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感動するお話(つд;*)コミュの繋いだ手と手(自作)

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ガチャ

暗い部屋………
溜まったゴミ袋から放たれる異臭……
それらに包まれながら
俺はソファーに座り込んだ

……物音一つしない空間
まるで世界から切り離されたみたいだった……
いや……みたいじゃなくてもう切り離されたのかもしれない………




数ヶ月前
俺はこの家で妻と子供二人と幸せに暮らしていた
しかし……それは突然起こった……
小学一年生の長男と
2人でちょっとした買い物を済ませ歩いていた帰り道
そこで俺はばったり
中学の頃の友人と再会し
話し込んでしまった

ほんの少しの気のゆるみだった……
俺は握っていた小さな手を離してしまったのだ………

そして気づいた時には
もう遅かった………
何かを追っかけ
道路に飛び出た長男………
そして急ブレーキをかける車………

世界が止まるかのように
ゆっくりと流れた……
しかし止まるはずもなく
俺は目の前で大切な……
本当に大切な我が子を失った……
しかも、俺のせいだった
俺が殺したといっても
過言ではなかった……

あの時……なぜ
俺は手を離してしまったのだろう………
ギュッと強く握っていればあの笑顔を失わずにすんだのに………

その後悔が俺を変えてしまった……
仕事も手に着かずクビになりそこからは酒に逃げ続ける日々が続き……
挙げ句の果てには、
妻に暴言を吐くようになった……
自分でも分かっている
けど、行き場のない罪悪感に潰されそうになるのが怖かった……だから酒を飲んだ……そして言葉の暴力を振るう……

その頃から家に怪奇現象が起き始めた。
最初はタンスの上に置いてあった花瓶が割れその次に象のおもちゃが壊れ・玄関前に釘がバラまかれるなんて事もあった……俺は長男によるモノだと思った……そして同時に
俺を恨んでいるのか……とも考えた
とうとう俺は罪悪感に耐えきれず妻と長女を家から追い出した
………
言葉だけじゃなく酒に酔った勢いで二人に手をあげてしまうのが怖かったからだ……



そしてその後も
怪奇現象は続き
太鼓のおもちゃ・椅子・しまったはずの扇風機・積み木…………
殆ど長男に関係しているモノが壊れていった……





俺は先ほど購入してきた
ロープに目を下ろす
もう……楽になりたかった今……行くからな……

すると……
「な……んだこれ」
急な睡魔に勝てず
俺は眠りの中へと落ちていった





…………………
…………
真っ暗な世界に俺は立っている
するとコツコツと足音が聞こえてくる

次第に音の正体が
はっきりと見えてきた……

俺は目を疑った
音の正体はこちらに歩いてくる長男だったからだ

そして長男は
俺の目の前で歩みを止め
俺を見上げる
心なしか顔は怒っているように見える……
「……ごめ……」

俺の言葉を遮り長男が叫んだ

「パパのバカ!」
「っ!?」
「なんでいなくなろうとしたの!!ボクゆるさないよ」
………
死のうとした事を言っているのだろうか

「………ボクもうパパやママそれにちーとあえないんでしょ……?」
「……っ」
「しんじゃったから……」
言葉が出ない
胸が押しつぶされそうなくらい辛い………

「でもね、さびしくなんかないんだ!!ボクね、
うまれかわってまた
パパとママのところにいくから!!」

「っ!?」
もう分からなかった……
頭の中が真っ白になる
気づいたら涙が溢れ出していた

「あ!!またまいごになるとおもってるんでしょ?だいじょうぶだよ?おそらからくもにのってゼッタイにパパとママみつけるから」


言葉より先に体が
動いた


気づけば俺は長男を
強く抱きしめていた
暖かくもなければ冷たくもない……けれど……
懐かしい感触がそこにあった

「だからパパ、ママとちーとなかなおりして……?バラバラはイヤだよ」


すると次第に長男の
体が透けていく

「あ、おじかんきちゃった……」
「ま、待って!!」

っくそ!!視界がぼやける
止まれ!!
必死に袖で涙を拭う

「パパ……」




















「…−大好きだよ−」










………
………………なた

…………あなた!!


「っ!!」
視界が揺れている
そしてぼやけていた視界のピントが次第に合っていく

「なんで……ここに」
そこには俺の体を揺らす
妻の姿があった

そしてその後ろで
心配そうに見つめる
長女の姿……

「こんな所で寝てたら
風邪引くよ?しかも戸締まりもちゃんとしてないし」
………

「ちょっと……そのロープまさか………」
「……………あ、あぁ
何でもないんだ」

俺は必死にロープを
背後に隠す

「……何でもないって…」

必死に話題を切り替える


「ところで、何でここに?」


すると妻はため息を一つ
吐くと俺の目を真っ直ぐ
見据えて言葉を発した


「何で?ってここが
私たちの家だからに
決まってるでしょ!」



『っ!?』


「あなたと離れてわかったの………私たちは逃げちゃダメだって事に……
勿論、あなたがあの子の事で気に病むのは分かるよ
私も凄く辛いもん……
でも…だからって
逃げちゃダメだよ……
ちゃんと向き合って
一緒に頑張っていこ?」



妻が俺の右手を握る
すると後ろで見ていた
長女も駆け寄ってきて
同じ右手を握った


妻と長女が握る右手……
俺も強く握り返す

すると次の瞬間
誰も触っていない左手にも温もりが伝わり始めた
……………

俺は懐かしさからか
すぐに分かった……
あの子の手の温もりだ……
確かにあの子は
ここにいる………


目から涙が溢れ出してくる

そして俺は
『家族』を抱きしめた


……確かに感じる
俺の腕の中には家族がいる大切な家族が…………













リリリリ……

二階から目覚ましの音が
鳴り始める
そして音が止みしばらく すると次は


ドタンバタンと

小さな怪獣
が目覚める物音がし始める


それを聞いた俺は
台所にいる妻と目線を合わせ微笑みあった


そして小さな怪獣は
階段を駆け降りてくると
リビングにその姿を表した

「ちょっと〜起こしてよ!」そこには真新しいブカブカの制服を着た
長女の姿があった

「目覚ましは何の為についてるのかしら?」
「全学生を無理矢理起こし朝から憂鬱感を与える為!」

「くだらない事行ってないで早く食べちゃいなさい
今日は中学の入学式でしょ?」
「はーい」


空返事をすると
あくびをしながら
俺の隣へと座る長女


「お父さん、ネクタイ
曲がってるよ」
「お、悪い」

……………

「うん。オッケ」

長女は急いで朝食を済ませリビングを後にしようとする……
しかし、何かを思い出したのかUターンして棚に置いてある長男の写真の前に
立った

「……いってきます」
長女は微笑むと
次に俺と妻の方を向き
「いってきます!」
と笑顔のままリビングを
飛び出していった




「さて……俺も行くかな」

そう言い残すと
食べ終わった食器を
台所に運びその足で
長男の写真の前へと向かった

「いってきます」

そして俺は洗濯物を干す
妻の背中にも同じ言葉を投げかけリビングを後にした
玄関前
俺は扉の前で
手を握りしめた

もう二度と
手を放さないようにと……






夫と長女が家を出て
しばらく経ったリビングでは妻が掃除機をかけていた


そして長男の写真立ての前で止まり掃除機の電源を切りしばらく見つめる


「今日の晩御飯何にしよっか?やっぱりハンバーグかな?」


妻は一人自問自答し……再び掃除機の電源を入れ掃除に戻った







そんな光景を
写真の中の長男は
満面の笑みで見守っていた

コメント(16)

>>[001]

良かったです
(o^_^o)


メッセージすぐ
解かれてしまうとは……
Σ( ̄□ ̄)!(笑)

そうです!
息子さんからの
メッセージですね(>_<。)

やばい、
流石感動帝王ゆーとさん
もう、涙ぼろぼろです(・_・、)
やっぱりココアはいいですね(*´∀`*)

いい長男だ゚。(p>∧<q)。゚゚

いい話をありがとう(o´ω`o)

(ただ…誤字が気になったなんて内緒…)
>>[003]

ちょ(笑)感動帝王てあせあせ(飛び散る汗)

そんな大層な肩書きを
持った覚えないですよあせあせ(飛び散る汗)Σ( ̄□ ̄)!


でも感動して貰えたなら良かったです
(o^_^o)
>>[004]
ココアは出てませんよ!Σ( ̄□ ̄)!(笑)


ありがとうございます!書いた甲斐がありました(>_<。)


誤字一応、長男のセリフ修正しました
(>_<。)
すいませんあせあせ(飛び散る汗)
確認しているつもりなのですが……
m(_ _)m
>>[5]

コピペより、
泣けるんですもの(・_・、)

どうしてくれるんですか?
水分返して下さいw
←知るかw

あったまりましたぁ*´`*
>>[006]

え?ココアでてない?!
なんで?!


あと…再開と行ってないでも気になる(´・ω・`)
なんか、すまないね…(>_<)

(T▽T)
いい話だ。
この後、新しい家族が増えるのだろうね。
かぞくたいせつ…

よい子過ぎる(´;д;`)
めっちゃ感動しました!
>>[007]

勿体無い言葉
ありがとうございます!

水分の返水は
別料金……←(笑)

温まって貰えたなら
良かったです
(>_<。)
>>[008]
何でと言われましても!?Σ( ̄□ ̄)!(笑)


いえいえ!
しっかり
読んで貰えて光栄です !

自分もしっかり
読み直して修正しておきます('◇')ゞ
>>[11]

いや、本当に*´`*

まあまあ、ココアでも
(*´・ω・)つ⊂□←ワイロ
>>[009]


ありがとうございます!
はい!
それが無理なら
これから先のずっと遠い未来生まれ変わった
夫と妻が出会い
また長男を生んで欲しいですね
(>_<。)
>>[010]


はい!
長男なりのメッセージでした(>_<。)


ありがとうございます!書いた甲斐がありました(>_<。)
>>[012]

ココアがなきゃ始まらないでしょうがっ(>_<)

いや、そんな、しっかりとなんて読んでませんが(o^∀^o)ww

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