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絵本を使ったイタリア語教室コミュの絵本・児童書翻訳6:お腹を空かしたオオカミ(UNA FAME DA LUPO)

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Traduzione : UNA FAME DA LUPO

イタリア人作家の絵本を一つ☆
狼の習性にまつわる少し面白い視点のお話です(^^)

作者はイタリア南部にあるシチリア島のカターニャ出身のLucia Scuderi(ルーチャ・スクーデリ)さんという方です。シチリア島は、日本でいう沖縄といえばイメージしやすいでしょうか☆
カターニャという町はサッカー選手の森本が行ったことで日本での知名度が少し高くなりましたね(^^)

スクーデリさんは今から紹介するお話ではありませんがアンデルセン賞というイタリア国内での大きな児童文学賞も受賞されています☆世界規模の児童文学コンクールの国際アンデルセン賞はまた別ですのであしからず。

イタリアの小学校3年生の国語の教科書にもお話が載っています☆

ではでは早速お話↓

Una mattina, quando Lupo si svegliò, il suo primo pensiero fu:
ある朝、目覚めたオオカミに最初に浮かんだ考えはこうでした。

《Che fame!》.
「あぁ、腹ペコだ!」

Seguì un secondo pensiero:
続いてこんなことを考えました。

《Devo trovare qualcosa da mettere nella pancia》.
「何か腹に入れるものを見つけないと。」

Con l'occhio attento, Lupo cominciò a cercare.
注意深い目付きで、オオカミは探し始めました。

《Mmmmh, una bella macchia bianca nel prato verde è proprio quello che ci vuole.》
「お、草原にきれいな小さな点が一つ。あれこそまさに探しているものだ。」

La macchia bianca era una pecorella e Lupo se la mangiò in un boccone.
その白く見える点は羊だったのです。そしてオオカミは一口でその羊を食べてしまいました。

《Ahmm!》
「あぁ!」

Nella fretta di mangiare, Lupo ingoiò la sua colazione tutta intera.
食べるのを急いだもので、オオカミは朝食をまるごと一飲みにしてしまいました。

La pecora si trovò improvvisamente al buio e dalla paura iniziò a belare: -Beee, beee, beee...
羊は突然暗闇に包まれたので、怖くなって鳴き始めました。「メー、メー、メー。。。」

《Dopo una ricca colazione, una buona dormita è quello che ci vuole, per un giovane lupo come me》pensò Lupo e tentò di prendere sonno, ma la sua pancia continuava a brontolare.
「たらふく朝飯を食らった後は、気持ちの良い昼寝が必要だ。わたしのような若い狼にはな。」オオカミはこう考え昼寝をしようと試みました。でもお腹はグーグー鳴り続けています。

《Non posso dormire con questo gran chiasso. Devo mangiare ancora per fare star zitta la mia pancia.》
「こううるさくちゃ眠ることなんて出来やしない。この腹を黙らせるためにもっと食べないと。」

E così mangiò una gallina.
そうして雌鳥を食らいました。

Ma quando gallina e pecora s'incontrarono nella pancia del lupo, si misero a chiacchierare: - Beee bebeee...Coococo...
でも雌鳥と羊は狼のお腹の中で出会い、おしゃべりを始めました。「メーメー、、、コーッココー、、、」

Sentendo altri brontolii provenire dalla sua pancia, Lupo continuò a mangiare.
グルグルとお腹から別の音が鳴るのが聞こえてくるので、オオカミは食べることを続けました。

Un maialino a pranzo.
Un topolino per merenda.
Un uccellino a cena.
お昼には豚の子を。
おやつにはねずみの子を。
晩御飯には鳥の子を。

Ma più mangiava più voleva mangiare, perché più forte era il rumore nella pncia...dove ormai c'era una vera e propria festa!
でも、食べれば食べるほどもっと食べたくなってしまうのでした。お腹の中の大騒ぎがいっそう激しくなってしまったからです。今ではもう本物のお祭りが行われているようです。

Era giunta la notte e Lupo era stanco, con la pancia pesante e l'occhio spento.
重たいお腹を抱え、まぶたは下がり、夜が来た時には狼は疲れていました。

Decise di fare un ultimo tentativo, nella speranza di saziarsi e dormire definitivamente.
満足して思いっきり眠ることが出来るようにと願い、狼は最後の試みを実行することに決めました。

《Ecco una lepre, sono proprio fortunato》pensò il lupo.
「しめしめ、野うさぎだ。なんてついているんだろう。」狼は考えました。

Ma la lepre, lo sanno tutti tranne i lupi assonnati, è molto veloce.
でも、うつろうつろした狼を除いて誰もが知っている通り、野うさぎはとても素ばしっこいのです。

Così, non appena capì le intenzioni del lupo, si mise a correre, e il lupo dietro di lei. Nel correre con quel gran pancione, Lupo non vide un grossa radice sporgente e inciampò.
というわけで、狼の考えがわかるやいなや野うさぎは走り始めました。そして後ろにいたオオカミは大きなお腹をかかえて走りましたが、ニョキっと伸びる木の枝に気づくことが出来ずにつまずいてしまいました。

Lupo cadde a terra e, per la gran bottta alla pancia, la colazione, la merenda, il pranzo e la cena vennero lanciati in aria.
オオカミは地面に転んだ時にお腹を思いっきり打ったので、朝ごはんも、おやつも、お昼ごはんも、そして晩ごはんまで全て宙に吐き出してしまいました。

Finirono tutti in alto sui rami di un albero e, da lassù, non avevano alcuna inttenzione di scendere!
飲み込まれていた動物たちが吐き出されたのは木の枝の上でした。そしてそこからは誰も降りてこようとしませんでした!

Perso il bottino, a Lupo non restò altro che andare dalla luna a raccontarle tutto.
獲物を無くしてしまい、オオカミは全てを話しに月に行く他無くなってしまったのです。

E da quella volta molti Lupi fanno come lui nelle sere di luna piena.
その時からそのオオカミがするように、満月の夜に多くの狼達は月に向かって遠吠えをするようになったのです。

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