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テニプリファンタジー小説コミュの(第50章(後編)(テニプリファンタジー)「異世界への扉」

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だが、ここまでの道のりも平坦な物ではなく、多くのグランデア達がいたが、チーフ、リョーマ、菊丸が彼らの動きを止め、そうして、ここまでやってきた。
「こいつが、制御パネルかいな。なんや、変な作りやな。どれ押してええんか分からんわ」
「そちら以上に、文明が進んだ星だ。このイリガルアが何の目的っで作られたのかすら、いまだに謎のままなんだ」
「けど、チーフはその操作方法知っとるんやろ?」
「大体はな」
チーフが制御盤を操作すると、ロックさせられていた、マップルームへの道が開かれた。
「よし、戻るぞ。芥川とか言ったな」
「うん」
「護身用に持っておけ」
と、針がいっぱい出ている銃を渡してきた。
「え?何これ?」
その疑問に、カルタスが答える。
「その銃は、グランデア達が作り出した物よ。それは、敵に7発あたると、爆発する仕組みになっているわ」
「へえ〜」
「他にもいろいろな武器を調達する事もできるわ」
「うわ〜なんか俺も〜ワックワクしてきたC〜」
「さあ、マップルームへ戻りましょう」
「でも、こんな崖っぷちからどうやって?」
「私に任せて!」
と、ラティエルがウィンクした。
そして、みんなが外に出ると、まだ戦いが続いていた。
「う〜ん。あいつらさえ何とかなれば、あれが使えるんだけどな〜」
「俺に任せて!」
と、菊丸は放電し、そのまま敵に突っ込むと、グランデアの武器は、もともと実弾系ではないため、ほとんど影響を受けなかった。
「ほーら、どいたどいた〜!」
と、菊丸の先制攻撃が利き、かなり敵の数が減った。
「いいよ〜」
「OK」
ラティエルは山の中腹の一部を触ると、それが伸びて、滑り台のような物がせり出してきた。
「これは・・・」
「なんとも器用な事をするな」
「だって私、大地の精霊と契約したんだもん」
「なるほど。大地の精霊か」
「それじゃあ、大地の物を操ったりできるのね」
「うん!最近使ってなかったから、一度使ってみようと思って、考えてたの」
「なるほど。あなたなら、私達と力を合わせる事もできるけど。今は、友達を救う事に集中しなさい」
「うん!」
「行くぞ。敵が来ないうちに」
と、チーフが下に降りて安全を確認し、皆は滑り台を滑ると、最後の1人になった弦一郎は、クオーを出して、クラウザーを背負わせた。

そして、再びマップルームに入ると、中はいろんな種類のグランデアが群れていた。
「結構いますね」
「だが、建物内の方が、風はやりやすいんじゃねえのか?」
「ま、確かに!」
と、鳳は突風を起こして、群れているグランデアを一掃した。
そして、そのままどんどん進んでいくと、何もない空間が広がっており、下をふと見ると、目がくらみそうな高さから何かの装置が確認できた。
「あれですね」
「お、俺、高いとこだめなんや」
「仕方ない。奥に下りの坂がある。そこを下っていくしかないだろう」
「そ、そやな」
と、侑士はへたり込んでいた。
「高い所だめなの?」
「め、めっちゃアカンねん・・・」
「行くぞ」
「あ〜待って〜な〜」
と、侑士は情けない声を出しながらも、後を追った。

そのマップルームに行くまでが大変だった。
あちらこちらにグランデアがいて、そいつを倒さなければ次へいけないのだが、幸いどこにもロックは掛かっておらず、皆はチーフを先頭にして、先を急ぐ。

途中、大きな広間に出ると、またグランデア達が集団で襲ってくるが、それを、跡部、鳳、侑士の3人で倒した。

そして、とどめとばかりに、菊丸が放電をくらわせ、戦闘不能なのが確認されると、皆は、そこから、適当に武器を取った。
「ホンマこいつら色々もっとるな〜」
「私達より、さらに科学進化しているの。だから、これだけの武器を作れたのようね」
「見てみたいな〜」
というリョーマの言葉に、皆が振り向くと、
「だって、これだけ科学が発展していてさ〜なんか興味そそられない?」
「確かに〜。俺も、こいつらの星ってどんなのか見てみたいC〜」
「やれやれ。好奇心を、刺激しちまったようだな」
「まあ、私も興味無いってわけじゃないけど」
「さて、おしゃべりはここまでだ。俺達の今の目的は」
「マップルームを見つける事」
「そうだ。そういう雑談は、これが済んでからって事だな。
「そうね。行き先が近いなら、途中まで案内するわ」
「でも、もし違っていたら?」
「その場合は、こっちで船を用意するから、それに乗って行って。」
「ありがとうございます」
「お礼を言うのはこっちの方よ。あなた達の力で、大分楽になったから」
「あれが俺達の技の全てでは、ないがな」

そして、マップルームまでの道のりは、チーフが銃器、跡部が氷、侑士は水、鳳は風、菊丸は電気と、それぞれ力を分け合いながら進んで行く。

どのくらい降りたのか、もう忘れてしまいそうな程降りた場所にマップルームが見えた。
「やっと着いたC〜」
「ここまでずっと歩きやったからな俺等」
「でも、いいトレーニングにはなったと思いますよ」
「そうだな」
「俺、こんなに歩いたのって初めて」
「やっとついた〜」
全員がぜいぜ言っていると、カルタスはマップルームを起動させた。
「すごいわ! これなら、イリガルアのどこに何があるか、一目で分かるわ!」
「俺達の行先はどこだ?」
「ちょっと待って、今現在地がここ。そして、イリガルアの中枢部。コントロールセンターは・・・ここね」
「クラウザーさんは?」
「ちょっと待って・・・え〜と。だめだわ。その子の詳しいデータがあれば、何とかいけるかもしれないけど・・・」
「分からないという事か」
「いえ。この子に関する情報が欲しいの。情報がなければ、何も分からないわ」
皆が困っていると、いきなりクラウザーの体がビクリとし、弦一郎の背から降りた。
「クラウザー!」
突然ふらつくクラウザーに、弦一郎は、あわてて支えた。

しかも、指でなにかを指し示そうとしているのだ。
「どうした?クラウザー」
「なんか、俺等に教えようとしとるみたいやけど・・・」
「リース、分かりますか?」
「リース?」
「あ、ああ。俺と一緒にいる精霊です。ずっと一緒いてくれて、彼女の力なら、何かの役に立てると思います」
鳳のペンダントから出た光がクラウザーに当たると、それは、マップルームの一か所を示していた。
「ここに、彼の魂が?」
「間違いありません。おそらく、突然クラウザーさんが動き出したのは、魂が呼びあったからでしょう」
「魂が呼びあう?」
チーフが分からずにいると、リースが説明した。
「この人は、いま体は私達の世界にあります。つまり、この世界にいるのは、クラウザーさんの魂だけ。その中枢部を何者かに持ち去られた彼は、今、跡部さん、侑士さん、そして鳳さんの生命力で、なんとか消えずに済んでいる状態です。でも、このマップルームに来た時、彼の魂の位置が分かるようです」
「つまり、自分の魂が、今どこにあるか、分かる状態なのね」
「はい。カルタスさん。この位置からすると、カルタスさんとは、しばらくお別れしなくてはいけないみたいです」
「のようね。私達の目的地とあなた達の目的地とでは、まったく逆方向になってしまうわ。船を一隻貸すから、そこまで、それで行ってちょうだい」
「よし、一度地上に戻るぞ」
「ア・・・アア・・・ア・・・」
「安心してください。クラウザーさん。あなたの魂は、俺達が見つけますから」
その声が届いたのか、クラウザーは再び、ぐったりとなった。

そして、みんながマップルームをでて、カルタスが、報告しようとした時、奇妙なニュースが飛び込んできた。
「カルタス。艦長と連絡が取れないの」
「分かったわ。私達はコントロールセンターを見つけたから、直接そちらに向かうわ。後、彼等とは、行く方向が逆になってしまったの。だから、船を1つ手配してあげてデータはそちらへ転送するわ」
「了解。今回収に向かうわ。着陸地点を確保して」
「カルタス了解!急ぎましょう。迎えが来るわ」

皆は急いで戻ろううとしたが、上から次々とグランデアがやってくる。
「くそ〜増援部隊か!」
「俺が彼らを吹きあげます!風よ、我が声に答えよ」
その呪文で、建物内のはずなのに、風がどこからともなく、鳳の周りに集まる。そして、それが彼に向けられている全ての攻撃をはじき返す。

そして、一気にそのパワーをグランデアに向けると、一気にグランデアは一番上の階まで押し戻されてしまい、その隙に先を急ぐ。

ようやく外に出ると、増援部隊が倒れていた。
「これは・・・」
「チーフ。ご無事でしたか」
と、4人程の兵士がそこにおり、皆の手にはロケットランチャーなどの強力な武器を持っていた。
「あなた達は?」
「艦長の命により、彼らを援護します」
「フン。あの艦長も、いきな計らいをしてくれるぜ」

こうして、チーフは1人で、鳳達には4人の護衛兵士が着くことになり、それぞれ、マップルームを後にした。

はたして、彼らに待ち受ける物とは、一体なんなのだろうか?

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