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意味がわかると怖い話。コミュの古き良き昭和のアニメ、的な (アレンジ・自作、長文)

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(^^)
どうも、俺です。

皆さん、ガンダムやエヴァンゲリオン以外でロボットアニメって見たことありますか?

今回は、そんな内容です…………。

※長文嫌いな方は読まない方がいいですよ…。


★★★★★★★★★★★★★★★★





俺の通う中学校は、他の中学校とは少し変わっている。

入学すると、まず最初に学校指定のコインを手渡される。
それを生徒手帳の裏に入れておかなければならない。


子供達に人気のアニメに登場する妖怪コインならまだしも、学校のコインなんて嬉しくもなんともない。
妖怪コイン自体、興味は無いんだけど。

でも、このコインはとても重要な物らしく、無くすことは許されていない。

一人だけ、コインを無くしてしまった子がいたけど、その子はいつの間にか転校していた。
また、その子が使っていた机も新しく交換され、真新しい机になっていた。
そこまでする必要があるのかな。

その頃からか、いつしかこのコインを無くすとそのコイン所有者の存在も同時に抹消される、といった、あられもない噂が流れるまでになった。


それと、もう一点。


俺達の使用している机は木製なのだが、その机上の右端の上部に丸い窪みが付いている。
何の為に窪みが付けられているのか先生に聞いてみたことがあるけど、

『その時が来たら教えてやる。そんなことより、お前、前回のテスト』


と言ったきり、その話題はアッサリと流された。


月日は流れ、3年目の二学期のある日の出来事。

それまで聞いたことの無いチャイムが校舎内に響いた。

不安の色を隠せない生徒達。
それもそのはず。

避難訓練は先週実施されたばかり。
今回の件は事前に告知はされていない。

では、一体このチャイムは何なのか…。


バン!

『皆、落ち着いて聞いてくれっ。』


教壇に立つ先生が、教卓に手を付いて話始めた。


『…俺も半信半疑だったが、事は本当に起きてしまったようだ……。』


主語が無い為、内容の全貌が見えてこない。


『いいか……よく聞いてくれ。この学校はな、いにしえより眠りし巨大生物がその深い眠りから目を醒ました時のことを前提として建てられたんだ…。』


それまで理科や科学を教えてくれていた堅物の先生が、急に厨二臭いことを言い出した。


当然の如く、


『はぁ?先生何言ってんの?頭大丈夫?疲れてんじゃね?』

『ストレスですか?』

『勉強のし過ぎで頭おかしくなったんじゃね?』

一同『ははははははっ』


盛り上がる教室内。


『……だったら、どれだけ楽なことか…。お前ら、今回は特別だ。携帯電話持ってる人は今すぐ親や親族に連絡しなさい。無い者は職員室の電話を使ってでも電話しなさい。…君達は、…私も含めてだが、二度とこの学校から出ることは出来ない。……さぁ、早くしなさい。回線が途絶える前にっ!』


………。


温厚な先生だけあって、その先生の初めて見せた激昂に静まり返る生徒達。


『…ちょ、先生、マジで医者に診てもら』
(((ギョーーーンガァーーーーーアーーンンンンッッッッ…………)))

耳をつんざくような轟音が教室中に轟く。
振動で教室の窓ガラスがブルブルと絶え間なく震え、蛍光灯もグラグラと揺れている。


『、な、なんだよっ、この音っ!!!』

『耳、い、痛ぇっ!!!』

『キャーーーーッ、…う、嘘でしょ、……なによアレ………なんなのよっ!!!』


教室内の……いや、多分、この学校の生徒達全員が窓側に駆け寄った。



……俺達は絶句した……。


その瞬間、時が止まる、という比喩を現実として体験したんだ…。


『……ついにヤツが目醒めてしまったようだ……。』


[ヤツ]と呼ばれるにはあまりにも相応しい、見たことも無い超巨大生物が地中から這いずりながら出現して来ていた。
[ヤツ]の足元にあったであろう建物は既に現状が把握出来ない程に潰れている。
這いずり出る際に出来た穴に、一体どのくらいの規模の建物と人間達が飲み込まれたのだろう……。



『…あ、あれっ、ちょ、窓、窓が開かねぇよっ!!』

『ドアも開かないわっ、何で、どうなってんのっ!?』


数人がかりで開けようとするが、窓とドアはピクリとも動かない。


『せ、先生っ、コレ、なんの冗談だよっ、訳分かんねぇよっ!』

『夢なら醒めてよっ!!お母さんっ!!』

『電話繋がんねーよっ、何でだよっ!!』


つい先程まで、先生の言っていた話を妄想の作り話として笑いながら聞いていた生徒達。

しかし、現実として彼等に突き付けられた事象には、脳がそれを必死で否定しようとする気持ちで溢れ返っていた。


『……言っただろ、君達はこの学校から二度と出ることは出来ないと…。この学校自体が唯一の砦であり、要塞でもあるんだ。…そして……』


先生は、教員手帳から見慣れたコインを取り出した。

今まで利用意図が分からなかったコインだ。


『皆、焦らずに、まずは着席しなさい。そして、このコインを取り出しなさい。』


そのコインがどのような役割を担うのかは分からないが、もしかしたらこのコイン一枚が俺達の生死を左右するのではないか…。

そう誰もが直感したのか、みんな無言で自らの席へと着席し始めた。


(((ギョーーーンガァーーーーーアーーンンンンッッッッ…………)))


再び発っせられる雄叫びのような轟音。


『キャーーーーーッ!』

『どうなっちまうんだよ、この国はっ!!!』

『お母さーーんっ!!』


俺も恐怖で心臓がバクバクと激しく鳴動している。



先生の方に目を向けると


『3年2組全員揃いました。はい、…はい、えぇ、後は校長の指示で準備は整います。はい、かしこまりました。では…。』


教室の黒板脇に備え付けられた職員用の内線で、話からして校長にかけていたようだ。

しばらくして、学校内のチャイムが鳴り響いた。
そして、スピーカーから中年男性特有の渋い声が発っせられた。


『えー、皆さん、校長のブラウンです。…皆さんのお手元に、当学校指定のコインはありますね?……では説明します。よく聞いて下さい。』


皆、じっと校長先生の言葉に耳を傾けている。


『現在、外で起きている事象については、各クラスの担任の先生から窺っていると思います。私からは、コインの使い方について説明させて頂きます。』


手の中の500円玉位の大きさのコインに目を向ける。


『皆さんのお持ちのコインですが、それを私の合図に従って机上の窪みに嵌めて下さい。ふざけ半分でコインを嵌めない、ということは決してしないで下さい。』


このコイン1枚が、それ程重要な役割を持つようには思えないけど…。


『コインを嵌めてから3分後、この校舎は動き始めます。皆さん、お怪我だけはしないよう気をつけて下さい。』


『は?動く?』

『SFかよっ!』

『どんな構造だよっ!』


教室内に生徒の声が響く。
隣の教室からも似たような言葉が聞こえてきていた。


『動き始めた校舎は、一つの大きな対未確認生物殲滅人型決戦兵器へと変化します。教室の床や、天井もそれに伴い動き出すので、皆さんお気をつけ下さいね。もう、これしか方法が無いのです。』


……完全に厨二病だ、と、本来なら馬鹿にする所だが、校長のスピーカー越しからでも分かる重苦しい雰囲気には、厨二病などと言っている余裕は無い。

窓の外を見ると、徐々にだが、巨大生物が近付いて来ていた。


『時間が無いので始めます。皆さん、お手持ちのコインを窪みへと嵌めて下さい!』


その合図を皮切りに、皆一斉に持っていたコインを窪みへと嵌め込んだ。


『……いいでしょう。今、全数のコインが窪みに嵌まったことが確認出来ました。そのまましばらくお待ち下さい。』


じっと待つ。
時の経過がやけに長く感じる。

しばらくすると、校舎がガタガタと揺れ始めた。


『きゃーーーっ!!』

『マジでSFじゃねぇかっ!!』

『お父さーーんっ!!』


動き出した教室内に悲鳴が飛び交う。


黒板が反転し、隣のクラスの生徒達の背中が見える。
次に教室が反転し、固定された椅子に着席したままの状態で宙吊りになる俺達。

床が開き、2年2組の生徒達が俺達を見上げている。
すると、今度は2年2組の教室が横にスライドし、2年2組の教室の床が開く。

1年2組の教室が現れ、下級生が上級生を見上げている状態。
今度は、1年2組の教室が横にスライドし、1年1組の教室が1年2組の教室で固定………。

この間、校舎内は全学年の生徒達の悲鳴で溢れ返っていた。

内部に居る為、外側から見たらどのような状態に校舎が変形しているのか、全く想像がつかない。

尚も、他のクラスで音が鳴り続けている。
何かが連結するような音、プシューっという蒸気のような音、ギリギリギリ、というゼンマイを巻くような音が絶え間なく鳴り響いている。



ガショ…ン…………



音がしなくなった。


校舎(?)内に再びチャイムが鳴り響く。
スピーカーからは、校長の声で


『準備が整いました。それでは、皆さん、多少の振動には耐えて下さい。校長である私が、[ヤツ]を再び永遠なる悠久の眠りへといざなうことを私の命に賭けてここに誓います。皆さんの力、私に預けて下さい!』


……厨二病……かよ……



『ふざけんなーっ!』

『下ろせーーっ!!』

『お姉ちゃーーんっ!!』


そんな叫び声も虚しく、俺達の居る校舎(?)はゆっくりと、その一歩を踏み始めた。


『では、参ります!』



校長の声がスピーカー越しに校舎(?)内に響き渡っていた……


コメント(7)

絶対無敵ライジンオー!( ´ ▽ ` )ノぴかぴか(新しい)

…いや、アニメの方は見てませんでしたがwwww 小説の方を少し読んだ記憶がwww


この校舎ロボ、アニメの様に巨大怪獣と肉弾戦なんかすると…中にいる生徒達が大変な目に合いそうな予感がします。



しかし、混沌が、ここの中学生だったら、変形の時、めっちゃ喜んでたかも知れませんwwwww
校舎から2度と出られない?

戦いに勝利しても?
ロボットは校舎に戻らないのだろうか?あせあせ(飛び散る汗)
>>[001]

(^^)
絶対無敵ライジンオー、でしたかw

妙にインパクトが強かったので今だに校舎変形が頭に残ってました。

プールが割れてロボットが出現したり、屋上が開いてロボットが出現したり、流石ガンダムで有名なSUNRISEだな、と納得w

と、俺の感想はこの辺にして、その回答で正解です。

宙吊り状態のまま校舎変形ロボットが歩行しだしたり跳び跳ねたりしたら、内部へのGは想像を絶します。
また、二度と外には出られない、ということで、戦闘に勝利して生存した生徒達は、どのみち給食争いをすることになるでしょう…。

その給食さえ無くなったら……。
ねぇ……。
(-_-;)
>>[002]

(^^)
どんな役職や仕事もこなせる有能(?)な方ですからね。
>>[003]

(;^^)
汎用だと、まんま『アレ』なので…w

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