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コピペの部屋コミュの【不思議・心霊】石じじいの語る怪異譚集【26】

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(転載元)
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1535920044/?v=pc
海・山にまつわる怖い話・不思議な話 2

(全話まとめ)
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80586888&from=share

コメントにつづきません
でははじまり

ーー

477: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/07(日) 15:13:14.55 ID:+DG4v9FK0.net(主)

 私の実家の部落(この場合、集落という意味)に、珍しい石を探して拾い、それを売って生計を立てている男性がいました。 

 子供の頃、よく話を聞いたものです。

 私は、彼を「石じじい」と読んでいました。 

(本人の前では言いませんでしたが)

 彼は、珍しい石を求めて四国の山や海岸を歩きました。 

 戦前の生まれで、若いころは朝鮮に住んでいたそうです。 

 戦後は、実家にもどり半農半石拾いで生活をしていました。 

 彼についての逸話は、以下のリンクをご参照ください。 
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1445320336

うしみつ関連記事:

山から石を持ち帰るとヤバいの??
(このコミュニティでのURL)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80475460

では、話の続きをしましょう。 


61 :本当にあった怖い名無し:2018/09/19(水) 19:29:24.21 ID:SK5YB4GZ0.net


『満州国の旅』


石じじいの話です。
満州国への旅行の話をしてくれたときのメモがあるので、そこから解読したものを。

(1)モンゴル人の視力はとても良いとか。

「ほら、向こうから誰々が馬に乗ってやってくる」

とモンゴル人指差すので、その方向を見てみると、じじいには何も見えない。
それから数十分して馬に乗ったモンゴル人が現れたそうです。視力5.0ちゅうやつですかいのう。

(2)モンゴル人が言うには、「首の無い(頭の無い)遊牧民」に真っ昼間に出会うことがあるそうです。

また、
「頭の無い馬にのった頭のある遊牧民」、「頭の無い馬に乗った頭の無い遊牧民」に出会ってしまうこともあるそうです。

いずれも無視してかかわらないようにすると、向こうから去っていくとか。

『首切れ馬みたいなもんよのう。』 

今回調べてみたら、ばけ物としての「頭のない馬」は日本にもあるようです。「首切れ馬」とか。

また、「首なし騎士」についてのフォークロアは欧米にもあって、「スリーピー・ホロウ」などは有名ですね。
もうすぐハロウィンです。

(3)「いつまでたっても近づいてこない灯り」が、夜、出現することがあるそうです。
夜の草原に小さな明かりが遠くに見えていて、それがゆらゆらと揺れて、だんだん明るくなってくる。
旅人がカンテラを下げてやってくるのだな、と思って待っていると、いつまでたってもその明かりが近づかない。
でも明かりは見えていて動いている、と。


(4)何度も出会うラクダの群れ、というのもいたとか。
馬に乗って旅をしていると、ラクダの群れに出会う。そのうちの一頭のラクダにはコブの間に乗れるように鞍がおいてあるが人はない。
不思議なことよ、と思って通り過ぎると、あとで、また同じようなラクダの群れに会う。よく見ると同じ鞍ののったラクダがいる。それに何度も行き会うのだと。
そういうときには、ラマ教のお経を唱えて行くと、会うことはなくなるそうです。

これは、欧米や日本にある都市伝説に似ていますね。


64 :本当にあった怖い名無し:2018/09/21(金) 19:42:04.23 ID:LPLugedj0.net


『じじいノート4』


石じじいの話です。

メモから断片を:

(1)じじいは、山を歩いているときに雛人形人セットが打ち捨てられていたのに行きあたったことがあるそうです。
それは、本格的なフルスタッフのもので、それがシダの茂みの上に乱雑にばらまかれていた、と。
全部の人形が髪を振り乱していたのが怖かったとか。
かなりの山奥で、道もほとんど無い場所だったので、なぜそれがあるのか不思議だったと。
雨のあとで、湿った滴るようなシダの緑と緋毛氈の色とのコントラストが印象的だったそうです。

(2)じじいは、「小人」に襲われたことがあるそうです。
山を歩いていると、正面からガサガサと音をたてて長さ1尺に満たない黒い人間が走ってきて、じじいに飛びかかってきたそうです。

じじいは、構えていた山歩き用の杖を振り下ろして、その黒い小人をはらい落としました。
かなりのジャンプ力だったと。
地面に叩き落とされた黒い小人は、すぐに起き上がって走り去ったそうです。

「それは、リスかムササビやったんやないかな?」私

「いや、あれは人やったで。両手両脚を広げてな、わしに向かって飛びかかってきたんで。二本足で走りよったけん。」
(つづく)


65 :本当にあった怖い名無し:2018/09/21(金) 19:43:59.54 ID:LPLugedj0.net
>>64
(つづき)

(3)じじいが長い間親しく付き合っていた、石探しルートの近くに住んでいた家族が全滅したことがあったそうです。
1年ぶりにその家を訪れていると誰もない。家が無人になって庭も荒れている。
近く家の人が言うには、(じじいが最後に訪れたときから)半年くらいの間に、六人の家族全員が病気や事故で死んでしまったと。
近くの寺に墓があるというのでお参りに行ったら、その家の墓に、たくさんのまあたらしい卒塔婆が林立していたそうです。

(4)じじいは、稲わらで縄を編むことができて、わらじも器用に自分で作っていました(まあ、農家では今でもそうなのかもしれませんが)。

地下足袋の上にわらじをはいて沢を歩くと、濡れた石の上で滑らないのだそうです。
編んだ縄をハサミなどの刃物を使わないで指だけでぷつっと切っていました。

こう書いていると、畑仕事の休憩でタバコをふかしていたじじいの姿を思い出して、ちょっとおセンチになってしまいました。

じじいの年齢に近づいて、私の記憶もだいぶ薄れてしまっています。

じじいの家の庭にあった柿は甘かった。

器用に皮を向いて柿を食べさせてくれましたが、
「渋柿が混じっとるけん、きいつけんさいよw」
というのがじじいの決まり文句でした。

渋柿の木などないのに。


66 :本当にあった怖い名無し:2018/09/21(金) 21:28:12.15 ID:LPLugedj0.net


『玉砂利』


石じじいの話です。

今と違って、じじいの住んでいた(=私の住んでいた)山奥の田舎は、舗装されている道路がありませんでした。

比較的大きな道路には玉砂利が敷いてありました。
砂利はどんどん路面にめり込んでなくなっていくので、定期的にダンプカーがやってきて道路に玉砂利を敷いていきます。

砂利を敷いてすぐは、路面が砂利で覆われていてとても歩きにくい。
自転車で走るとハンドルをすぐにとられるので危ない。
下手をすると道路横の用水路や数メートル下の田んぼに自転車ごと落ちるので油断できません。

走っている自動車のタイヤが重なっている玉砂利を踏むと砂利が勢いよく横に飛ぶことがあって、
歩行者にあたったり近くの家の窓ガラスを割ったり。
砂利が少なくなってくると深い轍があちこちにできて、雨が降ったときには車に泥(水)を思いっきりはねられる、ということがありました。

(つづく)


67本当にあった怖い名無し2018/09/21(金) 21:29:14.64ID:LPLugedj0
>>66
(つづき)
玉砂利はほとんどがありきたりの石でしたが、たまに、きれいな色の石が混じっていることがありました。

それを通学中に拾って、よくじじいに見せたものです。
じじいは、私が拾ってきた石を見て、 

「ほう、この石は珍しい、どこそこあたりにある石やね。どこそこの河原の砂利よね」

とか言って、石の産地を同定していました。
今では、環境保全のため川砂利を採取するのは禁じられているのでしょうけど。

ある時、道路に新しく敷かれた石のなかに、灰色の変な石を見つけました。
割と複雑な形で、どうもふつうの石ではないと思いました。

さっそくじじいに見せたのですが、じじいは:

「これ、どこで見つけたんぞ?他にはなかったか?」

と真顔で尋ねてきました。

私は、これは貴重な石かもしれん!と思い、わくわくしながらじじいをその石を拾ったところに案内しました。

二人で追加の石を探しましたが見つかりません。その石1つだけでした。

「これはどがいないしやのん?」と尋ねると、じじいは真剣な顔で:

「ええか、これはな、石やないんよ。これは人間の頭の骨で。みてみい、ここに歯がついとるやろう、顎の骨よ」

(つづく)


68本当にあった怖い名無し2018/09/21(金) 21:30:38.50ID:LPLugedj0
>>67
(つづき)
子供の私はすぐには理解できませんでしたが、よく考えて恐ろしくなりました。

「こ、これは、いつごろのもんなん?」

「さいきんのもんよ。かせきなんかやありゃせんで。」

「ええかな、だれにもゆうたらいけんで。ゆうたらおこられるけんね」

とじじいは口止めしてきました。

私は、当然、次の日学校でそのことを言いふらしました。

皆、半信半疑でしたがその日の話題にはなったのです。
それを聞きとがめた担任の先生(女性:年とった竹内結子似)にこっぴどく叱られました。顔をしばかれたと思います。歯が折れるかと思いました。

その後、その人骨(歯付き)がどうなったかわかりません。
今考えると、河原から採取された玉砂利、そのなかに混じっていた最近の人骨、ということで。

うーむ。


69本当にあった怖い名無し2018/09/22(土) 01:01:14.92ID:z5siIrgT0


『亥の子唄』


石じじいの話(のようなもの)です。

まあ、じじいになってしもうたわしの備忘録おもうてや、のう。
ラジオ深夜便聞きながら書き込みよるわい。

じじいの故郷(=私の故郷)では、旧暦の10月の亥の日におこなう「亥の子」という習俗がありました。

これは、いくつかの部落の子どもたち(小中学生で男子のみ)が夜に部落の各戸を回って、その庭で「亥の子石」とよばれる石で地面をつく、というものでした。
その石は、真ん中がくびれている俵型で、そのくびれた中央部に鉄製のベルトがはまっています。
その鉄ベルトには、8つくらいの鉄の輪っかが取り付けてあって、それぞれに長く太い藁縄が結び付けられている。

これを周りから(全方向に広がって)子どもたちが引っぱると石は上に浮きますね。
そして石は落ちる。上にあがったら力を緩めるのです。
これを繰り返すことによって石は同じところに落ちることを繰り返し、「石で庭の地面をつく」ことになります。よいとまけ、みたい。

これをつくときに歌うのが「亥の子唄」でした。
それを一曲歌ってつきおわると、その家からほんの少しのお金をもらえるのです。
集まったお金は、あとで、みんなで分けます。
平日の夜に大人公認で友達と出歩いて、しかもお金ももらえる、というものすごく楽しみな年中行事でした。
亥の子をついていると縄がち切れてしまうことがあり、大人が修繕してくれたものです。

じじいが、新しい縄をなってくれたこともあります。石のベルトに結ばれるところは細く、子どもたちが握る部分へ徐々に太くなっていました。
じじいの作る縄はきれいで握りやすかったことを覚えています。

https://i.imgur.com/TJbfYU7.gif

【画像】

(つづく)


70本当にあった怖い名無し2018/09/22(土) 01:02:54.07ID:z5siIrgT0
>>69
(つづき)
当時は街灯などなく真っ暗。ボロい懐中電灯(豆球のオレンジ色のぼやっとした明かりで、これがかえって怖い)を一人がもって、みんなで暗闇を歩きます。
お墓の横や川辺、溜池のほとりなどを通るとき怖かったものです。
田んぼわきの溝にあやまって落ちるやつもいました。

ある年、暗闇からいきなり大きな白いモノが音もなく飛び出してきてみんながパニック状態になったことがあります。

近くの家の飼い犬シロ(仮名)(白い大型のスピッツ犬)でした。当時犬は放し飼いが多かった。特に夜は。
(つづく)


71本当にあった怖い名無し2018/09/22(土) 01:04:29.11ID:z5siIrgT0
>>70
(つづき)
以下、そのときの「亥の子唄」の歌詞です。記憶に残っている音のみをそのまま(あいまいです)。


おいのこののには

一が たらふんまいて

二で にっこりわろて

三で さーけをつーくって 

四つ よのなかよいよいに

五つ いつものごーとくに

六つ むりをそくさいに 

七つ なにごとないように 

八つ やしきをひろげたて

九つ こぐらをならべたて 

十で とっておーさめた

おーとのさーまのごうもんは、

さんだんがしらにふえのおし

さーさのまわりにとびすずめ

ちんちんがらりやまんがらり

なーるはたーきのみずのおと

うぐいすやー、うついすや

はじめてみやこにのぼるとき

みやこはひろいともうせども

いちやのやーどをかりかねて

うめのきこえだにやどとってひるねして

はるさくはなをゆめみてさ

えいとやー、さいとや


 (了)

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