その田んぼの持ち主だと思い、

「暑いな、あつけしなさんなよ」と言って、その人を見みあげましたが。

たしかに、その持ち主でしたが、その人の顔が奇妙だったそうです。

(つづく)


131本当にあった怖い名無し2018/10/03(水) 01:16:16.05ID:x05JGA5/0
>>130
(つづき)
麦わら帽子をかぶっていましたが、その頭には耳がなかったそうです。

耳たぶどころか耳孔もない。

そして、顔を見ると、目にまぶたが無かったそうです。

ほかは普通。

もちろん、その人はそんな異形の人ではありませんでした。

その人は、じじいを無視してずんずんと田んぼの中を歩いていって、田んぼから出てあぜ道を通って自分の家の方向に帰っていきました。

普段は、そのような振る舞いをするような人ではなかったのと、その奇怪な顔つきとでじじいは嫌な感じがしたそうです。。

その後、作業が一段落してその人の家で会ったときには、いつもの顔に戻っていました。

見間違いではないと確信していましたが、気の迷いだと無理やり納得したそうです。

このことを、町の中学校の理科の先生(じじいの友人でアドバイザー)に話したところ、先生はじじいに言ったそうです。

「蛇にはな、耳もまぶたも無いんで。」


132本当にあった怖い名無し2018/10/03(水) 16:59:09.30ID:ZAYsyvw40
生き物にひどいことをしたらいけないね
こういう話は教訓にみちていて不思議で面白い


133本当にあった怖い名無し2018/10/03(水) 16:59:51.55ID:ZAYsyvw40
生き物だけじゃなくてものにもね
動物にもものにも心はあるから


134本当にあった怖い名無し2018/10/03(水) 18:21:09.57ID:K/0vIXBO0
>>133
イライラした時とか物投げちゃったりした…
ごめんなさい


136本当にあった怖い名無し2018/10/06(土) 09:19:26.68ID:6U/w9TIQ0
食べれば大丈夫なんかの? 動物や植物を食べるいうんも命を奪う行為なんやけど、それを避けて生きていけんわの。

(・ω・) まー無駄な殺生や遊びで生命の営みを踏みにじりたくはないんやが

それかて日頃雑草や小虫を踏んで誰しも活動しとるわけやし。


151本当にあった怖い名無し2018/10/13(土) 20:15:22.25ID:zr+sPOJE0


『みんま正月』


石じじいの話です。

みなさんは、「みんま正月」を知っていますか?
知らないでしょう。

それは、死者の正月です。

12月に、その年に死んだ人の墓の前で深夜にお経を上げて餅を火で炙って食うという風習です。

これは、一見、仏事のようなのですが、実は、神道の行事だとか。

そのため、これは仏教には関係ないとして、じじいの家の近くの寺はまったく関わっていませんでした。

深夜(夜明け前くらいの真夜中)に、墓場からごにょごにょとお経が聞こえてくるといのはちょっと不気味です。

じじいは、夜、寺の墓をの近くを通ったときに、墓の中から何やらボソボソと声が聞こえてきました。

(ああ、みんま正月か)

と思ってちょっと足をとめたのですが、その声は、お経と言うより祝詞のように聞こえたとか。

声をかけることもなく、家に帰ったのですが、次の日にその墓にいったところ、墓の周りに動物の骨が散らばっていたそうです。

「あれは、犬の骨やったで!わしは、朝鮮で見たことがあるけん、知っとるんよ!」

と。
おいおい、じじいw

その年に死んだ人の家で

「みんま正月やりんなさったか?」と尋ねたところ、

「そがいなもんするかい。」と言われたそうです。
その寺と墓は今でもあります。

「初彼岸」というのもあります。これは他の地方にもあるでしょうが。
死んだ人にとっての最初のお彼岸のときに、近くの人達が、その死者が出た家におみまいに行くというものです。
そのときに、ほんの少しのお金をお供え(御仏前)として渡します。
受けるほうは、料理を出して応じるという。
皆さんの地方にもそんな風習ありますか?

最近体調がよくありません。寄る年波には勝てぬということでしょう。時間は残酷です。

私が、みんま正月をやってもらう時も近いかと。
じじい、待ってろよ

じゃないのか


161本当にあった怖い名無し2018/10/15(月) 00:47:07.85ID:qbr2sqLZ0


『無人島であったもの』


石じじいの話です。
海の話をしましょう。

じじいの友人が島嶼部にいた事は以前お話しました。

じじいは、友人と二人で昼に無人島に行きました。
まあまあ大きな島でしたが水はなかったと。
砂浜があったので、たまに近くの人たちが舟で海水浴に訪れることもあったそうです。

夕方近くになって帰ろうとしたら舟のエンジンの調子が悪い。
友人は、非常に不愉快そうで苛立って早く帰ろうとしていましたが夕暮れが近づき暗くなってきたので修理が終わりませんでした。
そのため、無理をしないで島に一泊しようということになったそうです。
食料も水も、ほどほどに残っていたので、じじいはむしろその一泊の経験を楽しいと思いました。

しかし友人は違ったと。
友人は、焚き火(木がはえていて、枯れ木がたくさん海岸で拾えたそうです)を前にして言いました。

「ええか、今日の夜は、寝たら、なにも考えんようにせんといけんで。考え事せんとさっさと眠るんよ。そうよ、いちばん大事なんは、死んだ人のことを考えたらいけん。いや、死んだ人やのうても生きとる人でもいけん。考えたらなあ。」

じじいは、おかしなことを言うもんだと思い、どうしてか尋ねました。

友人は明言を避けて、この島では(ここらの海では?:メモに両方の記述あり)そうしないといけないのだ、と言いました。

じじいは、友人の助言を聞いて、努めてなにも考えないようにして寝入ろうとしましたが、かえって目がさえてなかなか眠れませんでした。
そして、いろいろと考えをめぐらせてしまったたそうです。
眠れないでいると、砂浜の砂利を踏みしめて人が近づいて来る気配がしました。

(つづく)


162本当にあった怖い名無し2018/10/15(月) 00:48:13.65ID:qbr2sqLZ0
>>161
(つづき)
大きな動物はいないので、来るのは人しかいない。
月の光で砂浜は青く光っていました。
じじいが警戒してその人物をよく見ると、それはじじいの知り合いの女性だったそうです。
(その人物の詳しい記述はメモにはありません。私が忘れたか、じじいが説明をぼやかしたのか?)

その女性は、じじいから少し離れたところに正座して声をかけてきました。

「なつかしいね。ひさしぶり。元気でしたか?無事に国に帰ることができてよかったですね。」

と。
もちろん、これはありえないことなので、じじいは友人を起こそうとしましたが、隣に寝ているはずの友人がいない。
じじいは、その女性に向き直りましたが、女性はまだそこに座っていました。

彼女は、さらに昔の思い出ばなしをし始めたそうです。
それは、まさにその女性しか知らないことでした。

じじいは、この女性のに応答してはだめだ、と思い沈黙していましたが、この話を聞いていても危ないのではないか?と思い、横に置いていた枯れ枝を彼女に近くに向かって投げたそうです。

(つづく)


163本当にあった怖い名無し2018/10/15(月) 00:49:33.84ID:qbr2sqLZ0
>>162
(つづき)
女性は、それにはまったく動ぜず、話すのをやめて空を見上げて(暗かったのですが、そう見えたと)またじじいに向き直り、立ち上がりました。

そして、やってきた方向に向かって歩いて戻っていったそうです。
じじいは、恐怖心と警戒心ですぐには眠れませんでした。。

朝方になって少し眠ったそうですが、目をさますと、いなかったはずの友人が舟の修理にとりかかっていたそうです。
夢かとも思いましたが、投げた木の枝がその場所に残っていたので、そうとも思えない。
じじいは、友人の作業を手伝い、昼頃に島を離れました。

帰る舟のなかで「あれはなんぞ?」といきなり友人に尋ねたところ、

「おおう、あれいおうたか?あがいなもんがあの島にはおるんで。とくに今頃の時期はな。」

詳しくは説明してくれなかったそうです。

「おまえ、昨夜どっかいったか?」とも尋ねましたが、

「いいや、どこへいくんぞ、あがいな狭い島で。お前の横で寝よったやないか。」

と友人。
じじいは、あの時、あの女性と話をしたらよかった、惜しいことをした、とすこし後したこともあったそうです。

「そんときは、そうそうおもうたけどのう、未練がましゅうしとったらいけんちゅうことやったんかいな。人間、執着心は捨てれんもんよな。」

じじいは笑っていいました。(それは覚えています)


164本当にあった怖い名無し2018/10/15(月) 06:37:44.05
ID:+jJuo1Nt0
>>163
考えた事が幻影幻聴として現れるって事は何か麻薬的なガスや植物の影響なのかね

この時期は〜と言ってることからもその島の自然現象の何かが原因なのかも


165本当にあった怖い名無し2018/10/15(月) 11:35:20.27ID:MpUYAdQ40
(・ω・) 人の心を読むといえば「覚(さとり)」とか「くろん坊」いう妖怪が飛騨美濃の山中に伝えられとるんやが猿みたいな姿のままや。意中の人にはよう成り済まさん。

岡本綺堂の「くろん坊」いう怪奇小説の舞台は奥美濃の下大須と上大須の間、この辺りは根尾の菊化石の名産地やで。石じじいは奥美濃まで足のばすことはなかったんかの?


167本当にあった怖い名無し2018/10/15(月) 21:49:26.08ID:5MkFWjpA0
>>165
石じじいを書き込んでいるジジイです。

人の心を読み込んで、それを実体化してその人に提示する、というのは
旧ソ連の映画「惑星ソラリス」を彷彿とさせます。
映画を鑑賞したときには、じじいのこの話を思い出しはしませんでしたが。

https://i.imgur.com/OTQnhUR.jpg

【画像2】


170本当にあった怖い名無し2018/10/16(火) 23:24:48.91ID:1rUnPXp/0
>>167
自分は真っ先にそれを思い出した
昔は怖いと思ったけど今は切ない話だ
「ソラリスの陽のもとに」


171本当にあった怖い名無し2018/10/16(火) 23:59:53.19ID:A7G60td70
>>170
映画「惑星ソラリス」は、その「惑星の海」が怖いですね。
自分が再開したいと願う存在ではなく、その人物の本質にふさわしい人間を眼前に作り出してくる、という。
観測ステーションにいる限りは、その機能からは逃げられない。

これはきつい。


このモチーフは、同じ監督の「ストーカー」で、もっと先鋭化して描かれています。

自分の口先だけの(実際に心の中でそう思っていても)希望ではなく、その人物に最もふさわしいものを与える「部屋」。

これも怖い。自分の本質を具体的な形として突きつけられる。入りたくない部屋です。

https://i.imgur.com/ZiAGwtl.jpg

【画像3】

その状況に陥ったとき、どう人間として良心的に対応するか?というのが、タルコフスキー監督の問いでしょう。


  (了)

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