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西岡の図書館(基礎医学)コミュの水島徹(著)「HSPと分子シャペロン/生命を守る驚異のタンパク質」(講談社ブルーバックス/2012年)

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 図5に示すように、37℃で培養している細胞を急に45℃の培養器に移すと、ほとんどの細胞は死んでしまう。熱ストレスによる細胞死である。ところが、37℃で培養している細胞を最初は42℃でしばらく培養し、その後45℃の培養器に移すと、ほとんどの細胞は生き残る。
 同様の結果は、別のストレスでも見られる。例えば、細胞にいきなり濃いエタノールをかけると細胞はすぐに死んでしまうが、あらかじめ細胞に薄いエタノールをかけ培養しておくと、その後濃いエタノールをかけても多くの細胞は生き残ることができる。
 このような現象、つまりあらかじめ弱いストレスを与えておくと、次に強いストレスを与えても生き残る(ストレスに強くなる)という現象は古くから知られており、ロベール博士は1983年にこの現象をアダプティブサイトプロテクション(適応的細胞保護)と名付けた。


(水島徹(著)「HSPと分子シャペロン/生命を守る驚異のタンパク質」(講談社ブルーバックス/2012年)28ページ)
https://www.amazon.co.jp/HSP%E3%81%A8%E5%88%86%E5%AD%90%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%9A%E3%83%AD%E3%83%B3-%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E6%B0%B4%E5%B3%B6-%E5%BE%B9/dp/4062577747/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1536023462&sr=8-1&keywords=HSP%E3%81%A8%E5%88%86%E5%AD%90

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 図5に示すように、37℃で培養している細胞を急に45℃の培養器に移すと、ほとんどの細胞は死んでしまう。熱ストレスによる細胞死である。ところが、37℃で培養している細胞を最初は42℃でしばらく培養し、その後45℃の培養器に移すと、ほとんどの細胞は生き残る。
 同様の結果は、別のストレスでも見られる。例えば、細胞にいきなり濃いエタノールをかけると細胞はすぐに死んでしまうが、あらかじめ細胞に薄いエタノールをかけ培養しておくと、その後濃いエタノールをかけても多くの細胞は生き残ることができる。
 このような現象、つまりあらかじめ弱いストレスを与えておくと、次に強いストレスを与えても生き残る(ストレスに強くなる)という現象は古くから知られており、ロベール博士は1983年にこの現象をアダプティブサイトプロテクション(適応的細胞保護)と名付けた。アダプティブサイトプロテクションという現象は、弱いストレスを細胞に与えると細胞がストレスに強くなる、つまり弱いストレスに細胞保護作用があると説明することもできる。
 いきなり強いストレスを与えた場合でも、細胞はある程度のストレス応答を行っているはずである。しかしその応答の速さや強さが十分でないために、細胞は死んでしまうのである。それに対して、前もって細胞に弱いストレスを与えておくと、次に強いストレスがきた時のストレス応答が速く強くなるために細胞が生き残ると考えると、ストレス応答には学習効果があると考えることもできる。


(西岡注:文中29ページの「しかしその応答の速さや強さが・・・」と言ふ箇所は、「・・・速さや強さが不十分でないために、細胞は死んでしまうのである。」と印刷されて居ます。しかし、前後の文脈から考えて、この箇所は、「・・・速さや強さが十分でないために、細胞は死んでしまうのである。」である筈であり、「速さや強さが不十分でないために・・・」と言ふ印刷は、誤植と考えます。よって、この箇所(文)は、西岡の判断で、「しかしその応答の速さや強さが十分でないために、細胞は死んでしまうのである。」が正しいと考え、この様に書きました。



(水島徹(著)「HSPと分子シャペロン/生命を守る驚異のタンパク質」(講談社ブルーバックス/2012年)28〜29ページ)
https://www.amazon.co.jp/HSP%E3%81%A8%E5%88%86%E5%AD%90%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%9A%E3%83%AD%E3%83%B3-%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E6%B0%B4%E5%B3%B6-%E5%BE%B9/dp/4062577747/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1536023462&sr=8-1&keywords=HSP%E3%81%A8%E5%88%86%E5%AD%90

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 この仕組み、つまり分子レベルでのアダプティブサイトプロテクションのメカニズムは長い間よく分からなかった。しかし最近、この本の主役であるHSPが増え、それにより細胞が強くなり、後から強いストレスを受けても細胞が生き残ることができる、という仕組みが分かってきたのである。

(水島徹(著)「HSPと分子シャペロン/生命を守る驚異のタンパク質」(講談社ブルーバックス/2012年)33ページ)
https://www.amazon.co.jp/HSP%E3%81%A8%E5%88%86%E5%AD%90%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%9A%E3%83%AD%E3%83%B3-%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E6%B0%B4%E5%B3%B6-%E5%BE%B9/dp/4062577747/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1536023462&sr=8-1&keywords=HSP%E3%81%A8%E5%88%86%E5%AD%90

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コメント(1)

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 この仕組み、つまり分子レベルでのアダプティブサイトプロテクションのメカニズムは長い間よく分からなかった。しかし最近、この本の主役であるHSPが増え、それにより細胞が強くなり、後から強いストレスを受けても細胞が生き残ることができる、という仕組みが分かってきたのである。

(水島徹(著)「HSPと分子シャペロン/生命を守る驚異のタンパク質」(講談社ブルーバックス/2012年)33ページ)
https://www.amazon.co.jp/HSP%E3%81%A8%E5%88%86%E5%AD%90%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%9A%E3%83%AD%E3%83%B3-%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E6%B0%B4%E5%B3%B6-%E5%BE%B9/dp/4062577747/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1536023462&sr=8-1&keywords=HSP%E3%81%A8%E5%88%86%E5%AD%90

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