意味がわかると怖い話。コミュの時間よ、止まれ…！（自作）

5作目です。
たぶん、簡単ですよね

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俺は男子高校生・江路川鼓門（えろがわこもん）だ。自分でいうのもナンだが、スケベで変態だ。
更衣室、風呂、トイレ等の覗き・盗撮・盗聴の常習犯だ。痴漢やワイセツ行為もやっちゃうぜ。
下着の盗難もやっちゃうぜ。極悪人だろ～。でも、証拠がないから捕まったことはないんだ。

知り合いの荒佐博士の発明品のお陰さ。
カメラを仕込んだメガネやペンや靴、ゴミにしか見えない超小型盗聴器、コバエにしか見えない超小型ロボット…スゲーよな。

そんな荒佐博士が新たなアイテムを開発してくれた。
なんと、スイッチを押した本人以外の時間を止めることのできる機械だそうだ。小さなスイッチだが、これを押すと7分間だけ時間を止められるんだって。これで女の子を触り放題じゃねーか。さすがの俺も、まだナマでじかに女の子の恥ずかしい場所は触ったことないんだよな。ようやく俺のロマンが実現するときが来たんだ！

とはいえ、制限時間は7分だけ。時間を止めてからあれこれしていたらすぐに時間切れだ。時間節約の工夫をせねば。
俺はあらかじめ学校の女子更衣室付近に身を潜める。体育の授業が終わった。女の子達が更衣室へ入っていく。1分ほど待った。そろそろ体操服を脱いでいる頃だろう。
ぐへへへへ～～～。女の子の裸を触りまくってやるぜ！　俺は更衣室の出入り口に忍びよると、ヨダレをすすりながらスイッチを押した。

着替えを終えた女子生徒達が更衣室から出てきた。彼女達は倒れている男子高生――江路川鼓門に気付いた。
女子生徒の1人が声をかける。返事がない。ただの屍のようだ。いや…本当に屍となっていた。
女子生徒達から悲鳴が上がった。

江路川鼓門の死亡がニュースになった。やはり死因は窒息死。
発明品をせびってきてばかりの鼓門を疎ましく思っていた荒佐は、計画が上手く行ったことを知り、ほくそえむ。

荒佐「ちゃんと時間は止まってくれたようだな。スイッチを押した本人以外の…」（ニヤリ）