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コピペの部屋コミュの【不思議・心霊】石じじいの語る怪異譚集【12】

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(転載元)
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/occult/1445320336/
山から石を持ち帰るとヤバいの??

(全話まとめ)
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80586888&from=share


コメントにつづきません
でははじまり

ーー

477: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/07(日) 15:13:14.55 ID:+DG4v9FK0.net(主)

 私の実家の部落(この場合、集落という意味)に、珍しい石を探して拾い、それを売って生計を立てている男性がいました。
 子供の頃、よく話を聞いたものです。

 私は、彼を「石じじい」と読んでいました。
(本人の前では言いませんでしたが)

 彼は、珍しい石を求めて四国の山や海岸を歩きました。
 戦前の生まれで、若いころは朝鮮に住んでいたそうです。
 戦後は、実家にもどり半農半石拾いで生活をしていました。

 彼についての逸話は、以下のリンクをご参照ください。

http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/occult/1445320336/
うしみつ関連記事:
山から石を持ち帰るとヤバいの??

(このコミュニティでのURL)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80475460

では、話の続きをしましょう。



59 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/28(水) 20:15:23.61 ID:W/cvFSFP0.net


 『水死体』


石じじいの話です。

私の故郷の四国の地域(=じじいのホームグラウンド)では、
海からの石を持ち帰るのを忌避する風習は無かったですね。
じじいは、平気で海岸へも石拾いに行っていたそうです。

曰く、「海岸は、崖が露出しとるけん、ええ石がよう見つかるんよ」

海岸を歩いていると、山側に露出している石(地層でしょうけど)が
変わると、海岸に露出、転がっている石の種類も変わるのだそうで (当然ですが)
海岸には、いろいろなものが打ち上げられていたそうですが、
人間の腕があったのには驚いた!と。かなり腐敗していて骨も見えて
おり、他の部位はなかったそうです。
近くの漁村の派出所に届けたそうですが、結局身元もわからず、事件性無しと判断されたそうです。

水死か自殺か・・・
古い墓石が何基か海岸に転がっていたこともあるそうですが、これは、その近くの崖の上にあった墓が波で削られて崩落してしまったあとだったのではないか、とオカルト夢のないことを言っていたじじいでした。


71 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/30(金) 00:36:13.08 ID:lgB3rcHG0.net
石じじいの話です。

海岸も歩いて、石をさがしていたじじいですが、「そのかいあって」、水死体も、数体
見つけたそうです。そこで、水死体の検死の豆知識。
「一緒に調べに来た警察官(鑑識係でしょうけど)に聞いたんやけどな。水死体には、
切り傷みないなもんがあることがようあるんと。それやけどや、それで殺人、ということにはならんのと。水死体がフカに喰われて、切り傷みたなのができることもあるし、
船のスクリューに巻き込まれて、死体が切れたりばらばらになったりすることがあると。
それやけん、傷があるゆうて殺人ということにはならんのど。」

「フカ」とはサメのことで、地元では、フカの湯ざらしという料理がありました。
今も普通に食べられているようです。



60 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/28(水) 20:58:21.59 ID:W/cvFSFP0.net


 『運の悪い石』


石じじいの話です。

山で球形の石を拾ったことがあったそうですが、とても「運の悪い」石で、 もってくるのをあきらめたそうです。

その石は、まるで研いたように球形に近く,表面がなめらかで乳白色だったそうです。
硬いので瑪瑙ではないか?と思って

「これは高く売れる!」

と判断して、小さなウリほどのサイズのその石を持って帰ろうとしたそうです。

そこから、不運が始まったとのこと。

野外用に用意した弁当が腐っていた
沢を下るときに何度も転ぶ、とにかく転ぶ
転んだひょうしに、肋骨を痛めた(後で病院の診察で判明)
ズボンの軍用革ベルトがぶちっ、と切れた(ロープで代用した)
やたらとハチがやってくる(攻撃的)
天候がいってんにわかにかき曇って雷雨になる
しきりに雷鳴がとどろいて、近くの
樹木に落雷。

これは、この石を持って帰ってはよからぬことが起こる!と思って、捨ててきたそうです。
どうやって?山道の目立つところに小石をくみ上げて、その上に置いてきたそうです。

その石は、後日、違う災厄をもたらします。


69 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/30(金) 00:15:21.23 ID:lgB3rcHG0.net
石じじいには、ライバルと呼ばれる人物がいました。
近くの町に住んでいる割と金持ちの人間で、趣味で石を集めていました。
昔でも珍しい自動車を持っていて、機動力があったと。
(後に、じじいも、ものすごい中古車を買って、機動力を入手するのですが・・・)


彼が、山から帰って数日後、じじいのところにやってきてうれしそうに言いました。

「いやいや、山で良い石を見つけてな。丸い白石なんよ。これはみずらしいわい。
道ばたに祀ってあったんやけど、いつ誰がそうしたんな。前は無かったんだが。
いやしかし、得したい。」

じじいは、それは自分が置いていった、アノおかしな石だ!と気がつきました。
じじいは答えて

「しかし、そりゃ、祀ってあったんやけん持って帰ると祟りが あるかもしれんよ」

金持ち曰く「あ・る・かい、そんなもん。迷信、迷信じゃ。」

三日後、その金持ちの葬式があったのは言うまでもありません。

わたしは疑念をもって、じじいにたずねました。

「しかし、その石、目立つところに置いとったんは、じいちゃんやろ?
ほかの人に害がないように、見つからんとこに捨てたらよかったやない?」

じじいは、にやりと笑って

「ほんでも、競争相手がおらんなったんよ。そのおかげで」

じじい!やったなっ!


70 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/30(金) 00:22:42.85 ID:lgB3rcHG0.net
石じじいの話です。

じじいが買った超中古車は、小さなボンネットトラックでした。白い。
子供の時に乗せてもらったことがあります。助手席にも、荷台にも。
さびてぼろぼろで、キャビンの床に大きな穴が開いていました。
道が砂利道だったので、はしると小石がとびはねて、どんどん床から車内に入ってきました。

いくら石を集めて売るのが仕事だからといって、こんな石が入ってくる車を買ってどうする?と子供心に当惑しました。

「じいちゃん、これなんぼしたん?」
「8,000円や!」




77 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/03(火) 00:18:04.66 ID:CttYhVFx0.net


 『黒衣の僧』


石じじいの話です。

彼は、石を求めて山奥に分け入りましたが、いろいろな者に遭遇したそうです。
その一つ。

ある日の夕方、じじいが沢を登りきって、集めた石の入っているリュックサックを
背負って汗だくになって、尾根に出ました。そこは、はげ山になっていて、丈の高い
茅草が生えていたとのこと。日もだいぶ傾いてきて、今夜は野宿だと考えていました。
用意はできています。

山の斜面を吹き上ってくる風に涼しさを感じながら、あたりの眺望を見渡していると、
尾根づたいに、向こうから人がやってきます。黒っぽい。

眼の良かったじじいは、
そのやってくる人物が、やせた黒衣の僧侶だと気がつきました。
どんどんこちらにやってきます。笠をかぶっていたので顔つきがわかりませんが、やせていたそうです。

「はて、このあたりには、修験者はいないし、あの坊さんはそんな山歩きの格好でも
ないが。いったい、どこから来てどこへいくのだろう?こんなところは地元の者でも
通らんが」

と不思議に思いました。
僧侶は、どんどんこちらに向かってきて、もう一間ほどの距離になったときに、声を
かけました。

「お坊様、お坊様、どこに行きならるん?」


78 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/03(火) 00:19:00.72 ID:CttYhVFx0.net
僧侶は、その問いかけにはまったく反応せず、歩く速度も変えずじじいの横を通り過ぎ
(じじいが道をよけたのですが)、尾根伝いに歩きさり、木立の中に消えました。

「なんと、無言の行でもなさっとるかのう?これから里に下りられても暗ろうなるが。」

と思ったそうです。
そのときに、おかしいな?とおもったのは、しょっていたリュックサックが、僧侶が
近づくにつれて重くなり、真横を通り過ぎるときにとても重くなったとのこと。
彼が通り過ぎると、再び軽くなったそうです。
その後は、その僧侶に会うこともなく里に下りましたが、里で、そのような僧侶は
こなかったと聞きました。

じじいは、その後も石取りを続けたのですが、その数年後、秋も深まった別の山で、
その僧侶に出会ったそうです。彼は、同じような衣装を着ていて、背格好も同じ
だったと。見間違いではないか?とも言ったのですが、あのような場所で会う人物
を忘れはしない、とじじいは言い張っていました。

それから、また数年後に、同じ僧侶にあったそうです。別の山で。同じ格好で。
このときには、心の中で

「南無大師遍照金剛」

と唱えたそうです。


79 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/03(火) 06:01:25.01 ID:j3+Xe0Xx0.net
四国だけにお大師さまか


80 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/03(火) 12:26:22.73 ID:CttYhVFx0.net
>>79
石じじいは、最初は、その僧侶を尊いひとだと思ったそうですが、
あとで、あの人物は人間ではない。なにか、モノノケのような怪異ではないか?
と考えたそうです。そのため、三度目に遭遇したときに、魔除けのために
「南無大師遍照金剛」と唱えたのだそうです。

何もしてこない者であったが、それまで、それ以後に遭遇した怪異よりも、
はるかに禍々しい雰囲気を醸し出していたと。
 
  (了)

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