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★いじめの弊害の恐ろしさ ★コミュの■「霜降り明星」せいや、髪まで抜けたいじめ体験 人生を変えたコントの意味「僕は別に闘ってないんです」

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凄い

(ウィズニュース - 08月01日 07:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=5730565

お笑いコンビ「霜降り明星」のせいやさん=池田良撮影
【#withyou 〜きみとともに〜】

お笑いコンビ「霜降り明星」のボケ担当、せいやさんは、テレビではあまり見たことのない神妙な面持ちで語り出しました。「そんなすぐ、いじめられてるって思いたないんですよ、人って」。髪の毛が抜けてしまうほど追い詰められた高校時代。そんな状況を救ってくれたのは、やっぱり「お笑い」でした。でも、「笑い」でいじめをはね返したわけではないと言います。「やっぱりね、逃げた方がいい。僕は別に闘ってないんです」。今、つらい思いをしている10代に、せいやさんが「一番伝えたいこと」を聞きました。(朝日新聞記者・小野太郎)
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早く人気者になりたくて
――高校1年のころ、いじめに遭ったと聞きました。どんな学校生活だったんですか

これ、あれですか。僕の経験だけで終わらないですよね。メッセージみたいなものもありますよね。

――はい。あとでお願いしようと思っています

じゃあ、本当に伝えたいことを言うために、まず、僕の経験だけで言いますよ。

新学期の4月って知らん人ばっかりなんですよね。僕は中学のときからアマチュアでお笑いやっていて、漫才でテレビにも出て、学校内ではいわゆる人気者やったんですよ。そのスタンスで、早く高校でも人気者になりたくて、ちょっとはしゃいでしまったんですよね。ボケたりして。

――どんな感じだったんですか

ゴミ箱にみんながゴミを投げていて、僕が「スリーポイント狙え」とかバスケに見立てて実況するみたいな。それがめちゃくちゃすべって、「なんやあいつ」みたいになりました。

――そこからいじめが始まった

机を逆にされたりとか。ほかのクラスからも人がうわーって集まって、みんなで僕を持ち上げて学校を回るとか。ひどいときは、4階の窓から足だけ持たれて、体をほとんど外に出されたりとか。そんなんでも、僕はお笑いの精神を持ってたんで、顔引きつりながらも「なにしてんねん」ってツッコんでましたけどね。

――いじめグループみたいなものがあったんですか

ほんまにひどいのは2、3人。でも、周りから集まってくる。集団心理なんでしょうね。で、僕は泣いたりしないんですよ。「おい」ってツッコむんで、火に油を注ぐじゃないですけど、どんどん悪化していきましたね。
いじめじゃない。いじられすぎてるんだ
――家族や先生、友だちには相談していたんですか

いや、これはね、僕がいじめって認定したら、もういよいよいじめになると思ったんで、僕はいじめって思わんようにしてたんですよ。「いじられすぎてるんだ」って、そのときは強がってました。

――自分に言い聞かせていたんですね

そんなすぐ、いじめられてるって思いたないんですよ、人って。いじめって、すぐ「人に相談しろ」とかけっこう言われるんですけど、無理なんですよね、やっぱり。親から学校で楽しんでるって思われてるのが常なんで、子どもは。相談するっていうのは、めっちゃ難しいことやと思います。

――学校にはそのまま通い続けていたんですか

そうですね。こいつらからはちょっと離れようとか、休憩時間も何もされへんように図書室に行こうとか、そういう作戦ばっかり考えてました。誰かに会わんようにするとか、今考えたら異常ですよね。

それでも捕まえられて、当時「肩パン」がはやってて、肩をバーンって殴られて。アザだらけで家帰る、みたいな。おかんにアザ隠しながら風呂入ることがけっこうありましたね。
プール裏で食べたお弁当
――居場所のようなものはあったんですか

休憩時間、やっぱり一人で机にいられないんですよ。孤独感で。高校に暗い階段があったんですけど、そこでネタとか考えてましたね。とにかくその当時は、人がおらんとこに行ってました。みんなが行く食堂にも、絶対行かなかった。弁当も、おかずとかほとんど食べられてたんで。めっちゃ嫌だった。

――知らないうちにですか

いやもう、強引に。わーって食べられるんで、米だけ残る、みたいな。そんで、みんなは爆笑。僕も「おかずとお米、普通、5:5やろ」みたいにツッコんでたんですけど。今考えると、やっぱり嫌ですよね。だから、学校で一番、ほんま人が少ないプールの裏とかで食べてましたね。
ハゲをネタに。それしかなかった
――せいやさんは当時、「笑いでいじめをはね返そう」と思われていたと聞いたことがあります。でも、今の体験を聞いていると、僕自身とても苦しいし、普通はなかなかそういった考え方に行き着かない気がします

笑いではね返そうというか、とにかく負けたくなかったんですよ。僕の経験だけで言えば、僕はほんまに負けず嫌いやった。なんでこいつらに、人生変えられなあかんねんって。

なんやったら、髪の毛も抜け出して。ストレスでハゲてきたんですよ。それくらいから、もう開き直りましたね。絶対にこいつら笑かしたんねんって。いじめって断定されてたまるかって。

――体はやっぱりしんどかったんですね

夏ごろから、頭の上の方に円形がけっこうできだして。最初は隠せてたんですけど、どんどんつながって、もう最後はほとんどなかったですね。全部ぼろぼろ。2、3年生からも「あ、やばいやつ」みたいな。指さされながらも、逆に堂々としてましたね。松山千春さんのものまねとかしてたと思います。

まあ、つらかったですけどね。僕はそいつらに対して、笑いっていうものしか持っていなかったんで、ハゲも利用して。でも、それしかもう、つらすぎてなかったんですよね。

――周囲も相当心配していたと思います

先生も「お前、どうするか。学校休むか」みたいな。家族からも毎日言われますよ。病院にも行って、皮膚科の先生にも「もう学校は休んだ方がいいんじゃない?」みたいに言われて。
笑いではね返す?いや、むかつきだった
――それでも、学校には行き続けたんですね

ここで休んだら、こいつらのいじめで学校休んだやつみたいになるから、それだけは絶対嫌やったんですよ。こんなやつらに負けるかっていうので、とにかくずっと、ギャグで返してましたね。

でもまあ、笑いではね返すというよりは、こいつらに人生変えられてたまるかっていう、むかつきでしたね。それに、おもしろいことが好きやったし。僕の経験だけで言えば、そういうことです。
「お前、コント書いてこいや」
――そうこうしているうちに、一つの転機が訪れたんですよね

文化祭で劇をやると。で、「お前、コント書いてこいや」って言われるんですよね。いじめの一環というか、冗談半分で。でも、僕はマジで作れたんで、もう誰よりも自信あったんですよ。だから、ぶわーって1日でコント仕上げて持って行きました。

――どんなコントだったんですか

ベタなんですけど、「リアル桃太郎」っていう。おばあさんが先に、桃を開けてもうて、帰ってきたおじいさんが、赤ちゃん見たときに「誰の子や。おかしい。桃から生まれるわけないやろ」みたいな。で、おばあさんが「わけわからんねん」ってパニックになるコントを書いたんですよ。

――教室での発表はうまくいったんですか

いじめてたやつが「もうええって」って邪魔するんですけど、絶対負けたらあかんと思って、もう死ぬ気で一人芝居やって説明しましたね。そしたら、めちゃくちゃみんな沸いて。「こんなやつが、こんなんできんの」っていうギャップですよね。ほんまにお笑いの力。

そこで見る目が変わったというか、初めて役割を得たんですよ。文化祭を成功させるっていう。そこから照明、音響、脚本、演出、全部考えて、主役もやって。

ほんで、ちゃんと賞をとったんですよ。体育館で表彰式があって、壇上に上がったとき、ノリで言ったんですよ。ちょっとだけ。「ハゲてても、いじめはね返したぞー!」みたいな。

ほんなら、みんなが「うぉぉぉー!」って。先生とか僕を心配してくれてた人たちも、すごく沸いてくれて。たぶん人生の分岐点やったかなって、今、思いますね。
いじめってややこしい
――当時いじめてきた同級生との接点は、今はもうないんですか

それが、いじめのややこしいところ。あっちはいじめてるって感覚がないから、2年、3年って別に普通に振る舞うわけですよ。でも、こっちからしたら、やっぱりね、どこかずっと傷があるんですよね。だから僕は会わないようにしてますね。人として好きじゃないから。

――いじめてる側に「いじめてる」という意識があれば、まだ何かを変えられる可能性がある気もしますが

いや、「いじめてるで、俺」なんて思ってるやつ、ほぼいないですよ。聞いたことない。「なんか楽しいなあ」って普通にしてます。でも、いじめられてる人は「しんどいなあ」って思ってる。だから、だからいじめはなくならないんですよ。

――自覚するのは無理なんでしょうか

無理ですね。だってそれ、デメリットしかないですもん。だから都合いいようにすぐ忘れますよ。でも、いじめられた人は覚えてるっていうこのバランスですよね。
僕は笑いに逃げただけ
――高校生のせいやさんは、コントが書ける力を持っていたからこそ、あの状況をくぐり抜けることができたとも言える。一方で、多くの10代は、せいやさんと同じようないじめを受けたとき、ギブアップしてしまう人がほとんどだと思います。つらい思いをしている「普通」の10代に今、せいやさんが伝えられるメッセージを聞かせてください

これが一番言いたいんですよね、結局。僕は別に、自分の経験談を押し付けたいわけじゃないので。

やっぱりね、逃げた方がいいですよ。立ち向かわなくていいです。僕は別に闘ってないんですよ。笑いではね返したっていう言い方をすることもありますけど、笑いに逃げただけ。僕には笑いっていう逃げ場所があったから。笑いって対人やから、向かっていったみたいになってますけど。

音楽に逃げる。ゲームに逃げる。睡眠に逃げる。何でもええです。とにかく、そんなやつらに、人生終わらされてたまるかっていう気持ちを持ってほしいですね。そんなやつらに合わせる必要もないし、そんな環境に合わせる必要も全くない。自分の好きなことを、本当にチャンスやと思って見つけてほしいですね。

当時、僕は学校休むことに罪悪感あったんですよ。だから休めなかった。でも、休んでいいし、休んでる間に、好きなこと見つけてやり続けていたら、今の僕と同じ26歳という年になったとき、絶対何者かにはなれると思います。10代っていうその年で、すべてを決めないでほしいです。

10代なんか、ほんまに好きなこと見つけるだけでいい。だから、いじめと闘うことないですよ。大事なこの人生の入り口で、できるだけ傷つかないでほしいですね。
お笑いに、助けられっぱなし
――最後に。せいやさんにとって、お笑いとはどんな存在ですか

なんやろなあ。まあ、ずっと助け舟ですね。ほんまに。僕、昔からですけど、いわゆる関西の子どもにありがちな、人前に出て何かするタイプで、ずっとそれ以外取り柄がないっていう感じやったんで。今、ご飯食べてるのもお笑いのおかげですし。いろんな人に会えんのもお笑いのおかげやし。いじめから助けてくれたのもお笑いやし。もう、お笑いに助けられっぱなしですよね。本当にだから、すごいと思います。お笑いは。

      ◇

<しもふりみょうじょう・せいや>
1992年、大阪府生まれ。2013年に相方「粗品」さんと「霜降り明星」を結成。2018年には若手漫才の日本一決定戦「M―1グランプリ」で大会最年少優勝を果たした。レギュラー番組多数。
いろんな相談先があります
・24時間こどもSOSダイヤル 0120-0-78310(なやみ言おう)

・こどものSOS相談窓口(文部科学省サイト)→http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm

・いのち支える窓口一覧(自殺総合対策推進センターサイト)→https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php
生きづらさを抱える10代へ「#withyou」
withnewsでは、生きづらさを抱える10代への企画「#withyou 〜きみとともに〜」を進めています。

今年のテーマは「#居場所」。目に見える「場所」でなくても、本や音楽…好きなことや、救いになった言葉でもいいです。生きづらい時間や不安な日々をしのげる「居場所」をみなさんと共有できたらと思います。

また、8月26日には子どもたちの「居場所」について考えるイベントを昼と夜の2部構成で開きます。2学期が始まる。しんどくて、逃げたい……。夏休みが終わるのを前に、そんな思いを抱える子どもたちに寄り添っていきます。

(昼の部)10代が安心して過ごせる「居場所」とは?@日本財団ビル 14:30〜17:30

子どもの問題を取材してきたノンフィクション作家の石井光太さん、自分の不登校経験をマンガ「不登校ガール」で描いた女優の園山千尋さん、フリースクールネモ代表の前北海さんが、「居場所」について考えるトークイベント。無料です。詳細や申し込みは→https://withyou-ibasho.peatix.com/view

(夜の部)本音トーク!「#居場所」@ツイッター本社からツイキャス配信(@withnewsjp) 22:00〜24:00

不登校経験があり、今は俳優やYouTuberなどとして活躍する個性的な面々が、つらい日々によりどころにした「居場所」について、本音トーク! ハッシュタグ「#居場所」に寄せられたアイデアもシェアしていきます!

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